2005年10月27日

【書】虚飾の愛知万博 3

前に万博の最終日に愛知万博の問題点について自分なりに思ってることを書いた

そのときは漠然と耳目にした範囲でしか知らないデータを元に自分なりにニュースを見たその時点で書いた訳で気持ちは正直だがデータの裏付けは薄い。

そのときこんなことを書いている。
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今回の万博は言ってることとやってることの矛盾がかなり根深く
まるでクラインの壺みたいなイベントだった気がする。
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環境破壊して環境保護をテーマにする不思議な違和感が漠然と引っ掛かっていた訳だ。

数日前、古本屋で見つけて購入。今日、電車の中で読了した。
虚飾の愛知万博


このブログで
旅行やらの記事の後ろに様々な書籍のリンクが並べてあるのは
既に読んだ資料という訳でも無ければ
宣伝して商売してるつもりもない。
(アフィリエイトでポイント還元される仕組みだけど)
そもそもオススメしてるものでもない。

その時点で自分がそれなりの絞りで検索して
興味を引いた書物、
「見つけたら読んでみようかな」
(買うかどうかは立ち読みするとか評判聞いてから決める)
その覚え書きである。
 だからもし読んだ人がいればコメントくれないかな、は有るけど
主として自分のためだ。

よく本屋で
「面白そうだな」
「今お金無いから」
「今度見つけた時に買おう」と思っていても
その場でメモを取る訳でもないから
しばらく経って
「なんだったっけなぁ、アレ。こないだの・・・」
で煩悶する経験をする。
 アレを避けたいがために多少記事が長くなっても
書籍リンクはこまめに入れるようにしている。

まぁそれで意識に残っていたので古本屋で見つけたとき嬉しくなった。
1000円の本が105円だったからでもある(笑)。
でもこれは「出会い」モン。

光文社ペーパーバックス
日本語表記の未来形を目指しているらしい四重表記。
これは異様で、文章のアチコチに英語を挟んである。
 大学受験の頃にこの手の英語参考書を見た記憶はあるが
どうにも読みにくい。
 それなりの量の読書をする人は僕に限らず読むのが早いはずで
そういう人は
速読術みたいにページ丸ごととか1行全部とまではいかなくても
単語単位でなくそれなりのまとまりごとに読み取っているハズだ。
なのにこの本は単語の英語訳がコンスタントに挟まっている。
かといって全部でもない、
つまり
英語の部分だけ繋げて読んで英語として意味が通じる訳でもないので
何だか気障な奴の演説を聴いてるみたい。
ルー大柴に説教されてるといえば分かりやすいと思うが
そんな感触である。
絶対に気持ちのよい奴は居ないと思う。
 しかも再生紙を使ってカバー類のない洋書のペーパーバック表装。
安いのならまだ判るが1000円取る気だ。。。
 定価だったら買わないだろう。
この装丁なら新刊で定価500円で売るべきだ。
今回は古本で100円だから買った。

さて・・・
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政官財の癒着構造や土建依存の体質などは上手く説明されていたし
環境保護団体と愛知県の戦いについて具体的な裏付けが見えた。

ただ
開幕前の2005年2月に出版されてる本なのだが
「どうせ愛知万博は(人気が出なくて)失敗するだろう」
「そうなると負の遺産ばかり残るゾ」
という危惧で締めくくられている本書の予想は
入場人員に関する限り大幅に予想外れで
甘いとされた入場者数1500万人見込みを大幅に上回る
2204万9544人が最終発表だ。

かといって本書の価値は変わらないところにむしろ問題がある。

つまり
イベントとしての成功は誰に利益をもたらしたか
それを考える手掛かりとして、
この本に挙がっている程度の予備知識無くしては
正確で正当な思考は不可能に思われる。

しかし愛知万博は終わり、
そこに問題は未解決のまま残り、しかも既に大衆の耳目には届かなくなる。
(マスコミで大きく扱うことも少なくなるだろう)
衆人環視の状況にあった開催前に解決すべき問題が解決されなかったことのツケ。

これを愛知県民、国民、人類、地球、まぁいずれの規模かで負わされることになるという、そういうハナシだ。

これからも無くなることは無いであろう政官財の動く巨大土建イベントの胡散臭さを見誤らないためにも、この手の本は必読に思える。

まぁ大衆に有意義な情報というのなら380円ぐらいで売るべきだとは思うけどね。

ruminn_master at 2005年10月27日 17:45 【書】虚飾の愛知万博コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加


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