2005年11月07日

【考】人の意見というものも 2

大地震、異常気象、強盗 現代人の「恐れるもの」

 かつて怖いものの代表と言えば「地震、雷、火事、おやじ」だったが、現代人にとっては「大地震、異常気象、強盗」−。東急エージェンシー(東京)が暮らしの中で感じる「恐れるもの」をアンケートしたところ、こんな結果が7日まとまった。
 それによると、恐れるもののトップは「大きな地震」で90・4%(複数回答)。地震列島に住む日本人の心情に今昔の違いはないようだ。2位は「台風や大雨、渇水などの異常気象」(58・4%)、3位は「泥棒や強盗などの侵入者」(52・3%)。4位以下は、世相を反映して「個人情報流出による不正使用や詐欺」「火災、不審火など」と続いた。「食品の安全性」は8位、「会社倒産や賃金低下」は11位。
(共同通信) - 11月7日18時50分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051107-00000169-kyodo-soci
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世論調査なんて
母集団の取り方と集計者の編集によってどうにでもなる要素はあるが
このニュースを見て思うのは
この順位、結局は最近テレビのワイドショーで騒いでいること
というか視点だったり帰結だったりだと思う。

まぁ
雷と火事は
木造家屋が多かった時代から比べれば
関心が低いのも当然なんだろうけど。

「おやじ」が怖くないのは、
そんな「家」というものがひっくり返って
子供は「おやじ」の背中を投影されることもなく
母親が
保護者でありながら、なおかつ、上位自我という
はなはだ矛盾した人格形成を余儀なくされている
(というべきか選択したと言うべきか)
だけであろうと思ってる。
(この件についてはまたその手の本を読んだ時に)

最近読んだ本で
現代日本人のサル化を動物行動学の立場から分析した本があって
面白いな、と思っていたところだった。
そこで
文化と文明は違う、
文化を失ったのは日本人が顕著、
文化を失ったために帰属意識の根拠とするものを失った、
その代替が「人と同じことをする」こと
ブランド志向もそうだし
この記事のように
「人の言いそうな意見を言う」のもそうだ。

自分の価値観や哲学を抱いて生きていれば
それだけで変人扱いされかねない世の中ではある。

「じゃまくさい」
「しょうがない」
「いいじゃん、だいたいで」
みたいな風潮は
「考え無し」、つまりサル志向以外の何ものでもない。

人と人とは意味あるコミュニケーションではなく
ただ単に「漠然と繋がっている」無意味な連帯感のみで集合離散する。

むしろ意味ある繋がりを嫌うのが今の大学生かもな、とか思ってる。
「楽しけりゃいい」んだよね、まずは。

その一方で個人的利害には敏感だ。
サークル活動にしても人間関係にしてもお金か経験値か
就職活動でしかない気がしている。

この本じゃなくて斉藤学だったと思うけど
今失われているのは人の
ビルディングス・ロマンだという。

就職に活かせるものではなくとも
やってて直ちに楽しいものでなくても
「自分なり」を賞賛してくれるものでなくても
自分を成長させるというような気の長いことに向かっていける人種が減った。

試合などで「ご褒美」の無い古武術なんて
こういう時代に合わないものの典型だと思ってる。

でも
この流れ、
止まるように思えないのがアナクロな人種にとっては悩ましいところだ。




ruminn_master at 2005年11月07日 22:11 【考】人の意見というものもコメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加


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