2005年11月21日

【食】忘年会の下見の日々その1 3

起きた時から二日酔いだった。
出掛ける時も酒が残ってた。

でも忘年会シーズンだ。ダンドリに動かなきゃ、、、、である。

大泉学園にある稽古場の忘年会の店決め。
数年前までは
前の前の支部長が馴染みの店を押さえてくれていたので
料理は正直大したこと無かったけど
広めの座敷を貸し切りで時間は無制限だし
日本酒や焼酎なども持ち込み黙認で結構好き勝手にやれた。
その店も既に潰れてチェーンの居酒屋に取って代わられた。

もう今や個人経営の飲み屋はかなり厳しい時代。
チェーンとかグループとかは大量仕入れで原価が安いし
資本力が有ればいい場所も取れる。
また情報化社会、というと聞こえはいいが
人間が飽きっぽくなり移り気になって
イナゴの大群宜しくどこかのテレビや雑誌に出れば
人が殺到し、しばらくすると居なくなり
でもって忙殺されて手の回らなかった
本来の客まで来なくなる。
 飲食店の悪循環は既に止め処もない。

前にも書いたけど、だからこそチェーン店以外で
出来たばかりの店というのは狙い目である。
厳しさを前提にして気合いの入った店作りをするからだ。

それでも選ぶのは簡単じゃない。
こっちの資本力と健康には限りがあるし、
経営者の「思い入れ」が「思いこみ」でない保証は何処にもないから。

大泉学園は
前に書いた「ゆめりあファンテ」が出来てから随分変わってきた。
それでも昨年この手の下見をした頃はチェーン店ばかりで失望し
練馬駅の方で探した(それも結局失望したのだが)。
今回は歩き回って驚いたことに結構「いい店」が増えていた。

「いい店」とは簡単、まずは「安くて美味い」である。
美味いものを高く出すのは誰でもできる。
どこまで安く提供できるかが才覚、店の気合いの問題だ。
そして「サービスに過不足が無い」ことか。
今の時代、フロアを任せて客に失礼のない若者を捜すのは
(「探す」よりは「捜す」ぐらいじゃなかろうか)
かなり難しいと思うけど、慇懃無礼でも横柄でも無いこと。
初見の客、再来の客、常連客、この辺りの使い分けをして
なおかつ他の客を不快にさせない。
もちろん完全を求めるのは困難だから
「そこそこ」でいいのだが、値段に見合ったサービスは不可欠に思う。
トータルとしての「リーズナブル」とはこういうもんだと思う。

忘年会の事務手続きをさせてる後輩が来るのを待つ間
しばらく一人でウロウロしてて店の「面構え」を検分していた。
小さくて「いい店」は忘年会とは関係なく「今度来よう」メモに。

さて一軒目。
大泉学園南口を出て線路沿いに西へ。
南口はどちらかというと人の気配のない方だが
遠くにスーパーなどの見える一角。
街はずれ DINING 壺家

レストラン・バーである。間接照明のいい雰囲気。
カウンター席が10弱、テーブル席が8人ずつぐらいが2区画、
仕切られたパーティルーム(6〜8人)が1区画。

カウンターには
焼酎ブーム以降の飲食店らしく
「珍しい」と評判の有名な焼酎の瓶が並んでいる。
(こういう評判の焼酎がホントに美味いか・・・は別の機会に)
メニューを見ると日本酒も
------------------------
景虎 特別純米名水仕込 [新潟]
750円
南部美人 本醸造 [岩手]
500円
黒龍 特撰吟醸 [福井]
900円
南 特別純米 [高知]
500円
醸し人九平次 純米吟醸 [愛知]
950円
鳳凰美田 純米吟醸 [栃木]
950円
十四代 特別本醸造 [山形]
900円
-------------------------------
となかなか平均的日本酒マニアなら喜びそうなラインアップ。

あくまで忘年会の下見なので無理をせず軽くコースの中のものを数品とビール。
「大根おでん」はなかなかの逸品。
「だし捲玉子」は関東風ではないけど関西風にしては少し甘め。
「えびマヨ」はフリッターみたいな感じで食感はいいけど少し甘め。
全体に薄味に仕上げてあるけど甘め。食べやすさからして女性向けだ。

「甘い・柔らかい・ヘルシーっぽい」ってのは若い女性客ターゲットの証である。

二人4000円弱。
美味しかったし安かったけどオジサン中心の武道系忘年会には不向きだ。
もっとも武道系は体育会系と違って少々理屈っぽい(笑)。
「ヘルシー」には拘るので
身体に良さそうなメニューとか純米酒中心の品揃えは悪くない。
人数とかコースとかを店の人に確認して出てきた。

そして2軒目。
大泉学園の北口側に回って商店街の外れ。
田ごと

ここも間接照明で落ち着いた雰囲気。
レストランバーというよりは
渋谷や赤坂に有るような「オシャレ」な焼鳥屋だ。
とは言え備長炭の焼き場を持っていて
さっきの店より焼き物が強そうだからオジサン向きでは有るだろう。

今度は熱燗とサワーを頼んで燗の具合とサワーの濃さをチェック。
その後で珍しげな
日本酒「十九・旅 特別純米無濾過生原酒 長野 +5 」
1合 860円
焼 酎「ねりま大根 ねりま大根原料 東京」
グラス 504円
などを頼む。こういう変化球もそれなりのラインでクリア。

肴はやはりコースに含まれてるものをということで
「ざる豆富」
「地鶏の手羽先黒胡椒焼き」
「鮪のスペアリブ」
どれも文句なし。
「鮪のスペアリブ」は生臭みを消す火加減・味加減が難しいものだが
ガーリックチップを散らせてバランス良かった。

2人で5000円弱。
20人まで可能な掘り炬燵式のパーティルームが忘年会に好都合っぽい。
しかもすぐ隣にショットバーが有る。
ショットバー トムボーイクラブ

大泉学園でバーといえばレモンハートだろうけど、
「良い酒がある」ってことは「勘定が高くなる」リスクも高くなる。
少なくとも忘年会の帰り、というには重たいので
使い勝手の良さそうなバーはリリーフとして重要だ。

となると隣のバーも合わせて「田ごと」は使い勝手が良さそう。
この2軒目が第一候補かな、と考えて帰路へ。
今日のトコロはね(笑)。



東京BARガイド


To the bar―日本のBAR64選


東京のBar


新・東京のBar


ruminn_master at 2005年11月21日 23:40 【食】忘年会の下見の日々その1コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加


食べ物と料理のハナシ | 飲み屋・居酒屋・定食屋など

トラックバックURL

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Archives
記事検索
Recent Comments
QRコード
QRコード
livedoor Profile

るみん