2006年01月05日

【食】昔ながらの椿油なればこそ 4

椿油玉締機昨晩は椿フォンデュ
伊豆大島は街路樹も椿、庭木も椿。
椿の島である。

朝から本場の伊豆大島で椿油の精油工場を見学させて貰った。

高田製油

東京観光財団のHPでも紹介されている。

そう、椿油は伊豆大島の特産品に留まらず東京の特産品なのである。

派生商品もいろいろ。石鹸なんて良さそうだ。

島を出て日本中に椿油を広めたところも有る。

他方で島に留まり、有る意味不器用に頑固に昔ながらを守る老舗もある。

さて

ここは昔ながらの製法を守る製油所。
胡麻油ではよく売り文句にされる「玉締め法」による数少ない椿油製油所だ。
(椿油ではここ以外には九州に1軒有るだけだそうだ)

「玉締め法」の「玉」とは御影石を丸く削ったもののこと。
絞り機のヘッド部分が御影石で出来ており
この「玉」はハンマーで叩いても割れない強固さだ。
錆びず不純物を出すこともなく汚れもしない御影石は絞り機には理想的なのだろう。

椿油製油機械
とはいえ長い棒を使って手仕事で加圧していた時代はさすがに終わっている。
大きなコンプレッサーで「玉」の下の台をジャッキアップして絞る機械。
ここに並ぶ機械は当年取って80歳。
80年前の機械は8畳できかない広さを占めているが立派に動いて働いている。

この機械を作った九州の鉄工所は戦艦大和の砲台を作ったところだそうだが、今も健在だそう。頑張ってるところは有るものである。

歴史を経た武骨な機械達は男らしくてカッコイイ。
この武骨な老兵が女性に優しい椿油を生み出すというところがまた粋ですな。

椿油の製造過程は椿の実を集めることから始まる。
その実を選別し、砕き、蒸し上げることで水分を抜いてから絞る。
昔ながらの製法では不純物を除くために苛性ソーダなど使わないから過程は単純だ。
単純だけど大変である。

苛性ソーダを使ってしまうと、そう簡単には抜けないという。
したがって純粋なモノを作ろうと思えば丁寧に昔ながらのやり方が遠回りなようでいて最も相応しいと言えるだろう。

「昔ながら」らしいのは工場の中だけではない。

この島では島民と高田精油の関係は物々交換。
椿の実10キロで椿油1升。
一口に「10キロ」と言うが小さな木の実を10キロ集めるのは大変だ。
ここ伊豆大島では椿は街路樹であり庭木でありどこにでも満遍なく生えている感じ。
それぞれの家で子供達が集めてきたりするのだろうか。

椿油製油作業
その中から原料として優れた実を選別する。
その実を砕いてボイラーで蒸し上げる。
それによって含有水分は1%以下となる。
それを玉締め機にかける。

この蒸しから絞りまでを見せて貰った。

気さくな老舗の若旦那らしく
(先代も80歳で元気に働いてらっしゃった)
アチコチに見学記の頁もある。

元町港に面したロータリーに販売所がある。
その2階は直営の喫茶店だった。
時間が無くて立ち寄れなかったけれど
こだわりの老舗の当主がこだわりの珈琲でも出すのだろうか。
--
日本の椿花―園芸品種1000
椿づくし
油伝説―無添加のナタネ油/伝統的玉締法のゴマ油


ruminn_master at 2006年01月05日 10:30 【食】昔ながらの椿油なればこそコメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加


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