2006年02月22日

【験】池袋防災館 3

池袋西口、ビックリガード近くの池袋消防署の上にある施設。
池袋防災館

Mixiの社会科見学で立った企画で午前中はここ、午後は造幣局東京支局見学。

9時半から見学コース開始で9時20分集合だったのだが
遅刻者が出て少々遅れて参加。
他には修学旅行の中学生っぽいのが2団体10人ほどと他3人ぐらい。

池袋防災館

1.火災体験(煙の中を逃げる)


まず最初にビデオで火事の恐ろしさの説明があって
(コレに遅刻して途中からに)
それから3人ずつぐらいで煙の充満した迷路(といっても全長30mほど)へ。

煙は上に昇るから120cm以下に腰を屈めて
(150cmより上に頭を上げるとモニタールームでアラームが鳴る)
鼻と口をハンカチで覆って迷路を進む。

有毒ガスを吸えば気を失うこともあるし、
熱い煙を吸い込めば気道が火傷を起こして塞がって窒息死する。

開く扉を探してホンの5分程のハナシだが
姿勢を低くして歩くのがなかなか疲れる。

本当は電気も消したい(停電になるから)トコロだが
体験者がパニックになったり出られなくなるとかで明るい迷路。
でも煙で見通しが利かないし簡単ではないね。

実際にビル火災に遭遇したら、根気というか「諦めない」根性が必要だと思う。

2.地震体験


これもビデオレクチャーの後、震度6の関東大震災シミュレーターの中
6畳程のキッチンへ。

地震発生。
机の上のクッション(想定上は各自の座っていた座布団)を頭に被る。
扉の近くの人は開けて椅子を挟む(ドアが開かなくならないように)。
コンロの近くの人は湯沸かし器も含めて火を止める。
全員でキッチンテーブルの下に頭が隠れるように潜り込んでテーブルの脚を確保する。

体験コーナーだから食器棚も崩れて来ないし
このシミュレーターは横揺れのみで縦揺れが再現されていないから
実際はもっと突き上げるような揺れ方となる。
またプレート型でなくて直下型だと最初に大きな衝撃が来てなかなか冷静な対処は出来ない。

実際どれだけのことが出来るか、というより「チャンとやる」だろうかと思う。

普通、地震が来ても東京に住んでると慣れっこで最初はしばらく眺めてる。
せいぜい落下物とかに注意する程度。
少し大きいな、と感じてから火を止めたりする。
でも扉を開けに動いたことはないな。。。

3.消火体験(消火器体験)


ビデオレクチャーに続いて
その画面の炎に(天麩羅鍋だったりゴミ箱だったり)向かって
消火器で放水。火元に当たる部分に命中し続ければ消火OKと出る。

この消火器、液体タイプの強化液消火器だが
強化液を水に置き換えて有る。
火事が起きる。
消火器を運ぶ。
(落とさないように&放水してしまわないようにしながら)
火事だと叫んで知らせる。
安全ピンを抜く。
ノズルを火元に向ける。
レバーを引く(握る)。

単純だから落ち着いていればできるだろう。

問題は手元に消火器が有る人がどれだけ居るかだね。
エアゾール消火器はキッチン回りに置いてあるけど。

昔、消火器の詰め替えのバイトしてたし
子供の頃、自宅が火事になった記憶は未だに鮮明だから
火には注意をしてる方だけどねぇ。

4.救急体験(人工呼吸と心臓マッサージ)


これは事前予約で「総合体験コース」を申し込んだ人だけということで、
修学旅行組など居なくなってMixiチーム12人で。

昔は訓練でも生身の人間相手など気まずい時代もあったようだけど
今やモニター付きのマネキン人形が相手。
グリーンランプが目一杯点灯するまで息を吹き込み胸を押す。
赤いランプまで点灯させると×。

しかも
各体験前に消毒綿で人形の額と口回り、つまり触れる部分を消毒。
本当の人工呼吸でも
昨今では感染症対策から身内でない限り
直接やるのはリスキーだとされ求められてない。
専用のマウスピースでもない限り他人にすることは危険だという時代になったらしい。
まぁねぇ。
今やいろいろ居るから、、、というよりいろいろ居ることが判ったというべき時代だものね。

消毒手順を抜くと以下の如し。

01.仰向けに倒れている人の右肩に自分の左膝が触る程度の位置で正座。
02.肩を叩きながら耳元で3回「大丈夫ですか」とか叫んでみる。
03.口元に耳を近づけつつ胸の上下の有無を見て心肺停止を判断。
04.気道確保。左手で額を包むようにして押さえ右手指先で顎が上に向くまで身体を引き上げる。
05.左手の親指と人差し指で鼻を摘んで(鼻孔を塞ぐ)相手の口を覆うように被さって大きく2回息を吹き込む
06.ここで再び03の手順で生命反応を確認。
07.右手中指と人差し指で肋骨の右下縁を水月方向になぞり、中指を水月の窪み(肋骨下端のV字頂点)に当て人差し指を挟んで左手掌底部(親指と手首が接する関節部)を並べて置く。つまり胸の中央骨の上に掌の付け根が乗るようにする。
08.左手を動かさず、右手を左手の上に重ねて指を組み左手の指を逸らすようにする。
(このようにしないと力が入りすぎて肋骨を折るそうだ)
09.膝立ちになって相手に覆い被さり、両肘を伸ばして胸の上に肩を持ってくる。
10.その姿勢のままで10秒間に15回のペースで、3〜5cm沈む程に胸を押す
11.この後、救急隊が来るまで、生命反応確認(03)からの手順で人工呼吸と心臓マッサージを繰り返す

とりあえず覚えたけれど力加減は今度人の身体でやってみよう(笑)。

とにかく倒れてから最初の5分が勝負だそうで、そこでこの処置を受けることが出来ないと死亡確率は途端に跳ね上がるらしい。

これで体験コースは終了。
帰りに防煙マスク(150度までの耐熱性ビニール袋で3分間は呼吸可能)を買った。

ここ以外にも防災館は有るそうで微妙に設備も違うようだから、また行ってみようと思う。
こういう訓練は慣れてないとイザというときに考えてるようじゃダメだから。
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ruminn_master at 2006年02月22日 11:20 【験】池袋防災館コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加


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