2006年03月19日

【食】本場の精進料理こそ 4

関西料理のルーツかも知れないね。
何と言っても弘法大師、空海が高野山を開いたのが弘仁7年(西暦816年)と抜群に古い。
坊主が酒でもチーズでも世界中で最初に製造してることも多いものね。

大昔、僧侶とは唯一の知識階級。でもって料理は科学ですから。

さてさて

高野山に入ったのが夕方だったので、今回は金剛峰寺とかは無し。
先祖代々のお寺である恵光院宿坊としても大きく、楽天トラベルでも申し込める程。

まぁ申し込んでしまえばネット予約だろうと電話で予約しようとあまり違わない(たぶんどこでもネット予約の方が安いのは安いけど)。

恵光院は苅萱堂の前でバスを降りると3軒先。

門を入ると大きな白い犬が出迎えてくれました。
事故か何かで3本足になってしまってるのに人間を嫌うことなく温厚そうな風情です。
こういう奴はこういう場所に住むべきだよなと妙に得心しました。

宿としては大きくゆったりと落ち着いた、いい宿坊です。

御彼岸は始まってるのだけど翌々日が空海の命日のお祭りだから1日早いのか客も多くない感じ。
(他の客が居ることは翌朝の勤行まで半信半疑でした)

高野山の夜はかなり寒く、
部屋にはコタツが有って、
石油ストーブをガンガンに焚いて眠ることになりました。

その前に夕食。
各部屋にお坊さんが運んできてくれます。いわゆる部屋出し。
精進料理です。つまり生臭もの厳禁。
出汁も関西定番の「昆布と鰹」ではなくて「昆布と椎茸」ですね。

チャンと二の膳まで有る立派なモノでした。
精進料理(夕食)全体

現代の宿坊ですからして当然に般若湯こっちの解説の方が面白い(笑))も有りますが、
流石に「大吟醸が」とかは言えません。
何だか知らない熱燗と麦酒を頂きました。
精進料理(夕食)一の膳

一の膳は黒豆、胡麻豆腐、天麩羅(精進揚げ)、香の物と御飯です。
黒豆はふっくらと綺麗に炊けてる。
胡麻豆腐は流石に本場。ネットリと美味です。
永平寺のも結構美味しかったけど、
高野山の方がネットリしててまた少し違って美味しい。
精進料理(夕食)天麩羅

天麩羅はいわゆる「精進揚げ」で生臭ものは入りません。
大雑把に言えば野菜の天麩羅です。
蓮根、海苔、獅子唐、人参の笹掻。
抹茶塩で食べるのがまた美味しいです。
精進料理(夕食)二の膳

二の膳は炊き合わせ、椀ものとしての精進蕎麦、水菓子(デザート)
奥に乗ってるのは参拝記念の御札です。
精進料理(夕食)蕎麦

精進蕎麦もなかなか出汁が利いてて良好。
切り柚を乗せてある処などに料理の工夫が見られます。
精進料理(夕食)炊き合わせ

炊き合わせ、手前のカマボコの鳴門巻みたいなのは麩です。
奥にある高野豆腐もまさに本場。
筍、蕗、湯葉巻と十分に美味しい。

こうしてみますと、
精進料理を街中で売り物にしてる店などと違って
無理矢理に海苔と山芋で鰻を擬してみたりなどといった凝ったものは出ませんでしたが、十分に美味しかったです。

何と言っても前日は随分と深酒をしましたからね(笑)。
身体が中から洗われた気分でした。

--
高野山の精進料理―一二〇〇年の歴史が紡ぎ出す滋味を家庭で味わう
高野山の案内犬ゴン―山道20キロを歩きつづけた伝説のノラ犬
真言宗のしきたりと心得―日常勤行の作法がよくわかる
聖地巡礼―熊野・吉野・高野山と参詣道
密教とイスラーム―高野山修行記


ruminn_master at 2006年03月19日 22:14 【食】本場の精進料理こそコメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加


食べ物と料理のハナシ | 旅(近畿)

トラックバックURL

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Archives
記事検索
Recent Comments
「最新トラックバック」は提供を終了しました。
QRコード
QRコード
livedoor Profile

るみん