2006年05月23日

【学】元はアメリカの工業製品 4

Mixi経由の社会科見学

午前がコカコーラ、午後がブリヂストンの2本立て。

コカコーラはアメリカ・ジョージア州で1886年に生まれた。
アメリカから来たままに
世界共通同じ味の「コカコーラ」が日本でも売られている。
しかし日本では「それはそれ」として
お茶や缶コーヒーといった独自商品も日本「コカコーラ」から売られている

ブリヂストンは福岡久留米で1931年に生まれた。
それは
ゴム引き地下足袋を考案し大ヒットさせた
仕立物屋の次男坊、石橋正二郎が、
アメリカに渡った折に
その自動車文明が日本にも訪れることを予感し
世界に輸出できる純国産タイヤを夢見て
1929年に初の純国産タイヤの製造に成功したことに始まる。
今や日本最大にして世界でも有数のタイヤメーカーである。

いわば
どちらもアメリカ文化を母体にしながら
前者はそのまま受け入れつつも付加価値を加え
後者は原型を凌駕しようかという独自の発展を遂げている。

コカコーラディズニーと共にアメリカ文化を代表する商品だと思う。
ブリヂストンの創始者石橋正二郎氏は立志伝中の人物だ

しかしこんな見方も出来る。

コカコーラはアメリカ文化そのもの、
日本の文化自体をアメリカ的に変えてしまうという方法で
アメリカの商品を何ら変える必要もなく通用させる作戦を成功させた。

自動車文明はたしかに日本だけでなく世界を覆い尽くした。
アメリカの自動車産業はタイヤも含めて世界中に販路を拡大できるはずだった。
でも、そうはいかなかった。
安全とか高性能とか
何かで優った日本が今や世界の自動車産業をリードする。
その一面としてブリヂストンのタイヤも有る。

これは勝ち負けなんだろうか?
結論としては少々難しい気もする。

さて

見学先は東京コカ・コーラボトリング株式会社多摩工場
そこでの工場見学会に団体で申し込んだ形だ。

西武池袋線東久留米駅からバスで数分。
東京ドーム6個分という多摩工場に着いた。

見学コースとして確立されているようで
案内の美人広報さんも含めて全く卒がない感じ。
極めてスムーズだ。

(その感触がディズニーを想起させたのが先の感想のキッカケでした)

060523コカコーラ01
060523コカコーラ02
060523コカコーラ03
立派なレクチャールームで
作りたての冷えたコカコーラが配られる。
それを戴きながら
簡単なコカコーラの歴史などの映画。
その後で質疑応答。
原価や従業員給与などの質問は最初に禁じられたが
(たぶんそんな質問する下品な人が多いのでしょう(笑))
それ以外は結構下らない質問まで丁寧に応えてくれた。
060523コカコーラ04
その後は稼働中の生産ラインの見学。
ガラス越しでなくて内部通路を案内して見せてくれた。

まぁ例によって
大企業では生産ラインは特許など機密の固まり
写真撮影禁止。

でも工場の機械のスケールはとてもデカくて見てるだけで楽しいものでした。


午後はブリヂストン

西武国分寺線の小川駅を降りるとそこはブリヂストン城下町といった風情。
(何でも工場・研究施設・社宅などで東京ドーム20数個分とかがあるらしい)

こちらは得意先などを別にして一般人相手の工場見学は受け入れてないとのこと。
そこで小平市にあるブリヂストンのタイヤ博物館TODAY館を訪れた。

060523ブリヂストン01


個人見学もできる場所だが、
それなりの団体見学なのでちゃんと案内の方が付いて説明してくれる。
その案内の方が、愛社精神というか、
日本人の誇りの滲み出てるような人だったことが最初にまとめた感想に結び付いたと思う。

入り口を入ると創始者一族の私物らしい古いリンカーン。
何でも創業伝説に関わる車だったように記憶している。
060523ブリヂストン02

その奥には最新のF1。シューマッハモデル。
060523ブリヂストン03

この2台の対比そのものがブリヂストンの歴史でもある訳だ。
060523ブリヂストン04


その奥から始まる展示スペースでは
各種レーシングタイヤに触れたり
乗用車・トラック、航空機からリニアモーターカーまで
ありとあらゆるタイヤの実物展示と構造説明
タイヤの仕組み、研究開発の一部など結構盛り沢山。

実は
「工場見学させてくれないんじゃなぁ」
とか甘く見てたんだけど、
予想を嬉しい方向で裏切られて
「タイヤって結構深いなぁ」とか思えて
かなり楽しめました。

案内のオジサン、受付のお姉さんも親切で、
というか結局
仕事に誇りを持ってるからこそ腰が低くなれる
そういう姿が見れて気持ちよかったような気もする。

ブリヂストンは今やタイヤばかりでなく
ホースやらパッキンやらも作るし
自動車の足回りをトータルで開発したりもするし
ビルの免震構造を請け負ったりもしてる。
免震ブロックを地下に降りて見ることができた。
060523ブリヂストン05


その他にも環境への取り組みや文化活動なんかもしてる。
最近NHKで放送されて
(NHKだから大っぴらに企業名が出てる訳ではないが)
こっそりと有名になったところでは
沖縄の美ら海水族館
バンドウイルカフジ人工尾びれの開発物語

ブリヂストンのニュースリリース
ブリヂストンのエコプロジェクト
BLUE DOLPHIN
沖縄タイムズ
琉球新報
旅スタ
HARAKARA 薬師寺 一彦
TBSどうぶつ奇想天外!
フジ奇跡体験!アンビリバボー
信越化学工業

何というか・・・人間、心意気って大事だと思う。

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人工尾びれプロジェクト フジよ、ふたたび空へ
フジよ、ふたたび空へ 人工尾びれプロジェクト-難聴者用字幕版-
もういちど宙(そら)へ―沖縄美ら海水族館人工尾びれをつけたイルカフジの物語
奇跡のイルカ フジ ビジュアルBook


奇跡のイルカフジビジュアルBOOK


もういちど宙(そら)へ―沖縄美ら海水族館人工尾びれをつけたイルカ フジの物語


イルカのくれた夢―ドルフィン・ベェイスイルカ物語


フジよ、ふたたび空へ 人工尾びれプロジェクト(仮)


奇跡体験!アンビリバボー世界が泣いた物語―涙と感動のベストセレクション
コカ・コーラCMソング データブック
血族たち―コカ・コーラ
神話のマネジメント―コカ・コーラの経営史
あすへの挑戦―企業ドキュメント 三国コカ・コーラ
コカ・コーラの英断と誤算
コカ・コーラ帝国の興亡―100年の商魂と生き残り戦略
キャンティとコカコーラ
金正日(キムジョンイル)とコカコーラ
コカ・コーラへの道―挑戦と忍耐と先見でコークの時代をひらいた高梨仁三郎
自動車用タイヤの基礎と実際
世界最速のF1タイヤ―ブリヂストン・エンジニアの闘い
ブリヂストンの光と影
ブリヂストンがグッドイヤーを抜き去った日
読むブリヂストン美術館
創業者・石橋正二郎―ブリヂストン経営の原点
戦うタイヤ―ブリヂストンF1グランプリ挑戦2564日
乗り物はじまり物語


ruminn_master at 2006年05月23日 15:43 【学】元はアメリカの工業製品コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加


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