2006年09月14日

【芸】第19回東西落語研鑽会 3

2ヶ月の一度の東西落語研鑽会
前回行き損ねて皆勤賞は逃したが、
コストパフォーマンスのいい落語会なので自分としては一生懸命チケット取って出掛けるイベント。
相変わらずの満員御礼の大人気。
客層も寄席や他の落語会と較べて非常に幅広いと思う。

第19回 東西落語研鑽会
平成18年9月14日(木)午後6時30分開演
 今回のプログラムの目玉はズバリ!正蔵が初演する<双蝶々>です。
これまでの温もりある落語から一変してヒールに挑む正蔵の悪党ぶりに注目です!!
そして、もうひとつのお楽しみは初登場の歌丸師匠。
勢いある若手の芸にかこまれて光を放つ円熟の芸に御期待下さい!!
皆様の御来場を心よりお待ち申し上げます。

会 場:有楽町よみうりホール
    (ビックカメラ 7F)
日 時:2006年9月14日(木)
 午後6時00分開場 6時30分開演
木戸銭:前売 3,500円(全席指定)
    【当日は500円増し】
主 催: 六 人 の 会
お問合せ:ねぎし事務所 筍娃-3873-0760
※未就学児のご入場はご遠慮ください。
※よみうりホールには障害者用のお手洗いはございません。
http://www.rakugokai.com/kensan-kai/touzairakugo.html


<番組>
桂    吉 坊 「商売根問とある解説
春風亭  昇 太 「青  菜千字寄席
桂    歌 丸 「井戸の茶碗千字寄席
 仲入り 
桂    雀三郎 「遊山船とある解説
林 家  正 蔵 「双蝶々背景解説

(謝辞)m(__)m Thanks!
★上方落語ネタ参照上方落語メモ「世紀末亭」
★上方落語解説参照上方落語のネタ
★江戸落語ネタ参照落語検索エンジン「ご隠居」
★江戸落語ネタ及び解説参照落語のあらすじ千字寄席
★江戸落語ネタ背景?参照落語の舞台を歩く


桂 吉坊は若くて元気がいい感じだけど一から十までテンションが高すぎて、まだメリハリがねぇ。。。
公式ファンサイトの紹介「桂吉朝の5番目弟子。桂米朝の孫弟子」を見る限り師匠筋は上品だから前途有望、って言いたいところだけど、当の師匠が死んじゃったから苦労してるだろうね。
ネタの商売根問は最初の「こぼれ梅」とサゲの「河太郎(ガタロ)」だけのショートバージョン。
「こぼれ梅」の行は枝雀さんが他のネタに混ぜたりしてたので馴染み深いです。

春風亭昇太の「青菜」は先週ネタを決めたときが暑かったので、との言い訳付きで涼しくなってしまった席に掛けてます。
これはネタ自体が馴染み有るものだけど、昇太さん勢いがあるからね、気分良くサゲまで運んでくれますな。

桂歌丸師匠の「井戸の茶碗」は上手いなぁやっぱり、って感じ。
声が武家噺に合ってるんですな。
気むずかしさと上品さが声に乗ってます。

桂雀三郎の「遊山船」は師匠の枝雀さんを彷彿とさせる語り口で楽しいんだけど、ネタのサゲ自体が説明口調なので少々勢いにブレーキが掛かったままに終わる感じで惜しい。

さて今回一番「???」だったのが最後の元こぶ平、林家正蔵の「双蝶々」。
人情噺に分類される全編で1時間半の長講ネタの一部をやりました。

人情噺ってのは
「ホロッとさせる」とか
「何だか心が温かくなった」とかだと思います。

この「双蝶々」は
(1)ガキの頃からの悪人が、
(2)奉公先の一人、二人と殺して逃げ、
(3)彷徨い巡って偶然に、乞食同然の両親と出会う、
その最後の遣り取り、再びの別れこそが「人情噺」なハナシです。

その大事な(3)を全てカットしてしまったので伏線になる(1)も全カット。
となると全く人情噺では無くなってます。

しかもこの噺、元が長講なためか(2)にクスグリが無い。
だからほとんど笑うこともできません。

長いからでしょうが
(1)と(2)を「小雀長吉(前・後)」、
(3)を「雪の子別れ」として区切って演じられることも少なくないようで、
林家正蔵さんだけの責任ではないですが
(2)だけって演じ方は客のこと考えてないなぁ、とか思います。

落語のカタルシスは緊張と緩和から出来てると思いますが、
このネタだと(1)から(2)で緊張感をピークに運んで
親子の出会いがどんでん返し、
親子の情の機微に触れて「ホロッと」来る(3)で大きく緩和できるのが魅力の噺。

(2)だけだと「ヒドイ奴が居るなぁ」だけです。

しかもそれがトリなので、そんな気分のままに会場を後にする訳で・・・
他の4席も台無しの気分になりました。
せめて中トリに掛けるのなら「口直し」の後半が有るからいいんだけど。。。

たしかに元こぶ平が林家正蔵になって上手くなったなぁ、上手くなってきたなぁ、とは感じます。
そういう意味では「芸を見せてる」んでしょう。
でも「上手い!」って言わせようとすることは落語なんだろうか?って思います。

百歩譲って(2)だけで勝負できるネタだとしたら、
そこでの見せ場は悪人の悪人らしさ、
ピカレスクロマンというか「悪漢」ぶりでしょう。
しかし元こぶ平、林家正蔵さん、人相が「おぼっちゃま」で声も優しいので不向き。
ハナシのチカラで巻き込んでしまう程のパワーもまだ無いと感じます。

難しいネタをやったものですね。

笑うことも心が温まることも無い、
生い立ちの説明も無い「とある悪人」が罪も無い丁稚小僧を絞め殺したシーンで終わる今回の一席、
落語って何だろう?」ってつくづく考えさせられた次第。

ruminn_master at 2006年09月14日 21:20 【芸】第19回東西落語研鑽会コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加


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