2006年12月21日

【見】味の素の旨味を知る 4

Mixi経由の社会科見学

今回は川崎の食品工場2軒にお邪魔した。

午前は味の素川崎工場の見学。

京急大師線の鈴木町駅で降りる。
ここはその昔
味の素前駅」だったそうだが
駅名から企業名を外す時代の流れで改名したそうだ。

といっても
この駅の周囲に広がる味の素川崎工場の敷地面積は、
およそ10万坪、東京ドーム7〜8個分。
圧倒的に味の素の城下町、
どころかほとんど陣地内に駅が有るようなものだ。
10味の素城下町01
10味の素城下町02
10味の素城下町03

鈴木町の鈴木とは味の素の創業者の苗字。

1909年創業の鈴木商店は、
1914年、この地で「味の素」となる。
いわばここは「味の素」のスタート地点。

看板の味の素の生産拠点こそ
大半は原料生産地の海外に移したものの、
研究施設もここにあるし、
「ほんだし」
「Cook Do」
そして
医薬品などに使う高機能アミノ酸の生産工場も
ここ川崎事業所にあって、今なお
かなりの偉容を誇っている。


味の素は、さとうきびから作られる。

昔そんな文句のテレビCMも有ったが
見学の最初はその説明から始まった。
20味の素座学

そもそも
昆布の旨味から着想された味の素だが
生産効率が悪すぎるために
小麦、大豆と変遷して
現在ではさとうきびから作られる。
その糖蜜を発酵させて
アミノ酸の一つグルタミン酸を結晶させ、
食べやすさ、使いやすさのために
Na化と脱色をしたのが「味の素」
グルタミン酸ナトリウムである。

人間の味覚が
身体に大切なアミノ酸の所在を
感知するモノサシ、
「旨味」
という味覚を発見したのは
明治時代の日本人科学者、池田菊苗。

その発見の当初から二人三脚で
その商品化を図ったのが味の素創業者、
鈴木三郎助(二代目)であるから
「うまみ」の歴史と共にある企業といえる。

後から振りかけるだけで
俄然と料理が旨味を増す
魔法のような調味料として
歴史の中で持て囃された時間は長い。

煮物ならチャンと昆布出汁を取れば済むが
炒め物、焼き物、そして生ものまで
味の素さまさま」で旨味を増す。
多くの料理人が飛びついたのも無理は無い。

とくに
「安くて美味いモノを」求める大衆にとって
味の素は味方だったはずだ。

でも
あまりにも化学調味料に依存した反省からか
近年は攻撃されることも多いのはたしか。

個人的には
化学調味料の旨味と天然の旨味の
味覚識別はできる方、
というかシツコイ旨味は嫌う方で
家に味の素は置いてないのだけど
学生街の定食とか
「安くて美味い」が大事な領域もあるし
全否定はしません。

何事につけ同じことで
要は使い過ぎなきゃいいのだと思う。

何てコトを腹の中で抱えて見学に臨んでたら
好都合に「うま味の体験」が見学コースに含まれていた。
30味の素旨味体験01

座学の着席時に配布されていた
見学パンフと
高機能アミノ酸ゼリー飲料と
そして味の素の極小瓶1つ。
30味の素旨味体験02
程なく
「薄い味噌汁」ならぬ
味噌を湯に溶いただけ、の「味噌湯」が運ばれてきた。
30味の素旨味体験03

そのまま飲んでみると
「出汁をとってない(入れてない)」
のが判る。

味の素を2振り入れて体感してみて下さい」

なるほど。

この際だからと味覚実験。

まず1振り。うん、これでもいいな。
味噌そのものの味は立つし。

そして指示通りの2振り目投入。
なるほど、味噌汁らしい味になったね。
でもやっぱ少し・・・

さらに3振り目投入。
おっ、やっぱり、ちょっとクドくなったゾ。

4振り目投入。
う〜んこれはエグ味が出て来た感じ。

5振り目投入。
うわっ、これ以上入れたら飲めないな。。。

ってんで飲み干した。

「味噌湯」は最初からかなり少量、
なのに
少し飲んでは味の素
を繰り返したからかなりの濃度だったと思います。

やっぱり入れすぎるのはイケナイ。

そう、あの化学調味料独特のイヤな後味が口中にまとわりついてしばらくは不快でした。

こういうのを自業自得と言います(笑)。

その後レクチャールームを出て構内をバスで移動。
線路を越えたところの「Cook Do」工場をガラス越しに見学。
またバスに乗って「ほんだし」工場をガラス越しに見学。
車中からタピオカから高機能アミノ酸を作るプラントを見学。

食品工場一般の例に漏れず
作業工程見学はガラス越しだし
工場内全域が写真撮影禁止なので写真は無いです。

でも高度に機械化されてはいるけれど
「Cook Do」は
中華料理屋の厨房同様のダンドリ踏んでるし、
「ほんだし」は
鰹と鰹節の間、
カビ付けして発酵させて旨味を引き出す前、
香り高い本荒節の微細粉と調味料を顆粒化、
つまり旨味は味の素に任せるとはいえ
カツオのいいところを独自に活かして使ったものであるということは判りました。

新しく建設中の工場もありました。
カツオの一本釣りバーチャル体験施設を含む見学コースを作る予定だとか。
またそのときに行ってもいいね。

資料館でバスからは降されました。
40味の素資料館01

この資料館なかなかに面白い。
40味の素資料館02
40味の素資料館03


さすが古い企業だけのことはあります。

その後はお楽しみの試食会♪♪♪

いつもやってる訳ではないそうですが
有料(980円)で味の素製品を使ったバイキング・ランチ。
50味の素試食01
なかなか立派なバイキング。
本格中華って感じ。
ただまぁ味付けが「Cook Do」や「ほんだし」な訳ですが。
50味の素試食02

工場見学時に案内説明をしてくれたお姉さんがエプロン付けて給仕してくれました。
大企業のいいところですね、
こういう方々が
とっても美人だったりするのが
とっても嬉しい(笑) ヾ(^^ヘ)。。。

それは置いといて・・・1品目は棒々鶏
結構いい鶏肉ですし、クラゲなんかも結構上等と見ました。
美味しいと思います。

50味の素試食03

2品目は「Cook Do」の新製品らしい豆腐の広東風旨煮
ふむ。なかなか上品にまとめてますね。

50味の素試食04

3品目は麻婆茄子
個人的にはもっと辛い方がいいなぁ。
でも茄子の火加減などなかなか絶妙。

50味の素試食05

4品目は青椒肉絲
これも素材がいいなぁ。

50味の素試食06

5品目は干焼蝦仁
つまりエビチリですが、これまたかなりいいエビです。

50味の素試食07

6品目は炒飯
これは「Cook Do」じゃなくて
「ほんだし」の中華版「中華だし」でしょうか。

あと白御飯もありました。

点心類もずらっと並びます。
50味の素試食08

春巻、餃子に焼売に小龍包、中華ちまき。
このあたりは味の素の冷凍食品でしょうね。
やっぱ点心の皮については
ここに限らずまだまだ冷凍技術に改善の余地有りと思います。

で中華スープに南瓜のポタージュ、おでんも有りました。

烏龍茶は熱いの冷たいの両方有り。

デザートも充実。
50味の素試食09

プチダノンのイチジク入りは初めて食ったなぁ。

珈琲もあります。
さすがにこれはブレンディじゃなくてドリップしたかな?


バイキング全種類制覇しました(笑)。
どれも結構美味しかったです。
980円でこの料理は頑張ってますね。

素材が良くて
料理の腕も確かってのは少々ズルですが(笑)
でも
調味料を「抑え目」で使う、
それが「料理のコツ」だというのはたしかですね。

要は使いすぎ、頼りすぎがイケナイんだと思います。


これで見学は終了しましたが
一般見学用のお土産、
「Cook Do」「ほんだし」「アミノバイタル」に加えて
団体見学として幹事さんが頑張ってくれたのでしょう、
新製品とティッシュ、ボールペンのオマケ付。
60味の素土産

お土産もかなり充実していました。

なかなか楽しかったし収穫有る見学だったと思います。
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味の素株式会社社史〈1〉 (1971年)
味の素株式会社社史〈2〉 (1972年)
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ruminn_master at 2006年12月21日 12:42 【見】味の素の旨味を知るコメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加


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