2007年03月02日

【見】ゲネプロって初めて見た 4

不思議な御縁が巡り巡って
阿 OKUNI 国」のゲネプロを見る機会を得た。

一般には本公演前日、
客を入れての通し稽古で、
明日からの本番通りにやるリハーサル。

リハーサルとはいえ、客を入れてる以上はヤリナオシはできない。

そういう緊張感を持ったリハーサルですね。

90年の初演から公演地をアチコチ移して、
何度目なんだろう。5度目ぐらい?
めぼしい公演で初日・楽日と通ったりもしたので
かれこれ10回程は見てる舞台なんだけど、
ゲネプロという段階で見るのは初めて。

お金払って見てると「観客」なんだけど
無料でリハーサルを見るのは
むしろ「社会科見学」の気分。

こういう冷静に見る機会も面白かったです。

ミュージカル 阿 OKUNI 国

chirashi_s

松竹(新橋演舞場)
 平成19年3月3日(土)〜29日(木)
松竹(京都南座)
 平成19年4月3日(火)〜15日(日)
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ミュージカル 阿国 みどころ

伝説のミュージカルが帰ってくる!

400年前に京都・四条河原に彗星のごとく現れた“出雲の阿国”の芸と愛に生きたパワフルな人生をミュージカル化した『阿国』が帰ってくる!

本公演は90年に初演。時代設定にこだわらず、型破りの演出や音楽、振付で阿国の自由奔放なスピリットを表現したこの作品は瞬く間に大ヒット。その後スケールアップしながら再演を繰り返し、2007年春ついに新橋演舞場に登場。そして4月には阿国の舞台となった京都の南座での凱旋公演が実現。

4年ぶりとなる本公演の出演は初演から阿国を演じてきた木の実ナナをはじめ、池畑慎之介、上條恒彦、若松武史ら初演メンバーが再結集。また阿国にあこがれ、行動を共にする“お丹”役はオーディションによって大和田美帆に決定。音楽は初演時から好評の上々颱風が担当。アジアやレゲエ、沖縄など様々な音楽をミックスしたオリジナル曲の生演奏が舞台を艶やかに彩る。2007年春、東京・京都を舞台にさらにパワーアップした阿国旋風が巻き起こる!

ものがたり
時代は、天下が豊臣から徳川へ移り、戦乱の世がようやく治まった頃。
京の四条の河原では諸国から集まった芸人たちが、連日賑やかに芸を競い合っていた。
そこへ新しい芸人一座が到着。口上にのって現れたのは、巫女姿の一人の女。その女の踊りは狂ったように激しく、妖しく、居合わせた見物衆を魅了して光り輝く。この踊り子こそ“出雲の阿国”(木の実ナナ)であった。河原を仕切る乞食の大将・三郎左(上條恒彦)と火花を散らせながら、阿国は河原の人気者となり、「天下一」の名をほしいままにするのだった。
同じ頃、泰平の世をすね、戦国の世のロマンを捨てきれずにいた“かぶき者”たちが洛中を乱していた。その中心である猪熊少将(池畑慎之介)は、一際美しい容貌で女たちを虜にしていた。ある日、その猪熊少将と運命的に出会った阿国。二人は恋の火花を散らせ、恋に溺れていく……。
やがて世の中を揺り動かす大事件によって、阿国たちの運命は大きく変わろうとしていた……。
http://www.shochiku.co.jp/play/enbujyo/0703/midokoro.html
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「さらにハードに」 

ミュージカル「阿国」の木の実ナナ


2007年02月21日

 ミュージカル「阿国」(皆川博子原作、鈴木聡脚本・作詞、栗山民也演出)が3月3日から東京・東銀座の新橋演舞場で再演される。歌舞伎の創始者「出雲の阿国」の芸と愛に生きた半生を力強く描き、評価の高い作品。90年の初演以来、阿国を演じている木の実ナナは「初めて演舞場に進出し、さらにハードにやりたい」と気力をみなぎらせている。

 豊臣から徳川に天下が移った頃、京都の四条河原で巫女(みこ)姿の阿国が熱狂的な踊りを披露し、人気を博する。だが、やがて風紀を乱すとして体制から抑圧され、資本が操る興行が台頭、阿国は忘れられてゆく。

 木の実は「混沌(こんとん)とした世の中で権力にあらがい、女としての生き方をまっとうした阿国を、私の体を通じて見ていただきたい。家族や地域で支え合うことが少なくなった寂しい現代だからこそ、みんな元気にやろうよ、という楽しさにあふれたこの芝居が魅力を持つのだと思う」と語る。

 河原での踊りの場など、猥雑(わいざつ)なエネルギーを放つ。

 「人前で踊ることが楽しくてたまらない阿国と、劇場で観客を前にすると体が弾む私とは重なり合う。私も東京の下町の花柳街の近くで生まれ、大人の色っぽさや粋を間近で見て育ったし、お客さんが好きでたまらない。音楽が鳴った瞬間に阿国に成り切るんです」

 29日まで。共演は池畑慎之介、上條恒彦、若松武史ほか。音楽は紅龍(上々颱風(しゃんしゃんたいふーん))。1万3650〜2520円。電話03・5565・6000(チケットホン松竹)。
http://www.asahi.com/culture/stage/theater/TKY200702210218.html
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明日が初日の幕開きで、
実は明日は金払って見に来るんですが(笑)
場所は新橋演舞場

新橋演舞場看板01

でまぁ今日は稽古だって看板が出てて
勝手が分からなかったんですけども

新橋演舞場看板02

本公演の開場時間が来るとゾロゾロと入場が始まりましたので人に付いていきました(笑)。


座席数は全部で1428だそうだけど
今日は200人ぐらいじゃないのかな?

自分は故有って1階席の一番後ろ、
花道の裏というか隅っこで見てましたが
お客さんは1階席の前半分に集められてました。

新橋演舞場内01

芝居が始まるとその理由が判明。

1階席中程にある音響ブースでは
台本見ながら時間を計ったりアレコレ指示したり。
マスコミか記録かのカメラも忙しく働いてる。
花道脇でも何だかアレコレ人が動いて
時間とか位置とか確認してる感じ。

新橋演舞場内02

う〜ん、たしかにリハーサルですね。
騒々しい(笑)。

けど「制作現場」って感じがアリアリとして面白かった。

たしかに
客席で「完成品」を見てると気にしませんが

(というより、それを客に気にさせるようじゃダメだ、と思いますけど)

一つのステージが
客の眼前に現出しているということは
演者の呼吸のみならず
照明も音楽も人の動きも
いろんなタイミングや匙加減が
ある予定された調和を目指して
目立たず動いているんですよね。

なるほどなぁ。

ここでもやっぱり「水鳥の足」ですな、大事なのは。


芝居の中身については・・・

明日にしましょう。

文句は「金払ってから言え」ってモンですし(笑)。

というより見てて感じたのは
出演者の皆さん、
最初は「声が出てないな」とか思ったんですが
特に中心人物でもあるベテラン勢は
最後に近づくに連れて声にパワーが籠もってくる。
ステージの上でオーラが強くなっていく。

そういうもんなんだろうなぁ、と。

明日からの本番に向けて、
テンションを高めていく、
気合いを入れるそんな場所なんでしょうね、ゲネプロっていうのは。

だから明日の本番を見て
それが素晴らしければ
それこそが「芸」だと思うので
明日の初日を見てからにします。


ただひとつ。

この「阿 OKUNI 国」、
音楽も効果音も
全て上々颱風の生演奏で、
ミュージカル劇中の曲は全て
上々颱風がステージで歌ってきた歌、
そのまんまか少し変えてるか程度、
サントラも出てます。
サウンド・シアター「阿国」(音楽:上々颱風)
サウンド・シアター「阿国」


歌姫2人とリーダー紅龍は阿国一座の座員として「芝居」もしてるのですが、今日は最初の登場での紅龍の三味線バンジョーが鳴らなかったんですね。

(どうやらアンプとの接続が上手く行ってなかったようで後の場面では正常に戻ってましたが)
(三味線の駒〜弦を持ち上げて胴から浮かせてる部分〜が何かの弾みで落ちて無くなったのだとか)

そのこと自体はリハなのですからご愛敬ですが

すかさずキーボードの陽子さんが三味線バンジョーの奏でるべき部分をフォローに入ったのには感動しました。

さすが
「上々颱風の良心!」とか
「上々颱風のお母さん」とか(笑)
言われるだけのことはあるなぁと感心。

まぁ明日はきっとそんな必要も無いことでしょう。

楽しみ!
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二人阿国
出雲の阿国 上 改版 中公文庫 あ 32-8
出雲の阿国 下 改版 中公文庫 あ 32-9
かぶき発生史論集
遊女歌舞伎
出雲の阿国―Kabuki dancer
阿国かぶき前後


ruminn_master at 2007年03月02日 21:33 【見】ゲネプロって初めて見たコメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加


とりわけ上々颱風 | 知的好奇心

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