2007年11月30日

【知】理研サイエンスセミナー“やっぱり誰かを愛したい 〜言葉と愛に隠された秘密〜” 4

独立行政法人 理化学研究所主催のサイエンスセミナーの第一回目。

とっても面白そうなのに無料だというので申し込んで参加。

場所は、既にクリスマス気分の六本木ヒルズの森タワーの高層、地上230m、六本木ヒルズの知的空間というコンセプトらしい六本木アカデミーヒルズ

理研1stサイエンスセミナー01

そこはコンベンションホールや会議室図書館などが設けられ、いわゆるカルチャースクール的なものから専門的・先端的なビジネススクールらしきものまで抱える知的複合施設、そんなアカデミーヒルズの49階。

理研1stサイエンスセミナー02

専用エレベーターを上がると「いかにも知的」って内装(笑)の奥にこざっぱりしたレクチャールーム、それが会場。

場所からして贅沢だねぇ。

ただとても快適な空間であることは確か。

理研1stサイエンスセミナー03

募集は「100名限定」だったけどスタッフや関係者も居ておそらく100名以上、写真は開会前なので殺風景ですが(講義中は撮影・録音禁止なので)、最終的には満杯でした。
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理研サイエンスセミナー 「平野啓一郎が読み解く科学のものがたり

科学に興味はあるけれども、どうやってその世界に踏み込んだらいいのか分からない−そうした知的好奇心の旺盛な方々のために、理化学研究所は、新しいかたちのトークセッションシリーズを企画しました。
トークセッションでは、京都大学在学中の1999年に『日蝕』で芥川賞を受賞し、現在も精力的に執筆活動を続ける作家平野啓一郎氏をお招きし、各分野の第一線で活躍している理化学研究所の研究者と対談を行います。

多くの方々のご参加をお待ちしております。

開催日時 第1回 平成19年11月30日(金) 19:00〜20:30 (18:00開場)
“やっぱり誰かを愛したい 〜言葉と愛に隠された秘密〜”

第2回 平成20年1月20日(日) 14:00〜15:30 (13:00開場)
“1000年でも2000年でも生きたい 〜体内時計がにぎる鍵〜”

第3回 平成20年3月21日(金) 19:00〜20:30 (18:00開場)
“私のことが知りたい 〜自己と非自己の境界線〜”

開催場所 六本木アカデミーヒルズ49 スカイスタジオ(全3回)
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階
参加費 参加費は無料です
申し込み方法 事前申し込みが必要です(※) (各回先着100名)

(中略)

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第1回 平成19年11月30日(金) 19:00〜20:30 (18:00開場)
“やっぱり誰かを愛したい 〜言葉と愛に隠された秘密〜”

文学の長い歴史の中で、「愛」は普遍的なテーマのひとつです。作家である平野啓一郎氏は、デビュー以来、様々な愛を豊かな言葉と作品ごとに異なる斬新な手法によって表現されてきました。
では人はなぜ言葉を持つのでしょう?理研には、その理由を探求する研究者がいます。理研脳科学総合研究センターの岡ノ谷 一夫チームリーダーです。岡ノ谷チームリーダーによると、小鳥の歌は人の言葉と同じように文法を持ち、その歌を巧みに操れるものこそが、愛の覇者になれるのだとか・・・そしてその歌には、文学と同じように、前衛と正当があるというのです。
純文学と科学―異なる視点で愛の本質、言葉の力を探る、二人の対談の行く末は!?
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岡ノ谷 一夫(おかのや かずお)チームリーダー
理研 脳科学総合研究センター 生物言語研究チーム


1959年 栃木県足利市生まれ。1983年に慶応義塾大学文学部心理学専攻卒業し、1989年 メリーランド大学心理学研究科博士課程修了、Ph.D.取得。その後、学術振興会特別研究員(上智大学生命科学研究所)、科学技術特別研究員(農水省農業研究センター)、井上科学振興財団フェロー(慶応義塾大学心理学教室)を経て、1994年より千葉大学文学部助教授(自然科学研究科・先進科学プログラム兼任)。1996年より科学技術振興事業団さきがけ研究21研究者を兼任。
小学生のころから、自己意識のメカニズムと存在理由を知りたいと思っていた。現在は、そのための手がかりをひとつとして、言語の起源を生物学的に説明するのを目標としている。趣味は古楽の演奏、短歌つくり、山登り、模型飛行機、自然主義文学を読むことなど。
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平野 啓一郎
芥川賞作家


1975年6月22日、愛知県蒲郡市生まれ。
一歳の時、父が急逝したため、母の郷里である福岡県北九州市に一家で転居する。以後、1994年に京都大学法学部に入学するまで、同地にて育つ。早くからトーマス・マンやボードレール等の海外文学に親しみ、十七歳の時に最初の小説を書く(未発表)。以後、断続的に習作を重ね、1998年、文芸誌『新潮』に初めて投稿した小説『日蝕』が、同誌8月号に巻頭一挙掲載され、話題を呼ぶ。ヨーロッパ中世の異端審問の世界を、該博な知識と華麗な漢文的文体とを駆使して鮮やかに描き出したその早熟な才能は、「三島由紀夫の再来」として注目を集める。翌年一月、同作により、史上最年少タイ(当時)の23歳で第120回芥川賞を受賞。大学在学中での受賞は、石原慎太郎氏、大江健三郎氏、村上龍氏に続く四人目。同年、京都大学法学部を卒業。以後、明治三十年の奈良県十津川村を舞台に、耽美的な幻想に彩られた恋愛譚『一月物語(いちげつものがたり)』(1999年)、二月革命前後の十九世紀パリを舞台に、音楽家のショパン、画家のドラクロワといった実在の二人の芸術家を主人公に据え、綿密な歴史考証に基づく豊かな文学的想像力によって、近代ヨーロッパの精神史を2500枚にわたって描き出した大河小説『葬送』(2002年)、現代の京都を舞台に、若い男女の「性」の問題を、繊細な心理主義的方法で追究した表題作を含む、4作からなる実験的な短篇集『高瀬川』(2003年)、前作の方法を更に押し進め、戦争、家族、死、近代化、テクノロジーといった現代社会の多様なテーマを9つの短篇によって描き出した『滴り落ちる時計たちの波紋』(2004年)、と旺盛な創作活動を続け、常に注目を集めている。死、記憶、言葉、エロティシズムといった一貫した主題群を、作品ごとに、まったく異なる手法で表現することでも知られる。その作品は、現在、フランス、韓国、台湾、ロシア、スウェーデン等、翻訳を通じて、広く海外にも紹介されている(一部、翻訳作業中)。
2004年には、文化庁の「文化交流使」として一年間、パリに滞在。ヨーロッパ各地で精力的な講演活動を行う。現在は、東京都在住。
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中村 征樹
大阪大学大学教育実践センター准教授


1974年神奈川県生まれ、33歳。1997年、東京大学教養学部教養学科卒業後、1999年に同大学大学院総合文化研究科広域科学専攻修士課程修了、2005年に東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。博士(学術)。学位論文タイトルは「近代フランスにおける技術教育の展開−技師集団と職人層の技術知の創造と共有をめぐって」。
1999年より2002年まで日本学術振興会特別研究員。この間、2000年10月より2001年9月まで、フランス・社会科学高等研究院にて研究を行う。2002年より、東京大学先端科学技術研究センター助手。2006年より、文部科学省科学技術政策研究所研究官。2007年10月より、大阪大学大学教育実践センター准教授。
2003年より、成城大学、恵泉女学園大学、お茶の水女子大学などで非常勤講師も勤める。
主な所属学会は、科学技術社会論学会(理事、編集委員、事務局幹事)、日仏教育学会(編集委員)、大学評価学会(理事)、日本化学史学会(評議員)など。
専門の科学技術史、科学技術論、高等教育の研究のほかに、2005年より東京・下北沢でサイエンスカフェを継続的に主宰するなど、科学コミュニケーションの分野での研究・実践活動も活発に行う。
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http://www.riken.go.jp/r-world/event/2007/sci-seminar/index.html
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子供の頃から心理学や人類学、動物行動学とか好きだったので面白かったね。

短い時間で鋭い基調報告みたいなレクチャーの後に、文学と科学の対話、みたいな少々哲学的なトークショー、そして質疑応答の1時間半。

時間は短かかったけど示唆に富んだ内容でした。

死と性、性と愛、愛と美、美と芸術。

生物が有性生殖を獲得し、道具としての「美」に至る。

それでも人には有って、動物には無い「芸術」。

その脈絡の真ん中にある「愛」って何だろ?

ってだけだと「トンデモ科学」でも哲学でも同じだけど、それを科学的に少し厳密に少しだけだけど解き明かしてみせる試み。

動物の「鳴き声」、そして人間の「言葉」、その役割は何か。

こうした思索だけなら高校時代に精神分析学と文化人類学の本を読みあさっていた頃に似たようなこと考えていたなぁ、なんだけど、それを「今の科学の到達点」を示しつつ説明されると、久々に頭の中の「眠っていた回路」が活動し始めた感じ、レクチャー開始早々に脳味噌が回り始めた快感が有って、なかなか面白かった。

理研1stサイエンスセミナー04

配付資料というかお土産というかも盛り沢山。

全3回だけど皆勤賞狙います(笑)。

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小鳥の歌からヒトの言葉へ (岩波 科学ライブラリー92)
ヒトの進化 (シリーズ進化学)
コミュニケーションと思考 (認知科学の新展開)
ペットと暮らす行動学と関係学


<<追記071211>>

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12月11日の放送は

FILE021:「『体内時計』は いま 何時?」

上田泰己(システム生物学)

今、世界が熱い眼差しを注いでいる科学者が、神戸にいた!彼の名は・・・上田泰己・理化学研究所システムバイオロジー研究チームチームリーダー。現在32歳、生物が持つ「体内時計」の研究で世界をリードする。遺伝子の膨大な情報をコンピュータやロボットを使って分析する技術と、最新の分子生物学の研究成果を駆使する知性を併せ持った、まさに“21世紀の生物学者”である。
 ヒトゲノムが解読されるなど、世界の生命科学者が遺伝子の働きの解明にしのぎを削る現代にあって、生物の体内時計の研究はここ10年で飛躍的な進歩を遂げた。上田は若くしてその進歩に大きく貢献する研究成果を次々と発表している。28歳のときには「分子時刻法」と呼ばれる体内時計のズレを測定する方法を開発。今まで丸2日かかっていた測定時間を、わずか数時間に短縮、たった一度の測定で体内時計の測定を可能にして世界を驚かせた。
 これからの生命科学を担う男・上田を訪ねるのは、10歳年上、現在42歳の爆笑問題のふたり。お笑い界のトップランナーと若き天才科学者の議論の行方は?体内時計に秘められた生命の神秘が今、解き明かされる!

次回放送の研究者は

上田泰己(うえだひろき)
1975年生。理化学研究所システムバイオロジー研究チームチームリーダー。専門はシステム生物学。体内時計などを入り口に複雑に分化した生命メカニズムの全体像を明らかにしようとしている。大阪大学理学部招聘教授、徳島大学客員教授などを兼務。

システムバイオロジー研究チームのホームページはこちら。
http://www.cdb.riken.jp/jp/02_research/0202_creative20.html (NHKサイトを離れます)
http://www.nhk.or.jp/bakumon/nexttime/
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この先生のハナシ面白そう。

ruminn_master at 2007年11月30日 20:38 【知】理研サイエンスセミナー“やっぱり誰かを愛したい 〜言葉と愛に隠された秘密〜”コメント(5)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加


知的好奇心 | 思索・雑感・主張

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コメント一覧

1. Posted by .   2007年12月11日 22:59
一応記しておきますhttp://www.nhk.or.jp/bakumon/nexttime/
2. Posted by るみん   2007年12月11日 23:37
ありがとうございます。

爆笑問題の太田の「絡みづらい」芸風はあまり好きではないのですが(笑)、頭のキレが良いのも確かなので、番組は面白かったですね。
3. Posted by .   2007年12月12日 21:57
前回の書き込み「一応記しておきますhttp://www.nhk.or.jp/bakumon/nexttime/」の下に、
「2007年12月11日放送」と書いていなかったので、
「お気付きにならないかもしれない」と思い、今日は、「2007年12月11日放送」を書き込む意図で当サイトに訪問させて頂いたのですが、
るみんさんはご覧になられたようなので、良かったです。
4. Posted by るみん   2007年12月12日 22:31
お気遣い有り難う御座います。

コメント頂いた時点で別途メールが届きますので、気付いてギリギリ開始に間に合った感じでした。

ありがとうございました。
5. Posted by .   2007年12月16日 23:05
>るみんさん

そうだったのですか。
了承しました。

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