2008年03月18日

【食】壺屋弁当部の稲荷寿し(愛知県豊橋) 2

「稲荷寿し」はここの登録商標だそうである。

(「いなり寿司」や「稲荷寿司」はどこが持ってるのだろうね(笑))

合資会社 壺屋弁当部 本店

壺屋というのは飯田線JR豊橋駅の立ち食い蕎麦屋というか「きしめん」の立ち食い店舗らしい。その弁当部としてそのJR豊橋駅で売ってるそうな

今日はツアー会社が車中の昼飯として用意してくれた。

かなり有名な「稲荷寿し」のお店らしい

お好み稲荷

豊橋稲荷寿司01
豊橋稲荷寿司02

変わり稲荷の具材の仕事はキッチリしていていいね。

でも・・・

甘い!甘過ぎる!!

「日本一美味しい稲荷寿司」なんて評判もあるようで、概して甘いのが好きな人には好評なようであるが、、、関西人の自分にとっては「おいなりさん」はここまで甘いモノではない。。。

東京では甘味処で稲荷寿司が置いてあったりするぐらいだから東の文化では甘くて当然なのかもしれないけど。。。

形だって関東風の俵型、関西は猫耳(狐耳?)型の三角形である

日本一はオーバーだ。せいぜい「名古屋以東で一番」ぐらいなら勝手にしてくれ。

軽く月餅や和菓子ぐらいの甘さがある。

虫歯があったら食えないよ、コレ(笑)。

豊橋稲荷寿司03


この店は明治創業だから元祖ではないだろうが、この店もある豊川稲荷門前町が「いなりずし」のルーツだという噂、そこにある門前そば 山彦 「発祥の店」という噂、であるが、、、

もともと「元祖争い」というのはアチコチにあるけど概して不毛で「言ったモン勝ち」の面は有る。人間の工夫なんてそんなに独自ではありえないもので同時多発は不思議ではないのだし。

フレッシュアイwikiでは大論争(というか大喧嘩(笑))にまで発展してる様子だけど、「すき焼き論争」然り、「カレー論争」然り、まぁ観光資源としての「言ったモン勝ち」じゃないかね。

天保末年頃に関東から名古屋にかけて食されていたという文献が有るだけという以上は「よくわからない」というのが現実でしょう。

「いなりずし」、要は狐の好物が○○って伝説のスピンアウト、いつのまにか「油揚げがキツネの好物」ってことになって、で、その油揚げで作った「お寿司」が「いなりずし」。

お供え物にして時間が経ってからの下がり物を人間が食する、という知恵だとすると、保存の利く強めの甘辛に煮付ける意味合いも判らなくはないけどね。

でも料理としてみれば精進料理からの変化、篠田巻きの一種なんて方が納得いくけどなぁ。

関西と関東、異なる起源を持つんじゃなかろうかね。

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すしの貌―時代が求めた味の革命 (日本を知る)
すしの歴史を訪ねる (岩波新書)
蕎麦屋の系図 (光文社新書)
現代すし学―すしの歴史と、すしの今がわかる
料理屋のコスモロジー (食の文化フォーラム)


ruminn_master at 2008年03月18日 13:08 【食】壺屋弁当部の稲荷寿し(愛知県豊橋)コメント(2)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加


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コメント一覧

1. Posted by 豊橋生まれの四日市育ち   2009年08月08日 15:39
初めまして。壺屋の稲荷寿司で検索したらヒットしたので読みましたが、
たしかにあれは甘いです。激甘です。
あまーい味付けの大好きな関東の人には好評なのですが、
現地では評価が結構分かれてます。
大体名古屋あたりも甘い味付けのものは有りますが、関西的な出汁で食べる文化も混在していて、
ひとそれぞれ好みがばらばらって感じです。
私と私の母親は生粋の豊橋人なのですが、二人ともこれの味付けは大の苦手です。
なぜ日本一だと吹聴されているのかいまいち理解できないくらいです。
せめて「関東人にとってはぴったり」くらいにして欲しいところです。
2. Posted by るみん   2009年08月08日 23:27
はじめまして。

ジモティにしても賛否両論って聞いて少し安心しました(笑)。

鰻の蒲焼きの背開き・腹開きが浜松で別れたり、アホ・バカ分布図が中間にタワケ地区を挟んで大垣辺りが境界だったり、地域的平均値みたいなものも知りたい気もしますが、何より食べ物って個人個人の好みも大きいですよね。

やっぱイージーな「日本一」って凄い度胸だなと思う次第です。

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