2008年10月24日

【学】狂言を楽しむ会 5

今日のイベントは産経新聞社主催、ウェーブ産経で募集したのを見つけたんだか、サンケイリビングに載ってたんだかに応募して参加出来た(会場ではFujiSankei Business iの見本誌も配られてた)

「狂言を楽しむ会」

 大蔵流狂言師、山本東次郎主演の狂言「二人袴」を鑑賞後、昼食をはさみ、約40分の山本東次郎による解説がつく。参加費は昼食付きで1人6000円。
 今回は、「二人袴」や狂言の楽しみ方の話だけでなく、所蔵の装束や面も披露する。
 杉並能楽堂は、東京では靖国神社の能舞台に次ぐ歴史を持つ。白足袋を持参した方は、舞台見学も出来る。
http://www.sankei.co.jp/wave/html/081024koten1.html

最初の狂言鑑賞、及び【食】昼食の栗ご飯弁当については別記。

ここではイベント全体について整理します。

狂言鑑賞が終わっての昼食後、山本東次郎先生の解説が40分程ということでしたが、サービス熱心な方で、その後の能舞台見学、狂言面の解説まで本当に丁寧にしてくださいました。

山本東次郎先生01

お話しの内容は狂言鑑賞記の方にまとめて書いたようなものですから繰り返しませんが、「狂言」というもの、大蔵流山本東次郎家の「狂言」というものへの愛というか熱意というか、ひしひしと伝わりましたし、今回も格安でお引き受けなさったそうです。

狂言のすすめ
狂言のすすめ

この本を読んでから舞台を見せて頂き、お話を伺ったのですが、本を読んだだけだと(かなり世間の間違った認識に異論反論を唱えているような強気の内容なので)、「どんな頑固爺が出てくるのか」と心配していたのですが(笑)、とても人当たりの良い先生だし、話も素人に判るように急所を押さえたもので面白かったです。

他の本も読んでみますが、今度は人柄を知った上ですからまた違う意味で楽しめそうです。

狂言のことだま
狂言のことだま
山本東次郎家 狂言の面
山本東次郎家 狂言の面
狂言 山本東次郎
狂言 山本東次郎
狂言 山本東次郎
中・高校生のための狂言入門 (平凡社ライブラリー―offシリーズ (530))
中・高校生のための狂言入門 (平凡社ライブラリー―offシリーズ (530))


解説が終わった後、白足袋を持参した者だけ能舞台に上がって見学させて貰うことが出来、能舞台の上で、狂言面や能面の解説を受けることもできました。

山本東次郎先生02

この舞台、明治時代の弟子(銀行家)が当時の山本東次郎さんに贈与したものなのですが、無欲な人で登記などせずに放置していたら世界大恐慌で土地は差し押さえられ、上物だけを何とか守って当時は野原だった杉並の地に移築したものだとか(正確なことは杉並能楽堂のHPで。現場で聞き覚えた範囲です)。100年からの伝統有る檜舞台。素人が立てるだけでも光栄なことです。

面を片付けられている最中でしたが、我々がアレコレと質問するもんですから結局また引っ張り出して説明して下さいました。

狂言面01

子供用の猿のお面と同じ作者らしい鬼(武悪)の面。

狂言面02

世阿弥の時代だったかの名人の鬼(武悪)、乙(醜女)、そして奥に有るのが美人ですが・・・

狂言面03

美しき女も鬼に化け、いずれも変わらず、、、なんてことでしょうか。

しかしいずれも名人上手の手による文化財級のもの、迫力がありますが、決して美術品なのではなくて未だに現役の実用品なのが凄いところ。

そして演者が魂を吹き込むことで表情が生まれる不思議な品です。


ちょっと狂言の経験値も上げたくなりました。

ウチの近所、隣の駅の神楽坂を外れた辺りに矢来能楽堂が有りますな。

社団法人 能楽協会HPを見ると結構あるもんですな、能楽堂って)

神楽坂の矢来能楽堂は観世九皐会の本拠地だそうですが、今年12/23には「七拾七年会」という1977年生まれの能楽師の会が中心となって舞台をやるそうで、今回の関わりで言うと太郎冠者と婿をやってた二人が「昆布売」をやるそう。この日は先約があるので思案中。

12月の頭に喜多六平太記念能楽堂銕仙会能楽研修所主催の舞台で狂言「塗師」をやるのは帰ってすぐに申し込みました。

来年1月の末に国立能楽堂で「武家の狂言 町衆の狂言」という狂言3本にトークセッション付きの面白そうなのが有ったので、それも申込み。

渋谷のセルリアンタワー能楽堂はチョット高い(他の2〜3回分ぐらい)のでパスですな。

毎月第2日曜を「狂言の日」と銘打って横浜能楽堂がやってたんですな。あと4回ぐらい間に合うから、これはまぁ予定が合えば。2本で2000円と安いけど交通費もかかるし。

年明け正月のNHK教育テレビ、元旦の朝7時は能「橋弁慶」、2日は狂言「煎物」、1/25の夕方にも狂言「土筆」と能「西行桜」。

チョットしばらくハマります(笑)。

ruminn_master at 2008年10月24日 14:36 【学】狂言を楽しむ会コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加


知的好奇心 | 芸能・音楽のハナシ

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