2008年11月13日
【楽】たいこもち 悠玄亭玉八の幇間芸
幇間、またの名を「たいこもち」。酒間幇助業。
それなりの器量の女が男の酔客の機嫌を取るのは大して難しくも無かろうが、男が男の機嫌を取るのはかなりの芸達者であることが要求されるし、何よりも気働きが必要だからかなり難しい商売な訳で、芸者以上に絶滅しそうな業種である。
しかしその抜群の芸達者さは、サーカスで言うピエロの芸達者に通じるもので、失われるのが惜しいレベル。
ずいぶんと前になるが、浅草の木馬亭で、当時「最後の」と言われた幇間(たいこもち)2人の芸を見たことがある。
悠玄亭玉介さんと、もう御一方は桜川善平さんだったか。
見事な喋りに様々な芸、その昔の「粋」な遊びの香りを教えてくれた。
今回新聞広告で見掛けたとあるツアー会社のミニイベントでそのお弟子さんらしき人の芸を見る機会を得た。
当時は「たいこもち」は絶滅危惧種だったのが、今は日本中で浅草に4人居るらしい。その内の一人。
悠玄亭玉八さん。
この企画のツアー会社は「大人の日帰り遊び」が専門らしい。
ぽけかる倶楽部
そして今回の企画は
神楽坂でお座敷遊び 江戸芸たいこもち
たいこもちと老舗の鰻を楽しむ、至福のお座敷遊び (8800円)
・神楽坂でお座敷遊び 江戸芸たいこもち - イベント - ぽけかる倶楽部
「老舗の鰻」については別に書いたので、ここでは芸の方。
粋な噺家っぽい風情だが、幇間の羽織は旦那衆からの貰い物が相場と言うことで御贔屓筋の名前の入った羽織で登場。
40分ぐらいを2席。
最初は漫談みたいな掴みから始まって小唄・端唄・都々逸などへ。
専業の三味線弾きには適わないまでも器用に弾き分け、弾きこなしてるのが見事だし、声もイイ。
小休止の後の後半は、幇間芸では有名な屏風芸から。
休憩時間にチョット聞こえるようにリクエストした(笑)のを聞いてくれたのか、屏風芸の出し物は、まずは落語の「幇間腹(たいこばら)」。
屏風の陰に旦那が居る、という設定での独り芝居と思っていいが、屏風の陰に引っ張り込まれる様など、「屏風の陰」を想像させる独特の芸。
他にも艶話の類での屏風芸などもあって「大人の」遊び時間。
名古屋甚句では旦那と芸者と女房の演じ分けもあり、他にも生娘と老婆の演じ分けなど狭い舞台での独り芸ながら様々に想像を掻き立ててくれます。
忘年会シーズンを前の隠し芸講座ということで「スゴロク芸」、まぁ和風パントマイムですが、それでは何だか目を付けられて舞台に上げられて教わってしまったり(笑)。
最後は素人でも出来る隠し芸よりも高度な芸と言うことで落語の一部らしき艶話芸「権助の豆泥棒」より下男の権助が女中部屋に夜這いするシーン。
ホント「大人の遊び」時間がテンポ良く進んでいき全く飽きさせません。
とても粋で芸達者な幇間さん( 何て呼ぶのだろうね。噺家と違って真打も前座も無さそうだから「師匠」ってのも変なんだろうし )でした。
とても面白かった。
鰻御膳も食べて、これで8800円なんだからイイ遊びです。
それなりの器量の女が男の酔客の機嫌を取るのは大して難しくも無かろうが、男が男の機嫌を取るのはかなりの芸達者であることが要求されるし、何よりも気働きが必要だからかなり難しい商売な訳で、芸者以上に絶滅しそうな業種である。
しかしその抜群の芸達者さは、サーカスで言うピエロの芸達者に通じるもので、失われるのが惜しいレベル。
ずいぶんと前になるが、浅草の木馬亭で、当時「最後の」と言われた幇間(たいこもち)2人の芸を見たことがある。
悠玄亭玉介さんと、もう御一方は桜川善平さんだったか。
見事な喋りに様々な芸、その昔の「粋」な遊びの香りを教えてくれた。
今回新聞広告で見掛けたとあるツアー会社のミニイベントでそのお弟子さんらしき人の芸を見る機会を得た。
当時は「たいこもち」は絶滅危惧種だったのが、今は日本中で浅草に4人居るらしい。その内の一人。
悠玄亭玉八さん。
この企画のツアー会社は「大人の日帰り遊び」が専門らしい。
ぽけかる倶楽部
そして今回の企画は
神楽坂でお座敷遊び 江戸芸たいこもち
たいこもちと老舗の鰻を楽しむ、至福のお座敷遊び (8800円)
・神楽坂でお座敷遊び 江戸芸たいこもち - イベント - ぽけかる倶楽部
「老舗の鰻」については別に書いたので、ここでは芸の方。
粋な噺家っぽい風情だが、幇間の羽織は旦那衆からの貰い物が相場と言うことで御贔屓筋の名前の入った羽織で登場。
40分ぐらいを2席。
最初は漫談みたいな掴みから始まって小唄・端唄・都々逸などへ。
専業の三味線弾きには適わないまでも器用に弾き分け、弾きこなしてるのが見事だし、声もイイ。
小休止の後の後半は、幇間芸では有名な屏風芸から。
休憩時間にチョット聞こえるようにリクエストした(笑)のを聞いてくれたのか、屏風芸の出し物は、まずは落語の「幇間腹(たいこばら)」。
屏風の陰に旦那が居る、という設定での独り芝居と思っていいが、屏風の陰に引っ張り込まれる様など、「屏風の陰」を想像させる独特の芸。
他にも艶話の類での屏風芸などもあって「大人の」遊び時間。
名古屋甚句では旦那と芸者と女房の演じ分けもあり、他にも生娘と老婆の演じ分けなど狭い舞台での独り芸ながら様々に想像を掻き立ててくれます。
忘年会シーズンを前の隠し芸講座ということで「スゴロク芸」、まぁ和風パントマイムですが、それでは何だか目を付けられて舞台に上げられて教わってしまったり(笑)。
最後は素人でも出来る隠し芸よりも高度な芸と言うことで落語の一部らしき艶話芸「権助の豆泥棒」より下男の権助が女中部屋に夜這いするシーン。
ホント「大人の遊び」時間がテンポ良く進んでいき全く飽きさせません。
とても粋で芸達者な幇間さん( 何て呼ぶのだろうね。噺家と違って真打も前座も無さそうだから「師匠」ってのも変なんだろうし )でした。
とても面白かった。
鰻御膳も食べて、これで8800円なんだからイイ遊びです。
ruminn_master at 2008年11月13日 14:51 【楽】たいこもち 悠玄亭玉八の幇間芸│コメント(0)│トラックバック(0)
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