旅(近畿)

2007年08月09日

【観】祇園花見小路(京都) 4

ツアーバスは知恩院前の駐車場に移動して1時間程の自由時間。
 清水寺まで行って帰って来るには短い中途半端な感じで、まぁ散策というか買い物時間です。

知恩院

自分らは円山公園から八坂神社の境内を抜けて祇園の方へ。

八坂神社

八坂神社はここ数年ずっとどこかが改修中ですが、今回は正面の西楼門でした。

さてここから真っ直ぐ鍵善くづきりを食いに行ったハナシは別記事にて。

その後古い街並みの残る花見小路をブラブラ歩いて時間を潰しました。

花見小路看板
花見小路風景1
花見小路風景2

板塀に犬やらい、ガス灯の名残などかなりタイムスリップ。
元芸者さんの出してる知らなきゃ入れないだろう店が多い中にもフレンチやイタリアンの新しい店がアチコチに出来てます。

そしてこの辺りで一番有名な店と言えば、四条通から甲部歌舞練場に向かって花見小路を入って直ぐの黒板塀のお店。

一力茶屋1
一力茶屋2
一力茶屋3

かの大石内蔵助が長居した万屋、歌舞伎での偽名が有名になって結局屋号の方が変わったという一力亭〜「万」の字を分解すると「一」と「力」という訳で〜、通称一力茶屋です。

今でも高級料亭らしく、いかにも「敷居が高そう」でした。

京都1泊2日バス旅
クラブツーリズム『優雅な夏の京都を食す!鱧づくし川床会席&老舗「瓢亭」の朝がゆと「花折」の京鯖寿司』たびともバスツアー利用+α

01.【旅】立秋の京都へ大原三千院から
02.【食】鴨川納涼床「富美家」(京都)
03.【宿】三井ガーデンホテル京都四条
04.【食】瓢亭の朝がゆ(京都)
05.【観】南禅寺(京都)
06.【食】鍵善の「くづきり」(京都)
07.【観】祇園花見小路(京都)
08.【酒】京都町家麦酒醸造所(キンシ正宗)
09.【食】花折の鯖寿司弁当(京都)
10.【食】カレーラムネ
11.【食】いずう「はも姿寿司」(京都)


--

仮名手本忠臣蔵
橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻〈1〉仮名手本忠臣蔵
京都花街―祇園甲部・宮川町・上七軒・先斗町・祇園東 (Suiko books (114))
関西 大人のウォーカー 2007年 09月号 [雑誌]
京の花街 祇園 (新撰・京の魅力)
祇園のうら道、おもて道―女の舞台、一流の事情
「祇園」うちあけ話―お茶屋のこと、お客様のこと、しきたりのこと (PHP文庫)
嵐野英彦/京ことばによる歌曲集 祇園ばやし


ruminn_master at 2007年08月09日 12:33 【観】祇園花見小路(京都)コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

【食】鍵善の「くづきり」(京都) 5

八坂神社から四条通を少し西へ。
有名な甘味屋の老舗がそこにある。

「目当ての品」は夕方に行くと品切れで、昼間に行くと行列、ということが多いので開店早々のこの時間に立ち寄れたのは好都合でした。

京・ぎをん 鍵善良房
店舗HP

鍵善暖簾

京都の商店らしく細長い店の奥に50人ぐらいは座れる落ち着いた喫茶スペースがある。別室もあるので結構広いのだけれどこれが満員になるのだから老舗ながら健在な超人気店でしょう。
 店内には敷地内に有るそうな水琴窟の生録音が流れている。

(※参考※日本水琴窟フォーラム

鍵善メニュー

メニューはこれだけ。
次のページには水上勉の推薦文が載せられている。

その結びは「くずきりは京の味の王者だと思う」

もちろん頼むのはその名物、登録商標の

くづきり

オーソドックスに黒蜜で。

くづきり重箱

こんな大層な重箱に入ってくる。

重箱展開

展開するとこんな感じ。

くづきり器
くづきり部分

大きな器の中にタップリの水と氷。
その中に包丁切りした本葛の「くづきり」が浮かんでいる。

見てるだけで涼しげです。

黒蜜で
黒蜜で(アップ)

黒蜜も下品でない程度に力強い甘さで疲れが飛びます。

そしてタップリとある「くづきり」は火照った身体を芯から冷やしてくれます。

これも夏の京都の風物詩。

京都1泊2日バス旅
クラブツーリズム『優雅な夏の京都を食す!鱧づくし川床会席&老舗「瓢亭」の朝がゆと「花折」の京鯖寿司』たびともバスツアー利用+α

01.【旅】立秋の京都へ大原三千院から
02.【食】鴨川納涼床「富美家」(京都)
03.【宿】三井ガーデンホテル京都四条
04.【食】瓢亭の朝がゆ(京都)
05.【観】南禅寺(京都)
06.【食】鍵善の「くづきり」(京都)
07.【観】祇園花見小路(京都)
08.【酒】京都町家麦酒醸造所(キンシ正宗)
09.【食】花折の鯖寿司弁当(京都)
10.【食】カレーラムネ
11.【食】いずう「はも姿寿司」(京都)


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水琴窟が奏でる四季のやすらぎ~春
水琴窟が奏でる四季のやすらぎ~夏
水琴窟が奏でる四季のやすらぎ~秋
水琴窟が奏でる四季のやすらぎ~冬


ruminn_master at 2007年08月09日 11:42 【食】鍵善の「くづきり」(京都)コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

【観】南禅寺(京都) 4

瓢亭朝がゆを食った後は、歩いて南禅寺へ。

南禅寺外門
南禅寺説明


この南禅寺は高校の頃、写真部でまぁ月1回ぐらいは来てましたね。

南禅寺三門

かなり広くて様々な建造物が無料で撮影可能な場所に広がってるので構図の練習に都合が良かったのだと思います(自分が部長する以前からの何となくの伝統でしたので、当時あまり理由は気にしてませんでしたが)。

もちろん南禅寺全体は古い日本の仏教建築なんでしょうが、その領域の中に明治中期の西欧風近代建築物、琵琶湖疎水の導水路、水道橋たる水路閣が見事な景観を成しています。

水路閣1
水路閣2
水路閣3
水路閣4
水路閣5

この景色を見ると自分がン十年前の高校時代に撮った構図まで思い出せたりします。

 妙な懐かしさ。

水路閣を潜り抜け石段を登ったところが南禅寺発祥の地で立派な襖絵や庭を持つ南禅院

南禅院1
南禅院2(モリアオガエル)

入り口の縁台隅には天然記念物のモリアオガエルが迷い出て来ていました。

南禅院3
南禅院4


一番奥まった処に有るのが駒ヶ瀧 最勝院
最勝院1
最勝院2
最勝院3


ツアーの集合時間の都合で少し足早に戻る感じで南禅寺の本坊のお庭拝見。

南禅寺本坊1
南禅寺本坊2
南禅寺本坊3


ここは丸一日潰せる場所ですな。

京都1泊2日バス旅
クラブツーリズム『優雅な夏の京都を食す!鱧づくし川床会席&老舗「瓢亭」の朝がゆと「花折」の京鯖寿司』たびともバスツアー利用+α

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02.【食】鴨川納涼床「富美家」(京都)
03.【宿】三井ガーデンホテル京都四条
04.【食】瓢亭の朝がゆ(京都)
05.【観】南禅寺(京都)
06.【食】鍵善の「くづきり」(京都)
07.【観】祇園花見小路(京都)
08.【酒】京都町家麦酒醸造所(キンシ正宗)
09.【食】花折の鯖寿司弁当(京都)
10.【食】カレーラムネ
11.【食】いずう「はも姿寿司」(京都)


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南禅寺の四季―水野克比古写真集 (京・古社寺巡礼)


ruminn_master at 2007年08月09日 11:13 【観】南禅寺(京都)コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

【食】瓢亭の朝がゆ(京都) 5

このツアーの目玉は昨夜の納涼床と今朝の朝がゆの組み合わせにある。
 旅館に泊まると朝食が付いてるし、ビジネスホテルから食べに出てくるには少々時間が早いから組み合わせ難い有名店だから。

「たかがおかゆ」ではありません。

さて

懐石料理 京・南禅寺畔 瓢亭 本店
ぐるなび

瓢亭外観
瓢亭吊

団体ツアーのスケールメリットも手伝って立派な本店の方です。

 コースとしてみても本店の朝がゆは5500円(別館は4100円)ですが、それにしては立派で、冬の鶉がゆ(本店12100円、別館4100円)並みに品数も多いので団体仕様のオプション付きかもしれません。

さて

瓢亭庭

300年前の旅茶屋から始まり、1837年からの料亭、懐石料理のお店らしく狭い空間ながらも見事な庭が造られています。
 入り口から奥の広間に案内されるまでの左右には少人数用の御茶室が幾つか有って、それはそれで趣有りそう。
 自分たちは50名の団体なので大きな広間です。

瓢亭のもてなし

それでも掛け軸や襖障子など趣があって和服の女性がもてなしてくれました。

席には意匠の瓢箪を思わせる焼き物のお重、茶碗、香の物が予め準備されていました。
瓢亭お席


最初に梅昆布茶。
梅昆布茶1
梅昆布茶2

「まずお上がり下さい」ってことで強く勧められます。

祇園で遊んだ翌朝、二日酔い明けの朝食を想定されているようで、まずは「口直し」って訳です。
 少し柔らかめの小梅の強い酸味と上等の色紙昆布の旨味が味覚を醒ましてくれます。

瓢亭名物、一子相伝の「瓢亭玉子」が運ばれてきて朝食の始まり。
瓢亭お膳

三段重を並べてみるとかなり立派な品数。
こんなにいっぱい二日酔いの朝に食えるかぃ!(笑)

三段重、上から。
胡麻和え

胡麻和えは優しい味、粉山椒がアクセント。

甘鯛のみぞれ酢和え

甘鯛、関西で言うところの「グジ」とモズクのみぞれ酢和え。
 鶏肉かと思う程に歯応えもシッカリしてるし酢はキツくなく、やっぱり優しさを感じます。

季節の焚合

生麩・揚麩・絹鞘・魚卵蒸・茄子の焚き合わせ。
どれも甘過ぎず朝食らしい絶妙のバランス。

運ばれてきた瓢亭玉子の皿。
瓢亭名物の盛合

瓢亭玉子、笹寿司、小魚の甘露煮、栗の甘露煮のお皿。

笹寿司

笹寿司の中身は鯛ですね。この味も穏やか。

ゴリの甘露煮

小魚はゴリです。琵琶湖名物。
久々だなぁ。
ここは南禅寺、南禅寺は琵琶湖の水が京都に入ってくる入り口ですから縁のある食べ物という訳ですな。

瓢亭玉子

これが一子相伝の名物「瓢亭玉子」。
 要は半熟玉子ですけど特に調味をしてる訳でも無さそうで上等の鶏卵の甘味を見事に引き出してると言えそう。特に黄身が半熟なのはもちろん、白身も固すぎず、これはおそらく丁寧に温度調整、時間調整をしてるのかと思われます。
 さすが名物、面白いね。

続いて運ばれてきた替え椀。
替え椀

替え椀は南禅寺名物というべき湯豆腐です。
 分厚つ目の板海苔が豆腐の柔らかさを引き立てると共に磯の香りを楽しませてくれてます。
 やっぱり出汁がいいですね。

続いて運ばれてきたのは焼き魚。
鮎の塩焼き1
鮎の塩焼き2

稚鮎の塩焼き。蓼酢。
 ヒレを綺麗に広げて炭火でじっくり丁寧に焼き上げてますね。小振りですが頭から尻尾まで余すところ無く美味しく頂きました。

ここで冷たいお茶。
冷茶

コースの切り替わりサインでしょうか。

何と言っても「朝がゆ」を食べに来てるのにここまで気配もありませんからこれは立派にある種のコース料理に組み立てられてるようです。

漬け物

いよいよ「お粥」と言うことで伏せられた茶碗を取り上げると下から丁寧に刻んだ大根と瓜の漬け物、京都名物の縮緬山椒が登場。

瓢亭のお粥の特徴である「餡」が先に運ばれてきました。
餡入れ
餡

銀餡じゃなくて金餡ですね。

お粥が運ばれてきました。
お粥セット

ちなみに目の前の塗りのお盆ではなく横手の木のお盆に用意されるのは重みのある粥椀の糸尻で塗りのお盆が傷付かないようにです。

(写真撮影の都合で以下の写真ではその時のみ手前に持って来てます)

粥椀
お粥

綺麗な炊きあがり。

餡を入れる
餡入り

茶碗にお粥をよそって金餡をかけて頂きます。

 判りやすく言えば甘味を抑えて旨味を強めた「みたらし」って感じでしょうか。

御馳走様でした。


平らげたところで思うに
これは「二日酔い明け」の料理と言っても
正確には「迎え酒のため」の料理かと。

迎え酒に熱燗を相手に食べる料理。

味付けはいずれも抑え目で優しく、食べる程に食欲を掻き立てる感じ。

新たに面白い文化を体験した気分です。

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クラブツーリズム『優雅な夏の京都を食す!鱧づくし川床会席&老舗「瓢亭」の朝がゆと「花折」の京鯖寿司』たびともバスツアー利用+α

01.【旅】立秋の京都へ大原三千院から
02.【食】鴨川納涼床「富美家」(京都)
03.【宿】三井ガーデンホテル京都四条
04.【食】瓢亭の朝がゆ(京都)
05.【観】南禅寺(京都)
06.【食】鍵善の「くづきり」(京都)
07.【観】祇園花見小路(京都)
08.【酒】京都町家麦酒醸造所(キンシ正宗)
09.【食】花折の鯖寿司弁当(京都)
10.【食】カレーラムネ
11.【食】いずう「はも姿寿司」(京都)


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2007年08月08日

【宿】三井ガーデンホテル京都四条 4

今夜の宿。

明日の朝は瓢亭の朝がゆ、
なので素泊まり、
でも大浴場付きという訳でのチョイスでしょう。

三井ガーデンホテル京都四条
ホテルHP

三井ガーデンホテル四条00


内装も接客もイイ感じ。
大浴場もかなり広いし休憩室もゆったり目。

ただルームキーを壁面のスロットに差し込まないと室内の全ての電源が機能しないタイプの節電機能兼用のオートロック。
 これってツインの場合に一方が外出して他方が寝込んだり入浴したりなんて場合にかなり不便。。。
 高いリゾートホテルなんかだと呼び鈴やインターホンが有る処もあるけど、ここには何も無し。

不満はそれぐらいかな。

結構快適なホテルでした。

京都1泊2日バス旅
クラブツーリズム『優雅な夏の京都を食す!鱧づくし川床会席&老舗「瓢亭」の朝がゆと「花折」の京鯖寿司』たびともバスツアー利用+α

01.【旅】立秋の京都へ大原三千院から
02.【食】鴨川納涼床「富美家」(京都)
03.【宿】三井ガーデンホテル京都四条
04.【食】瓢亭の朝がゆ(京都)
05.【観】南禅寺(京都)
06.【食】鍵善の「くづきり」(京都)
07.【観】祇園花見小路(京都)
08.【酒】京都町家麦酒醸造所(キンシ正宗)
09.【食】花折の鯖寿司弁当(京都)
10.【食】カレーラムネ
11.【食】いずう「はも姿寿司」(京都)


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【食】鴨川納涼床「富美家」(京都) 4

夕方になってから入ったとは言え、夏の京都はかなり暑い。

バスが四条に到着すると、他のツアー客は千枚漬けで有名な漬物屋の村上重本店に買い出しに回ったが、自分は慣れた町なのもあってツアーを一時離れて明日の土産や弁当のダンドリに走った。
 その件は別に書くとして夕食どきに再びツアーに合流。

四条大橋から鴨川上手

夕暮れとなってぼちぼち鴨川の納涼床に火が入る。
 京都の夏の風物詩です。

その中の一軒。

京料理 先斗町富美家
ぐるなび京都版

富美家入り口

先斗町歌舞練場の3軒隣ぐらい。
 建物は古そうだが内装などは一新されている様子。1950年創業にしては小綺麗で真新しい。

富美家の床より鴨川下手

お店の一階を突き抜けると「床」に出る。
 初夏から初秋のこの時期にだけ鴨川の分流の上に仮設される舞台のような飲食スペース。
 今日は風がそこそこ有るので日の暮れた鴨川縁は結構涼しくて助かった。

富美家コースター

と言っても蒸し暑い炎天下を歩き回った後なので何よりも先に欲しいモノは、当然「生ビール」。

最初のビール

1杯目は一瞬で飲み干して直ちに2杯目。
(バイト君ばかりなので少々遅い)

1988年にキリンの京都ミニブルワリーで誕生した「商品開発番号1497番」が由来の京都限定地ビール「No.1497」が街中で大々的に宣伝されていたしここにも有ったので注文。

京都地ビールと比較

さすが大メーカーが作っただけあって地ビールにありがちなクドさは無く、スッキリと飲みやすい。軽い酸味はスーパードライみたい。
 でも普通の方がいいや(笑)。

 ちなみに地ビールの注ぎが中途半端に少ないのは飲んだ後では有りません。バイト君がたまたま自分のグラスだけ少ないままに持ってきたんだけど直させるのも可哀想になったので引き取ったからです。もっと頑張れよ〜バイト君。

コースはツアーなので明確ではないけど
内容からおそらく

鱧づくし会席 (6090円)

です。
その上に
先付1品が増える妙法(7350)、
さらに揚げ物が増える大文字(10500)、
妙法の炊合を鱧しゃぶに替えた同価格のコースなんかも有りますが、まぁポイントは押さえられてたと思います。

 一昔前より随分と安くなって敷居が低くなったのは有りがたいですな。
まぁ気取ってちゃ商売にならない時代ですからね。

1.八寸
八寸

鱧煎餅と鯖寿司(八寸)

鱧は甘辛煮と鱧煎餅、練り物もそうかも。
 鱧の骨の唐揚げはビールのアテにいいですな。

2.御椀
御椀(鱧豆腐)

鱧豆腐。
 昆布と椎茸の出汁が利いてて京料理だなぁ、としみじみします。

3.造里
造里1(鱧の落とし、焼き鱧)

造里2(部分)

鱧を骨切りして、熱湯を潜らせたのと焼いたのと2種類のお造り。
 関東だと骨切りが下手な店が多いけど、ここはさすが。
 焼き締めた方が自分は好みかな。

ハモってのは独特の香り、捉え方によっては薬臭いのですが、その風味が舌の上で涼やかで夏にはピッタリ、不可欠って気がします。

4.焚合
焚合1(里芋、南京、茄子、獅子唐、鱧八幡巻)

焚合2(部分)

茄子の炊き方が抜群に上手でしたね。
 崩れそうに柔らかいのに形を保ってて味のバランスも良好。

5.中皿
中皿1(鮎の塩焼)

中皿2(部分)

これも焼き加減が上手で頭から中骨まで余すところ無く囓れました。

6.御飯・香の物・汁物
御飯・香の物・汁物1

御飯(生姜御飯)

御飯は生姜御飯、汁物は赤だしです。

7.デザート
デザート

抹茶風味。
寒天にしては柔らかいので葛粉入りかな。


やっぱり関西の味の方が自分には合うなぁ。

工夫と手間。味は出汁。

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05.【観】南禅寺(京都)
06.【食】鍵善の「くづきり」(京都)
07.【観】祇園花見小路(京都)
08.【酒】京都町家麦酒醸造所(キンシ正宗)
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10.【食】カレーラムネ
11.【食】いずう「はも姿寿司」(京都)


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【旅】立秋の京都へ大原三千院から 4

新幹線なら往復交通費程度で夏の京都の味覚を味わう1泊2日の試験的格安ツアーが有ったので参加。

朝の8時に東京新宿を大型観光バスで出る。
 途中琵琶湖大橋を渡って北から京都に入るコースの関係で見事にびわこ大花火大会の渋滞に引っ掛かって(旅行会社ならそれぐらい予想してコース設計しろよな。。。)大原に着いたのは夕方の4時過ぎ。

大原はとても馴染みの場所。
 高校の卒業旅行で自治会関係の同級生・下級生交えた男女14人で3泊4日居て、自転車で隅々まで見て回ったんだよね。
 20年程前だけど。あの時泊まった民宿「草生の里」はさすがにもう無いみたい(当時も老夫婦だけだったもんね)。

 まぁ個人的には珍しくもないのだけど、ツアーで来るとなればイイ場所には違いないです。

バスを降りると大原名物といえば「しば漬け」って訳で、志ば久の紫蘇畑が三千院参道脇に広がってます。

三千院01


10分程石段がちな参道を登ると三千院へ。

三千院02
三千院03

結構広いのでノンビリしたいような場所ですが、ここって閉門5時なのでザッと見て回るだけになりました。

三千院04


三千院から出て来たら閉店間際の茶屋の店先に魅力的な文字が。

三千院05

夏の関西の風物詩、
っていうか関東以北で見たこと無いですな。

ひやしあめ
はてなダイアリー
京都岩井製菓HP「冷やし飴の素」
同社ネットショップ「京都の飴工房」
京の飴工房
同HP「冷やし飴の素」
 吊旗 ひやしあめ
ひやしあめの素
昔懐かし冷やし飴 関西出身者へのギフトに最適です極上濃縮ひやしあめ(3本入)
サンガリア ひやしあめ190g缶×30本入
三千院06

生姜の味の甘くて冷たい「何か」に過ぎないんだけど(笑)、何というか関西の味、子供の頃の味です。
遠泳の後の「あめゆ」とかね。
懐かしい。

帰りの参道。

参道の主みたいに特製の寝場所で店番してる、暑そうなドラ猫が居ました。

三千院07


ホント京都の夏は暑いよな〜。

京都1泊2日バス旅
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08.【酒】京都町家麦酒醸造所(キンシ正宗)
09.【食】花折の鯖寿司弁当(京都)
10.【食】カレーラムネ
11.【食】いずう「はも姿寿司」(京都)


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2006年10月04日

【酒】伊勢の神都麦酒 4

先の旅行中に伊勢の辺りで買って宅急便に入れてた奴。

神都麦酒
醸造元HP(通販も有り)

神都麦酒blog

飲みやすい地ビール、、、ですな。

原料に古代米(黒米)使ってるってのまでは感じられないけど。

飲み足りないかな?(笑)



ruminn_master at 2006年10月04日 21:23 【酒】伊勢の神都麦酒コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2006年09月26日

【宿】南紀勝浦「ホテル浦島」 4

南紀勝浦の街中を抜けて
勝浦港に出ると向こう岸に
巨大なホテル群に埋められた岬が目に入る。
ホテル浦島遠景

それが全て1軒のホテルだというのだからスゴイ。

ホテル浦島
ホテル浦島入り口


そして
たかが10分弱だが
向こう岸まで連絡船に乗らないと
ホテルには入れないというのだから
(実は物資搬入などのために岬の裏から道路でホテルに入れるらしい)
浮き世を忘れて温泉で遊ぶには格好のロケーションなのかも知れない。
連絡船乗り場
連絡船


連絡船は本館のロビー前に着く。
全貌を説明するのも難しいが
ホテルがHPのTopバナーに使ってる全景写真、
ホテル浦島バナー

これで見ると右下の海上に連絡船が見えて
その向こう岸にテントを張った部分が有る。
そこに到着する。

そして今回自分が宿泊する部屋は・・・

写真の左側に視線を移していくと
いったん建物の高さが低くなって
また本館ほどの高さの建物が有る。
これがなぎさ館で、その上の方の階。

このなぎさ館の裏側、
岬の反対側まで10分弱ほど歩くと日昇館が有る。
そして
本館の裏から山上に館内エスカレーターで10分ほど昇ると山上館

まるで巨大な立体迷路であるが
一応は廊下には各館に誘導するカラーラインが引かれている。

しかし・・・入り口から部屋まで5分じゃ着かない。

年寄りの客も多い温泉旅館なんだから、動く歩道かキャディカートでも走らせて欲しい。。。

さて

このホテルは温泉が自慢。
大きく6つの浴場を持ち
中でも忘帰洞という海岸洞穴を利用した露天風呂が、NTVズームイン朝で紹介されたりした人気の温泉。

でまぁこの広いホテルの中で6つの温泉巡りが「楽しめる」。
スタンプを集めると記念品が貰える。



やりました(笑)。
湯巡りスタンプ


あまりに広いエリアに散在してるので結構大変。
ほとんどオリエンテーションのノリです(笑)。

まず到着するなりなぎさ館に有る露天風呂、
なぎさ元湯に。
でも肌寒い夕刻の海岸の吹き曝しの露天風呂
誰も5分と入っていないのでガラ空きでした。
誰も居ない時間が有ったので
なぎさ元湯01
なぎさ元湯02


そのまんまじゃ湯冷めするから
一番近い他の風呂に入り直そう、
って言うと・・・
日昇館の内湯磯の湯へ。

しかしなぎさ元湯から磯の湯がこれまた遠い(笑)。

なぎさ館より海岸縁を回り込んだ裏側
写真で言うとホントに左端になぎさ元湯は有ります。
ホテル浦島バナー

で、館内に展示されてあった全館模型で
全景模型
画面左の裏の方の建物が日昇館ですから
岬の付け根を横断する訳で、そりゃまぁ遠いです。

とりあえずここで2/6。

初日はこの後飲みに出たのでこれだけでした。



で翌朝。


洞穴風呂は5時から他は6時過ぎからと言うので早起きして行きました。

まずはその有名な忘帰洞へ。
廊下
この写真のような長い廊下を2回ほど進んでようやく本館ロビー。
そこから裏の忘帰洞までが、また遠い(笑)。
全景模型
写真の中央下端のなぎさ館に居る訳ですが、写真中央上部の黒い洞穴部分が忘帰洞
忘帰洞入り口

中に入ると本当に海岸洞穴を利用した露天風呂で、
この日はあんまり天気が良くなかったけれど、
好天なら気持ちよさそうでした。

それから本館の内湯滝之湯に入って
これで4/6。

次は山上館狼煙の湯です。
エスカレーターで10分との看板が出てますが
それ以外に歩く時間とか迷う時間が10分ぐらい有りました。
エスカレータ

こんなエスカレーターを3本乗り継いでようやく山上です。
(このエスカレーター前日の夜、酔っぱらって転んで3回転して救急船で運ばれたお客さんを見ました。マジで要注意です。)

あまりいい天気じゃない日だったけれど山上はやっぱり気持ちいい。
山頂風景

ここでも少し歩くとようやく板塀で囲われた露天風呂が見えます。
女風呂が天女の湯、男風呂が狼煙の湯
山頂の湯風景

男なので狼煙の湯
狼煙の湯入り口

これで5/6。

最後は少しは部屋に近いところにしないと湯冷めしかねないってことで
日昇館玄武洞にしました。
全景模型
写真中央の左側に巻き込むように細長い小さな岬が出てますがその下です。
山上からまた本館経由で20分弱ほど掛けて戻ります。
玄武洞入り口

これも海岸洞穴を利用してましたが
忘帰洞が女性的な広がりだとすれば
こちらは勇壮で男性的な露天風呂。

岬の岸壁に開いた洞穴、
それもすぐそこに波が打ち寄せている場所で
露天風呂の突端まで行くとモロに波を被ります。

風呂としてはどうかと思いますが(笑)個人的には一番好きです。

これで6/6。コンプリート!
湯巡りスタンプ

湯巡り完遂の記念品はホテル浦島のウエットティッシュ1つでした。。。

館内スリッパが小さかったのでおかげで靴擦れ(鼻緒擦れ)をしました。。。


まぁ多少歩く根性は要りますけど、
一つのホテルの中にこれだけ様々な温泉があるのは面白いです。

老舗の巨大ホテルとなってしまってるが故に
食事はバイキングですし
館内案内は大雑把でと何かと不満も有りますが
トータルで言えばこういう遊び方も有るなと思います。

温泉で色んな人と話していると結構リピーターも多い。

温泉の魅力って強いのですね。

ruminn_master at 2006年09月26日 08:30 【宿】南紀勝浦「ホテル浦島」コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2006年09月25日

【食】飲んだ仕上げに和歌山ラーメン 3

散々飲み食いしたんだけど、
少し酔いが治まってくると仕上げの炭水化物が恋しくなる。

ホテル浦島は巨大ホテルなので館内にも夜食に困らない。

ただ少々分かりにくい場所に有ったけどね。。。

(このホテル、風呂にせよ食堂にせよ案内板が不親切なの)

船着き場からメインロビーに入らずに海沿いに歩いていくと
夜食用なのか居酒屋でありラーメン屋でありという店が3軒並んでいた。

既に酒を飲む気分でもなかったので
居酒屋っぽい一軒を避け、
少々若者向きにカクテルなんか出してる店を避けた。
ラーメン居酒屋店舗外観

とりあえずここは和歌山。
和歌山ラーメンは魚介ダシ&醤油トンコツの元祖とも言われる古典的ラーメン。
有る意味で関西地区のラーメンの味は和歌山ラーメンが前提になってるかもと思う。

だから和歌山ラーメンが食べたかったのです。
和歌山ラーメン


まぁ味の美味いマズイは評価外とします。

俺も酔ってましたので。

でもまぁ仕上げの夜食として満足してよく寝れましたです。

ruminn_master at 2006年09月25日 23:08 【食】飲んだ仕上げに和歌山ラーメンコメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

【食】南紀勝浦ならマグロ食わなきゃ 5

勝浦に着いて、
観光港から10分足らずの連絡船に乗って、
今夜の宿ホテル浦島に入った。

到着が比較的早かったので
6つ有る温泉の2つに軽く入ってから
(この件は他の風呂と共に翌朝にまとめて書く)
もう一度連絡船に乗って勝浦の街に戻る。

ホテル浦島はこの日2000人以上の客が居るとのハナシなのに夕食はバイキング。
そんな年末のバーゲンセールのような食事じゃ食った気がしないからだ。

そもそも勝浦はマグロの街。

マグロを食わなくてどうする!って気分で宿から逃げ出した。
夜のホテル浦島

かといってアテが具体的に有った訳でもない。

港から駅を回ってそれなりに灯りのある街の範囲を一周してみた。

何軒か「まぐろ料理」の看板の店は有った。
美味そうだな、もそれなりに有った。
でもカンがイマイチ決断させてくれない。

地元の人向けの作りだな、とか
観光客目当ての店だな、とか
店の面構えと
ガイドブックで読んでた知識なんかを照らし合わせてウロウロしていた。

寿司屋にするかなぁ、
でも内容が想像付くしなぁ、
もうちょっとマグロを前面に押し出したような店がいいなぁ。。。

そんなことを考えながらカンが働いた店。
記憶の中のデータと店の面構えが経験上「美味そう」と思わせてくれた店。

まぐろ料理 竹原
00竹原店舗外観

goo和歌山
熊野あちこちレポート
Yahoo!グルメ
じゃらんnet
るるぶcom
食べログ
iタウンページ
ぐるなびレストラン関西版
グルメぴあ


この店の斜め向かいぐらいにも小綺麗なマグロ料理の店が出ていた。
一方こちらは定食屋って風情の外観でお世辞にも「綺麗」とは言い難い外観。

だけど結論としてこの店にして良かったと思った。

店内はカウンターがほとんどで広くないのだが、
後ろの壁一面には有名人のサインや取材記事の切り抜きだらけ、
こういう店は有名人と一般人を区別する嫌な店も多いのだけど
ここのオヤジ、いかにも頑固者で
その時丁度「女性セブン」の取材が来ていたが
頑な「いつもと同じ」マグロ定食(1500円)を出していた。
そうなるとかえって信用できる。

頑固オヤジのいいところだ。

料理屋では偏屈なオヤジの方が美味いことが多い。

ただ得てして
そういうオヤジは尊大になってしまってることも多いのだけど、
ここのオヤジさん、
本当に料理が好きそう。
マグロにこだわって「美味いモノを出したい」って感じ。
腰も低くって一見客でも居心地が良かった。

さて

最初はやっぱりマグロの刺身を中心とした地魚の刺身。
01竹原マグロ刺下駄の歯造り

ぶつ切り並みの分厚さで
「下駄の歯造り」というらしいが
分厚いのにアッサリと噛み切れて美味かった。
一緒に頼んだ地魚は
天然のハマチ、鯵、カンパチだったかな。

トコブシとか揚げ茄子とか軽いのも何品か頼んだ後でここの名物。
滅多に他では味わえないというマグロ内臓料理。
心臓(チコロ)、胃袋(ワタ)などイロイロ有ったけど
オヤジにオススメを頼んだら出て来たのが尾びれ
65キロ以上のマグロ1匹から3人前しか取れないとか言ってたっけな。
02竹原マグロ尾の付け根
02竹原マグロ尾の付け根up

ゼラチン質でポン酢で食べる。生臭みは無い。
なかなか珍味で美味かった。

これだと生ビールじゃ頼りないので冷酒。
03竹原冷酒「太平洋」

紀南で現存する唯一の酒蔵、
本州最南端の日本酒の蔵元、
尾崎酒造の「太平洋」。
いわゆる辛口で、まぐろに合う酒と言える。

焼き魚も欲しいな、と思ったら、これもマグロが有った。
マグロのハラス(腹身)
04竹原マグロハラス

これは抜群。
尾ビレという変化球の後の直球。
まぐろの旨味が真っ直ぐに感じられて幸せです。

勝浦の隣の太地町は鯨の調査捕鯨を行っているためこの辺りでも鯨料理が有る。

この日は刺身と炒め物が有った。
刺身は堪能したので鯨のニンニク炒めに。
05竹原鯨のにんにく炒め

これは酒の肴にいいけど分量が多かったなぁ。
多分地元の人が何人かで来てみんなで摘みながら飲むときの肴だね。
途中で飽きちゃった。。。

クチを変えようと地蛸のアッサリした奴を。
06竹原地蛸の和え物

もうさすがに腹一杯です(笑)。

まだイロイロ珍しい物も有ったので食べたかったけど、
さすがに「美味しく食べられる」レベルを超えてたし
店のオヤジもそれを判ってるようで、
「もう出したくない」オーラが滲み出てたので諦めた。

でも酒を勘定外にして2人で1万弱。
バカほど食ったワリに安く上がったよ。

また行く機会があったら立ち寄りたい店です。
---
かつお・まぐろと日本人―うまい刺身が食べたい
全図解 マグロをまるごと味わう本―日本の食を考える
カツオがはねるマグロがおどる


ruminn_master at 2006年09月25日 21:20 【食】南紀勝浦ならマグロ食わなきゃコメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

【産】那智黒石の頑固職人 4

熊野那智神社の参道は狭い階段の続く坂道。
その両側には御約束に土産物屋が立ち並んでいる。

那智と言えば那智黒。

碁石の黒、そして硯。

親が書道家の端くれなので硯への関心でアレコレ見ていくことに。

この辺りはカンの問題で、
何軒か立ち寄ってアレコレハナシなんかも聞きながら登っていく。
それで目星を付けておいて
時間と体力の余裕のある下りで腰を据えて立ち寄った。

山口光峯堂
山口光峯堂看板


ここはその他の工芸品も並べてあるが
那智黒石を使った硯が専門の店で、店の奥には工房もある。

自信作でアチコチで有名らしい『曼荼羅の径』には
言葉の端々に自信たっぷり、
気に入らなければ気に入らせてみせるってな気概です。

帰ってきて調べるとやっぱりかなりの有名職人だったようです。
るるぶ
JTB
ゆこゆこねっと
Yahoo!トラベル
和歌山県フォトライブラリ

山口光峯堂作業場


ちなみに
那智黒と謳う物には海外の類似の石を磨いて着色したニセモノが多いとのこと。

一応は本物は「那智黒石」、
着色品などを「那智石」などと表記する決まりらしいし
値段も3倍以上違うが
良心的な店ばかりじゃないので要注意だそうです。

玉砂利みたいなものでも
丸い小石は既に取り尽くされた感が那智勝浦では有り、
那智勝浦で採れるのは今では角張った小石ばかりとか。
これは
川の下流域まで来れば自然の働きで石が丸くなるけど
採取されやすいので取り尽くされてしまった、
今は上流で採取するしか無いので角張っているという関係らしい。


ウデの伴った頑固職人オヤジってのはハナシひとつからして面白かったです。

---
The硯―石は語る
筆・紙・諸具
文房四宝硯の話
文房四宝 筆の話
文房四宝紙の話
文房四宝 墨の話
文房清玩〈上〉硯・墨
文房四宝
硯と文房諸宝
墨と硯と紙の話
墨色の美しさと用具―書の作品を美しく仕上げるために
東京精華硯譜〈第90巻記念号〉特集 中国名硯の鑑賞(10)
硯台(イエンタイ)―中国の硯
中国の名硯―現代から宋代まで


ruminn_master at 2006年09月25日 16:21 【産】那智黒石の頑固職人コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

【食】古道添いで目張り寿司など 3

昔々の熊野三山参詣者は本宮から新宮へ向かうのに船で下った。
したがって
本宮と新宮の間の熊野古道は熊野川の流れを指す訳で、世界遺産にもこの熊野川の一部が登録されている。
熊野川

もちろん現代では川に並行して国道が走っている。
その途中のドライブインで昼食となった。
ドライブイン看板

熊野川の分岐を本宮と逆に遡った場所に峡谷の観光名所瀞峡が有り、
ここは瀞峡への遊覧観光船の発着所でもある。
ドライブイン入り口

そんなこんなで結構な混雑ぶりだ。

もちろん昼食が予約された熊野交通の観光バスに乗っているので座席は確保されていたが何とも落ち着かない。

まぁ昼食。

このドライブイン志古の名物定食がまぐろたたき定食
山から海へ出る途中というのが如実に出ている構成でなかなか面白い。

まずはめはり寿司さんま寿司
めはり寿司とサンマ寿司

めはり寿司は高菜の漬け物の一枚葉でくるんだ白米の握り飯。
ここで出されたのは現代風に小振りだが
本来はとても大きく齧り付くのに目まで見開かれるからが名前の由来とか。
そして南紀の海側の名物が下りさんまを寿司にしたさんま寿司

他の惣菜は季節によって変化するようだが
まず山のモノで高野豆腐。
高野豆腐

海のモノでカジキか何かの煮付け。
カジキの煮付け

そしてマグロ漁港那智勝浦が近いことを伺わせるマグロの叩き
マグロの叩き

胡麻味噌ポン酢みたいな変わったタレで提供されたが、まぁそれなりに美味いかな。

山から海へ通じる道の途中。
いかにもそれらしい昼食です。

ruminn_master at 2006年09月25日 12:10 【食】古道添いで目張り寿司などコメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

【食】本宮参道脇の茶屋にて 4

熊野本宮の急な石段を下りてきて直ぐ脇に茶屋が出ていた。
疲れてる時には甘いモノが欲しくなる。
狙ったように絶好のロケーション。
珍重庵店舗外観

元々の熊野本宮は熊野川の中州、大斎原(おおゆのはら)に有ったのであり、
明治22年の大洪水で本宮の2/3が流されてから高台に移転されたものが今の熊野本宮

そう考えると
「昔からこんなところに茶屋なんか・・・」
などと皮肉なことも言いたくなるところだが
現在の参道の階段に隣接するようにして
昔ながらの道、
つまり熊野古道が山から下りてきていた。
古道と現参道分岐

となると昔の人々も、
山地からようやくに平地に降りてきてホッと一息。

こんなところの茶屋で一服なんてしたかも知れないね。

まぁ今ここにあるのは昭和の戦後に出来た和菓子屋さんの出店ですが、気分だけでも昔の旅人に。

新宮に本店を持つ珍重庵
その名物が自家製餡を使ったもうで餅なる品。
餡を餅でくるんで玄米粉で仕上げたもの。

この出店では抹茶が付いて315円
もうで餅

上品な甘さと玄米の香ばしさでアッサリしてます。

まぁ朝飯が精進料理で物足りなかったから、いい「おめざ」になりました。

ruminn_master at 2006年09月25日 10:46 【食】本宮参道脇の茶屋にてコメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

【食】ご当地ドリンク「若竹水 高野」 4

旅行に出ると
たとえ自動販売機でも
「初めて見る商品は無いか」
「ここでしか味わえないものは無いか」
をまずは探す性分である。

ここ高野山エリアでもやっぱり有ったよ、ペットボトル飲料。

若竹水 高野
若竹水ボトル
若竹水ラベル

和歌山市の(有)美宝というところが作ったドリンク。
主成分は竹繊維。(製造販売元のHP
ネット上の健康食品サイトでもアチコチで効用の解説などが見つかる。





ま、能書きはともかく・・・

味の方は甘くないけど微妙に甘みみたいな不思議な風味を感じる。
マテ茶になんかに近い感じ。

雑穀茶とか結構好きなので、個人的には好きな味。
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ruminn_master at 2006年09月25日 09:01 【食】ご当地ドリンク「若竹水 高野」コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

【宿】朝の勤行と精進料理 4

9月末ともなると高野山の夜に宿坊の煎餅布団では寒かった。

でもまぁ綺麗な空気のおかげなのか、
感覚的には十分に眠れた方だと思う。

朝の勤行に参加するために早起きした。

天徳院の本堂は入り口のすぐ横にある。
さほど大きくはないが、まとまりのいい厳かな空間。
天徳院本堂入り口
天徳院本堂


それが終わって朝ご飯。

天徳院朝食

左奥に写っている雁もどきがコクが有ってとっても美味しかった。
この春に恵光院で食べた朝食と較べて大差は無い。
けど恵光院の方は出汁の旨さ、天徳院の方は胡麻のコクの使い方が特徴に思う。

まぁ料理旅館じゃ無いんだけどね(笑)。
--
弘法大師・空海を読む―即身成仏義・弁顕密二教論・般若心経秘鍵・三味耶戒序
空海の般若心経


ruminn_master at 2006年09月25日 08:18 【宿】朝の勤行と精進料理コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2006年09月24日

【酒】ここじゃ般若湯という 3

夕食の精進料理がインパクト不足だったので
金剛峯寺の向かいにある宿坊から少し歩いて買い出しに出た。

幸いにもすぐ近く、
金剛峯寺の斜め左向かい辺りの場所に
デイリーヤマザキ系だったかのコンビニと
古そうな酒屋さんが並んで営業していた。

その酒屋さんで見つけたカップ酒。

般若湯
般若湯01


般若心経がラベルに印刷してあって
「いかにも」高野山。

缶ビールを買いに入ったのだけど
思わず嬉しくて
普段は買わないワンカップも購入した次第。

ラベルを見ると初桜酒造
帰ってきてからHPを見たら
純米吟醸酒 高野山般若湯 『聖』HIJIRI
(720ml詰 1680円)
なんてのまで有るのね。

どこかで見つけたら買ってみよっと。
ワンカップの普通酒が甘ったるくなくて性質が良かったから。

ちなみにビールのことは『麦般若』っていうそうです。

高野山の冬は昼間でも氷点下15度なんて時期もある。
そんな場所で修行をする身を酒のチカラで温めて頑張れるときも有る。

だから禁止じゃなくて『般若湯』って言い訳(笑)。

自分も武術家の身、修行とは日々限界を試して超えることと思います。

要はどうやったら頑張ることができるか、それが大事なんだと思います。

言い訳で済むなら軽いモンです(笑)。


ruminn_master at 2006年09月24日 22:12 【酒】ここじゃ般若湯というコメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

【観】ライトアップの根本大塔 5

今回は御彼岸の期間に高野山に参拝できた訳だが、
有る意味、というか正直なところ、
高野山にとっては観光シーズンに当たる。

だからなのだろうか、
金剛峯寺から大門方向に少し歩いたところにある壇上伽藍の根本大塔が
珍しくライトアップされているとのこと。
壇上伽藍
伽藍は、密教教理に従い金胎両部の根本大塔と西塔の二基の塔が中心であり、総本山金剛峯寺の根本道場です。
 境内には、大塔・金堂・六角経蔵・御社・山王院・西塔・准胝堂・孔雀堂・御影堂・不動堂・愛染堂・大会堂・東塔が建立されており、曼荼羅世界そのものといえます。
http://www.koyasan.or.jp/shiru/meisyo/index.html
大塔
弘法大師は高野山開創に当り、この大塔を真言密教の根本道場として建立されたので根本大塔という。多宝塔としては日本で最初のものである。
胎蔵界の大日如来と金剛界の四仏が祀られる。現在の大塔は昭和十二年(1937)に完成を見たもので、高さ約48.5メートル、約23.5メートル四面の偉容を誇る。この中は大日如来の浄土であり、この中に参ると仏と結縁出来ると信じている
http://www.koyasan.or.jp/shiru/meisyo/cont-01/index.html


食後の散歩に見に出掛けた。

根本大塔をライトアップしてるのに
金剛峯寺周囲などはおそらく通常と変わりなく、
暗くて静かな夜道である。

大体の方向を頼りに
しばらく歩くと大塔の上部が見えてきて
無事辿り着くことができた。
根本大塔遠景
根本大塔全景
根本大塔ライトアップ


壮大なスケールと美しさ。

建造物としてのパワーに圧倒されます。
--
巡る楽園 四国八十八ヶ所から高野山へ―三好和義写真集
高野山を訪ねる―一度は行ってみたい山上の聖地・霊峰
高野山秘宝大観
国宝・重要文化財大全〈11〉建造物 上巻
西岡常一、宮大工の仕事を語る 5 (5)
法輪寺三重塔の再建 修羅の復元 宮大工の仕事を語る 五[CD]
宮大工と歩く千年の古寺―ここだけは見ておきたい古建築の美と技
宮大工棟梁・西岡常一 「口伝」の重み
斑鳩の匠 宮大工三代
宮大工千年の「手と技」―語りつぎたい、木を生かす日本人の知恵
宮大工千年の知恵―語りつぎたい、日本の心と技と美しさ
宮大工千年の「手と技」―語りつぎたい、木を生かす日本人の知恵


ruminn_master at 2006年09月24日 21:14 【観】ライトアップの根本大塔コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

【食】高野山天徳院の精進料理 4

さて天徳院での夕食。

もちろん精進料理だ。

精進料理(夜)1の膳
精進料理(夜)2の膳


この春に恵光院で戴いた料理と較べて
品数は今回の方が一品多い。
(モズクの酢の物に当たる料理が一品違う)
とはいえ内容はほぼ同じ。
目立つのは
吸い物が恵光院では山菜蕎麦、
天徳院ではトロロ昆布と結び湯葉の吸い物。

煮焚きもの。
煮焚き物
これは恵光院の方が細工物も入って美味しかったかな。

蕎麦と炊き合わせの細工分が天徳院のモズク一品だと考えると内容的なバランスは変わらないね。

胡麻豆腐。
ゴマ豆腐

これはこの天徳院の方がコクが強めで個人的には好き。

まぁ胡麻豆腐そのものとして
天台宗永平寺のは皮まで使う黒っぽいものだが、
真言宗高野山のは白胡麻を使った色白で淡泊なのが特徴。

元々は何か考え方が違うのかも知れないけれど
門外漢にとってそこらへんは好みの問題か。

永平寺の方が少し食べるには美味いと思う。
でも味が濃い分で飽きやすいかも。

高野山の淡泊さも結構捨てがたい旨さで、
今回の天徳院の奴はなかなかコクも有って面白い。

精進料理は淡泊なだけに繊細な違いが感じられて楽しいね。
---

高野山の精進料理―一二〇〇年の歴史が紡ぎ出す滋味を家庭で味わう
永平寺の精進料理 七六〇年受け継がれた健康の智慧を家庭でいただく
永平寺の心と精進料理
ある小さな禅寺の心満ちる料理のはなし
禅寺のおばんざい 四季の膳
宗哲和尚の精進レシピ 家庭で簡単に作れる鎌倉不識庵のとっておき128品
精進百撰
精進料理辞典
身体にやさしい料理をつくろう―道元禅師の名著「典座教訓」の世界
精進SHOJIN―野菜は天才


ruminn_master at 2006年09月24日 19:41 【食】高野山天徳院の精進料理コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

【宿】高野山の名園宿坊 天徳院 4

高野山に宿坊は数多くある

子供の頃から何度も来ている高野山、
いつもは祖先の永代供養を頼んである恵光院に泊まるのだが、
今年は春に一度来ていたことも有るし今回は別の処にした。

天徳院

加賀百万石の用いた宿坊で、
入り口の提灯に前田家の家紋が入っている。
奥庭が国の重要文化財というお寺だ。

天徳院門柱
当院は、重要文化財の庭園を寺内に有し、総檜造り書院風客室より観賞できます。四季折々の山野草花に雅びの心が伝わる宿坊です。お食事は修行僧が作る、ごまどうふ・自生の山菜を中心とした精進料理をお召し上がりいただけます。

◇宿泊・昼食/個人・団体(参拝・観光・研修に御利用下さい)

◇回向・祈願/先祖供養・納骨・諸祈願承ります

◇体 験/お写経

◇部屋数/個室55室・大広間1室・中広間1室

◇収容人員/個人220名・団体220名

◇設 備/茶室使用可・駐車場(バス4台・乗用車20台)

◇洋式トイレ/有

【宿坊縁起】
元和八年、加賀百万石藩主三代前田利常公夫人天徳院殿(三代将軍家光公、千姫妹君)の菩提所として建立。又元禄十七年、五代将軍綱吉公の生母桂昌院殿が赤穂四十七義士の位牌を安置せられた。本尊は覚法親王の尊信された「山越の阿弥陀如来」の霊像をおまつりしております。
http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=4&pg=1&ino=BA613542&grp=all&grp=cat02

門を潜った前庭からして玉砂利に箒目が美しく入れられていて庭木はすっかり秋の気配。
天徳院前庭
天徳院前庭から空

宿坊自体が歴史的美術品の要素も有るのだろう。

重要文化財だという奥庭を臨む書院風客室も凝ったものだ。
天徳院書院

そして重要文化財の庭。
天徳院奥庭

池に浮かぶ小島は鶴と亀の見立て。
天徳院奥庭の鶴亀


入り口から宿泊部屋まで遠いのが難点だけど、
これは多分どこの宿坊でもそうなんだろうと思う。
その昔は
男部屋、女部屋に別れた集団生活、雑魚寝に近かったとのこと。
それが今の時代、個室じゃなきゃ嫌がられるので、
どこの宿坊も、たとえ襖一枚レベルでも個室を建て増ししているらしい。

結構設備の整った快適な宿坊だと思う。
--
宿坊に泊まる
お寺に泊まろう?最新版・全国宿坊ガイド?
泊ってみたい宿坊―花・味覚・庭・温泉が魅力の寺全国150選


ruminn_master at 2006年09月24日 17:10 【宿】高野山の名園宿坊 天徳院コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

【詣】高野山 奥の院 5

金剛峯寺の後は奥の院へ。

奥の院は
深い木立に包まれて広大な供養塔の林立するエリアの最奥に
即身成仏したまま座して居られる弘法大師をお祀りしている場所。
とっても広いけど子供の頃から何度も来てる場所で、
供養塔の幾つかは懐かしい感じまでする。
奥の院門柱
秀吉供養塔
森
前田利長供養塔

(お骨が入ってない〜だから「お墓」じゃなくて「供養塔」〜とは言え、「面白い形だ」とかで写真を撮るのも気が退けるので最低限のみに)

高野山の供養塔には生花が無い。
それは
夏には蒸し暑く
冬には日中でも零下15度になる高野山の
過酷な自然に生花では耐えられないから。

そこで針葉樹の枝。
だけど葉先の尖った針葉樹の攻撃性は仏の世界では許され難い。

ところが高野槇は松の仲間の針葉樹なのに葉先は丸い。

そうしてここでは高野槇を供えることで許される。

今話題の高野槇とはそういう存在の植物だ。


さて奥の院

(もちろん奥の院は撮影禁止なので写真はありません)

本当の意味での奥の院とは
弘法大師が入定されているその場所で、
大勢の観光客がお参りして帰ってしまう燈籠堂の裏の建物の地下。
燈籠堂を時計回りに裏に回ってお堂にお参り、
さらに燈籠堂の地下に入って御簾の向こうの御真影にお参り。

この御真影の目の高さは、
ここに向かう途中の川に架かる橋の
たもとに立つ人の目の高さと同じにされているそうだ。

だから奥の院に詣る本当の意味を知る者のみが橋の手前で合掌礼をしてお参りする。

そしてそのようにお参りをして帰ってきました。

もともと自分自身は大した信仰心を持ってるとも思えません。
でも多くの人々が長年大事にしている価値観で
悪意や誤謬が無いと思われる真っ当な価値観を
安易に踏みにじることは誰にも許されないと思います。

こういう場所で作法に則って行動することというのは日常のダレた気分が引き締まる心地がして、とても好きな時間です。


(参考・弘法大師空海と高野山の旅
---

高野山 弘法大師空海の聖山
院政期高野山と空海入定伝説
高野山超人・空海の謎―真言密教と末法思想の源流とは
高野山密教曼荼羅―空海の世界
空海伝説の形成と高野山―入定伝説の形成と高野山納骨の発生
比叡山と高野山
高野山民俗誌〈奥の院編〉
高野山のすべて―弘法大師御入定千百五十年記念


ruminn_master at 2006年09月24日 16:26 【詣】高野山 奥の院コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

【観】高野山 金剛峯寺 3

高野山と言えば金剛峯寺。

これは学校で習う日本史の暗記事項だけど
高野山という山の上に金剛峯寺という寺院が建立されたという訳ではない。

そもそも「高野山」は「山」と付いていても、標高○メートルっていうような地上の出っ張りではない。
幾つかの山に囲まれた広大な盆地に空海が設けた修行の場、
それを「高野山」と呼び「金剛峯寺」と呼ぶ。

つまり本来は高野山=金剛峯寺だ、、、った。

今でも少なくとも高野山が単独の山を指す訳ではないが、
金剛峯寺の方は独立した建物として「高野山」の中に存在する。
一山の総称でもある金剛峯寺の建物は、以前は「青厳寺」と呼ばれ、太閤秀吉公が御母堂の菩提のために、当時の座主(金剛峯寺の住職)應其上人に命じて建立させたものでした。その後、明治に入り青厳寺の名を他に移し、金剛峯寺と呼ばれるようになりました。(和歌山県重要文化財)
http://www.koyasan.or.jp/shiru/meisyo/index.html

高野山 金剛峯寺
金剛峯寺門柱


中に入ると慶祝ムードに飾られた高野槇
高野槇

もともと高野槇は高野山ではポピュラー過ぎるほどにポピュラーな植物、
ほとんどどこにでも生えてるような感じの暑さ寒さに強い松の一種。
この時代に生まれた新しい親王って「大変だろうけど頑張って」って選択なんだろうなぁ、って思う。

中に入ると本堂は屋根の葺き替え中で見れなかった。
金剛峯寺改修中
金剛峯寺講堂

残念。

ruminn_master at 2006年09月24日 14:34 【観】高野山 金剛峯寺コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

【旅】まずは下見に熊野古道へ 4

今日から3泊4日で御彼岸の高野山詣りを兼ねて熊野古道のポイントを絞ってザッと回る旅。
まぁ下見と言うところです。

世間的には
「熊野古道」っていう特定の
どこかに明確に存在して
保存されているかのように思われがちですが
熊野古道とは突き詰めて言うと有形物なのではなく状態や行為を指しているように思われます。

」(いにしえ)の人が「熊野」詣のために歩いた「

その全体が熊野古道

1本の道ではありません

熊野神社は全国に3000社以上も散在していますが、
ここで言う「熊野」とは和歌山の南方に位置する熊野三山を意味します。
これは熊野本宮大社熊野速玉大社熊野那智大社の三つの神社の総称。
この3社を巡る旅がここでの熊野詣です。

そもそも熊野信仰は
日本古来の自然崇拝に修験道と仏教が加味された大きな体系で、
平安時代以降長期にわたり日本人の参詣の旅の中心を占めていました。

江戸中期以降、より参詣に至る旅が楽な伊勢詣りに主役を奪われます。
そして
明治期に国家神道が別格となって伊勢神宮参拝に完全に取って代わられました。

昭和58年に文化庁が「歴史の道」という視点で見直し、
国民に再び注目されるまで、
熊野古道は明治・大正・昭和の末まで忘れ去られた存在だったようです。

そして2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)登録を受けて突然のブーム、あるいは騒動となったと。

今回その全体像を俯瞰したくて拙速な旅に出たものです。


熊野古道の概念に含まれるルートは
大きく分けて5本、

1.中辺路

(なかへじ)
元々は法皇や上皇らの御幸ルートで、
京都から大坂・和歌山を抜け、
海沿いに南下して田辺を経由する紀伊路の分岐のひとつ。
田辺より山中に分け入り本宮大社に至る。
本宮より川を下って新宮へ入り最後に那智社へ。

2.大辺路

(おおへじ)
田辺までは中辺路と同じ紀伊路の分岐のひとつ。
田辺からそのまま海沿いを南下、
紀伊半島を大回りして新宮から山へ分け入る。

3.小辺路

(こへじ)
中辺路・大辺路と異なり庶民が高野山詣りから熊野詣でに足を伸ばした時代に主役となったルート。
高野山詣りと熊野詣でを結ぶ参詣道。
高野山詣りまでの経路は不問。
その後に高野山から熊野本宮へ山中を進む比較的険しいルート。

4.大峯奥駈道

(おおみねおくがけみち)
奈良県の吉野と熊野三山を結ぶ本来は道なき道。
修験道の修行者が修行をしつつ進んだ過酷なルート。
一般の参詣道とは少し意味合いが異なる。

5.伊勢路

(いせじ)
中辺路・大辺路と異なり庶民が伊勢詣りと熊野詣でを併せて行う時代に主役となったルート。
三重県の伊勢神宮と熊野三山を結ぶ。
平安時代中期から開かれたルートだが
江戸中期以降に、お伊勢参りを終えた旅人や西国三十三カ所めぐりの巡礼者たちが多数往来した路。



そんな大きなテーマなのに今回は新幹線で名古屋往復の上、観光バスに乗り継いでの急ぎ旅。

最初に高野山に入り、
小辺路沿いに南下して熊野本宮に。
熊野三山を中辺路沿いに巡りつつ
その辺りのいわゆる「熊野古道」を観光。
その後、伊勢路を辿って伊勢神宮に参拝。

それを3泊4日で回るのだから
熊野古道を「歩く」なんてことは恥ずかしくて言えません(笑)。

あくまでも下見のつもり。

しかも私の旅行ですから合間合間でグルメ旅です(笑)。

さて

朝に東京駅を出て昼食は名古屋の駅弁。

(株)木の葉寿司の三色弁当「舞御膳」(1050円)
01弁当箱
02三色弁当

ちらし寿司の酢加減、薄焼きも厚焼きも卵焼きが甘くないことで関東圏を出て来た気がします。
03ちらし寿司
04煮焼揚

小さいながらもエビフライの自己主張で中部圏だと感じさせられます(笑)。
05御飯とデザート

自分で運転してる訳ではないので、
名阪国道のサービスエリアで缶ビールを飲みながらの昼食でしたww。

旅の始まり〜♪♪♪
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熊野古道
熊野古道を歩く―紀伊路・中辺路・小辺路・大辺路・伊勢路全47コース
熊野古道公式完全ガイド―紀州和歌山県版
るるぶ和歌山白浜熊野古道高野山 (’05~’06)
和歌山 熊野古道・白浜―勝浦・高野山 (’07)
紀伊 熊野古道をあるく
三重―伊勢・熊野古道 伊賀上野・東紀州 (’07)
神々の道―熊野古道
南紀・伊勢・熊野古道
世界遺産紀伊山地 熊野古道を行く
熊野への道―熊野古道ガイドブック
熊野詣―熊野古道を歩く
熊野古道巡礼
世界遺産 熊野古道を歩こう
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旅と言いたくない「旅」―熊野古道の迷子
WAY to GODS―マグナムフォト 熊野古道サンティアゴへの道
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ruminn_master at 2006年09月24日 12:47 【旅】まずは下見に熊野古道へコメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2006年03月20日

【旅】高野山の朝、さて下界へ 3

朝の勤行に参加。
先祖の法要、そして自分自身の加持祈祷。

昔は5時くらいに起こされた憶えがあるのだけど
今回は朝の7時で至って楽なハナシ。

時代に合わせたのだろうか。
勤行の間に正座してる場所にもチャンとホットカーペットが敷いてある。
至れり尽くせり。。。

なんだけど何だか罪悪感が少々(笑)。

一緒に並んでた外人さんなんかはそれでも正座がキツそう。
自分自身は元来は「正座の方が楽」という方なんだけど
ここ1年程、膝を壊してるのもあって少々苦しい。
居合い座り(正座なんだけど何時でも立って動ける体制)で何とか誤魔化した。

部屋に帰ってくると朝食の支度がされていた。
もちろん精進料理。
精進料理(朝食)

天然ナメコの薯蕷和え、高野山の朝の空気には相応しい澄んだ味。
海苔、香の物、汁、御飯。
メインらしきのは飛竜頭、いわゆる「がんもどき」です。
これぞ精進料理なのかもね。
豆腐や野菜で「雁の肉」に近づけようと・・・って、別物だよね(笑)。
まぁ美味しかったです。

結局、こうして夕食、朝食と食べてみると
精進料理は出汁がシッカリ利いているところが関西人の味覚に合う、
というかやっぱり昨日の記事にも書いたけどルーツの気がしますな。

一休みして恵光院を出る。
恵光院

ちなみに、恵光院の「恵光」とは金剛峰寺の本尊、恵光童子から。

恵光童子は古樹の精だから、いかにも高野山らしい。
五行属性が木性優位らしい自分自身、妙な親近感を覚えていました。

さて下山。いい天気です。
ケーブル下り(駅にて)

ケーブル下り(交叉)


この日は平日だったので
下山してなんばに向かう南海高野線の車中、
大阪の女子高生の騒ぐ声などが街中に入るに連れて増えてきて
何だか楽しく、何だか日常に戻されていく気分でした。

でもやっぱり関西人の男として、関西弁の女声はいいもんです(笑)。

ruminn_master at 2006年03月20日 11:05 【旅】高野山の朝、さて下界へコメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2006年03月19日

【食】本場の精進料理こそ 4

関西料理のルーツかも知れないね。
何と言っても弘法大師、空海が高野山を開いたのが弘仁7年(西暦816年)と抜群に古い。
坊主が酒でもチーズでも世界中で最初に製造してることも多いものね。

大昔、僧侶とは唯一の知識階級。でもって料理は科学ですから。

さてさて

高野山に入ったのが夕方だったので、今回は金剛峰寺とかは無し。
先祖代々のお寺である恵光院宿坊としても大きく、楽天トラベルでも申し込める程。

まぁ申し込んでしまえばネット予約だろうと電話で予約しようとあまり違わない(たぶんどこでもネット予約の方が安いのは安いけど)。

恵光院は苅萱堂の前でバスを降りると3軒先。

門を入ると大きな白い犬が出迎えてくれました。
事故か何かで3本足になってしまってるのに人間を嫌うことなく温厚そうな風情です。
こういう奴はこういう場所に住むべきだよなと妙に得心しました。

宿としては大きくゆったりと落ち着いた、いい宿坊です。

御彼岸は始まってるのだけど翌々日が空海の命日のお祭りだから1日早いのか客も多くない感じ。
(他の客が居ることは翌朝の勤行まで半信半疑でした)

高野山の夜はかなり寒く、
部屋にはコタツが有って、
石油ストーブをガンガンに焚いて眠ることになりました。

その前に夕食。
各部屋にお坊さんが運んできてくれます。いわゆる部屋出し。
精進料理です。つまり生臭もの厳禁。
出汁も関西定番の「昆布と鰹」ではなくて「昆布と椎茸」ですね。

チャンと二の膳まで有る立派なモノでした。
精進料理(夕食)全体

現代の宿坊ですからして当然に般若湯こっちの解説の方が面白い(笑))も有りますが、
流石に「大吟醸が」とかは言えません。
何だか知らない熱燗と麦酒を頂きました。
精進料理(夕食)一の膳

一の膳は黒豆、胡麻豆腐、天麩羅(精進揚げ)、香の物と御飯です。
黒豆はふっくらと綺麗に炊けてる。
胡麻豆腐は流石に本場。ネットリと美味です。
永平寺のも結構美味しかったけど、
高野山の方がネットリしててまた少し違って美味しい。
精進料理(夕食)天麩羅

天麩羅はいわゆる「精進揚げ」で生臭ものは入りません。
大雑把に言えば野菜の天麩羅です。
蓮根、海苔、獅子唐、人参の笹掻。
抹茶塩で食べるのがまた美味しいです。
精進料理(夕食)二の膳

二の膳は炊き合わせ、椀ものとしての精進蕎麦、水菓子(デザート)
奥に乗ってるのは参拝記念の御札です。
精進料理(夕食)蕎麦

精進蕎麦もなかなか出汁が利いてて良好。
切り柚を乗せてある処などに料理の工夫が見られます。
精進料理(夕食)炊き合わせ

炊き合わせ、手前のカマボコの鳴門巻みたいなのは麩です。
奥にある高野豆腐もまさに本場。
筍、蕗、湯葉巻と十分に美味しい。

こうしてみますと、
精進料理を街中で売り物にしてる店などと違って
無理矢理に海苔と山芋で鰻を擬してみたりなどといった凝ったものは出ませんでしたが、十分に美味しかったです。

何と言っても前日は随分と深酒をしましたからね(笑)。
身体が中から洗われた気分でした。

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高野山の精進料理―一二〇〇年の歴史が紡ぎ出す滋味を家庭で味わう
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ruminn_master at 2006年03月19日 22:14 【食】本場の精進料理こそコメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

【旅】姫路から大阪経由、高野山まで 4

今回の旅行の目的の2つ目。
それは高野山に参ること。

旅行の動機は蔵元龍力を訪ねることであったが、ちょうど日程が御彼岸となった。
御彼岸に関西地区まで来ていて御先祖様の墓参りをしないのは罰当たり。
という訳で姫路の穴子に心惹かれながらも新幹線で大阪に向かった。

何と言っても高野山は遠い。大阪の南の端から山を登って和歌山県側だ。
昼過ぎの新幹線で高野山の夕食にギリギリなのである。

さて姫路から大阪に向かう新幹線は新型車両で快適。
新幹線の中で

最近は便利なものが出来たなぁ、
誰かが発明したんだろうなぁ、
とか、たかがペットボトル立てに感心しながら(笑)アッサリと大阪入り。

大阪に入ると勝手知ったる故郷、スムーズに南海高野線なんば駅に着く。
Yahoo!検索より少し早めに着いたので
改札前のサンマルク・カフェで休憩。
「大阪ミックスジュース」とのポスターを見て思わず里心で頼んでしまう。
大阪ミックスジュース

全国展開の店なんだから何もわざわざ旅先で(笑)。。。

なんだけど、やっぱり大阪を象徴する飲み物だと思う。
東京はもともと大阪みたいに喫茶店が多くない。
だから逆に関西地区にはスタバみたいな高い珈琲屋が少ない。
大阪は安くて居心地のいい喫茶店がアチコチに有るような街だ。

そうした街中の喫茶店に必ず有ったのが
ミキサーでバナナを中心にした果物を潰したトロトロのジュース。

「旨いか?」って聞かれると
「甘い」って答えそうな味なんだけど(笑)
でもやっぱり懐かしい味。

何でなんだろうね。
「大阪のオバチャンはカバンの中にミカンを持ち歩いてる」
という噂(というより探偵ナイトスクープで事実と確認された)
と同じく、大阪人は果物に馴染みが深いのだろうか。

東京の喫茶店って何だか珈琲専門店って顔して気取ってる感じだものなぁ。
豆の煮出し汁なんかよりは栄養というかビタミンぐらいは一杯入ってそうな大阪のミックスジュース
エエカッコシイが嫌いで、名より実を取る大阪人の大阪文化ならではなのかもね。
たしかに東京の普通の喫茶店で見た覚えが無い。

東京にあるサンマルク・カフェの店員にしても
「何でこんなもんが有るのだろう?」とか
「本当に大阪名物なのか?」とか疑問に思ってるんじゃ無かろうか(笑)。
こだわりカフェを開く
大阪 下町酒場列伝
Kansai brand‐new caf〓―京都・大阪・神戸最新カフェ&スウィーツガイド
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---
さてさて、
いよいよ高野山行きの特急高野号に乗り込む段になって、いい香り。

そう、大阪ミナミではこの香りが街の代名詞。
551蓬莱の豚まんの香りだ。
551蓬莱の豚まん

大阪の南半分の住人でこの香りが嗅ぎ分けられないようじゃモグリである(笑)。

それぐらいアチコチで売っている。
この南海線のホームでも、改札の外に1軒、
改札の中では右の方と真ん中と2軒も有る。
高野山に向かう人も岸和田とか海沿いに向かう人も
どっちでも「豚まんが買える」ようにという心遣い、というか商売だ(笑)。

これも関東では「肉まん」になるが、
関西では肉=牛肉だから「豚まん」は「豚まん」である。
絶対に「肉まん」ではない。

大阪ではカツサンドも本来はビフカツなのである。

そういう意味で「551蓬莱の豚まん」もまた大阪を代表する食べ物だ。

などという言い訳と共に買い込んで車中で食べながら高野山に向かった。
高野号

高野号は小学生時代から変わらないデザインで、いかにも古い。
ドアが内開きだし「いかにも」30年ぐらい古い。

けれど十分に快適な乗り心地だった。

子供の頃にあった岸里駅、玉出駅は無くなって合体し、
なんばからあっという間に帝塚山駅を過ぎる。

駅舎は小学校時代から全く変わってないけれど帝塚山の校舎はずいぶんと綺麗になっていた。

高野線の沿線は都市開発には無縁なのか、昔ながらの住宅密集地を通り過ぎる。

大和川を過ぎた頃より駅の間隔は疎らになって時間の経過もゆったりとしていく。

高野号の終点ちかくになると単線となり、ますます時間の感覚を忘れさせてくれる。

そう、目的地は宗教的聖地で世界遺産だ。

極楽橋で、これも昔ながらの階段をそのまま車両にしたようなケーブルカーに乗り換え、目的地の高野山に辿り着いた。
高野山駅

高野山頂はヒラヒラと雪がチラついていた。
路肩を見るとところどころに雪が残っている。

さすがに別世界だねぇ。


ruminn_master at 2006年03月19日 14:34 【旅】姫路から大阪経由、高野山までコメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

【食】姫路はアナゴが旨いとか 4

鰻屋の家柄というのもあるかも知れないが、
あまり大阪にいてアナゴを食った記憶が無い。

今では東京生活の方が長いので、穴子の白焼きなど大好物。
東京に居ると江戸前のスラリとしたアナゴがイメージ。

でも、ここ姫路では巨大な穴子「でんすけ」が名物らしい

姫路の穴子を安くランチで食べさせる店が有るというので連れて行って貰った。
姫路城を出て直ぐ。ちょっと分かりにくい場所にある店。
家庭割烹杉本

箸袋には「家島・室津の活魚 小魚料理 杉本」とある。
色んなサイトを見て回ると「穴子の杉本」なんて別名まで有った。
つまりそういう呼び名で探す人が居ると言うことだろう。すごいね。

早めに入ったので8人組で行っても入れたが、
後から後からお客さんが来て直ぐに満席になった。
かなり評判の店のようだ。

評判のいい「杉本セットA」を頼む。
姫路の穴子


天麩羅も大穴子をふっくら・サクサク仕上げていて良好。
サクッとした天麩羅を塩で食べる快感。
そして穴子丼が旨かった。

本当ならビールが飲みたいところだったが、まぁ多少はみんな二日酔い(笑)。
だれも言い出さなかったね。

新幹線の時間が迫っていたので宴会にはならなかったのだけど
本当なら穴子の白焼きに、龍力を飲みたいところだった。

これもまたの機会が有れば是非、の店だ。
---
天ぷらうなぎ―「天ぷら」「うなぎ」の、名店・繁盛店の"奥義"に迫る。
天ぷら「みかわ」名人の仕事
天ぷら道楽
山野の思考―かまぼこ,さつま揚げ,テンプラ,フライをめぐる認識と語義


ruminn_master at 2006年03月19日 12:30 【食】姫路はアナゴが旨いとかコメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

【旅】国宝で世界遺産な姫路城 3

前日に呆れる程に飲んだワリには大して二日酔いでもなく元気な朝。

昨日の龍力見学の遠征組が集合して姫路城へ。
龍力の龍佑君の案内です。

駅から真っ直ぐ、10分程歩く内に姫路城が近づいてくる。
姫路城(遠景)

といっても歩道を歩いてる分には街路樹なんかが邪魔でよく見えないんだな。

あまり交通量がなかったので車道の真ん中に出てみたら正面に天守閣。
車中心にできてるねぇ。。。
まぁ祭りとかイベントで歩行者天国にでもすれば歩行者にも正面で美しいでしょう。

ン十年ぶりって感じで姫路城。
たしか高校生のときに写真部の撮影会で来たような気がするがそんな感じの記憶だ。

でもこんなに広かったっけ?
もしかして金欠で中に入らなかったのかも(笑)。

時代劇の撮影にも度々使われるというこの姫路城。
近づくに連れて城の姿が「いかにも」になっていく。
立派で美しい城だね。
姫路城(空)
姫路城(天守閣)
姫路城(桜)

龍佑君の説明は段取りよく詳しく、十分に国宝姫路城を堪能できた。

天守閣の頂上まで登れるし、附帯施設とでも言うべき城の隅々まで結構公開されてるのは貴重だ。

怪談「番町皿屋敷」は岡本綺堂の創作物(大正5年、1916)が有名だが、
その元ネタとなってるのがここ播州の「播州皿屋敷」とも言われる。
江戸中期には大阪で浄瑠璃「播州皿屋敷」が大ヒット、
ルーツが諸説有るのは日本の伝説の定番だけど
ここ姫路城には「お菊の井戸」がチャンと残ってる。
というかそう言う名前の深い深い大きな井戸が保存されている。
お菊の井戸


落語の「皿屋敷」。
これも東西有るそうだが個人的には桂枝雀のが好きなので上方落語で記憶。
だから播州皿屋敷なんだけど、落語のイメージではもっと町外れのボロ屋敷だね。

時間がなかったので庭園の方には行けなかったんだけど、今度行くときは是非。
---
姫路城―世界に誇る白亜の天守
世界遺産・姫路城遊歩ガイド
検証 姫路城―匠たちの遺産
ペーパー建築模型 姫路城
木の国 日本の世界遺産―法隆寺・姫路城・白神山地・屋久島
姫路城 永遠の天守閣
姫路城物語―名城にくり広げられた人間ドラマ・女人哀史
姫路城ラプソディー―姫路を愛する人々に捧げる物語
姫路城破損調査圖録
世界遺産 日本編(5)姫路城/琉球王国のグスクおよび関連遺産群


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2006年03月18日

【酒】龍力ショップ〜駅の土産物コーナーというには・・・ 5

駅の土産物コーナーというには
贅沢すぎる。姫路駅の地下、改札横にある龍力ショップ
龍力のアンテナショップだ。
ここにしか出してない酒もあるとのことで連れていって貰った。
龍力ショップ遠景

1杯数百円単位で龍力の味を確かめることができる。
秋津、上三草といった最上級純米大吟醸クラスから「今しか出せない」生酒など。

わりと売り場面積は広く、播州の特産品なども売られている。
東京ではまず見かけることのないワンカップ龍力なんかもある。

でも
大理石の大きなカウンターで数杯楽しむその時間が楽しい。
龍力ショップカウンター

どうしても兵庫県だと「酒は灘」というイメージが一般的には強いが、大手蔵では出せない味が、こだわりの蔵元にはある。

酒好きにとって姫路駅の穴場だと言えます。

※注意※立ち飲み屋じゃないのでツマミは出ません!(笑)


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【旅】スカイマークで神戸空港へ 4

姫路までの往路の足は今話題のスカイマーク
スカイマーク

整備トラブルぐらいは
「落ちる飛行機に乗る程運が悪くない」
と嘯いて生きてきた身としては気にしたくない、
というより
「俺らが知らないところで一杯有るだろうに、どうせ何処だって」
と思ってるので、もともと大して気にならない方だ。

判ったことだけ大騒ぎしていては本質が見えなくなる。

だが
自分の体格からして窮屈だろうとずっと搭乗を避けてた。
けれど今回、神戸空港に行くのに時間の都合が良く
またキャンペーンで1万円ポッキリで新幹線より安い。

乗ってみると
たしかに
航空業界では虐げられているそうな新規参入組らしく搭乗口は端っこだ。
でも
機内の狭さはあまり気になる程でもない。
たかが1時間程だからというのもあるけど、快適な機内だ。
機内誌も飲み物サービスもイヤホン番組も無いけれど
「そういうものだ」と判っていればいずれも困るものでもない。

ま、これも有りだね。

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到着したのも今話題の神戸空港
愛称マリンエア

神戸空港

果たして狭い関西地区に3つも空港が要るのか?
真ん中にタワー建てて飛行機グルグル回してりゃ遊園地だ、
なんてジョークも聞こえる程に必要性は怪しいけれど
昨今は地方空港ばやり。地元の夢は担っているのだろう。

しかし、もし「点」としての発展を目指すならば
人の関心が多様化し情報も幅広く得ている現代の旅人にはピント外れじゃなかろうか。

たとえば多くの観光地にあるけれど
施設の中に飲食から土産まで全て揃った巨大ホテル。
あれでは街は潤わない。
街全体として魅力が無くなれば人は訪れなくなる。

東京から近い熱海や箱根の観光地が寂れがちなのは
老舗のプライドなのか孤立型の「点」として存在するからだと思う。

一足伸ばしたところも「面白そう」だったりしなければ選択肢として不十分。

それが「線」。
今までの関空と羽田で生じたのは縦のラインだ。
京都には強い魅力が有るが、和歌山はまだ弱いので
関空エリアへの広がりが小さく縦線の充実度は不十分に感じる。

神戸空港がこれを刺激して三角形になれば・・・
そう「面」としての広がりを生み出すことを願いたい。

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仕事以外の旅行の多い身として思うのだけど
「点」を目指して旅に出ることは少ない。
どれほど素晴らしい経験が一つ有ったにせよ時間と経費の無駄だからだ。
「線」で動いた方が色々なものが見れるし、食べられる。
道草こそが面白いことも多い。

無駄を省くにも二面が有り、効率と能率は異なる。
能率は成果÷時間、効率は成果÷投下資本(経費)。
だがどちらにしても旅で一番の割高は交通費であり移動時間である。
そして節約するには限度がある。
(もちろん色々な裏技や工夫も面白いのだけど)

時間や経費を削るばかりでなく成果を高める方が簡単に旅は充実する。

もっとも、、、楽しめることが少ない人は成果の総量が上がりにくい。

本を読んだり音楽を聴いたり映画を見たり
自分の「枠」を拡げれば楽しめることが増える。
教養というのは自分が退屈しないためにこそ有る。
私はそう思う。

プロセスを楽しむ。それがモットー。
だから道中道楽なんて造語したのだけれど。

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などとカタイコトも好きな性分だけど(笑)
カタイ話はここまで。
神戸空港から始まった今回の旅行は非常に充実したものでした。
---
業界の最新常識 よくわかる航空業界
図解でスッキリ! 旅行・航空・JR知りたいことがスグわかる―曲がり角を迎えた3業界の課題と展望が一目で見てとれる本
議会という装置―神戸空港住民投票臨時市議会記録
伊丹&神戸空港―西日本最大の国内線空港を大解剖!
“空港と街”06年最新!神戸の完全保存版―06年最新!神戸の完全保存版
神戸空港は希望の星か?
The End神戸空港―神戸市株式会社の終焉
海上都市への理論と実践
未来をひらく神戸空港
関西空港戦争―悲劇を克服した神戸空港の物語
空港ストップ!沈黙しなかった神戸市民―住民自治にこだわって
嵐の中の関西新空港―運輸省も困ったヤブから棒の神戸沖案
神戸空港、誰が利用する?


ruminn_master at 2006年03月18日 10:40 【旅】スカイマークで神戸空港へコメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加
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