すき焼
2009年11月23日
【食】冷凍しといた浅草今半すき焼き弁当
昨日の練習で首筋を強打して(自損事故なんだけど(笑))ときどき目眩がするので外出を控えて、冷凍しておいた弁当にて夕食。
浅草今半 すき焼弁当
作りたてに及ばないのはもちろん、普通に配送されたのを食ったときのにも及ばないけど、家庭用の冷蔵庫でそのまま凍らせておいて解凍したとは思えない程に柔らかくて風味も大して損なわれてなかったです。
やっぱイイ肉でマトモな調理してあると強いですな。
浅草今半 すき焼弁当
作りたてに及ばないのはもちろん、普通に配送されたのを食ったときのにも及ばないけど、家庭用の冷蔵庫でそのまま凍らせておいて解凍したとは思えない程に柔らかくて風味も大して損なわれてなかったです。
やっぱイイ肉でマトモな調理してあると強いですな。
2008年11月13日
【食】あひ鴨一品 鳥安(東日本橋)
関西では琵琶湖・近江の方に行けば珍しくない鴨料理も関東に来ると珍しい気がする。
浜離宮に鴨の猟場があるぐらいだから将軍家との絡みで庶民の食いモンでは無かったのかも知れない。
「一見さんお断り」の「鷹匠 寿」なんて店もあるそうだけど、鶫や丹頂鶴を食おうってんじゃあるまいに(笑)、鴨ぐらいはもうチョット庶民派であって欲しいとは思う。
マガモでは神田の浜よしでしょうか。
今日訪れたのは
「マガモより合鴨の方が本当は美味いんだ」
という主張で100年続く老舗。
あひ鴨一品 鳥安(東日本橋)
日本橋と言っても東日本橋は結構街外れの感があり、かなり判りづらい場所にある。
「駅から5分」とのことだが、生憎のことに最寄りの「B1出口」が改良工事中とのことで遠回りさせられた。
日本橋中学の向かいを目印に人に尋ねれば判りそうだけど、仲居さんによると「初めての方は道に迷われるのも珍しくない」らしい。
明治初期からの老舗だが、3年程前に建て直して、風情は残しつつもバリアフリーにエレベーターを設けたり座敷を掘り炬燵にしたりテーブル席を設けたりと時代に対応したサービス精神は伺える。
でもメニューは
すきやき相鴨コース (1万円)(※本日現在)のみ。
すっぽん料理の京都「大市」同様に老舗ならではの徹底。
3階のテーブル席に案内された。テーブル席だけど和風の調度の個室で襖で仕切られており快適に落ち着ける空間になっている。
元々が要予約の店なので、注文は嫌も応も無し(笑)。ドリンクのオーダーのみです。
ドリンク類は総じて高め。生ビールは「エーデルピルス」(735円)。瓶ビールは各社の「こだわり」ラベルを揃えて840円。ワインも各種、焼酎は高めの中堅メーカー酒が少々、日本酒は菊正宗を基本として、各種の地酒があり、かなりのラインナップだが1合弱で1000円以上。
ま、とりあえずは生ビールから。
そして徐にコースが始まります。
「お通し」というか和食の「八寸」、洋食の「前菜盛り合わせ」ですな。
・鶏卵黄と蒟蒻の味噌漬
・合鴨胸肉薫製
・鮭紅麹漬
・里芋の松茸見立
・松葉銀杏
・寄せ豆腐
ウリの合鴨はまだ「チラ見せ」です(笑)。
でもチャンと美味い。
八寸ってその店の板場の腕を期待させる酒肴を並べるようなモノだから正鵠を得てます。
ボチボチ日本酒も欲しくなりますな(笑)、こういうの並べられると。
スッキリ系で北陸の「黒龍」の吟醸、少しだけシッカリ目で山形の麓井の生もと造り純米大吟醸の2種で。 (久々に見たよ、このリターナブル1合瓶)
コースは2品目の「吸い物」に。
上品。鴨のスープでも出るのかと思ってたら、どうやらたぶん水出しの昆布出汁ぐらい。具も何かのしん藷だけど鴨には感じないなぁ。
でもこの店のことだからもしかしたらここでも「チラ見せ」してるかもね(笑)。
ともかく上品なお吸い物です。
コース3品目は「鳥わさ」って(ぐるなびには)有るけど、、、
合鴨の笹身の棒々鶏ですな。
正統派和食に拘る向きには文句出そうだけど、面白いし美味いです。
あしらいはエリンギの松茸見立てに揚獅子唐、茹鶉卵、銀杏甘藷。
そうこうしてるウチにメインの合鴨すき焼の用意が始まってます。
テーブルに備長炭のコンロと特製の鉄鍋が運ばれ、鍋が頃合いに熱くなるのを待つ時間。
(この炭火は食後の状態を撮影)
この合鴨すき焼、付け汁は鶏卵でもポン酢でもなく、生醤油と大根卸で頂くものとのこと。
「お好みで」とテーブルには七味と山椒が有ったので七味で。
そして炭火の火加減・焼き加減が難しくもあり、またこの合鴨すき焼は合鴨の油で野菜が頃合いに炒め揚がるのがウリなこともあり、調理と給仕は仲居さんが一人付きっきりでやってくれます。
・合鴨胸肉
・合鴨腿肉
・合鴨レバー
・合鴨砂肝
・合鴨皮脂
・合鴨タタキ身
・白ネギ
・ピーマン
・椎茸
・春菊
といった処。ザッと一通りの写真。
白ネギは個人的に大嫌いなので野菜はあまり食べてません(笑)が、かなり満腹になりました (もちろん必要なら肉も野菜も追加注文可能です) 。
肉はジューシーで旨く、モツ類も歯応えと風味が楽しめるし、合鴨の油で調理された野菜類も独特の旨味が加わっており、その分、最後の脂身は脂が抜けきっていて牛の上ミノみたいな感じ。
いやぁ見事に楽しませてくれました。
何でも調理場で社長が自ら合鴨を捌いてるそうです。
最後は赤出汁と香の物に御飯。
御飯は、白御飯と「そぼろ御飯」が選べると言うことで「そぼろ御飯」に。
(噂では他に「炒飯」もあるそうだけど、常連客の裏メニューかな? 気にはなるけど、まぁそんな機会が有れば)
そぼろ御飯で十分美味かったです。
すき焼きに使ってた染め卸を掛けて食べると美味しいって仲居さんに教わってやってみると、たしかに出汁茶漬けみたいで、さらに美味かったです。
仕上げのデザートは黒豆プリンでした。
これも上品な味加減でいいですな。
老舗には工夫やサービス精神の無い処が多いのだけど、ココは結構隅々まで頑張ってて立派だと思います。
これで1万円なら納得出来るな。酒を入れても一人1.5万ぐらい。
自分たちが帰る頃には3階席まで満杯になってましたが、「そりゃそうだろうな」と思いました。
また何かの折に行きます。
ローテーション入りの店が増えた。
浜離宮に鴨の猟場があるぐらいだから将軍家との絡みで庶民の食いモンでは無かったのかも知れない。
「一見さんお断り」の「鷹匠 寿」なんて店もあるそうだけど、鶫や丹頂鶴を食おうってんじゃあるまいに(笑)、鴨ぐらいはもうチョット庶民派であって欲しいとは思う。
マガモでは神田の浜よしでしょうか。
今日訪れたのは
「マガモより合鴨の方が本当は美味いんだ」
という主張で100年続く老舗。
あひ鴨一品 鳥安(東日本橋)
- あひ鴨一品 鳥安
- ぐるなび - あひ鴨一品 鳥安
- 【グルメGyaO】 あひ鴨一品 鳥安 - 人形町浜町 和食全般
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- フレンチ東京食道楽 (合鴨料理)鳥安
- あひ鴨一品 鳥安 あいがもいっぴん とりやす - 鳥料理、すき焼き、鶏料理(日本橋)[食べログ]
日本橋と言っても東日本橋は結構街外れの感があり、かなり判りづらい場所にある。
採点:★★★★ |
「駅から5分」とのことだが、生憎のことに最寄りの「B1出口」が改良工事中とのことで遠回りさせられた。
日本橋中学の向かいを目印に人に尋ねれば判りそうだけど、仲居さんによると「初めての方は道に迷われるのも珍しくない」らしい。
明治初期からの老舗だが、3年程前に建て直して、風情は残しつつもバリアフリーにエレベーターを設けたり座敷を掘り炬燵にしたりテーブル席を設けたりと時代に対応したサービス精神は伺える。
でもメニューは
すきやき相鴨コース (1万円)(※本日現在)のみ。
すっぽん料理の京都「大市」同様に老舗ならではの徹底。
3階のテーブル席に案内された。テーブル席だけど和風の調度の個室で襖で仕切られており快適に落ち着ける空間になっている。
元々が要予約の店なので、注文は嫌も応も無し(笑)。ドリンクのオーダーのみです。
ドリンク類は総じて高め。生ビールは「エーデルピルス」(735円)。瓶ビールは各社の「こだわり」ラベルを揃えて840円。ワインも各種、焼酎は高めの中堅メーカー酒が少々、日本酒は菊正宗を基本として、各種の地酒があり、かなりのラインナップだが1合弱で1000円以上。
ま、とりあえずは生ビールから。
そして徐にコースが始まります。
すきやき相鴨コース
・お通し
・吸い物
・鳥わさ
・相鴨のすき焼き
・香の物
・ご飯
・果物
「お通し」というか和食の「八寸」、洋食の「前菜盛り合わせ」ですな。
・鶏卵黄と蒟蒻の味噌漬
・合鴨胸肉薫製
・鮭紅麹漬
・里芋の松茸見立
・松葉銀杏
・寄せ豆腐
ウリの合鴨はまだ「チラ見せ」です(笑)。
でもチャンと美味い。
八寸ってその店の板場の腕を期待させる酒肴を並べるようなモノだから正鵠を得てます。
ボチボチ日本酒も欲しくなりますな(笑)、こういうの並べられると。
スッキリ系で北陸の「黒龍」の吟醸、少しだけシッカリ目で山形の麓井の生もと造り純米大吟醸の2種で。 (久々に見たよ、このリターナブル1合瓶)
コースは2品目の「吸い物」に。
上品。鴨のスープでも出るのかと思ってたら、どうやらたぶん水出しの昆布出汁ぐらい。具も何かのしん藷だけど鴨には感じないなぁ。
でもこの店のことだからもしかしたらここでも「チラ見せ」してるかもね(笑)。
ともかく上品なお吸い物です。
コース3品目は「鳥わさ」って(ぐるなびには)有るけど、、、
合鴨の笹身の棒々鶏ですな。
正統派和食に拘る向きには文句出そうだけど、面白いし美味いです。
あしらいはエリンギの松茸見立てに揚獅子唐、茹鶉卵、銀杏甘藷。
そうこうしてるウチにメインの合鴨すき焼の用意が始まってます。
テーブルに備長炭のコンロと特製の鉄鍋が運ばれ、鍋が頃合いに熱くなるのを待つ時間。
(この炭火は食後の状態を撮影)
この合鴨すき焼、付け汁は鶏卵でもポン酢でもなく、生醤油と大根卸で頂くものとのこと。
「お好みで」とテーブルには七味と山椒が有ったので七味で。
そして炭火の火加減・焼き加減が難しくもあり、またこの合鴨すき焼は合鴨の油で野菜が頃合いに炒め揚がるのがウリなこともあり、調理と給仕は仲居さんが一人付きっきりでやってくれます。
・合鴨胸肉
・合鴨腿肉
・合鴨レバー
・合鴨砂肝
・合鴨皮脂
・合鴨タタキ身
・白ネギ
・ピーマン
・椎茸
・春菊
といった処。ザッと一通りの写真。
白ネギは個人的に大嫌いなので野菜はあまり食べてません(笑)が、かなり満腹になりました (もちろん必要なら肉も野菜も追加注文可能です) 。
肉はジューシーで旨く、モツ類も歯応えと風味が楽しめるし、合鴨の油で調理された野菜類も独特の旨味が加わっており、その分、最後の脂身は脂が抜けきっていて牛の上ミノみたいな感じ。
いやぁ見事に楽しませてくれました。
何でも調理場で社長が自ら合鴨を捌いてるそうです。
最後は赤出汁と香の物に御飯。
御飯は、白御飯と「そぼろ御飯」が選べると言うことで「そぼろ御飯」に。
(噂では他に「炒飯」もあるそうだけど、常連客の裏メニューかな? 気にはなるけど、まぁそんな機会が有れば)
そぼろ御飯で十分美味かったです。
すき焼きに使ってた染め卸を掛けて食べると美味しいって仲居さんに教わってやってみると、たしかに出汁茶漬けみたいで、さらに美味かったです。
仕上げのデザートは黒豆プリンでした。
これも上品な味加減でいいですな。
老舗には工夫やサービス精神の無い処が多いのだけど、ココは結構隅々まで頑張ってて立派だと思います。
これで1万円なら納得出来るな。酒を入れても一人1.5万ぐらい。
自分たちが帰る頃には3階席まで満杯になってましたが、「そりゃそうだろうな」と思いました。
また何かの折に行きます。
ローテーション入りの店が増えた。
2008年04月20日
【食】浅草今半の「すき焼弁当」
ツアーが用意してくれた弁当。
浅草今半 すき焼弁当 (1575円)
浅草今半のHPを見ると2段重ですが、今回はプラ製の平皿1段盛。スタジアムの観客席みたいな狭いところで食うにはこっちの方がいいからでしょう。それは正解。
柔らかい牛肩ロースが3枚ぐらいだったかな。
弁当で冷えてるとは思えない程に柔らく煮上げていて流石。
座布団に生レタス。
「すき焼」の具は煮玉子、タマネギ、獅子唐、生麩、白滝。
御飯に柴漬・小梅。
小さな梅焼き(柔らかい薩摩揚げ)と鰹の角煮。
甘味代わりの薩摩芋の甘露煮。
なかなかまとまりのいい美味い弁当でした。
浅草今半 すき焼弁当 (1575円)
浅草今半のHPを見ると2段重ですが、今回はプラ製の平皿1段盛。スタジアムの観客席みたいな狭いところで食うにはこっちの方がいいからでしょう。それは正解。
柔らかい牛肩ロースが3枚ぐらいだったかな。
弁当で冷えてるとは思えない程に柔らく煮上げていて流石。
座布団に生レタス。
「すき焼」の具は煮玉子、タマネギ、獅子唐、生麩、白滝。
御飯に柴漬・小梅。
小さな梅焼き(柔らかい薩摩揚げ)と鰹の角煮。
甘味代わりの薩摩芋の甘露煮。
なかなかまとまりのいい美味い弁当でした。
2008年01月04日
【食】文明開化の味、三嶋亭のすき焼
京都旅行の初日の夜は歴史有る「すき焼」の店にした。
創業明治6年。文明開化の頃からの店。
関西のすき焼の基準線とも言える店。
牛肉すき焼 三嶋亭
・店舗HP
・食べログ
繁華街というかアーケード街の角地の風情有る建物で、内装がまた歴史モノ、個室に入ると正月らしい掛け軸がお出迎え。
それにしてもメニューがメニューだけにもっと汚れてても不思議無いのに綺麗な店内です。
すき焼の匂いは充満してるけどね(笑)。
メニューはすき焼を基本に、オイル焼やら水炊きやら有るけど、値段は全て肉の質による3ランクのみと言って良さそう。
ヤヤコシイので税抜きで並べると
・三嶋亭コース:9500円
・特特撰コース:8500円
・特 撰コース:7500円
コース内容は調理法に依らず
・付出し
・牛肉(160g)
・野菜
・御飯
・香の物
・果物
ちなみに牛肉・野菜・割下・生卵など個別に追加出来るけど割高なので、2人で3人前とかした方がオトクです。
で、
すき焼「三嶋亭コース」
独特のコンロに独特の鉄鍋が乗せられます。
牛肉が貴重だった頃の大勢で囲めるような配慮なのかね、多角形なのは。どう考えても手入れも面倒だしメリット無さそうだけど(笑)。
付き出しは牛肉のしぐれ煮。
細粒で、ビールよりは日本酒が良さそう。
という訳で伏見の「松の翠」。
宮内庁御用達の銘柄なのは、やっぱり明治の気分を今に残してるのかな。
さて牛肉が登場。
いかにも美味そうな肉です。
でもって仲居さんが焼いてくれます。
まず最初は肉だけ。
鉄板に砂糖を薄く撒き散らし、その上にそっと牛肉を拡げ、頃合いで少量の割り下で絡めるようにして焼き上げます。
ここが関東のように割り下で煮てしまうすき焼と根本から違うところ。
本当に「焼いて」います。
人数分の「最初の1枚」を焼き上げると仲居さんは器用に丸めて配ってくれます。
美味ぁ〜いっ!!
抜群に柔らかい肉が水飴のようになった砂糖と割り下に絡まってる感じ。
カラメル独特の香ばしさなんでしょうな、関西風すき焼の柱は。
最初の1枚を配り終えると続いて仲居さんは野菜を鍋に並べた上に肉を乗せ、そして肉に砂糖を塗し、割り下で仕上げてくれます。
いわば「調理法の見本」を示してくれていて、その後は「おまかせ」なのですが、仲居さんの作業はほとんど職人芸、自分ではそこまで厳密には出来ないけど、「醤油と砂糖で炒りつける」感じであることはたしか。
そうそう、割り下の味見をしましたが出汁や味醂が入ってるのではなくて煮きり酒で上等の醤油を割ったものかと思いました。
つまり肉の良さを十二分に活かす料理になってます。
美味かったなぁ。
翌日に食べたスッポンに較べるとずっと手頃だし。
デザートの細工も気が利いてました。
今度は「みぞれ鍋」を頼んでみようかな。
でもやっぱ「すき焼の香り」に誘惑されるよね、ここに来ると。
創業明治6年。文明開化の頃からの店。
関西のすき焼の基準線とも言える店。
牛肉すき焼 三嶋亭
・店舗HP
・食べログ
繁華街というかアーケード街の角地の風情有る建物で、内装がまた歴史モノ、個室に入ると正月らしい掛け軸がお出迎え。
それにしてもメニューがメニューだけにもっと汚れてても不思議無いのに綺麗な店内です。
すき焼の匂いは充満してるけどね(笑)。
メニューはすき焼を基本に、オイル焼やら水炊きやら有るけど、値段は全て肉の質による3ランクのみと言って良さそう。
ヤヤコシイので税抜きで並べると
・三嶋亭コース:9500円
・特特撰コース:8500円
・特 撰コース:7500円
コース内容は調理法に依らず
・付出し
・牛肉(160g)
・野菜
・御飯
・香の物
・果物
ちなみに牛肉・野菜・割下・生卵など個別に追加出来るけど割高なので、2人で3人前とかした方がオトクです。
で、
すき焼「三嶋亭コース」
独特のコンロに独特の鉄鍋が乗せられます。
牛肉が貴重だった頃の大勢で囲めるような配慮なのかね、多角形なのは。どう考えても手入れも面倒だしメリット無さそうだけど(笑)。
付き出しは牛肉のしぐれ煮。
細粒で、ビールよりは日本酒が良さそう。
という訳で伏見の「松の翠」。
宮内庁御用達の銘柄なのは、やっぱり明治の気分を今に残してるのかな。
さて牛肉が登場。
いかにも美味そうな肉です。
でもって仲居さんが焼いてくれます。
まず最初は肉だけ。
鉄板に砂糖を薄く撒き散らし、その上にそっと牛肉を拡げ、頃合いで少量の割り下で絡めるようにして焼き上げます。
ここが関東のように割り下で煮てしまうすき焼と根本から違うところ。
本当に「焼いて」います。
人数分の「最初の1枚」を焼き上げると仲居さんは器用に丸めて配ってくれます。
美味ぁ〜いっ!!
抜群に柔らかい肉が水飴のようになった砂糖と割り下に絡まってる感じ。
カラメル独特の香ばしさなんでしょうな、関西風すき焼の柱は。
最初の1枚を配り終えると続いて仲居さんは野菜を鍋に並べた上に肉を乗せ、そして肉に砂糖を塗し、割り下で仕上げてくれます。
いわば「調理法の見本」を示してくれていて、その後は「おまかせ」なのですが、仲居さんの作業はほとんど職人芸、自分ではそこまで厳密には出来ないけど、「醤油と砂糖で炒りつける」感じであることはたしか。
そうそう、割り下の味見をしましたが出汁や味醂が入ってるのではなくて煮きり酒で上等の醤油を割ったものかと思いました。
つまり肉の良さを十二分に活かす料理になってます。
美味かったなぁ。
翌日に食べたスッポンに較べるとずっと手頃だし。
デザートの細工も気が利いてました。
今度は「みぞれ鍋」を頼んでみようかな。
でもやっぱ「すき焼の香り」に誘惑されるよね、ここに来ると。