サーカス

2010年09月25日

【楽】ルナ・レガーロ 4

フジテレビが毎年よくやるサーカス企画のひとつ。

ルナ・レガーロ

ルナレガーロ04

公式HP

今年のコレはいつものシルク・ドゥ・ソレイユものとは違って、ロシアのパフォーマンスチームを5組揃えて、一流シェフのレシピによる料理を食べながら観賞するというなかなか珍しい面白そうな企画です。

ルナレガーロ01

ドリンクは無料の「おひや」とかは無く(笑)、最低価格はミネラルウォーターや烏龍茶の500円、高いのは万単位のワイン・シャンパンまで。

ルナレガーロ03

赤いスカーフに赤いエプロンの売り子さんから代金分のポーカーチップみたいなのを買って、黒いスカーフに黒いエプロンのウェイトレスさんに注文するシステム。
 もちろん会場内でも買えますが、400人入る会場なので混雑対策に会場の外でも売ってます。安い方の白ワイン(フルボトル8000円)と生ビール(プレミアムモルツ、1杯1000円)の分を購入しました。

ルナレガーロ02

会場は中央に昇降式の円形ステージを置いて四方に客席を配置

ルナレガーロ05

南サイドのワリとイイ席が取れてたのでラッキーでした。
 後ろの方じゃ迫力が落ちるし、最前列だとパフォーマーと目が合って息苦しいし(笑)で、頃合いの2列目。
 そこからの風景はこんな感じ。

ルナレガーロ06
ルナレガーロ07
ルナレガーロ08
ルナレガーロ09

パフォーマンスは撮影禁止なので公式HPの紹介動画を見て貰うとして、日本人ダンスチームがショーアップする中でスクリーン上にルナ・パドゥローネ(店主?)役の唐沢寿明がパフォーマンスと料理を紹介、会場ではルナ・ジェストーレ(支配人)役に日替わりのフジテレビ男性アナウンサーが臨機応変の進行をしていきます。

ルナレガーロ15

本日のルナ・ジェストーレは川端さん。この人、こういう狂言回し役がよく似合うんだよね(笑)。真面目な顔して無茶な発言するのがフジテレビのアナウンサーの「芸風」だと思います(笑)。

何で女子アナじゃないんだろう?って最初は思ったんだけど(笑)、来場者と一緒に記念撮影などにも応じていた(というか喋ってない時間は行列モノでそればっかり)ので、人気女子アナじゃパニックものだし、それにまぁ考えてみれば自分は親とだからいいけど、大多数はどうやらデートのカップル、女子アナに脂下がってる彼氏に幻滅させる訳にもいかんでしょうな(笑)。


パフォーマンスは、派手な演出で売るのではなく、訓練された肉体の競演って感じ。体操競技を間近で見てるような迫力でしたが、エアリアルとかロシアン・バーとかは華麗でしたね。

演目と演目の間に料理が運ばれてくるシステムで、料理は4品。いずれもかなり手の込んだ豪華なモノでした。

(以下、料理の解説は公式HPの引用です)

ルナレガーロ10

生ビールとワインで受けて。

【1番目の月「節月華 (せつげつか)」:プロデュース:田村隆】

ルナレガーロ11a
ルナレガーロ11b
カボチヤ、海老、焼きホタテ、あわ麸、ナスの揚げ浸し、人参、蟹入りチーズ卵、コンニャク、焼きマス、枝豆団子、黒ゴマ白玉、なんこつ入り鶏のつくねのl2種類の具材を、かつおぶしをきかせた出汁ゼリ一で寄せました。まわりには4種のソース、春は赤い梅肉、夏は緑のブロッコリー、秋が茶色のゴマ、冬は黒い赤味噌のソースを添えて、味にアクセントを出しました。
<Concept>
「和食ならではの季節の風情を出したい」という田村隆シェフがこだわったのが12の食材と四季のソース。満月をかたどった薄焼き卵のべ一ルを取ると、12種類の"月"が現れます。
周りには四季を彩った4つのソース。日本料理ならではの、風情が感じられる一品です。
ルナレガーロ11c



【2番目の月「月と大地からの贈りもの〜ラグー・ルナ・レガーロ」:プロデュース:河合 隆良】

ルナレガーロ12a
ルナレガーロ12b
河合隆良シェフ特製の鴨のソーセージと各種の野菜(トマト、ゴボウ、葱、根セロリ、ブロッコリー、プチオニオン、イエロービーツ、大根など)をトリュフをきかせた軽い煮込み(ラグ一)にしました。その上にはフォアグラのソテーを乗せて、香り高い赤ワインソースを添えました。
<Concept>
「女性が食べたときに、優しい微笑を浮かべられるような料理」ということで河合シェフが考えたのは句の野菜を鴨のソーセージで煮込んだラグー。野菜から出る甘みと鴨のうまみで、最後のスープ1滴まで楽しんでもらいたい料理です。マッシュポテトが優しい箸休めの役割をします。
ルナレガーロ12c
この料理のタイミングで2種類のパンがサーブされました(おかわりはできません(笑))。

【3番目の月「月亮的中華飯」:プロデュース:陳建一】

ルナレガーロ13a
中華あんには、海老、イカ、つぶ貝、小柱、鶏肉、牛肉、笥、キクラゲ、シイタケ、人参、白菜、べビーコーンとl2種類の海鮮・肉・野菜などの具を入れ、濃厚な白湯(パイタン)スープて味付けしました。さらに、途中で味の変化をつけられるよう、アジアン辛味噌(豆板醤・コチジャン・赤味噌)を添え、ご飯の上にはキュウリとザーサイのみじん切りを星のように飾りました。
<Concept>
タイトルの「月亮的中華飯」は鉄人・陳建一の「月で食べたい中華丼」の想いが込められています。フカヒレを煮込むときに使う白湯で仕上げた究極の中華丼に添えたアジアン辛味噌は、アジアの平和を祈り、日本・中国・韓国の味噌を絶妙なパランスで合わせた陳建一オリジナルです。
ルナレガーロ13b


【4番目の月「ルナエ・ソーレ (月と太陽)」:プロデュース:鎧塚俊彦】

ルナレガーロ14a
ルナレガーロ14b
コアントロー(オレンジのリキュール)風味のカスタードの上には、オレンジのやわらかなジュレと果肉、さらに白ワインが入ったサヴァイヨンムースをのせ、その上には食感が楽しいカダイフをのせました。さらに一番上には鎧塚シェフのスペシャリテ、ピスタチオのアイスクリームを飾り、様々な味と食感のグラデーションを演出してあります。
<Concept>
「月と太陽のグラデーションをスイーツで」と今回のデザートを考えた鎧塚俊彦シェフ。月の中にオレンジ色の太陽を演出、白ワインが香るムースと濃厚なピスタチオアイスをのせ、色・味・食感すべてに多彩な変化を見せる一品。オレンジの爽やかさと、白ワインの香り、そしてピスタチオのコクが、初めて出会う絶妙な大人のデザートです。
ルナレガーロ14c
最後のデザートにはデミカップでの珈琲が1杯付いてます。

最初は「4品じゃ少ないなぁ」と思ったけど、12種類の食材を一皿に盛り込んだ手の込んだ品ばかりで、素材も良く、その持ち味を活かして味も過不足無い出来。

どれも美味かったですね。

パフォーマンスも面白かったし、もうちょっと安ければ(笑)2度3度と行きたいところです。

やっぱ料理を食べながら観賞できる方がいいなぁ。イベントって。ナイター観戦じゃないけど(笑)。

今後ディナーショーなんかもこういうスタイルに変わるんじゃないかな?多少は大変なんでしょうけど。

贅沢を言えば音楽はもっとショーアップして欲しかったかな。生演奏とか一部だけだったし。だけど「足らず」はそれぐらい。

今回無料の「おひや」とかが無かったのも、そういうのがパフォーマンス中に客席から要求されてウェイトレスがウロウロしていてはショーの緊張感が興ざめになってしまうからじゃないかと思うのです。

チャンと演出、企画、ダンドリできるプロデューサーが居ないと出来ないことなんでしょうけど、楽しいイベントでした。

ruminn_master at 2010年09月25日 20:28 【楽】ルナ・レガーロコメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2007年03月18日

【楽】サーカス以上「DRALION」 4

久々のシルク・ド・ソレイユ
直訳すると「太陽のサーカス」だっけかな?
Cirque du Soleil、スーパーサーカスを原宿まで見に行った。

DAIHATSU ドラリオン
日本公式HP
フジテレビ公式(同内容)

ドラリオン01

大学時代、なんだかんだでフジテレビと縁が深かった関係で、主催の日本公演を何度か招待されたこのサーカス、というかミュージカル。

それでもしばらく来なかったのでアレグリア以来かな?
かなり久々。
アレグリアの物悲しい印象が強くてね。。。
それはサーカスそのものが舞台のオハナシ。
比喩としてのサーカスなんでしょう。
力自慢の見せ物男が空中ブランコを飛び交う鳥人少女に取って代わられるというような、時代は変わるんだよ〜、って感じで、最後は大男の嘆きで終わったような印象。

さて

今回のドラリオンは、良くも悪くも大きく違った。

ドラリオンとはドラゴン+ライオンの造語。
東洋を代表するドラゴン、西洋を代表するライオン。
東洋から伝統的な曲技、西洋から伝統的なサーカス。
東洋と西洋の融合。
ステージ自体はそんなコンセプトらしい。

空(blue)・水(green)・火(red)・土(ocher)に象徴される4つの個性。

どうやら空(blue)は西欧っぽい。
水(green)は北西アジア、
火(red)は東南アジアから中南米か、
土(ocher)はアフリカかな。
どうやら衣装や選曲、舞踊などにそんな隠喩が見える。

パンフレットには何だか東洋の古代思想みたいに書かれてるけど、東洋は木火土金水、陰陽五行説、金と木を合わせても空(blue)にはならないから、どちらかというと西洋の区分かと思う。

例えば西洋占星術、
空(blue)を風と置き換えれば、
風は双子座・天秤座・水瓶座を示すサイン。
水象は蟹座・蠍座・魚座
火象は牡羊座・獅子座・射手座
土象は牡牛座・乙女座・山羊座。
どちらかというとこっちに近い。

それはともかくストーリーとしては、4つの勇者、素晴らしい個性が出会い、競いながら歌声に導かれ、時間が経つに連れてお互いを認め合うようになっていく。

メッセージとしては結局

「個性的な個々が仲良くすればもっと素晴らしいんだよ」

だと思う。

でもショー自体からストーリーを感じるのは難しいな、と思う。

それはおいてミュージカルとして見るとかなり洗練されてた。
サーカスとして見るとかなり見事な体術。
素晴らしい完成度。

席は通常なら大人11500円のSS席、
ステージの正面サイドのほとんどがSS扱いなので
そこらは運次第だったがEブロックの中程とかなりの好位置。
ドラリオン02

空中ブランコなどスイングラインの正面なので迫力満点。

開演時間間際からクラウン、要は道化役が数人客席通路に出て来て観客を巻き込んでいく。
(その後もクラウンが要所要所で観客を惹き込んでいく構成)

そして本日の演目。
1.シングルハンド・バランシング
水(green)。
10歳ぐらいの中国人の少女が独りでの曲技。
中国雑技団でよく見る驚異の軟体少女の驚異のバランス芸。
一気にステージに惹き付けられますな。

2.バンブー・ポールズ
火(red)。
秋田県の竿灯祭りで見かけるような曲技。
中国のものだそう。

(クラウン)

3.ジャグリング
土(ocher)。
昆虫か爬虫類を思わせる動きの一群の中で見事なジャグラーが一人。

4.トランポリン
水(green)と火(red)の融合。
重力を無視したかのようなトランポリンの集団パフォーマンス。
これはかなり見事でした。

(クラウン)

5.ダブル・トロビス
空(blue)。
2台の空中ブランコだがいわゆる「飛び移り」ではなく、1台に2人が乗っての上下の入れ替わりなど。
第1部の〆として「固唾を呑む」感じが良かったね。

〜〜仲入り〜〜(30分休憩)

ドラリオン03

6.バレエ・オン・ライト
たぶん水(green)。
最初と同じく柔軟&バランス芸で、トウシューズで電球の上に立って、その上にまた人が乗ってと、マニアックに難しそうな曲芸なんだけど、遠くから見てると難しさが伝わってくるまでに時間の掛かる芸です(笑)。

7.ドラリオン
たぶん火(red)。
中国獅子舞(2人組の奴)が4つぐらいで球乗りしたり。
パンフによると巨大な龍(長崎の祭りにあるような)が居たらしいんだけど気付かなかったなぁ。。。

(クラウン)

8.エアリアル・パ・ド・ドゥ
空(blue)。
男女のペアが天井から垂れたシルクの布を使って上下し、舞い踊る。
この芸は昔のサーカスには無かった気がするんだけど、どうなんだろ。
愛知万博でも見たし、最近の曲芸としては人気種目なのかも。
たしかに命綱も無しに空中を舞い踊る浮遊感は見事。

9.フープ・ダイビング
土(ocher)。
リズムに乗った多人数の輪くぐりです。
エンディングに向かって盛り上がっていく。

(クラウン)

10.スキッピング・ロープ
たぶん水(green)+α。
リズムに乗った多人数の縄跳び。
人間ピラミッドや肩車で跳んだり。
見てるだけで楽しそう。

そしてエンディングは4つのエレメントが集まってフィナーレ。

あっという間に終わった感じ。
2時間半有るんだけどね。

個人的には4.トランポリンと8.エアリアル・パ・ド・ドゥが気に入ったな。

でもどの芸にしてもホント凄いよね。

人間鍛えれば凄いこと出来るんだよなぁ、と、身体を鍛えることが日常の武術家としては「そういう目」で見ちゃうところがね、因果というか(笑)。

パンフによると、今日は無かったけど他に「エアリアル・フープ」と「フット・ジャグリング」って演目があるとか。

かといって高いから自腹で何度も行けないもんな。

また次の何かの日本公演でまた昇華された芸が見れると楽しみにしてましょう。

でも値段だけのことはあるショーだと思うよ、これ。
---
サルティンバンコ
アレグリア
キダム
ドラリオン
ヴァレカイ デラックス・コレクターズ・エディション
ファイアー・ウィズイン
ジャーニー・オブ・マン
ラ・ヌーバ デラックス・コレクターズ・エディション
ソルストロム
キダム~ミュージック・フロム・ザ・ショー
ラテン・アペリティーヴォ~ブラジリアン・ブレンド~
ミュージック・フロム「アレグリア」?オリジナル・キャスト(シルク・ドゥ・ソレイユ)
ミュージック・フロム“サルティ
Siddharta:Spirit of Buddha Bar-Vol.2 compiled and mixed by Ravin
白い扉の向こう側 ようこそシルク・ドゥ・ソレイユへ
アートサーカス サーカスを超えた魔力


ruminn_master at 2007年03月18日 19:03 【楽】サーカス以上「DRALION」コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加
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