社会科見学

2010年11月18日

【見】湯西川ダム本体建設工事現場見学会 4

一般世間では「ボジョレヌーボーの解禁日」だけど、実は11月18日は土木の日

この日に久々に- 社会科見学に行こう!の見学会があったので参加させて貰いました。

巨大重機がミニカーみたいに映る巨大構築物のスケール感が面白かったね。

でも「見たいモノ」と「見せたいモノ」は微妙に違うんだな、と感じるのはやっぱり多くの見学会での毎度のことで、もっと色んな所とかメカの細部とかを見せてくれてディープなディティールを感じさせて貰いたかったかな。

でもまぁそれは贅沢な希望で、充実の見学会だったのは確か。

湯西川ダム見学会
 〜 「100万人の市民現場見学会」
     200万人達成記念イベント 〜


ダム見学01

見学に行ってきた。 : 11/18 湯西川ダムの見学者を募集するよ!
湯西川ダム工事事務所

主催は社団法人 日本土木工業協会【土工協】、その「100万人の市民現場見学会」の参加者200万人達成記念イベントということで、東京から栃木県日光奥地の工事現場までの送迎バスと昼食、見学会がセットで無料という太っ腹なイベントでございました。

朝の9時半に東京駅近くのバス駐車場に集合、9:45にバス2台で出発しました。

ダム見学02

現場まで3時間ほど。

昼食時には弁当が配られました。

ダム見学03
ダム見学04
ダム見学05

けっこうこの弁当も盛り沢山。このお店松楽のHPを見ると1000円ぐらいの幕の内弁当ですな。御馳走様でした。

で、往路も復路も社内では土木関連のDVDの鑑賞会。

今回これが充実してた(笑)。

往路は

佐久間ダム(90分、岩波映画制作)
佐久間ダム
佐久間ダム 第二部
佐久間ダム(ダムマニア)

九頭竜川に築く 長野ロックフィルダム
土木学会土木技術映像委員会_(ここのDBで検索したけど本作は見あたりませんでした)

この2本。

九頭竜川の方は巨大ダンプカーが見せ所、佐久間ダムの方は内容充実で3本分ぐらいの情報量があるな、と思ったら、DBによるとやっぱり三部作をまとめた奴だったようですな。

この佐久間ダム建設の記録映像は昭和20年代末の撮影にしては抜群に美しく、BGMも東宝特撮並みの大迫力、まるで特撮映画を見てるようなドキドキ感で、制作当時は劇場公開でも大好評だったし、市販もされてるそうです。

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弁当と映像を楽しんでる間にバスは紅葉の日光を過ぎ、鬼怒川温泉も川湯温泉も過ぎて、湯西川温泉へ。

ダム見学07
ダム見学06

この道の駅は鉄道の駅でもあり、温泉も付いてるなかなか面白そうなところ。

道の駅「湯西川」のご案内  天然温泉がある道の駅 水陸両用バスの発着駅 野岩鉄道「湯西川温泉駅」直結

今回の見学会では往路も復路もトイレ休憩の10分ずつしかなくて勿体なかったけど(笑)、紅葉だけは楽しめました。

ダム見学08

そこから少し進んだところがダム建設の工事事務所、建設現場もその少し先ですが、まずは今回の記念イベントで事務所に。

ダム見学09
ダム見学10
ダム見学11
ダム見学12

資料とお茶貰って、エライ人の挨拶とか、工事概要の説明。

その後再びバスに戻って現場へ。

工事現場の見学となると必需品、貸出用ヘルメットと軍手が配布されました。

ダム見学14

赤いのは珍しい。

ダム見学15

普通の人から見ると「何に盛り上がってるんだろう?」って不思議かも知れませんが(笑)、コレです。

ダム見学16
ダム見学17
ダム見学18

でも最近はテレビでも「ダム」好きが取り上げられたりして認知度は上がってるのかな?

ダムマニア - DAM MANIA

どこの見学会でも説明して下さる人は重要な要素ですが、今回ポイントが高かったのは結構可愛い女の子だったこと(笑)。

ダム見学19

そういえば往路のバス車中でも「土木技術者女性の会」の綺麗な人が広報活動されていましたが、結構増えてきているそうです。

土木技術者女性の会HP

ダム見学20

「ドボドル」(土木アイドル)に認定(笑)。続きを読む

ruminn_master at 2010年11月18日 19:35 【見】湯西川ダム本体建設工事現場見学会コメント(1)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2010年02月14日

【見】ANAエンジン整備工場見学 5

午前中の【見】ANA機体整備工場見学に続いて、午後はかなりレアな飛行機のエンジン整備の現場が見学させて貰えました。

ANAエンジンメンテナンスセンター・エンジン整備工場見学編。

ファミリー見学会弁当記念撮影

酒を介して知り合って20年ほどのツキアイだけどツーショット写真なんか撮ったのは初めてだ(笑)。

ANA(全日空)の飛行機のエンジンを整備しているANA Engine Servicesで働く友人にずいぶん前から頼んでたのが、ようやく友人枠も出来たとのことでteam原動機の「ファミリー見学会」に混ぜて貰えました。

この見学会は、機体整備工場の見学会がほぼ毎日1日4回行われているのと違って、かなりのレアもので、ANAカード会員限定イベントとしてのたまに行われる見学会か、特別なイベントでも無い限りは一般公開はしてないみたい。

まぁレアな機械やチタンの塊とかがアチコチに一杯あって、そんなのになると小さなタービンブレード1枚で自動車1台ぐらい買えるそうだから変な奴とか傍若無人なマニアとかが来られると安心できない(笑)だろうしねぇ。

ANAエンジン整備工場見学29

それに、たしかに「誰が見ても面白い」って訳でも無いかもね。

最低限自動車のエンジンの仕組みが判っていて、メカ好きで、構造とかのハナシ自体が結構好きで、というタイプじゃ無いと多分ワケワカランもん。古典的な「男の子」(笑)なら何となく判る、どころか絶対カッコイイと思えるから大丈夫です。

ANAエンジン整備工場見学17

どこもかしこも「メカ」の香りがプンプンしてますから(笑)。

ANAエンジン整備工場見学09

ジェット飛行機は羽ばたけません(笑)ので、ジェットエンジンで飛んでます。いわば心臓部。

そんな飛行機のエンジンを機体から外して、このメンテナンスビルに運び込み、分解、洗浄、それからブラックライトだの三次元計測器だのを使って徹底的な検査、異常が見つかれば修理・部品交換などして、改めて組み立て、そして試運転をパスしてようやく機体に戻される。

その大事なところが行われてるこの施設は、偶然なのか意図的なのか、全長にして戦艦大和とほぼ同じ長さだそう。

ANAエンジン整備工場見学01
ANAエンジン整備工場見学26

この「ファミリー見学会」の面白いところは見学してる人々の中にこの工場の各所それぞれの専門分野の人が居るということ。

飛行機のエンジン整備は各分野の専門技術者が協力して行うものですから案内の人だって何から何まで分かってる訳では有りません。

ANAエンジン整備工場見学03

そこでそれぞれの場所に来ると「●●さん説明お願いします」って感じで、それまで普通のお父さん・お母さんに見えてた人が急に「プロフェッショナル」に変身するのが凄くて、側で見てるととても興味深い。

ANAエンジン整備工場見学02

自分は友達に案内して貰ってるだけですが、子供達にはきっとお父さん・お母さんが働くカッコイイ背中が見えたはず。素敵な瞬間がアチコチで垣間見えました。

そう、自分にとっては工場見学であり社会科見学ですが、この子供達にとっては「お父さん・お母さんの仕事を知る機会」なんですな。

ANAエンジン整備工場見学28

そして

社会科見学・工場見学として見ても「男の子」には面白いと思います。

ジェットエンジンって炎と空気を使うモノだから「力強さ」と「流れ」があって美しいしね。

ANAエンジン整備工場見学05
ANAエンジン整備工場見学06

高温下で高速回転するファンのブレードに重さの偏りが有ると無駄も生じるし壊れやすくなるから付された数字はその調整のためのものらしい。何枚有るのか知らんけど素人から見ると気の遠くなる手間が1台のエンジンがマトモに動くまでに掛かってるんですな。

門外漢の自分に判ってる限り、思い出せる限り、そのつもりで写真を並べるので少々の間違いはお許しアレ。

まず先の内軸を取り巻く外套部分かな。どうやらエンジンの細いところだから圧縮空気を作る部分でしょうか。

ANAエンジン整備工場見学07

次にその次の燃料の流入管部分。燃焼室辺りかな。

ANAエンジン整備工場見学08

大雑把に言えば飛行機のジェットエンジン(ターボファンエンジン)は自動車の単気筒エンジンみたいなのが一杯集まって推進ファンを回して、そこから得たエネルギーの一部をまた自動車で言うターボユニット(過給器)に回して加速してというサイクルで高出力を得ている。

 元来エンジンは燃料と空気を混ぜて着火して小爆発させてそのエネルギーを取り出す訳で、ジェットエンジン全体からするとその「小さなエンジン」は個々に単細胞エンジンのようなもので、それが一杯集まって一緒にタービンを回す。
 そのタービンがメインのプロペラ(ファンブレード)を回して、その内の8割を推力に、2割をエンジンに繋がる圧縮機(これもメインのファンブレードと同じ軸で回されてるプロペラの集まり)に送り込んで密度30倍以上とかいう圧縮空気を作り、そこから高濃度の混合気を作って着火、その爆風がタービンを回して極めて高い回転力をまたメインのプロペラに返す。他方でその排気ガスも推力に回す。
 その循環サイクルの繰り返しからジェット気流を噴流して飛んでると。

大雑把過ぎるかな?(笑)

正確なことは↓こんなトコで。

燃焼科学−バーチャルラボラトリ(東邦大学 メディアネットセンター)
ジェットエンジン - Wikipedia
航空機のエンジン
ジェットエンジンのしくみ 岩手大学
ジェットエンジン | 技術百科 | IHIイズム

ANAエンジン整備工場見学10

「アクセサリーギアボックス」とかいうユニットでエンジンオイルの供給機や電気を取り出す発電機などが組み込まれた部分。
 絡み合うコードが生き物みたいです。

ANAエンジン整備工場見学11

工場の並びからするとタービンブレードの部分かな。抜けてるところは交換のため取り外されてるブレードということですな。

半ばまで組み上がったところをタービンブレードの側、つまり後ろから見るとこんな感じ。

ANAエンジン整備工場見学18

空気の流れで後ろに有るのがタービンブレード、前に有るのがファンブレード。

ANAエンジン整備工場見学12

整備中のファンブレード。空気取り入れ口側に付いてる一番大きなプロペラ。これで直接に推力の80%となる風を生み出すんだからゴツイわね。

ANAエンジン整備工場見学13

スピンナー。飛行機のエンジンを前から見た時にファンの真ん中に付いてるコーンで流入する空気を整流する働きだそう。
 真ん中の白い渦巻きは「鳥除け」だそうですが、最近ではその効果が疑問視されてるとか。

組み上げられると↓こんな感じ。

ANAエンジン整備工場見学14
ANAエンジン整備工場見学15
ANAエンジン整備工場見学16
ANAエンジン整備工場見学17

「カッコイイ」って思える貴方は(古典的)「男の子」のセンス有りです(笑)。

そうこんな↓子供達みたいな。

ANAエンジン整備工場見学20

工場の出口近くになると綺麗に洗浄され磨き上げられ丁寧に調整されたエンジンは細部まで光り輝いてます。

細かく見ると点検用の小窓やベアリング破損などの生じやすいトラブルを容易にチェックできる仕組みがアチコチにあって、今目の当たりにしているこんな徹底的なオーバーホールではなく、それ以前のレベルの点検でも基本的な安全性は十分に確保できるようになってるんですな。

そりゃ大勢の人の命を預かる仕事だものね。

ANAエンジン整備工場見学24

それにまぁ毎日こんな分解点検してたら人手はもちろん、エンジンが幾つ有っても足りないものね。ちなみに貰ったパンフレットに載ってたエンジン1基の価格は17億円(PW-4000)だそう。

飛行機1機は240億円(B777-300)。
ANAエンジン整備工場見学23
ANAエンジン整備工場見学25

美しいよね。設計としての機能美はもちろんですが、油と煤で汚れた状態で入ってきて、ココを出る時にはこんなに光り輝いてるんだもん。人の仕事の気持ちの良い成果。

ANAエンジン整備工場見学27

そうそう、このエンジンを吊り下げているハンガーみたいな奴、「マルチトリプルガータ」とか言って整備効率を高める自慢の機械だそうです。

ANAエンジン整備工場見学21

案内してくれた人が自慢してましたから(笑)。

ANAエンジン整備工場見学22

午前中の機体整備工場見学は機体の大きさと美しさに感心した時間でしたが、午後のエンジン整備工場はそれもあるけど(男の子マニアックには(笑))、大人の知的好奇心をくすぐられる違ったタイプの面白い見学会でした。

久々に社会科見学で充実かな。しばらく行ってなかったからね。

ruminn_master at 2010年02月14日 15:30 【見】ANAエンジン整備工場見学コメント(4)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

【見】ANA機体整備工場見学 5

ANA(全日空)の飛ばしている飛行機の整備は機体整備、客室整備、装備品整備、脱出スライド整備、エンジン整備と細かく分業されているそうですが、その中でも飛行機を「飛ばすこと」の心臓部であるエンジンを整備しているのはANA自体とANA WORKSANA Engine Servicesの3つからなるteam原動機だそう。休み無く働く巨大な精密機械の心臓だものね。大がかりです。

そのANA Engine Servicesで働く友人にteam原動機の「ファミリー見学会」に混ぜて貰えて、大人気のANA機体メンテナンスセンター機体整備工場見学と、かなりレアなANAエンジンメンテナンスビル・エンジン整備工場見学に行って来ました。

まずはANA機体整備工場見学編。

ANA機体整備工場見学18re

こちらは半年前からのインターネット予約で見学可能ですが、今や大人気でかなり予約が取りづらいとのこと。
全日空の機体整備工場見学が50万人を突破
  
2009.4.20 17:19

 航空機の整備や点検を行っている「全日空機体メンテナンスセンター」(東京・羽田空港)の見学者が20日、50万人を突破し、記念セレモニーが開かれた。

 最近はテレビドラマの影響などもあって希望者が急増、予約が取りにくい状況だが、全日空は「まだ見ていない人は、ぜひ来てほしい」としている。

 全日空によると、見学は平成5年9月から正式に始まった。業界ではめずらしく機体内部を隠すことなくすべて公開し、写真撮影も基本的に自由。さらに見学前には航空機の仕組みを教える講座も開かれ、最近では修学旅行のプログラムに導入する学校も増えるなど人気を集めている。

 15年からは全日空ホームページ上からのインターネット受付も導入、昨年は5万2000人が訪れ、スタート16年足らずで50万人を突破。セレモニーで記念の見学者となった千葉市中央区の小学5年、直井蒼斗(そうと)君(11)と母親の千春さん(40)に花束やジャンボ機の模型が贈られた。

 蒼斗君は航空機ファンで将来の夢はパイロットだといい、半年前から応募を続け、この日ようやく見学にこぎ着けた。また3日前には誕生日を迎えたばかりで蒼斗君は「うれしいこと続き。パイロットになるため(見学で)きちんと勉強します」と話していた。
全日空の機体整備工場見学が50万人を突破   - MSN産経ニュース

映画の影響もあるだろうけど、ぴろり、君が見学に行こう! - 社会科見学に行こう!で火を付けた社会科見学ブームが大きいんだろうな。

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見学レポート - 社会科見学に行こう!
全日空(ANA)機体整備場見学
ANA機体整備工場見学
ANA機体メンテナンスセンター見学/レッツエンジョイ東京

場所は東京モノレール「新整備場」駅を降りて5分ぐらい。

ANA機体整備工場見学01
ANA機体整備工場見学02

「ファミリー見学会」と言えども基本的に段取りは変わらず、最初に会議室で説明ビデオを見せて貰ってから現場へ。

現場に行くには「当然」ヘルメット着用です(笑)。

ANA機体整備工場見学03

「機体メンテナンスセンター」は東京ドームの1.8倍も有るという巨大な格納庫とその付帯施設で、24時間365日稼働体制で整備士600人が働いてるそうな。

ANA機体整備工場見学04
ANA機体整備工場見学05

高い位置から格納庫に入ると、いずれもデカイ飛行機が大小4つ駐機してるのが目立つけど、階下を覗くと客席整備の人が休み無く働いてらっしゃいました。

ANA機体整備工場見学06

そりゃ24時間体制だものね。

地上に降りて最初に目に付いたのは巨大なジャッキ。

ANA機体整備工場見学07

コンピューター制御で3台バランス取って飛行機を持ち上げるんだそうです。

車輪が付いたらTHUNDERBIRDS高速エレベーターカーです(笑)。

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そんな夢想は置いておいて(笑)、屋内で見る飛行機ってデカイです。

ANA機体整備工場見学08r

地方空港なんかで地上からタラップで飛行機に乗ることは時々あるけど、屋根のあるところで飛行機を見上げると改めて感じることにホントにデカイ。

ANA機体整備工場見学09r

でもって流線型で美しい。

ANA機体整備工場見学10re
ANA機体整備工場見学11re

子供たち大喜びです。

ANA機体整備工場見学12re
ANA機体整備工場見学13re

入ってきたところの反対側は巨大な引き戸。

ANA機体整備工場見学14re

この扉の外はすぐに滑走路なので立ち入り禁止。

ANA機体整備工場見学15re

その人がアブナイってのもあるだろうけどハイジャックやら密航やら悪意の影響が大きいものね。

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飛行毎の運行整備、数百飛行時間ごとのA整備、数千飛行時間毎のC整備、それと4〜5年ごとのHMVという段階があるそうですが、今は昼間だしC整備以上のがココにあったのかな。ほぼ裸で置かれてるのもあれば大がかりに櫓が組まれていかにも「ドック入り」ってのもあります。

ANA機体整備工場見学18re

エンジンは午後に詳しく見学させて貰えるけど、男の子、こういうのはホントに好奇心をそそられますな。

ANA機体整備工場見学17re

「なんで鉄の塊が空を飛ぶんだ!」って人がタマに居ますが(笑)、ココに来ると

「こんだけデカイ羽根にデカイエンジンが2つも3つも付いてりゃそりゃ飛べるだろうな〜」

とか思えます(笑)。


今回はお昼時分を跨いだ特殊な「ファミリー見学会」なので、お弁当も頂けました。

ファミリー見学会弁当

鳥専門の弁当屋 蒲田 鳥久の「から揚げ弁当」は結構美味かった。ここの唐揚げって片栗粉の入ってるようなサクサクの衣が表面を覆っていて面白い。
 結構な老舗の弁当屋さんなんだね。


さて見学は午後の【見】ANAエンジン整備工場見学に続きます

ruminn_master at 2010年02月14日 12:27 【見】ANA機体整備工場見学コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2009年02月21日

【観】築地市場の社会科見学 4

最近ワリとよく利用する日帰りどころか半日も有るか無しかのミニツアー会社、ぽけかる倶楽部、今日は

築地市場見学&お買いもの にぎり寿司ランチ付き!

築地市場00

築地市場見学&お買いもの にぎり寿司ランチ付き! - イベント - ぽけかる倶楽部

という訳で、朝の9時に築地市場の正門前に集合。

築地市場01

そこからぐるっと場外に回ってまずはこの地域の守り神、波除稲荷神社にお参り。

築地市場02

その後で、既にセリは終わって小売りもチラホラという時間帯の場内に。

築地市場03

東京じゃないけど料理屋の小倅なもので、ガキの頃から大阪中央卸売市場や木津市場、黒門市場には荷物持ちでウロウロしてたから特に珍しい景色という訳では無いし、こういう場所の歩き方は素人じゃないつもりなんですが、まぁ築地の奥まで入るのは初めて。

忙しい時間には立入禁止の隅田川の方まで抜けてみました。

築地市場04

この築地という市場、そもそもは関東大震災で日本橋の魚河岸が潰れた代替地、そこが発展して現在に至ったモノの、その昔と違って鉄道の引き込み線を使って貨物列車で運ばれてくる時勢でも無く、船から直接水揚げされる時代でも無くなって久しい。

だけど、ここはそれを前提に設計されているので、扇形の外周、つまり広い方が隅田川に面し(引き込み線もそちらにあった)、そこから元卸、仲卸、小売りと扇の要、つまり狭い方に徐々に荷物が集約されていくシステムを前提とした形となっています。

要するに大きな道路に面しているのは朝に集合した正門しか無い訳だけど、現代では全ての貨物はトラック輸送なので入口と出口が1つしか無いという状況な訳です。

しかも古いので昨今の衛生基準からすると難しい面もあるらしい。

だからこその築地市場移転問題な訳ですが、既得権益との鬩ぎ合いもあるし、環境問題もあり、まだまだ難しいみたいですな。

築地市場05

まだまだ活気のある市場風景ですけどね。

このターレーの走る景色って好き。

築地市場06
築地市場08
築地市場09

既に時間も昼近くになり、市場も片付けの時間、そこでゴミ問題という訳なんだろうけど、「社会科見学」として、発泡スチロールのリサイクル施設に案内されました。

築地市場07
築地市場10
築地市場11
築地市場12

毒性の怖いフグの発泡スチロールを除いて、築地で大量に用いられるところの発泡スチロール箱は、一箇所に集められ、溶かして運搬しやすい板状にまで成型されていました。これを再び製造工場に運び、不純物を取り除いて再利用、ほぼリサイクル率100%だそうです。

最後は「魚がし横町」を素通り。
 最近ではすっかり評判になって普通の人も食べに来る場所で、自分も何度か来てますが、要は築地市場で働く人々の食事する場所だった訳です。

築地市場13

牛丼の吉野家の本店もココで「発祥の地」として有名ですな。

築地市場14

「発祥の地」といえば、ここは元々は「日本海軍発祥の地」だそう。

築地市場18

築地市場の守り神「築地水稲荷神社」の一角にこの祈念碑はあります。

築地市場16
築地市場17
築地市場15

前を通る時に一礼してる市場の人も多くて、「生きてる神様」なんだなぁと感心。

2時間少々で、ザッと築地市場を下見した感じでした。

つきじmap HP
ようこそ築地ネットへ
ザ・築地市場 ホームページ
日記「築地市場を食べつくせ!」
築地ニュース!
築地市場 を食べつくせ! =築地場内・場外市場、及び、“裏”築地のランチ・お食事・お寿司・お買い物ガイド&グルメ情報=
築地市場のいろいろ
築地市場内の飲食店全39店舗からの情報発信。築地ぐるめ
築地魚河岸
魚がし横丁

場内といえどもこの不景気で小売りしてる店も多いし、場内の飲食店もテレビにでも出たのか数件が行列状態、「普通の人」が多いです。

それにイラついてる市場のオッチャン達も多かったけどね(笑)。

慣れてる身から言わせて貰うと、単純に
「歩くのが遅い」+「周囲を見てない」んですよ、
普通の人々。

だから忙しい人々の邪魔になる。

あとね、「急いでいる人も居る」ってことに対して想像力がないのか感受性がないのか、「優しさ」って感受性+想像力だと思うから、要はそういう邪魔になる人々って優しくないんだと思います。

「急いでいる人もいるだろうな」と思えば、自分を追い抜いていく人が居ても当然な訳で、そうなれば「後ろから人や車が来るんじゃないか」と周囲に気を配って歩くでしょう。

要は自分が「優しくない」から人からも「優しくされない」、それだけなんじゃないのかな。

実際今日のツアーでもブツクサ言ってるオバチャンとか居たけどさ。

もっとも、市場の人も既に散々嫌な目に遭ってるのでしょう、先入観というものが強くて、何も起きる前からそちらはそちらでブツクサ言ってる人も結構居ました。

結局人間「どっちもどっち」ですな(笑)。



「食」のプロがすすめる おいしい!築地完全ガイド
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築地まるかじり 2009―「築地市場食べ歩き」徹底ガイド (2009) (毎日ムック) (毎日ムック)
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そのうち腰据えて見に(食べにww)来ようと思います。

ruminn_master at 2009年02月21日 11:50 【観】築地市場の社会科見学コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2009年01月25日

【見】首都高スカイウォーク in 晴海 4

開通前の高速道路を歩かせてくれる、見せてくれるというイベントを見つけたので参加。

といっても新しい出入り口が出来たというハナシで、合流手前までの往復だけど、天気も良かったのでなかなか気持ちよいイベントでした。

首都高スカイウォーク in 晴海

晴海スカイウォーク01

首都高スカイウォーク in 晴海
首都高スカイウォーク in 晴海(イベント詳細)
首都高速晴海線

有楽町線の豊洲からゆりかもめの新豊洲へ。駅を下りてすぐ。

およそこんな場所には似つかわしくない老若男女の徒歩行列でそれと判りました。

晴海スカイウォーク02
晴海スカイウォーク03
晴海スカイウォーク04

真夏なら耐えられないだろうな、というぐらいの快晴。

まだそんなに混んでなかったけど、人の流れに付いていく感じ。

方向からすると高速の出口から入って合流前で折り返し、入り口から出るらしい。

高いところに上がるとビューポイントなんかも設置してあって見事な景色。

晴海スカイウォーク05

まぁ快晴のおかげですな。

晴海スカイウォーク07

遠くに富士山の頂きも見えてる。

晴海スカイウォーク06

東京タワーは何だかビルの谷間で少々可哀想、あんまり目立ってない。

夜になれば綺麗なのかな。

ビューポイントの後は工事車両や技術の展示コーナー。

晴海スカイウォーク08

工事車両は子供の記念撮影の行列で、鬱陶しいので(笑)写真は撮ってません。

晴海スカイウォーク09

写真は水を透過しする高機能舗装の展示説明。安全と騒音対策になってるそうで。たしかにアスファルトの路面じゃ豪雨で川になるものね。

折り返し地点。

晴海スカイウォーク10

どうやって出口から入り口に渡るのだろうと思ってたら非常階段でした。

晴海スカイウォーク11

ちょっと嬉しい(笑)。非常階段こそ滅多なコトじゃ使えないからね。

晴海スカイウォーク12

反対側に出て見ると奥の方で結婚式してました。

晴海スカイウォーク13

まぁ「他にない」という意味では想い出になるわね。頑張ってお幸せに。

帰り道は協賛企業の展示やクイズなどでアレコレ景品貰えました。

入場時に貰った五輪招致立候補池のピンバッジが気に入ったな。

晴海スカイウォーク14
晴海スカイウォーク15

うん。面白かった。

車道を3kmほど歩いたことになるので後で少し疲れを感じたけど、歩いてる時はイイ天気にイイ景色。いい経験でした。

ruminn_master at 2009年01月25日 12:20 【見】首都高スカイウォーク in 晴海コメント(2)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2008年06月15日

【雑】副都心線開通でラーメン巡礼が増えた 4

昨夜テレ東の「アド街ック天国」副都心線開通記念「西早稲田」を取り上げていた

えぞ菊が750円のラーメンを400円にすると告知してたので、きっとパニック起きてるかな、と期待して(笑)、昼飯時に少し遠回りして見に行った。

・・・やっぱり!(笑)

ラーメン街panic01
ラーメン街panic02


それだけかと思っていたら、どうにも人通りが多い。

元来、大学の休みな日曜日に目立つような人通りがあるような街じゃ無かったんだよな、この界隈。。。

しばらく明治通りを歩くと北狼麺屋宗にも少し短いながらも行列ができてた。

ラーメン街panic03


いずれも昨夜の番組で取り上げていた店なので、テレビのチカラ恐るべし、ってことでまぁ納得。

副都心線の走る筋、つまり明治通りを離れて早稲田通りに入るとまた行列が目に付いた。

これは昨日取り上げられては居ないけど、前述「えぞ菊」の支店。

ラーメン街panic04
ラーメン街panic05

ここが昔は本店だったけど、この店自体が紹介された訳ではないから、安くなってるということを知って、こっちの店ならそれ程混んでないか、と来た人なんでしょう。ここは副都心線で来るには少々不便な場所だし。

それにしてもこの界隈、ラーメン激戦区にある「有名チェーン店」は軒並み行列なり満席なりの感じ。

ラーメン街panic06
ラーメン街panic07

ラーメン巡礼者なのか、それとも副都心線目当てに乗りに来て、どこかで昼食=早稲田でラーメンって人々なのか。

結構人が多くて不思議でした。

まぁ「有名チェーン店」でない店は混んでもいなくて、なんとなく群集心理の正体を見たような気分。

大学の西門界隈に来るとほとんどラーメン屋も無くなり、人通りも普段通りの休日の大学街。

史跡としての「高田馬場」は今のJR駅とは懸け離れたこの辺りなんだよね。

ラーメン街panic08


ruminn_master at 2008年06月15日 15:01 【雑】副都心線開通でラーメン巡礼が増えたコメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2008年06月14日

【見】本日開通の副都心線に乗ってみた 4

本日は東京都最後の地下鉄(あくまでも計画上だけど)と言われる東京メトロ13号線、呼称「副都心線」の開通日。

副都心線西早稲田08

2年前に地下の工事現場を見学させて貰ったこともあり、まぁ大学から最寄り駅の西早稲田まで様子を見に行きました。

そういえばこの界隈、元来は人通りの少ない殺風景な場所なんですが、開通を当て込んで「西早稲田」中学校が出来たり、飲食店なんかもジワジワと増えてきてました。

どうなることやらですが(笑)。

さて

副都心線西早稲田01
副都心線西早稲田02
副都心線西早稲田03

結構地下深いですな。大江戸線といい勝負な感じ。
ただまぁエスカレーターやエレベーターで、少なくともこの西早稲田では地上まで「遠い」という程ではありません。

ホームドアもあって「新しい」地下鉄ですな、いかにも。

副都心線西早稲田04

そういえば見学した頃には「仮称」だった駅名、ほとんどそのまんまですが、隣の「新宿7丁目(仮称)」だけが「東新宿」になったのかな。

副都心線西早稲田05

早稲田大学の「最寄り駅」と言いたいところでしょうが、理工学部はともかく本部キャンパス(一番近い文学部〜戸山キャンパス〜)でも・・・

副都心線西早稲田06

345mは近くないです(笑)。
行くも帰るも微妙に坂道・峠道なので歩くと10分ぐらい。
しかも
JR高田馬場に向かうコースと違って途中の道が飲食店など無い殺風景な住宅街なので、先々は変わっていくのでしょうけど、それでもなかなか人の流れが変わるかどうかは微妙なところです。

トンネル工事を見てたので壁面のシールドについ目が行きますな(笑)。

副都心線西早稲田07

電車もスリムタイプ。

副都心線西早稲田09

乗ってしまえば何てコトもないですが(笑)、まあ西武池袋線とは繋がってるのでそれは自分には便利です。

でも土曜とはいえ電車がなかなか来ない印象でした。急行とか有るので飛ばされちゃうんよね。善し悪しだなぁ。

ruminn_master at 2008年06月14日 10:22 【見】本日開通の副都心線に乗ってみたコメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2008年04月25日

【美】ぴろり、展 4

友人の写真展。

ぴろり、展

というか彼のおかげでここ数年アチコチと「社会科見学」に参加するようになった機縁の人物、自分の行動範囲に無かった様々な面白いことを増やしてくれた奴、社会科見学に行こう!見学に行ってきた。などのサイトが脚光を浴び始めてマニアックなテレビ番組なんかにも呼ばれるようになった御仁、そうした彼が3冊目の本となる純粋な写真集を出版した、その記念イベントの一環です。

見学に行ってきた。 小島 健一

見学に行ってきた。―巨大工場、地下世界、廃墟… (マーブルブックス)


場所は高円寺のSalon by marbletron

JR高円寺から南口に出て営団地下鉄の新高円寺に向かって歩き、ほぼ青梅街道に出るか、という辺り。

一階はカフェなんだけど、こっちからは入れず、ぐるっと回り込んだ住宅街サイド、裏道に入り口があるという怪しい場所です(笑)。

どうやら今回の写真集の版元が持ってるビルの多目的アートスペースのようで、あとで聞いたらライブなどにも使えるとのこと。(こりゃイイ場所をまた一つ見つけました。)

通用口のような扉を開けると螺旋階段、その2階。

ぴろり、展02

踊り場に展示されてる作品が唯一イベントを示している風情です。この写真は有名になった筑波の陽子加速器のですね、たしか。随分と前に自分も見学に連れて行って貰いました

A0、A1のパネルが並び、壁面にスライドショー、BGMは様々(笑)。

今回の写真集収蔵の作品群で、南は鹿児島から秋田までだっけな?そうした日本中(カンボジアもあったよな?)の様々な施設、工場、工事現場、廃墟、そして風景。

普通の視点だと見過ごしてるような日常的存在も、着想と視点と視角を得るとなかなか面白い作品や美しい絵画のようになる。

それ自体では殺風景の要素になりかねない素材が構図の中に切り取られ、抜けのいい空間の中に置かれた写真は一昔前の藤原新也を想起させてくれました。

なかなか他に無い面白い写真集になってると思います。


今回は純粋な写真集ということで、見学地のデータなどは少なく、それらは先の2つの著作に委ねられている感じ。

社会科見学に行こう!
ニッポン地下観光ガイド

自分で行きたい、という人にはこれらの方が向いてるのかな。

平日の午後でもあり、今回のイベントは最終日にトークショーが催されると言うことで中日の今日は来客も少なめ。

手土産と主催者用意の茶菓でまったりとした(笑)午後でした。

ぴろり、展03


やっぱデカイ作品っていいねぇ。一眼レフが欲しくなったよ。。。

ruminn_master at 2008年04月25日 16:30 【美】ぴろり、展コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2007年02月11日

【酒】静岡へ『開運』酒蔵見学 5

日本酒は米と水とそして人ですな。

今日は友人に誘われて日本酒の蔵見学。
静岡の名酒開運」の土井酒造場さんへの見学ツアー。

19c仕込槽別群03.jpg


静岡の酒はファンも多いのだけど
個人的には
静岡酒特有と思う「水の主張の強さ」が量を飲むと気になる方なんです。

でも「開運」は昔から別格で好きでした。

個人的にはそんなお酒。

主催は池袋の飲み屋さん。
蛍月
店舗外観はチト怪しいクラブで(笑)
内装は日本酒バーだけど
コース料理も出す和食処でもある。
サンシャイン60通りの東急ハンズから
池袋区役所の方に3分程進んだ少し奥まったところに有るので知る人ぞ知るって感じの店かな。

何度か店にも行ってるし、随分と前に同じ主催で千葉の岩の井に伺ったので、まぁ気楽です。

ちょっと遠い場所への日帰りツアーだからか
前に岩の井に行ったときより参加者少ない目の感じ。
客が26人で店側の人が4〜5人。
それで貸し切りバス仕立てて
蔵見学に昼食弁当と麦酒とお茶、夜の宴会付で参加料15000円。

(主催者は赤字かトントンでしょう。宣伝広告費という意味合い考えてもホント有料の見学会って主催するの大変だと思うよ)

さて

朝の9時に店に集合の9時半出発。
バスは静岡へ。
01蛍月バス.jpg

-----------------------

蛍月・おとなの社会科見学
〜酒蔵見学バスツアー


大人の社会科見学 第5弾!

お待たせ致しました!
酒蔵見学バスツアー第5弾!!
今回は、螢月の看板銘柄の1つ、多くの酒仙たちを虜にする、
静岡の名酒『開運』土井酒造場様へ行っちゃいますよ!

毎回ご好評頂いている、このバスツアー企画。
皆様、お誘い合わせの上、是非ご参加下さいませ!


【開 運】というお酒

明治7年(1874年)に創業したこの蔵は、蔵元の地元小貫村の発展を祈って、酒名を『開運』と名づけられたそうです。
能登杜氏が高天神城跡の湧水で仕込んでいます。
米の持ち味を活かし、爽やかな風味と軽快な口当たりの美酒を醸しています。
全国新酒鑑評会では、金賞受賞の常連蔵で、静岡県代表の蔵として、全国に知られている銘蔵です。

―記―

日 時 平成19年2月11日(日)建国記念の日
場 所 静岡県掛川市
会 費 お一人様 \15,000-
(交通費・見学費・試飲代・昼食・宴会代等全て込み)
原則として前払い制でお願い致します。
申 込 2月3日(土)迄受付

申込用紙にご記入の上、会費とともにスタッフへお渡し下さい。
※尚、キャンセルにつきましては申込時にご質問下さい。
問 合 ご不明の点は 店長牛山 又は 東田 まで
TEL 03-3981-0280
E-mail hotaruzuki@morecorp.com

当日スケジュール

9:00 集 合→池袋螢月店舗前
9:30 出 発→JTB大型バス
昼 食→バス車内で、お弁当とお飲み物をお渡し致します。
13:00 到 着→土井酒造場到着
見 学→蔵内を土井社長に案内して頂きながら、『開運』を試飲して頂きます。市販されることのない秘蔵酒も、出てくるかも?
15:00 宴 会→『開運』を飲みながら、楽しい酒盛りです!
18:00 帰 路
21:00 池袋到着後、解散
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1.『開運』蔵元、土井酒造場


東京からだと大井川を越えて
掛川の手前、
東名を菊川インターで下り、
下りてからは10分程度、
風景は結構のどかな田舎な感じ。

そこが土井酒造場です。
02土井酒造場看板a.jpg
04酒蔵入り口a.jpg
05酒蔵入り口b.jpg

到着して社長さんにご挨拶。
08社長と店長.jpg

(右側が主催の「蛍月」の店長)

入り組んだ蔵内を見学するのに全員じゃ無理とのことで、
先に見学するか、試飲するかで2班に分かれることになりました。

気分だけ考えれば、
見学してから試飲が望ましいところですけど
まぁ先に試飲する班となりました。

でも結果的にはラッキーだったのかもしれません。
(詳細は後ほど)

2.まずは試飲から


瓶詰め後に貯蔵する倉庫らしき場所で試飲。
11a利き酒開始.jpg
11b利き猪口.jpg

この利き猪口は1合入る本物サイズ。
用意していただいたお酒は8本。

で、

先発組の蔵見学の案内を社長さんが先導して行った都合で
ウチら利き酒の解説役は最初は社長の奥様だったのかな?

でもあまりにマニアックな質問が出始めたので(笑)杜氏さんを呼んで来られました。

日本を代表する名杜氏と言われる波瀬正吉杜氏の解説付きで利き酒ができたのはラッキーな経験だったと思います。

11c波瀬正吉15by.jpg
11c波瀬正吉16by.jpg

看板銘柄で
日本酒好きには有名な
この酒蔵の杜氏さんの名を冠した限定大吟醸の「波瀬正吉」。
1年寝かせたものと
絞りたて。

年間に作られる量はごく少ないのでこれだけでも貴重。

ずいぶん昔になりますが、
旅に出ない寝正月に
「波瀬正吉」の1升瓶抱えて
独り手酌酒で三賀日を過ごしたことがありました。

とっても好きなお酒。

BY(醸造年度)は7月から6月までだから
1年寝かせが15BYで、
新しいのが16BYでいいのかな。

とりあえずそう呼ぶことにしますと
絞りたての16BYは透明感が素晴らしく素晴らしいのはもちろんですが、
1年寝かせの15BYも旨味が乗ってきて好みが分かれる感じ。

斗瓶取り袋吊りは1本1本味も香りも違うそうで、このあたりは「出会いモノ」ですね。
今回のは[4-4]と書いてあり
4つめの袋搾りの4番目の斗瓶ということでしょうか。
20e搾り05.jpg

この瓶が斗瓶で、
名前からすると1斗(10升)入るんでしょうけど
もろみを袋に詰めて
圧を掛けずに
自然に雫が垂れたのだけをこの瓶に集めるのは結構大変そう。
というか
モッタイナイ&アリガタイですね(笑)。

11d開運中吟15by.jpg
11d開運中吟16by.jpg

大吟醸が35%磨き(65%は酒に使わない)なら
中吟醸は50%磨きで米の旨味が強く出ます。

強めの肴に合わせるならこの辺りが一番美味いでしょうし
酒飲みが量を飲むにもイイ感じです。

15BYと16BYの2本を較べると絞りたての16BYの方が気に入りました。

11e開運純吟15by.jpg
11e開運純吟16by.jpg

純米吟醸はさらに米の個性が強く出て来ます。
それでも純米酒ファンは多いですからね。

ぬる燗ぐらいも結構良さそう。
熱燗でも面白そう。

15BYと16BYの2本を較べると1年寝かせの15BYの方が気に入りました。

11f開運ひやづめ純米15by.jpg

夏場に限定的に出す火入れを1回にしたタイプですね。
夏場に冷やして、
なんてとこが相場なんでしょうけど、
暑い夏場の夕方なんかに常温のこんな酒も酒飲みには楽しそう、なんて思います。

11g開運本醸造16by.jpg

本醸造の絞りたてです。
ボディが強いなぁ、って印象。

やっぱトータルで「波瀬正吉」は一歩抜きんでてますが、
中吟や冷や詰めも良くて
やっぱ「開運」は美味しい酒だと思います。

3.いよいよ酒蔵へ


さてひとしきり試飲を楽しんだところで酒蔵見学。
蔵では午前中の作業の後片付けなんでしょう
蔵人さん達が忙しく働いています。
09働く人々.jpg

先発組の案内をされていた社長さんが

「僕が続けて案内すると『さっき話した』とか思って飛ばしちゃうので」

とのことで
蔵見学の案内も杜氏の波瀬正吉さんにやってもらえました。

これも思えば貴重な経験となりましたね。

さて蔵の中へ。
10蔵内へ.jpg

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(写真が多いので別ページで)続きを読む

ruminn_master at 2007年02月11日 17:08 【酒】静岡へ『開運』酒蔵見学コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2006年12月21日

【見】味の素の旨味を知る 4

Mixi経由の社会科見学

今回は川崎の食品工場2軒にお邪魔した。

午前は味の素川崎工場の見学。

京急大師線の鈴木町駅で降りる。
ここはその昔
味の素前駅」だったそうだが
駅名から企業名を外す時代の流れで改名したそうだ。

といっても
この駅の周囲に広がる味の素川崎工場の敷地面積は、
およそ10万坪、東京ドーム7〜8個分。
圧倒的に味の素の城下町、
どころかほとんど陣地内に駅が有るようなものだ。
10味の素城下町01
10味の素城下町02
10味の素城下町03

鈴木町の鈴木とは味の素の創業者の苗字。

1909年創業の鈴木商店は、
1914年、この地で「味の素」となる。
いわばここは「味の素」のスタート地点。

看板の味の素の生産拠点こそ
大半は原料生産地の海外に移したものの、
研究施設もここにあるし、
「ほんだし」
「Cook Do」
そして
医薬品などに使う高機能アミノ酸の生産工場も
ここ川崎事業所にあって、今なお
かなりの偉容を誇っている。


味の素は、さとうきびから作られる。

昔そんな文句のテレビCMも有ったが
見学の最初はその説明から始まった。
20味の素座学

そもそも
昆布の旨味から着想された味の素だが
生産効率が悪すぎるために
小麦、大豆と変遷して
現在ではさとうきびから作られる。
その糖蜜を発酵させて
アミノ酸の一つグルタミン酸を結晶させ、
食べやすさ、使いやすさのために
Na化と脱色をしたのが「味の素」
グルタミン酸ナトリウムである。

人間の味覚が
身体に大切なアミノ酸の所在を
感知するモノサシ、
「旨味」
という味覚を発見したのは
明治時代の日本人科学者、池田菊苗。

その発見の当初から二人三脚で
その商品化を図ったのが味の素創業者、
鈴木三郎助(二代目)であるから
「うまみ」の歴史と共にある企業といえる。

後から振りかけるだけで
俄然と料理が旨味を増す
魔法のような調味料として
歴史の中で持て囃された時間は長い。

煮物ならチャンと昆布出汁を取れば済むが
炒め物、焼き物、そして生ものまで
味の素さまさま」で旨味を増す。
多くの料理人が飛びついたのも無理は無い。

とくに
「安くて美味いモノを」求める大衆にとって
味の素は味方だったはずだ。

でも
あまりにも化学調味料に依存した反省からか
近年は攻撃されることも多いのはたしか。

個人的には
化学調味料の旨味と天然の旨味の
味覚識別はできる方、
というかシツコイ旨味は嫌う方で
家に味の素は置いてないのだけど
学生街の定食とか
「安くて美味い」が大事な領域もあるし
全否定はしません。

何事につけ同じことで
要は使い過ぎなきゃいいのだと思う。

何てコトを腹の中で抱えて見学に臨んでたら
好都合に「うま味の体験」が見学コースに含まれていた。
30味の素旨味体験01

座学の着席時に配布されていた
見学パンフと
高機能アミノ酸ゼリー飲料と
そして味の素の極小瓶1つ。
30味の素旨味体験02
程なく
「薄い味噌汁」ならぬ
味噌を湯に溶いただけ、の「味噌湯」が運ばれてきた。
30味の素旨味体験03

そのまま飲んでみると
「出汁をとってない(入れてない)」
のが判る。

味の素を2振り入れて体感してみて下さい」

なるほど。

この際だからと味覚実験。

まず1振り。うん、これでもいいな。
味噌そのものの味は立つし。

そして指示通りの2振り目投入。
なるほど、味噌汁らしい味になったね。
でもやっぱ少し・・・

さらに3振り目投入。
おっ、やっぱり、ちょっとクドくなったゾ。

4振り目投入。
う〜んこれはエグ味が出て来た感じ。

5振り目投入。
うわっ、これ以上入れたら飲めないな。。。

ってんで飲み干した。

「味噌湯」は最初からかなり少量、
なのに
少し飲んでは味の素
を繰り返したからかなりの濃度だったと思います。

やっぱり入れすぎるのはイケナイ。

そう、あの化学調味料独特のイヤな後味が口中にまとわりついてしばらくは不快でした。

こういうのを自業自得と言います(笑)。

その後レクチャールームを出て構内をバスで移動。
線路を越えたところの「Cook Do」工場をガラス越しに見学。
またバスに乗って「ほんだし」工場をガラス越しに見学。
車中からタピオカから高機能アミノ酸を作るプラントを見学。

食品工場一般の例に漏れず
作業工程見学はガラス越しだし
工場内全域が写真撮影禁止なので写真は無いです。

でも高度に機械化されてはいるけれど
「Cook Do」は
中華料理屋の厨房同様のダンドリ踏んでるし、
「ほんだし」は
鰹と鰹節の間、
カビ付けして発酵させて旨味を引き出す前、
香り高い本荒節の微細粉と調味料を顆粒化、
つまり旨味は味の素に任せるとはいえ
カツオのいいところを独自に活かして使ったものであるということは判りました。

新しく建設中の工場もありました。
カツオの一本釣りバーチャル体験施設を含む見学コースを作る予定だとか。
またそのときに行ってもいいね。

資料館でバスからは降されました。
40味の素資料館01

この資料館なかなかに面白い。
40味の素資料館02
40味の素資料館03


さすが古い企業だけのことはあります。

その後はお楽しみの試食会♪♪♪

いつもやってる訳ではないそうですが
有料(980円)で味の素製品を使ったバイキング・ランチ。
50味の素試食01
なかなか立派なバイキング。
本格中華って感じ。
ただまぁ味付けが「Cook Do」や「ほんだし」な訳ですが。
50味の素試食02

工場見学時に案内説明をしてくれたお姉さんがエプロン付けて給仕してくれました。
大企業のいいところですね、
こういう方々が
とっても美人だったりするのが
とっても嬉しい(笑) ヾ(^^ヘ)。。。

それは置いといて・・・1品目は棒々鶏
結構いい鶏肉ですし、クラゲなんかも結構上等と見ました。
美味しいと思います。

50味の素試食03

2品目は「Cook Do」の新製品らしい豆腐の広東風旨煮
ふむ。なかなか上品にまとめてますね。

50味の素試食04

3品目は麻婆茄子
個人的にはもっと辛い方がいいなぁ。
でも茄子の火加減などなかなか絶妙。

50味の素試食05

4品目は青椒肉絲
これも素材がいいなぁ。

50味の素試食06

5品目は干焼蝦仁
つまりエビチリですが、これまたかなりいいエビです。

50味の素試食07

6品目は炒飯
これは「Cook Do」じゃなくて
「ほんだし」の中華版「中華だし」でしょうか。

あと白御飯もありました。

点心類もずらっと並びます。
50味の素試食08

春巻、餃子に焼売に小龍包、中華ちまき。
このあたりは味の素の冷凍食品でしょうね。
やっぱ点心の皮については
ここに限らずまだまだ冷凍技術に改善の余地有りと思います。

で中華スープに南瓜のポタージュ、おでんも有りました。

烏龍茶は熱いの冷たいの両方有り。

デザートも充実。
50味の素試食09

プチダノンのイチジク入りは初めて食ったなぁ。

珈琲もあります。
さすがにこれはブレンディじゃなくてドリップしたかな?


バイキング全種類制覇しました(笑)。
どれも結構美味しかったです。
980円でこの料理は頑張ってますね。

素材が良くて
料理の腕も確かってのは少々ズルですが(笑)
でも
調味料を「抑え目」で使う、
それが「料理のコツ」だというのはたしかですね。

要は使いすぎ、頼りすぎがイケナイんだと思います。


これで見学は終了しましたが
一般見学用のお土産、
「Cook Do」「ほんだし」「アミノバイタル」に加えて
団体見学として幹事さんが頑張ってくれたのでしょう、
新製品とティッシュ、ボールペンのオマケ付。
60味の素土産

お土産もかなり充実していました。

なかなか楽しかったし収穫有る見学だったと思います。
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味の秘密をさぐる
コクと旨味の秘密
人間は脳で食べている
味覚を磨く
おいしさの表現辞典
感性の起源―ヒトはなぜ苦いものが好きになったか
味のなんでも小事典
味覚を科学する
味覚の探究―美味しいってなんだろう
味覚の科学
旨味の発見とその背景―漱石の知友・池田菊苗伝 (1984年)
化学者池田菊苗―漱石・旨味・ドイツ
うま味の文化・UMAMIの科学
だしの基本と日本料理―うま味のもとを解きあかす
グルタミン酸の科学―うま味から神経伝達まで
アミノ酸ハンドブック
味の素はもういらない
“味の素”を診断する―化学調味料の危険度 (1972年)
東南アジアの反日感情を煽る“味の素”
味の素 食文化のクリエーター―地球的な視野で「食と健康」に貢献する総合食品企業のすべて
食のゆくえ―総目次・文献目録・総索引
汚れ役―「味の素総務部」裏ファイル
社史で見る日本のモノづくり (1)
味の素川崎工場労働組合十年史 (1956年)
味の素の50年 (1960年)
味の素沿革史 (1951年)
味の素
味の素の経営戦略 (1982年)
未踏世界への挑戦―味の素株式会社小史 (1974年)
日本人と味の素 (1978年)
味の素株式会社社史〈1〉 (1971年)
味の素株式会社社史〈2〉 (1972年)
味の素の商品多角化戦略―味の素の脱化学調味料戦略を徹底的に分析 (1973年)


ruminn_master at 2006年12月21日 12:42 【見】味の素の旨味を知るコメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2006年06月26日

【学】見学ナイト1st 4

後日の記録。

実は本日の見学会は社会科見学に行こう!のmixiコミュの2周年記念イベントという趣旨もあって企画されたものでした。

このコミュのおかげで自分もアチコチと「社会科見学」に参加できた訳です。

見学会終了の流れ、その足で大久保のNaked Loft (ネイキッド・ロフト)まで。

第1回の「見学ナイト」でした。

見学ナイト1st01
見学ナイト1st02
見学ナイト1st03
見学ナイト1st04


ruminn_master at 2006年06月26日 22:36 【学】見学ナイト1stコメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

【見】東京最後の地下鉄の工事現場 4

後日の記録。

社会科見学に行こう!の企画、東京メトロ大成建設さんのご協力で実現した見学会。

東京最後の地下鉄、13号線の工事現場を見学出来る機会でした。

場所は新宿7丁目の駅舎となる現場。


13号地下鉄工事現場見学01
13号地下鉄工事現場見学02

この地下鉄、ほぼ都心の明治通りに沿って走る訳で、地上の明治通りの交通を阻害するのはできるだけ最小限度にしなければならない、まして水道やらの各種ライフラインも表層近くに走ってる関係上、道路脇の土地を掘削してライフラインより下層に到達、道路中央に掘り進み、シールドマシン(掘り進みながらトンネル内壁を同時に作ってしまう現代地下工事の主戦力)を投入というカタチです。

なので見学会も道路脇の掘削現場から地下深く侵入しました。

13号地下鉄工事現場見学03
13号地下鉄工事現場見学04
13号地下鉄工事現場見学05a
13号地下鉄工事現場見学06a

表層付近のライフライン層を潜り抜けます。

13号地下鉄工事現場見学07a
13号地下鉄工事現場見学08a

この現場ではないけれど、この地下鉄路線、神田川の下を潜らなきゃいけない訳で、水との戦いもなかなかのものだったようです。

13号地下鉄工事現場見学09a
13号地下鉄工事現場見学10

四角い天井部分が駅舎部分、その向こうに見える円い天井の工区が地下鉄の走る線路の部分です。

13号地下鉄工事現場見学11

何処をどう歩いたのか、出て来た場所は道路の真ん中でした。

開通時にまたこの場所に、今度は「駅」に、来ますです。

ruminn_master at 2006年06月26日 16:56 【見】東京最後の地下鉄の工事現場コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

【学】東京メトロ工事現場見学会 4

後日の記録。

社会科見学に行こう!の企画での地下鉄工事現場見学会。

東京都では地下鉄の路線は過去の掘削計画に従って許認可されて張り巡らされてきている訳だけど、それは13号線までしかない。

で、その最後の13号線というのが池袋と渋谷を結び、そこから伸びる私鉄に乗り入れし、最終的に埼玉の奥地(秩父)と神奈川の中華街あたりを結ぼうというのだから慣性の暁にはずいぶんと人の流れが変わるはずだ。

もっとも、肝心の地下鉄自体はというと、池袋と渋谷の間、つまり山手線と完全に並行して走るので必要性とか経済性、採算とか色々あったらしい。

そしてそれがようやく2年後ぐらいを目処に開通するということで、東京都に関する限り、これが最後の地下鉄工事になる(少なくとも現在の計画上は)。

で、最後の機会ということで見学会が催された次第。

地下の現場の見学する前に、工法などの説明のための施設、といっても工事現場の一角、事務所を少し展示スペースにした感じなんだけど、そこで少々お勉強しました。

見学前の説明会01
見学前の説明会02
見学前の説明会03
見学前の説明会04


ruminn_master at 2006年06月26日 14:29 【学】東京メトロ工事現場見学会コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2005年12月15日

【験】東京の地下を歩く 4

首都高速中央環状新宿線の工事現場の見学会に参加した。

Mixiの「社会科見学に行こう!」コミュニティの企画。

インターネットは依存するモノじゃなくて活用しなきゃね。
元々が好奇心の固まりだから、こういうの大好きである。

kousokudoro01.JPG JR東中野駅に集合して山手通りに向かった。

 この辺りの山手通りは拡幅され中央分離帯に工事エリアが設けられている。
 東京の環状高速を1本、山手通りの地下に設けて渋滞を緩和しようという計画。
 まだ数年はかかるという大工事である。
 その広報活動「東京トンネリックス」、住民・道路利用者の理解を得るための活動。
 こういう見学を受け入れるのも、その一環だろうか。

kousokudoro29.JPG今回の見学は、東中野換気所→東中野シールド→先行整備区間とのコース。
 東中野換気所工区から地下に降りた。
 狭い九十九折りの工事用階段を辿って地面の下に潜りいかにも工事現場って感じの殺風景なコンクリート階段を結構下まで降りた、と感じたのだけれど実際は30メートル程。
 コンクリートの質感に圧倒された錯覚だったようだ。
kousokudoro04.JPGそこを抜けると地下に拡がる大空洞に出た。
 高速道路が完成すると車道になる部分である。
kousokudoro24.JPG アスファルトを乗せられていないコンクリートの路面は冷厳で、何となく人間を拒絶してる感じがする。
 換気エリアなど地上と繋がる複雑な区間は地上との連絡通路や機械と共存するために地下トンネルが四角い。
kousokudoro06.JPG四角エリアでない区間はシールド工法。道路壁面が丸い部分。
 コンクリート円筒の構築物となり、その中に道路や換気パイプが走る。
 地下を掘り進むことで地上への影響を最小限にする先進工法で、この工事の目玉らしい。
kousokudoro07.JPGシールドは弧を描いた長方形のコンクリートブロックで1枚が6トン。
 その縦の継ぎ目に小さい絆創膏みたいに見えるのはジョイントだ。
 横の継ぎ目はボルトみたいなジョイントで表からは見えない。
 壁面をいちいち鉄筋コンクリートで固めるのでは工期が長くなるから、それを短期化、合理化するために、こうして細分化されたジョイントを掘削壁面に貼り付けていく工法が編み出されたのだろう。

地下高速はこの四角エリアと円筒エリアが交互になっている。

四角いエリアから分解した掘削機械を地下に下ろす。そこで円筒形のマシンを組み上げシールド工区を掘り進む。
 マシンの先端はSFに出てくる円錐ドリルではなく、平面に刃が付いている感じ。ちょうど回転式の電気髭剃り機の刃みたいなものだ。
 掘削した岩盤・土砂を泥水に乗せて後方に排出する巨大な機械だ。

掘削費用は、どっかで1mで1000万円とか聞いたなぁ。

kousokudoro11.JPG通常はコンクリートのツギハギのシールド部分でも後からアレコレ工作しなければいけない部分は、予め組み上げられた鉄製シールドを使う。
コンクリートの固まりでは後からアレコレ工作するのが難しいからだ。
 この写真は非常用に上り線と下り線の間にゲートを作っているらしい。
kousokudoro14.JPGその更に下の空間も見学させて貰った。
 道路面から更に下になる。
kousokudoro16.JPGそこは地下高速道路の換気パイプとなる部分。
 中央、つまり道路面の真下に電気などのケーブルを挟んで路肩の一方が地上から新鮮な空気をトンネル内に送り込み他方がトンネル内の濁気を換気所経由で地上に排出する。
kousokudoro15.JPG うっすらと写っているのは取材に入っていた日テレのレポーターの女の子。
綺麗なだけのレポーターさんかと思っていたら、歴とした女子アナさんだった。
(失礼しました(笑))
山本麻衣子
生年月日: 1978年5月20日(牡牛座)
出身地: 神奈川県横浜市
最終学歴: 調布高校→東京都立医療技術短大→東京大学医学部 健康科学・看護学科(編入学)
専攻: 健康科学・看護学
身長: 162cm
血液型: B型
入社年月: 2002年4月
資格・各種免許 看護師、保健師免許
http://www.ntv.co.jp/announcer/new/index.html

kousokudoro21.JPG 中央線の下を横切る部分はJRの管轄になっているので今回の見学からは外れる。

 縄張りというのも有るだろうけど、線路の下にはそれなりに強度も必要だろうから、餅は餅屋で、JRに任されているそうだ。
kousokudoro25.JPG それでも境目まで行ってJR工区を垣間見ることはできた。
 まだまだ工事中だったので見学中も溶接など人々が忙しく働いていた。
kousokudoro27.JPG吸排気タワー工事区も大勢の人が働いている最中。
 工事中の真っ最中の区間は危険なので見学はできないということで、やはり垣間見るだけ。
kousokudoro28.JPGこの写真の大きな円窓は換気用のファンを設置する場所。
 壁面は石綿のような化学繊維で作った防音壁材が貼り付けられている。


kousokudoro19.JPG まぁ理屈は色々あるのだけれど、何よりも普段見れない場所。美しかった。
 盛り沢山に見学させて頂いて、アレコレ説明して貰えて、質問にも答えて貰って、なかなか充実した時間でした。

 地上に上がる階段を抜けて出た瞬間はまるで浦島太郎のような気分。時間を忘れていた。まさしく子供に戻って「社会科見学」していたのですな。

労を執って下さった皆様、有り難う御座いました。

kousokudoro06.JPG

 打ちっ放しのコンクリート壁は流行の空間デザイナーや建築家などが付いたオシャレなつもりのレストランや居酒屋でずいぶんと持て囃され、未だに多いけれど、それは情報過多の時代で無情報な空間で時間を忘れさせる「癒し」の演出、日常から切り離すための心理作戦である。

ところがあまりにも巨大な構造物となると日常から「切り離す」だけで済まない「隔絶」した感覚は「癒し」の範疇を越える。

完成時にはそれなりに案内板が付けられたりして体温を感じるだろうけど、地下の工事現場という空間は、ただひたすらに無機質で冷たくコンクリートの無機質な感じに圧倒される。
 それもまた浦島太郎感覚の原因だったと思う。

kousokudoro31.JPGでも、その分だけ、案内してくれた工事現場のオッチャン、アンチャン達は温かかった。

kousokudoro32.JPG 最後は既に地上の整備に取りかかって、ほぼ仕上がっている先行整備区間を案内して貰った。

 最終的には全区間がこの広々した片側2車線半の車道に、自転車道と歩道が並び、広めの中央分離帯は緑地化される予定だ。

 東京の道路混雑、渋滞を大きく解消しようという大作戦。
 それを少し垣間見させて貰った訳だが、かなり面白かった。

ここ最近は酒蔵やビール工場、ウィスキー工場、ワイン工場とアルコール系の見学はすることがあっても、こういう見学は久々。

子供に戻れて楽しかったです。

ruminn_master at 2005年12月15日 16:15 【験】東京の地下を歩くコメント(2)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加
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