落語

2010年04月25日

【楽】鶴瓶噺2010千秋楽 5

毎年やってるという東京でのトークイベント「鶴瓶噺」

3月に番外編を千葉で楽しんだその内容は2009年版。

2010年版の会場は世田谷パブリックシアター、とっても通い慣れた(笑)会場です。上々颱風が毎年やってる場所だからね。

鶴瓶噺00

笑福亭鶴瓶公式サイト「つるべ.net」
『鶴瓶噺2010』
構成作家、高須光聖の日常をお届けします : 鶴瓶噺
鶴瓶噺2010/レッツエンジョイ東京

鶴瓶噺は落語をしないフリートークの会なのは有名なはずなのだけど、最近になって落語をやることの増えた鶴瓶師匠(笑)、「落語会」だと思って来た人が結構居たということで初日からして方針変更、鶴瓶さんの実話を落語に仕立てた「私落語」を毎日1席スタンダップでやっていたそうです。

千秋楽は「おかぁちゃんのクリスマスツリー」でした。聴くのは「落語として」だけ数えても3回目ぐらいだけど、どんどん練られてきて面白く聞きやすくなってます。

で、そもそもの2010年版鶴瓶噺の趣向は「ツルデミー賞」というアカデミーのパロディ、鶴瓶さんの映画・ドラマの出演作とそのエピソードが語られ、上手い下手じゃなくて「笑える」シーンが受賞していました。

トークのテーマ、千葉のとき「人には可愛がられなアカン」でしたが、今回は「縁を大事にすると運も付いてくる」だったかな。

ファンの人、街のオバチャンまで含めて、一つ一つの出会いを「面倒だ」と切ってしまわずに大事にしてるからこその鶴瓶噺、鶴瓶さんの面白さ、キャラクターなのですから、納得のいく処世訓ですな。

有名人は「関わると面倒」ってバリア張ってるような人ばかりの中で鶴瓶さんは貴重でしょう。

うん。

自分も昔から「運・縁・勘」はイイ方と嘯いて生きてきております(笑)。

モノには限度というのは当然あるけど(笑)、「じゃまくさい」ってなことを言ってたら生きてること自体「じゃまくさい」だろうと思う。

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ruminn_master at 2010年04月25日 21:19 【楽】鶴瓶噺2010千秋楽コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2010年03月27日

【楽】立川談春25周年 スペシャル独演会 −THE FINAL- 「たちきり」 5

今月一杯で閉鎖となる東京厚生年金会館大ホール、最後のラインナップが立川談春、さだまさし松山千春、ってのは「凄いこと」(by高田文夫)ですが、その立川談春師匠の独演会。

赤めだか
赤めだか
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立川談春独演会01

立川談春25周年スペシャル独演会
 −THE FINAL-「たちきり」


立川談春独演会02

立川談春25周年スペシャル独演会−THE FINAL-「たちきり」

3月27日(土)

東京厚生年金会館(大ホール)

13:00開演(追加公演)

チケット発売開始3/6

会場◆東京厚生年金会館(大ホール)
   <JR「新宿駅」下車15分or西口より都営バス練馬車庫行き「厚生年金会館」下車
    丸の内線「新宿御苑駅」下車徒歩5分
     都営新宿線・副都心線「新宿三丁目駅」下車徒歩5分>
   新宿区新宿5−3−1 電話 03・3356・1111

演目◆たちきり 他(内容は夜の公演と同じです)

料金◆SS席 5500円(全席指定・税込)
S席 4000円(全席指定・税込)
    A席 2500円(全席指定・税込)
    B席 1000円(全席指定・税込)
※未就学児の方のご入場はご遠慮ください

時間◆開場12:00
   開演13:00(当日ロビーにて「お楽しみ」あり!)

(中略)

お問い合せ◆サンライズプロモーション東京

立川談春 Official Homepage

初期の東西落語研鑽会で聴いて以来なので久々、「天狗になってる」(by立川一門の皆様(笑))と評判の噺家さんの大公演を楽しみに伺いました。

(以下演題参考リンク):落語あらすじ事典 千字寄席  

立川談春独演会03

1席目は粗忽の使者

この独演会、大スクリーンを高座後方頭上に掲げ、2000人規模の大ホールでの3階のお客さんにも仕草の細部が見えるように配慮されてますが、噺に入る前にそこに映される映像がいわばマクラの代わり、今回の談春さんは仲入り前の2席では高座に上がるとほとんどマクラも無しに噺に入ります。

この噺のマクラVTRは談志師匠が東京厚生年金会館大ホールのステージに同じような趣向で上がった折の、師匠と談春さんの姿でした。

何でもこの東京厚生年金会館大ホールで最初に落語会をしたのが師匠の立川談志さん、そして最後が今評判のその弟子談春さんとはひとつの面白い趣向でしょう。

噺の方は、侍2人、馬引き、職人と描き分けて、かなり笑わせてくれる江戸の滑稽噺となってました。

2席目は愛宕山。元は上方落語で京都が舞台の噺ですが、江戸落語に引き直されてからも既に名人名席が数多い一品。

この噺のマクラVTRは今は亡き古今亭志ん朝師匠との思い出を語るもの、その十八番だった「愛宕山」をやってみようという趣向で、実際に談春さんが京都の愛宕山を訪れた映像、今現在京都で唯一「かわらけ投げ」の可能な神護寺で「かわらけ投げ」をやってみた映像から、噺へ。

かなり体力の必要な噺で、実際に高座の上で大汗を搔きながらも、幇間の一八がだんだん疲れてくるところや空元気で見栄を張る処など繊細に表現してました。天然の阿呆が出てくる1席目の滑稽譚と異なって、見栄とか欲とか人間の業を描いて笑わせる噺。

これもまた違うタイプの「笑い」を導いて実に上手い。

休憩を挟んで、トリはこの公演のタイトルとしてネタ出し済みのたちきり。「たちきれ」とか「たちぎれ」とか「たちぎれ線香」とか演目名は様々ですが、噺の流れはほぼ同じ。演者によって演出は異なるけど、元は上方落語の人情話。

この噺ではVTRをマクラにすることなく、色街では線香で時間を計るんだ、などの蘊蓄をマクラに噺へ。

色々な人のを聴いてますが、これはまたかなり大胆な演出で笑える部分をザックリ切り捨てて見事な人情話に仕上げていました。

でもって男でも泣けそうな人情噺。

ここまで来ると落語と言うより、まるで「独り芝居」でした。


3席どれも凄かったです。たしかに天狗になるだけのこと有りますな(笑)。

当分は談春師匠の高座を追いかけますです。

赤めだか
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2010年01月29日

【楽】J亭 立川談笑落語会 四季 冬part 2 4

虎ノ門JTビルのコンサートホールでの立川談笑落語会も始まってもうすぐ1年。「春夏秋冬」最後の冬のPart2でした。

次シーズンの「花鳥風月」からは事務所受付でなくてチケットぴあ取り扱いとかになって3回連続で取るのも難しくなり、発売開始日が他用中で30分ほど出遅れたら売り切れ。
 ラジオ体操じゃないけど(笑)どうせなら皆勤狙いの性分、初回が取れないのは縁起が悪いので次シーズンからは行きません。御縁もあと2回だけとなりました。ここの落語会なかなか面白かったんだけどねぇ。御縁なんてそんなもんです。

さて今日のゲストは瀧川鯉昇師匠。久々だったけど相変わらずお江戸の噺家さんって感じですな。

JT亭談笑落語00

1席目は談笑師匠の「時そば」
 上方落語の「時うどん」では友達仲間2人の掛け合いが見所ですが、江戸落語では他人が上手くやったのを陰で見ていて勝手に真似する間抜けぶりという型、そのセンは守ってましたがひとヒネリ、2軒目の担ぎ蕎麦屋が貧乏臭いのが多いやり方ですが、談笑さんのは辛気くさい(笑)。細かいところで笑わせるだけのポピュラー過ぎるネタを何とか工夫しようというトコトンの根性ですな。

2席目が鯉昇師匠の「二番煎じ」。あまり聴けないネタですが、なるほどたしかにコレは難しいと思う。5人ほどの酔っぱらいを演じ分けるだけとも言える噺。微妙な違いを説得力持たせるだけの演出と演技力みたいなものが必要です。
 鯉昇師匠は朴訥な調子のしゃべり方ながらリズムが良くて惹き込まれる。キチッとした江戸落語の感じで面白かったです。

トリは大ネタ、談笑師匠の「芝浜」昨年末の立川流日暮里寄席でも聴きましたが、またサゲも運びも変えていましたね。
 でも本来のサゲを十分に知ってるような客層なので、それを通り過ぎたぐらいから客席には不安感が(笑)。その不安感に抗うように反応を探り探りなのかサゲになりそうなポイントを何度も過ぎながら、「なるほど〜そうきたかぁ」でサゲましたな。
 けどちょっと考えオチになったので客席全体としては「え?終わったの?」って感じでしたね。談笑師匠が頭下げて〆なかったら動かなかったかも。
 でも「イイハナシ」に纏まってるこのサゲも気に入りました。中身は書きませんけどね。



このJT落語の帰りはいつもの新橋魚や

魚や01

フグ皮の煮凝りがお通し。

魚や02

ヒラメもカワハギも無かったけどスズキの薄造り。スズキは香りと歯応えがいいんだよね。

魚や03

白子鍋。これは鱈のだけど酒の方は河豚のヒレ酒にしてました。

今日は達者な食うハナシ飲むハナシばかりだったので酒が旨かったです。





ruminn_master at 2010年01月29日 21:11 【楽】J亭 立川談笑落語会 四季 冬part 2コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2009年12月03日

【楽】立川流日暮里寄席(2009年12月席) 4

タダ券貰ったので、初めて行ってみましたが、なかなか面白かった。

立川流日暮里寄席00

客層は・・・何というか・・・落語ってこんなもんなんだろうなと思うけど、遅れて途中で入って来るのが大半で、最中もガサゴソ、とくに近くにいたジィサマはカサカサと買い物袋が五月蠅いし靴でステップ踏むし無茶苦茶(笑)。。。かといって注意してケンカするには狭い場所なんで気まずいしねぇ、なかなかその不快感は強烈でしたが、落語会としては面白かったです。

場所は日暮里のサニーホール、南口を出て、右の方の繁華街の中、ホテルラングウッドの4階です。120席ぐらいの教室ぐらいの広さの部屋。

12月3日(木) 18:30〜21:05

日暮里寄席

泉水亭錦魚
立川平林
立川談之助
桂文字助
-- 仲入り --
立川雲水
立川左談次
立川談笑

日暮里・サニーホール

¥2,000

立川流一門会


で、実際の番組は

立川三四楼 : 「垂乳根(たらちね)

泉水亭錦魚 : 「時そば(ときそば)

立川平林 : 「一目上がり(ひとめあがり)

桂文字助 : 「谷風情相撲(佐野山)」

立川雲水 : 「くっしゃみ講釈

-- 仲入り --

立川談之助 : 「笑点の未来」

立川左談次 : 「長短(ちょうたん)

立川談笑 :「芝浜(しばはま)

<参考>
落語のあらすじ 千字寄席  
上方落語メモ【世紀末亭】 / 構成・仮隠居

前座さんの「たらちね」は上方落語で言う「延陽伯」、立て板に水の如く武家言葉なり京言葉なりを捲し立てなきゃならない、いわば口慣らしネタなんでしょうけど、リズムが良ければかなり笑える噺。

続く二つ目さんの
・泉水亭錦魚 : 「時そば(ときそば)」
・立川平林 : 「一目上がり(ひとめあがり)」
も含め、他流よりは平均値高い気はするけど、落研落語の上手な方って感じで、、、やっぱ、まぁまぁかな(笑)。

キャラが立ってきて、噺がシッカリしてくると個性が独自のフラに見えてくるんでしょう。

本来の番組表では次の出番だった立川談之助さんは出トチリしてまして、それも八王子の自宅に「まだ居た」とかで(笑)、後回しとなりました。

桂文字助師匠の相撲話は余人を許さずって名人芸ですな。

立川雲水さんは「真打ち昇進おめでとう」って時だそうですが、上方落語なんですな。「くっしゃみ講釈」は枝雀さんで聴いたような型。

仲入り後にようやく立川談之助さん登場。寄席でしかできないアブナイ噺なんでしょう。「笑点」と落語芸術家協会の関係について客席を笑わせた一席・・・というか漫談?(笑)

立川左談次師匠の「長短(ちょうたん)」は味で聴かせる感じ。

立川流は、いわゆる「人気者」以外の層が厚くていいね。

で、大トリはここ1年毎月聴いてるような立川談笑さん。

何をやるのかな、とか思っていたら
「ここでトレーラーに乗ったら破門だ」とかいいながら、担ぎの魚屋が女房に起こされて嫌々ながら早朝の魚河岸に仕入れに出て、財布拾って・・・とマトモな(笑)「芝浜」に入っていきました。

「シャブ浜」は談志師匠から禁演を言い渡されたそうですから、そりゃもう師匠の「目の黒い内は」(笑)、聴けないんでしょう。
 本では読めるけどね。

超(スーパー)落語! 立川談笑落語全集
超(スーパー)落語! 立川談笑落語全集
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で、「マトモな方」の「芝浜」ですが、これとて古典を改作して現代に通用するようにする立川流のホープらしく「腑に落ちる」方向に噺を流して・・・でもいつもの悪い癖で(笑)サゲを通り過ぎてもう一捻り工夫して、、、「どうなるんだろう?」って不安感の下(笑)、オモロイのは文句なくオモロイんだけど、観客は何となく煙に巻かれたような微妙な笑いで終わったかな?複雑すぎると頭捻ってる間に終わっちゃうので少しオイテケボリになるからでしょうか。

来月は旅行中だけど、また今度は自腹で来てみましょうかね。この値段で7席、C/Pも良く、平均値以上には面白かったです。



ruminn_master at 2009年12月03日 21:52 【楽】立川流日暮里寄席(2009年12月席)コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2009年11月27日

【楽】J亭 立川談笑落語会 四季 秋part 3 4

最近は毎月末の金曜日恒例となった立川談笑の落語会。今年の春に始まって、9回目、自分は2回飛ばしてるから7回目です。

ずいぶん女性客も増えて年齢層も下がって来た気がしますが、その分、今日は少し空席も見えたかな?

J亭 談笑落語会 四季 秋part 3


談笑秋その3_01

立川談笑web
JTアートホールアフィニス

今日のゲストは兄弟子の立川 左談次さん。

談笑秋その3_02


<番組>
・「火焔太鼓」 (立川談笑)
・「五人廻し」 (立川左談次)
〜仲入り〜
・「黄金餅」  (立川談笑)
<参考>:落語のあらすじ 千字寄席  


1席目は談笑師匠の「火焔太鼓」。
 この噺、最初から最後まで笑わせ処は一杯だけど、最後の最後、本来のサゲが現代では通用にしにくい駄洒落オチ
 「半鐘=ジャン」←→「おじゃんになる」
なので、いかに工夫するか、、、らしいけど、今まで成功した試しもないらしい(笑)。
 自分で自分を追い込むクセのある談笑師匠、今回も本来のサゲを通り過ぎ(笑)、困ってること自体がサゲみたいな感じでしたね。

2席目がゲストの立川 左談次師匠の「五人廻し」。
 何でもこのネタを談笑さんからリクエストされた留守電を聴いたのが今朝のことだったということですが、そこはさすがに達者で、風貌からして江戸落語の風情のある左談次師匠、この明治の遊郭風情を見せる噺を描き分け見事に口演されてましたね。
 それもそうですが何より楽屋で大笑いしてる談笑さんの笑い声が客席にまで響いてたのが印象的。自分が左談次師匠で聴きたいネタをリクエストしたんだね、きっと(笑)。

仲入り後の3席目が談笑師匠で「黄金餅」。
 この噺は1席目とは逆に最初から最後まで笑い難い物語、描き方によっては貧乏人と貧乏人のエグい争いにも見えかねないので、笑わせるのは「どう描くか」に掛かってます。
 腹中に大金を飲んだ死体をめぐる人々の「悪人ぶり」を痛快に描いてピカレスク・ロマンばりに見せる手も有りますが、談笑師匠のは、死体に至るまでの「貧乏ぶり」を丁寧に描き、被害者と加害者を創り、それでいてその大金を手にする主人公の情を描いて根っからの悪人にはしない演出で、それはあまり嫌な気分にならずに最後まで結構細かいところで笑えました。
 けど原型にせよ談笑版にせよ、やっぱり後味のいい噺じゃないですなぁ。サゲらしいサゲも無い訳で、難しい噺なんだろうなとは思います。
 いっそ、色々やったのに結局失敗しちゃっても・・・ってそうするとタイトルが意味を成さなくなるのか。。。

古典落語には結構「悪人が巧くやるハナシ」が有るので、そういうことで楽しめる客層も一定有ったんだろうけどさ。


早めの9時に終わった後は、「黄金餅」を聴いた後に焼き肉ってのも悪趣味なので(笑)、早めの忘年会で賑わう新橋の魚やへ。

魚や秋3_01
魚や秋3_02
魚や秋3_03

この時期にしては暖かい東京ですが、酒肴の方は穴子も脂が乗ってきて、やっぱり冬を感じさせます。

キンキの鍋が美味かった。

魚や秋3_04

肝の甘さが溶け出して、白身が美味しく頂けました。

また来月。。。って来月はクリスマスだね。もう。

ruminn_master at 2009年11月27日 21:00 【楽】J亭 立川談笑落語会 四季 秋part 3コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2009年09月05日

【芸】年内休養宣言直後となった立川談志一門会 4

談志師匠は落語こそなさいませんでしたが、ジーンズにジャケット姿で高座に登場、胡座をかいておもむろに体調報告、そして弟子のこと、落語界のことなど、お好きなジョークを10本ほど交えて20分ぐらいは口演され、観客を笑わせてくれました。

「休養宣言」以前に見たときより元気に思えたのですが、それはやっぱり入院して酒を抜いてるからかも知れません。

医者に言われたそうです。「手癖が悪い」って(笑)。

前進座談志一門会03

先日体調不良で「年内休養宣言」をしたばかりの立川一門家元の立川談志師匠。
年内休養のお知らせ

この度、立川談志は体調不良の為、年内中の活動を休止させて頂くこととなりました。
ファンの皆様、公演及び番組関係者、そして何より公演のチケットをご購入頂いたお客様には、
ご心配、ご迷惑をお掛けし深くお詫び申し上げます。
詳しい経過としては、まず8月14日に本人から「体調がすぐれないので、暫く休みたい」との申し出がありました。確かにこのところ体力の低下が著しく、8月下旬に医師の診察を受けたところ、「糖尿病により約3ヶ月の外来治療、入院治療、および自宅治療を要する」と診断されました。協議の結果、現状では仕事の続行が不可能と判断し、9月から年内の全てのお仕事をキャンセルさせて頂くこととなりました。
復帰の時期は、今のところ未定ですが、談志本人も体調が回復し次第、仕事を再開したいと考えております。一日も早く皆様の前でよいご報告が出来ますよう関係者一同最善の努力をしていく所存でございます。どうかご理解賜りますようお願い申し上げます。

≪談志からのコメント≫

とにかく体調不良でご迷惑かけてすみません。

               立川談志
TOPICS

先日、この「休養宣言」直前のJ亭 立川談笑落語会 四季 夏part 3を見に行ったのですが、かなり身体がお辛いご様子で、件の「休養宣言」は「やっぱりな・・・」でした。

ところがこの前進座劇場での一門会には「這ってでも出る」とのこと。。。
おはようございます☆ 前進座劇場です  9月5日立川談志一門会についてのお知らせ
9月5日の前進座公演に関しましては

「9月5日は何が何でも前進座劇場に参ります。」

とのご連絡をいただいております。

当劇場と致しましても

不測の事態ではございますが

予定通り開催させていただきます。
おはようございます☆ 前進座劇場です  9月5日立川談志一門会についてのお知らせ



実は夕方まで完全に高円寺 ジロキチでの古澤さんのBDライブに行くつもりだったんだけど、談志ファンの友人から

「連れがインフルエンザで行けなくなったんで一緒に行かない?」ってお誘い。

半日がかりでようやく取れたってプラチナチケット、無駄にする訳にはいかないってことで、急なレスキュー要請です。

まぁ古澤さんの方は今月は他にもライブがあってまだ元気そうだし(笑)、元気な人よりは死にそうな人(畏)を見ておかないとね、ということで有りがたく友人の誘いに乗った次第でした。

大昔に上々颱風のライブで来て以来、久々の吉祥寺前進座劇場

前進座談志一門会01

思ってたより駅から遠くて周囲に何も無い感じ。

前進座談志一門会02

たまたま見つけた喫茶店でちょっとした腹拵えをしてから入りました。

前進座談志一門会04

劇場としては小さくて、大きな落語会をするにはちょうどいい感じ。

唖の釣り(おしのつり) 平林
ちりとてちん 志遊
はてなの茶碗 文都

<仲入り>

短命 志らく

ご挨拶 立川談志

(以上の落語演目解説リンク先:落語のあらすじ 千字寄席  

最初の平林さん、前座さんなんでしょうか。大学の落研っぽい感じでしたが滑舌はよく、稽古量はチャンとある感じ。

次の志遊さんの「ちりとてちん」、江戸落語で言うと「酢豆腐」ですが、上方落語の型に近くやってられましたね。

仲入り前の文都さんの「はてなの茶碗」も米朝師匠の型でしたが、なかなか風貌と相まって油屋さんの演技がお似合いでした。
 でも何というかやっぱり「江戸っ子の駄目な奴」って感じですね、短気で損する感じの。やっぱり「大阪の駄目な奴」ってのは「ええ加減な奴」って風情なので、そこはわざとなのか自然なのか少し不思議な感じもしました。
 上方落語で聞くと最後のサゲで油屋について「アホチャウか(笑)」って笑えるんだけど、今日の感じだと少しこの油屋が腹立たしい。「なんてことすんねん!」ってことで。
 それはネタとして親孝行&親不孝の部分を膨らませてるからこその反作用でしたが、狙った効果ならいいけど、どうなんでしょうね。

仲入り後の志らくさんは流石の口舌だし、綺麗にやるのが難しそうな「短命」をギリギリ下品にしない範囲でやっておられました。

こうしてみるとみんな滑舌がいいというか口舌が流暢なんだけど、年期の違いというか上手下手は演じ分けとか人物描写の深みや細やかさに出るんでしょうね。
 でもって細かいからいいとは限らない気もします。
 自分は聞いてるだけですけど、落語って悩み始めると難しいんでしょうね。

前進座談志一門会05

前進座 立川談志一門会出演についてのご説明

去る8月26日、当ホームページ及びマスコミ等でお知らせした通り、立川談志は年内体調不良の為、年内中の活動を休止させて頂きました。
現在は、医師の指示に従い、自宅療養、入院治療などを行なっております。その最中の9月5日に「前進座 立川談志一門会」の舞台に上がったことについて、一部のファンの皆様の間で混乱が生じているとの情報が入りましたので、事情をご説明させて頂きます。
今回の出演は、患いながらも高座を務める弟子がいた為、談志が励ましたいとの思いで会場に駆けつけた次第です。もちろん主催者へは、ご挨拶での出演の可能性があるかもしれないと事前に示唆してあったものの、体調如何によって当日まで確実なことは言えず、当日のパンフレットに記載の通りあくまで"出演予定”ということで対応させて頂きました。
今後の公演につきまして、様々な憶測が飛んでいるとの情報もございますが、出演をキャンセルした年内の公演への出演は一切ございません。
重ね重ねファンの皆様には、ご心配、ご迷惑をお掛けいたしますが、どうぞご理解賜りますようお願い申し上げます。
TOPICS

どうやら談志一流の「侠気」でご挨拶に出てこられたようですね。

そういう凛とした気概があればきっと回復されると信じたいですね。

「年内休養宣言」の前後を挟んでの談志師匠を見ることが出来ました。これも何かのご縁って思いですが、是非また元気な長講一席を伺いたいものです。

生で「芝浜」聞いたのずいぶんと前だものなぁ。

ruminn_master at 2009年09月05日 21:42 【芸】年内休養宣言直後となった立川談志一門会コメント(1)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2009年08月21日

【芸】談笑と談志 <J亭 立川談笑落語会 四季 夏part 3> 4

談志師匠、キツそうでしたけど、何とかかんとか「疝気の虫(せんきのむし)」をやり終えて、師弟愛に支えられて照れくさそうに高座を降りていかれました。
年内休養のお知らせ

この度、立川談志は体調不良の為、年内中の活動を休止させて頂くこととなりました。
ファンの皆様、公演及び番組関係者、そして何より公演のチケットをご購入頂いたお客様には、
ご心配、ご迷惑をお掛けし深くお詫び申し上げます。
詳しい経過としては、まず8月14日に本人から「体調がすぐれないので、暫く休みたい」との申し出がありました。確かにこのところ体力の低下が著しく、8 月下旬に医師の診察を受けたところ、「糖尿病により約3ヶ月の外来治療、入院治療、および自宅治療を要する」と診断されました。協議の結果、現状では仕事の続行が不可能と判断し、9月から年内の全てのお仕事をキャンセルさせて頂くこととなりました。
復帰の時期は、今のところ未定ですが、談志本人も体調が回復し次第、仕事を再開したいと考えております。一日も早く皆様の前でよいご報告が出来ますよう関係者一同最善の努力をしていく所存でございます。どうかご理解賜りますようお願い申し上げます。

≪談志からのコメント≫

とにかく体調不良でご迷惑かけてすみません。

立川談志

TOPICS

早く良くなって頂きたいです。

談笑と談志01

最近一生懸命予約入れて足を運ぶようになってる立川談笑の落語会「J亭 立川談笑落語会 四季」、ずっと面白いけど今日はおおごと。

なんと言っても本日のゲストは師匠の立川談志家元登場でしたから。

談笑と談志02

談笑さんの緊張感はかなりのものだったのでしょう。

仲入り前には師匠はまだ到着していなかったのですが、1席目のお化け長屋からして何だか本調子じゃない様子。

落語のあらすじ 千字寄席   : お化け長屋(おばけながや) 落語を読むと本来のサゲはイマイチ分かりにくい、というか最後までやらないのが普通のようで、談笑さんもお化けバナシが上手くいかない段でサゲにしてました。

まぁこの1席目に限らず立川流の当然として噺の工夫はされてて面白かったけど、でもまぁ何だか気もそぞろな感じだったかな?

おそらく師匠の体調の心配もあったんでしょうね、後から考えると。

2席目の片棒はもっと大胆。3兄弟こそ登場してるけどキャラを濃くすることで途中で終わる構成、タイトルと無関係の場所で終わってます。

落語のあらすじ 千字寄席   : 片棒(かたぼう) 落語

仲入り後の3席目は青菜、桂枝雀を思わせる激しいアクションの演出でしたが、噺を大きくは弄ってはいませんでした。

青菜(あおな)  落語: 落語のあらすじ 千字寄席  

この3席目の途中で師匠は到着したようです。

そしていよいよ立川談志家元登場。

前座さんのように座布団返してお茶を用意してメクリを替えてと働く談笑さんは何だか少し嬉しそうにも見えるぐらいの甲斐甲斐しさ。

その談笑さんに後見される感じで家元は高座に上がられました。

最初は声を出すのもしんどそうで、ご本人も小咄2つ3つか「やかんの半分とかで」帰ろうと考えていたとのことでしたが、客前で喋ってるウチに乗って来られたのか、有りがたいことにネタに入られました。

「何の噺かな?」

とか、かなりの落語ファンばかりの場所だったように思うけど、みんな頭の中で「???」で探り状態、多少構成を変えてられたので「ん?代脈?」とか思ったけどそれもどうやら「違うな」と。

実は
疝気の虫(せんきのむし)
」の噺の途中から始まったのでした。

キーワードの「別荘」も「蕎麦」も「唐辛子」も飛んじゃってるから後々困る訳で・・・

談志師匠もすぐにご自身で気付いたようで

「最初からやっていい?」

って(笑)。聴衆も愛に溢れてますので(笑)「どうぞどうぞ」と大拍手。

その後もアッチャコッチャしたり、雑談が挟まったり色々しましたけど、とにもかくにもサゲまで辿り着きました。

そんな状態なのにチャンと笑えるのは呼吸とか間とかの芸のチカラだと思います。「緊張と緩和」。

高座を降りるときも談春さんに思いっきり後見されて照れくさそうにしてるのが可愛い大師匠でしたね。

何でも転んで右足を骨折してるそうで、それで高座に上がられるだけでも凄いけど、何だかんだ言って芸になるところ、可愛げ=魅力があるところが凄いです。73歳。

師弟愛と演者と聴衆の間の愛のようなモノで包まれた貴重な一席でした。

本日の演目を談志師匠自体の厳しい目から「疝気の虫」とは認められないかも知れないけど、自分たちはイイモノを見せて頂いたと思います。

【本日のトリの演目】=「人間 立川談志」

って感じでした。不思議な話ですが元気貰った。凄いもん。

家元も頑張って下さいませ。

立川談志が年内の仕事キャンセル「とにかく体調不良」(サンケイスポーツ) - Yahoo!ニュース

8月26日16時17分配信 談志が年内の仕事キャンセル「とにかく体調不良」 - 芸能 - SANSPO.COM

立川談志が年内の仕事キャンセル「とにかく体調不良」

 落語家の立川談志(73)が26日、体調不良のため年内の仕事をすべてキャンセルすると所属事務所を通じて発表した。談志は5年前から糖尿病を患っており、今月14日に本人が「体調がすぐれないのでしばらく休みたい」と申し出たという。談志は「とにかく体調不良でご迷惑かけてすみません」とのコメントを発表した。命に別状はないという。

 談志は手足のつり、足元のふらつき等の症状に加えて、体力の低下が著しく、今月下旬に医師の診察を受けたところ「糖尿病により約3カ月の治療、入院を要する」と診断されたという。これを受けて、本人、関係者、医師が協議した結果、現状では仕事の続行が不可能と判断し、今年いっぱいの仕事をキャンセルすることにした。

 復帰の時期は未定で、まずは治療、静養に専念、談志本人の体力が回復し次第、仕事を再開する。また、昨年秋に発症したのどの病気「声門がん」についてはほぼ完治し、転移、再発などの心配もなく、今回の病状とは関係ないという。

最終更新:8月26日17時57分

サンケイスポーツ
立川談志が年内の仕事キャンセル「とにかく体調不良」(サンケイスポーツ) - Yahoo!ニュース


家元が頑張った分、終演時間も普段より30分ぐらい遅かったので帰りの一杯はいつもの魚や 新橋店のラストオーダーには間に合わず、こっちも馴染みですが焼肉屋の大盛苑になりました。

大盛苑01
大盛苑02

個人的には、厚切り肉が美味いのはココが一番。

いい日でした。

2009年06月19日

【楽】J亭 立川談笑落語会 四季 夏part 1 4

初回、1回飛ばして3回目と来て、4回目の今日から3回は「夏」の部。

「夏」も1回目と3回目のチケットを取ったが、既に全席Sold Outである。

J亭 談笑落語会 四季 夏part 1

立川談笑web
JTアートホールアフィニス

客層探りのマクラ部分で御当人が仰ってたが、「アブナイ噺は立川談笑月例独演会Pの方で、ここJT亭ではワリとマトモなのを」なんてことで、一応はエログロは抑え気味で「お色気+α」程度。

オレはこういう方が好きです。エログロは逃げだと思う方。

さて、今日は最前列。

<番組>
〜立川談笑 3席〜
・「金明竹
・「堀の内
・「たがや
(参考):落語のあらすじ 千字寄席  


1席目。金明竹
古典的には関西弁だけど、談笑版は津軽弁。

ホントにワカラン!(笑)

(日本中の方言は大体聞き分けられるの特技だったんだけどね、能力値落ちたらしい)

もともと、津軽弁と薩摩弁は強烈だけどね。

でもって強烈な分、話の中の混乱具合も強烈なので、泣けるほど笑えたです。

(考えてみれば関西人だから関西弁でやられたら分かるもんね)

中座することもなく2席目に突入。

堀の内

初めて聞いた話だったけど、途中で上方落語の「いらちの愛宕参り」だと気付いた。

落語のあらすじ 千字寄席   : 堀の内(ほりのうち)  落語によると、上方落語の方が先みたいですな。

話の運びは談笑らしく色っぽくなってたみたい。

休憩を挟んでトリはたがや

ようやく「夏らしい」そして「江戸っ子らしい」落語ですな。

でも落語のあらすじ 千字寄席   : たがや/落語によると、師匠の型とは違うのね。

談志師匠の芸の力なら身も蓋も無いサゲでもいいんだろうけど、落語は庶民の芸、侍の首が飛ぶ方が痛快でいいよね。


どの噺も談笑さんってディティール描くのが上手なので、映像が目に浮かぶようで楽しいね。

これで3回目だけどハズレ無し。

秋からも続けることにしました。


帰りはいつもの魚や 新橋店

魚や09061901
魚や09061902

落語の方は3分の1だけ夏だったけど、酒肴の方は初夏モードになってました。

ruminn_master at 2009年06月19日 23:36 【楽】J亭 立川談笑落語会 四季 夏part 1  このエントリーをはてなブックマークに追加

2009年05月29日

【楽】J亭 立川談笑落語会 四季 春part 3 4

3月に初回に行って面白かった談笑の落語会、2回目は所用でパスしましたが、3回目に行ってきました。

J亭 談笑落語会 四季 春part 3

談笑落語会01

立川談笑web
JTアートホールアフィニス
<番組>
・「薄型TV算」(壷算 改)
・「長屋の花見」(ゲスト:三遊亭白鳥
・「愛宕山

最初の「薄型TV算」は談笑落語の代表作とも言えるそうで、例の本にも昔の型が載ってましたが、今回はさらに洗練されて「笑い易く」なっていたように思います。
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次に出て来たゲストの白鳥さんって初めて聴いたけど、派手な着物で登場してこれまた大胆なブラックジョークみたいな改作での「長屋の花見」、主人公は売れない落語家で、舞台は現代の貧乏アパートで、隣人は近隣アジア諸国の人々と趣向は談笑落語に通じるところの「異文化交流の陥穽」ってトコもあるのですけど、、、まぁ北●鮮ネタです(笑)。かなり単純に笑えたけど、楽屋落ちの部分は半分ぐらいかなぁ。。。御本人も自身のHP(ブログじゃなくて手動更新の日記だ。懐かしいね昔は自分もやってた)に書かれてますが。
昨日は談笑の会のゲストに虎ノ門のJTホールへ。「まあ、談笑の会だからマニアな客だろう。企画はかみさんかな?」と甘く考え半ズボンで行くと、なんとリッチな会場に企画はサンケイリビング。そしてJTの大変偉い方が「このホールで落語会をやりたい」と企画されたそうです。そして白羽の矢がたったのが談笑・・・・只者ではないですね、このお方は。だから打ち上げはタクシーで新橋の高そうなお店へ。なんと日本酒が有名なお店で地元の俺でさえ見た事も無い「雪中梅ビンテージ」なる古酒や鶴齢大吟醸珍しい酒がずらり。恐れ入りました。しくじらないように終電間際に帰りましたとさ。談笑の会のお客は確かにマニアも多かったけど、普通の人も多くて、俺の「長屋の花見」は不思議な雰囲気で終わりました。うーん、ダライラマ3世に似ている川柳川柳は顔知らなきゃ笑えないよね。考えます。
三遊亭白鳥公式ホームページ 第334回(09/5/30更新)部分より

三平ネタは笑えたけどね。「みんな考えることは一緒だな」って(笑)。

最後のトリは上方落語で馴染んだ「愛宕山」、江戸落語の型で聴くのは初めて・・・が談笑落語ってのは問題があるかもと思いますが(笑)・・・参考リンクを取らせて貰ってる落語のあらすじ 千字寄席 : 愛宕山(あたごやま)で読む限りでは、オーソドックスな型では上方落語も江戸落語も大差は無いね。噺の運びが違うだけでサゲは一緒。
 で、この談笑版「愛宕山」、噺の運びはスピーディになり談笑らしさもあり、そしてサゲはさらに一捻り。上手さを十分に感じさせる出来。

でもなぁ。。。サゲは古典の「あっ、忘れてきた」の方がインパクト強いような気がします。笑って終われる。

談笑版は「あ、やっぱりね」って感じだもの。思うに旦那のキャラ付けがあまり洒落者に映ってないからなんだけど、まぁ関西人の自分から見ると江戸っ子の粋って少々嫌味や気障に見える部分も有るからそのせいかもね。

でもまぁ古典の型を大きく崩すのではない改作への試み、なかなか面白い噺でした。

(このJ亭 立川談笑落語会 四季、1席ごとに落語の蔵どっとこむでDL販売されてるって配られたチラシには書いてあったけど、検索掛けても出てこないね、「立川談笑」自体が検索0件(笑))


今回で「春の会」は終わって来月からは「夏の会」、既に売り切れですが、1回目と3回目は行きます。エログロに走らないで頑張って欲しいです。エログロは生理的に訴えかけるパワーもあるけど、ある意味「それだけ」だと思うからあんまり見たくないので。

そして夏席の3回目、8月は談志師匠登場。どうなるか、というか「どう出るか」(笑)今から楽しみ。

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ruminn_master at 2009年05月29日 21:39 【楽】J亭 立川談笑落語会 四季 春part 3コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2009年03月27日

【楽】J亭 立川談笑落語会 四季 春part 1 5

ウチの親がサンケイリビング新聞社か何かの広告を見て、立川談春と間違って(笑) (「あかめだか」を読んで感心していたらしい) 
赤めだか
赤めだか
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あわてて申し込んで行くことになったところの、新しく始める落語会の初回へ。

これも何かの御縁です(笑)。

J亭 立川談笑落語会 四季 春part 1

談笑落語会01

立川談笑web

場所は虎ノ門のJTアートホールアフィニス、日本たばこ産業の会社ビルの中のクラシック音楽をよくやるホールだそう。

談笑落語会03

そんなところで落語会という試み。

談笑落語会02

少々音響が「こもりすぎ」で聞きづらかったけど、小さな客席にマニアックな客層で ( フジのアベチヨが来てたね。流石に出役の女性はオーラが華やかですな、グレーな客層(笑)の中で光ってました )、そんでもって下品なネタの多いww立川談笑にしてはかなりまっとうな立川流の落語を聞かせてくれた感じでかなり面白かったです。

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立川談笑、新たな一歩 27日に独演会 - MSN産経ニュース


2009.3.22 08:31

 落語家の立川談笑が毎月1回開く独演会「J亭 談笑落語会 四季」を27日、東京・虎ノ門のJTアートホールアフィニスで始める。

 談笑は平成5年に立川談志に入門。古典落語を大胆にアレンジして演じ、わかりやすさと面白さで評価の高い若手。

 「先端的な刺激のある落語を追求してきましたが、それだけでは…。この落語会ではもっと多くのお客さんに落語を楽しんでもらえるように噺を“メジャーチェンジ”したい」と意気込む。談志門下では知名度の高い志の輔、談春、志らくに続く談笑が、新たな一歩を踏み出す。

 談笑が、時には過激といわれるまでに古典落語をアレンジしてきたのは「伝統芸能ではあるけど、落語はあくまで娯楽。21世紀のお客さんに対しては、現代を舞台にしたほうが大衆芸能として楽しいはず」との考えから。

 これまで「壷算(つぼざん)」をアレンジした「薄型テレビ算」や「紺屋高尾(こうやたかお)」をアレンジした「ジーンズ屋ようこたん」など談笑ならではのネタを高座にかけてきた。しかし、口演の機会が増えるにつれて、それだけではいけないと感じるようになった。

 「初めて落語というものを聴くお客さんには、このような実験的な落語では、なかなか楽しめないお客さんもいる。苦みや辛みを抑えた、口当たりのいい落語も必要ではないかな、と」

 といっても、昔からある古典落語をそのままやるつもりはない。1回目の演目は「天災」「花見の仇(あだ)討ち」「文七元結(ぶんしちもっとい)」。

 「季節感を大事にしながら、納得できない不備や不整合には徹底して手を入れました。落語を古くさいと感じたり、新しくても空回りしていて楽しめなかった、という人はぜひ。落語の魅力が伝わると思います」

 午後7時開演。問い合わせは事務局(電)03・6746・0566。(栫井千春)
立川談笑、新たな一歩 27日に独演会 - MSN産経ニュース

どうやら記事を読むと「初めてのお客さん」を狙ってる感じだけど、客席は全体的に業界人っぽいのが多いし反応もワリと落語聞き込んでるタイプな印象。
番組
・「天災
・「花見の仇討
・「文七元結

それが判っての対応なのかそういうネタ造りなのかは不明だけど、最初の「天災」はほぼオーソドックスだったように思うのでおそらく「小手調べ」でしょうが、次の「花見の仇討」になると「なんでそこに六部が居るの?」ってぐらい大胆にハナシを動かしてるし、最後の「文七元結」ともなるとほとんど「談笑イリュージョン」(笑)、サゲなんて・・・ネタバレは下品なので書けないけど、まぁ何と言いますか・・・「え?!そっちに行くの???それは別の噺ちゃうん?」。。。

いや流石に「立川流四天王」って言われるだけのことはあって実力を感じさせるオモロイ落語会でした。

(参考) 落語のあらすじ 千字寄席  

超(スーパー)落語! 立川談笑落語全集
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↑この本面白いよ。談笑の「改作」落語の書き起こしが中心で、最初が「あくび指南」改作の「げろ指南」なんでチョット引くけど(笑)、読み進んでるウチにエログロはあまり気に触らなくなってきて、「紺屋高尾」改作の「ジーンズ屋ようこたん」や「宮戸川」の改作はそれなりに感じ入るところもあるし、それでも「芝浜」改作の「しゃぶ浜」は少々気が退けるトコロもあってやっぱり「談笑イリュージョン」。

立川談笑
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ruminn_master at 2009年03月27日 21:30 【楽】J亭 立川談笑落語会 四季 春part 1コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2008年11月17日

【芸】第30回東西落語研鑽会 4

およそ2ヶ月に1回の東西落語研鑽会

第30回記念というところだが、月亭可朝師匠復帰の話題の方が大きかったかも。出演も上方落語4席〜笑福亭がその内3人というのも珍しい〜に、江戸落語1席。

個人的には、まぁそんなことよりも(笑)、( 大阪人にとって月亭可朝なら「(今の時代じゃ)ストーカー扱いされるぐらいやるやろ」ってもんで別に珍しくも無いので(笑) )、鶴瓶の「死神」の3度目を聴く機会、どう進化したか楽しみだった訳で。

大ネタというようなのはあまり無かったけど、どれもこれも笑わせてくれて、まぁハズレの無い会でした。
第30回東西落語研鑽会

会 場 有楽町よみうりホール
 (ビックカメラ 7F)
日 時 2008年11月17日(月)
 午後6時00分開場 6時30分開演
木戸銭  3,800円(全席指定)
 (当日 4,000円)
主 催 六 人 の 会

[第三〇回番組]------------
天     災」 笑福亭銀瓶
干  物  箱」 林家たい平
餅 屋 問 答」 月亭 可朝
<仲入り>
「源太 と 兄貴」 笑福亭仁智
鶴瓶版 「死 神」 笑福亭鶴瓶

     お囃子 林家和女
         千葉しん
----------------------------
[参考]
上方落語メモ【世紀末亭】
落語のあらすじ 千字寄席
---
落語検索エンジン「ご隠居」
東西落語特選
招笑亭
落語の舞台を歩く
落語インデックス

最初の銀瓶さんは鶴瓶さんの弟子ですね。もしかしたら師匠より達者?(笑)というか、味で気持ちを持って行く人の多い笑福亭にしては綺麗な落語って感じかな。

2番手が今日唯一の江戸勢、たい平さん。江戸落語の噺家さんの名前やクスグリを覗かせたりして、まぁ江戸の意地を見せてた感じもします。

最初に2席、素直に面白いのが続いたところで、さて今日の目玉、曲者の月亭可朝さん登場。
livedoor ニュース - 「ストーカーの意味調べた」月亭可朝の復帰高座に大喝采


2008年11月18日13時45分 / 提供:Techinsight Japan

 ストーカー規制法違反で8月に逮捕され、罰金30万円を払って釈放された落語家・月亭可朝が、11月17日の「東西落語研鑚会」(有楽町・よみうりホール)にて復帰の高座を勤めた。
 事件の経緯や、復帰会見の話などをした後、古典落語『餅屋問答』を口演する30分近い高座に、満員の観客はヤンヤの大喝采だった。

 今回で30回となる「東西落語研鑚会」で、可朝の出演は第27回(今年3月)に続いて2度め。出囃子「芸者ワルツ」で登場した可朝のこの日のいでたちは黒紋付。トレードマークのカンカン帽は被らず手に持ち、それをヒラヒラさせて踊りながら高座周辺を一回り……という、いつものサービス精神あふれる登場の仕方。
 客席からは、可朝の復帰高座を楽しみに足を運んだ落語ファンからの期待を込めた「待ってました!」「たっぷり!」などの声が止まらず、妙に熱気を帯びた状態で、その掛け声は可朝が座布団につくまでしばらく飛び続けた。

「ありがとうございます。ホンマにね。ホンマ、ありがとうございます」と、これまたいつもの繰り返しフレーズで徐々にペースをつかんでゆく可朝。
「最近は言葉の意味がわからん。この間、“ストーカー”を調べて、意味がわかった。『狙いをつけてしつこく後を追いかけること』。やったらどうなるかもわかった」
 当事者自らがしゃべるリアリティのある言葉に、場内は待ってましたとばかりに大爆笑。そのあと、被害者の女性とは7年前から付き合いがあったこと、その女性が朝帰りしたのを知って電話で問い詰めるやりとりがストーカー行為になったこと、そして警察から事前に逮捕通告があったこと、等の“経緯報告”。

 さらに、先月25日の復帰会見で新聞に「反省の色なし」と書かれたことに対しては、
「『謹慎中は落語の勉強をしてました』とか『読書してました』とか言わなあかんかった」
「『女は必要?』と聞かれたので『ぎょうさんはいらん、ちょっとは欲しい』と答えた」
と反省をまじえつつ裏話も披露。記者の質問に乗せられて「バイアグラいらずですわ」と答えた部分だけがデカデカと見出しにされたことを、「見出しが倍ぐらい大きかった。『倍アグラ』や」とオチをつけてシャレのめし、客席の笑いを誘った。

 今年芸歴50年、ずっと変わらぬペースの八方破れな芸人人生を過ごしているうち、世間の法律の方が変わってしまって今回の逮捕・罰金となってしまった可朝だが、そんな「芸人らしい芸人」を熱く見守るこの日の客席はとても温かかった。変なヤジが飛ぶこともなく、会場一体となって、高座の可朝の言葉を一言一句聞き逃すまいとするかのような姿勢を感じた。
 可朝もそれを受けてか、ひとしきり報告を終えると最後に「道楽息子が実家に帰ってきた気分ですわ。ありがとうございました」と万感の表情で深々と頭を下げ、ひときわ大きな拍手を浴びた。
 もっともそのあと、本題の落語『餅屋問答』に入る前に、芸人評伝の第一人者・吉川潮氏による月亭可朝伝『ナニワ博打八景 ― 金持たしたらあかん奴』(竹書房、2008年9月発売)の宣伝もちゃっかり盛り込んでいた。さすがにこのあたりは商売に長けたしたたかな関西芸人なのである。

 この日は他にも、トリで笑福亭鶴瓶が『鶴瓶版 死神』を再口演するなどの目玉企画もあったのだが、客席の反響から考えるに、すっかり主役の座は可朝が奪ってしまった、そんな雰囲気の夜だった。

(編集部:尾張家はじめ)
 
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livedoor ニュース - 「ストーカーの意味調べた」月亭可朝の復帰高座に大喝采

う〜ん。。。達者な芸だし、オモロイし、楽しいんだけど、やっぱり「落語」っていうより「漫談」っぽい気がします。
 落語にはセリフの部分と地の部分があって、講談はむしろ地で話を進めるんでしょうが、落語の場合はカミシモ切り替えの会話で進行するもんだと思います(あくまでも原則として、でしょうが)。
 月亭可朝さんの噺の中の登場人物、どの声も大差無く「強い」感じ。個性として「月亭可朝」がどの登場人物にも見えてしまってたように思います。「漫談」としてはアリなんですけど、「落語」となると描き分けがもうチョット有ってもいいんじゃないかな、とか思いました。
 まぁ間にしろネタにしろ話術にしろ、えらい達者な人なので大笑いさせて貰いましたけどね。

仲入り後は仁鶴師匠の弟子の笑福亭仁智さん。子供の頃によくテレビで見たなぁ、なんだけど、久々に見たら ( お互い様なんでしょうが(笑) ) えらいトシ食ってまぁ。当時は今で言うところの「イケメンお笑い芸人」の筆頭でしたけど、今は・・・まさに藤井寺球場に居たんだろうな、という見事な「浪花のオッサン」(笑)。
 ネタも大阪人なら大好きな「チョット情けない極道モン」の新作落語で、まぁ「いかにも」。でもコレもオモロかったぁ。
 東京の人にどう映ってるのかは微妙な気もしますが(笑)、キャラクターとネタが合致してなかなかの逸品。三枝師匠の新作落語もヤクザもんが多く登場しますが、三枝さんは見た目が上品だから少しリアリティからは遠い。仁智さんの場合、結構リアル(笑)で楽しい。

で、大トリが鶴瓶師匠。いよいよ鶴瓶版「死神」の再演。

全体の印象としては、無駄な部分を省いてスッキリとサゲに収束させていく感じに整理されて「進化」したと思います。

まぁ2箇所ぐらい、抜群に大事なポイントで登場人物を逆に言い間違ってしまって「アラアラ・・・」ってのがありましたが(笑)、まぁ鶴瓶ファンには御愛嬌ということで。

最初に鶴瓶版「死神」を最初に聞いたのが2007年9月6日の東西落語研鑽会、2回目が2008年7月21日 、大銀座落語祭グランドフィナーレ、そして今回が3回目。

この鶴瓶版「死神」、最大の特徴は死神が女性となり、元来が「ダメ男の破滅譚」みたいな物語に男女の機微を絡ませたところです。どう考えても難しくなってる。
 男に対して肩入れして「あ〜あ、それじゃダメやんか」となるか、男に対して「ざまぁみろ」と思うか、という選択肢に加えて、女に対して「良かったね」と思うか、「やっぱり残酷だな」と思うか、選択肢が倍増した分、観客の気持ちも散りやすいと思います。それを演者の意図する方向に収束させなければいけない。
 初回はどうやら意図した方向と違ったようですが、2回目以降は成功しているように思えます。

途中で男が「死にかけの病人を助けられる」ということで浮かれていくハナシをかなり大胆に切り捨てていることで、少し繋がりが悪い気もするのですが、大筋としては男の方への感情移入は浅くなりますし、サゲの工夫で女の方へ誘導されている気がします。

最初のサゲは動作のみの「蛇含草」みたいなタイプのでしたが、2回目はセリフで落とすことにして今回もそれを踏襲、ですが、セリフ回しは細やかになって、より「死神」である女の気持ちが判る。

よくよく考えてみれば、この「死神」、元々は怪談話に近い訳で、本筋に戻した気もします。

女の幽霊が惚れた男に取り憑いて殺してしまい、幽霊同士、あの世で添い遂げようとする、これは日本の怪談の本筋、少なくとも大きな流れですね。恨みや嫉妬で取り殺すタイプとはまた別に、純粋に恋い焦がれて「あの世」に引きずり込むようなハナシ。

この鶴瓶版「死神」はそこまでの激しさは無い、というか死神に「悪意は無かった」ことを説明するためにサゲのセリフを付け足したような気もします。

それでもサゲとして少しゾッとする気分も残るんですね、特に男側からすると。

女心の深さというか、暗闇というか。

そういう意味では日本のこの手の幽霊というか日本人のメンタリティって元来がストーカー的なんでしょうから、今日の月亭可朝復帰公演に似合ってたのかも(笑)。

まぁ今日も面白い会でした。30回お目出度う御座います。



ruminn_master at 2008年11月17日 21:29 【芸】第30回東西落語研鑽会コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2008年09月09日

【芸】第29回東西落語研鑽会 4

およそ2ヶ月に1回の東西落語研鑽会

夏は拡大版の「大銀座落語祭」となるので連番上は5月以来となる。

今回はこの主催の「全国落語台本コンクール」の受賞作発表も兼ねた会でしたが、少々無理矢理詰め込んだ感もある程に盛り沢山でした。

東西落語研鑽会としては「小米朝」名では最後だからでしょうか、後半は「京の噺」特集という趣向で、それも面白かったです。
第29回東西落語研鑽会

会 場 有楽町よみうりホール
 (ビックカメラ 7F)
日 時 2008年9月9日(火)
 午後6時00分開場 6時30分開演
木戸銭  3,800円(全席指定)
 (当日 4,000円)
主 催 六 人 の 会

[第二十九回番組]------------
舟 弁 慶 」 桂 まん我
かんしゃく」 橘家圓太郎
「出てきて!お父さん」柳家喬太郎
【全国落語台本コンクール表彰式】
<仲入り>
〜〜京の噺特集〜〜
祇 園 祭 」 林家正蔵
池 田 屋 」 春風亭小朝
愛 宕 山 」 桂 小米朝

    お囃子 千葉しん社中
        大川貴子社中
----------------------------
[参考]
上方落語メモ【世紀末亭】
落語のあらすじ 千字寄席
---
落語検索エンジン「ご隠居」
東西落語特選
招笑亭
落語の舞台を歩く
落語インデックス

最初は上方落語から「船弁慶」、といっても船遊び以前で切る奴で、よくあるパターンの短い目。
 まん我さん、演じ分けも上手いし早口言葉みたいなこのネタでテンポ良く口開けの役を果たしてました。

2番目は江戸落語、といっても時代設定が大正時代ぐらいなので新作ってことなんでしょう、「かんしゃく」。圓太郎さんの「かんしゃく持ち」社長はなかなか「いかにも」感が有りますな。被害者(奥様とか)の描写がもっと細かい方が好きだけど。

3番目は今回のコンクールの受賞作。超新作。
 ここ3回、何故か主催の「六人の会」が演じない。3回連続口演となる柳家喬太郎さんもまずは「お決まりのそのグチ」から入ります(笑)。
 今回のコンクール、最優秀賞も優秀賞も無し、で佳作が2本。
公募情報、全国落語台本コンクール


全国落語台本コンクール 7/31〆切
ジャンル 落語台本
枚数 規定なし
概要 落語台本 (形式、時代設定、プロ、アマを問わずオリジナル未発表の作品に限る。二重投稿は不可。1人1作。)
応募規定 A4ワープロ原稿が望ましい。枚数、用紙等は自由。表紙に題名、氏名、住所、年齢、職業、電話等を明記。
応募資格 不問
賞金 大賞:50万円 優秀賞:30万円 佳作:20万円
発表 9月、入賞者に通知
選考委員
主催者 六人の会
応募先 〒110-0003 東京都台東区根岸2−10−12 
ねぎし事務所 全国落語台本コンクール 
http://www.joa.co.jp/

公募情報、全国落語台本コンクール

 演じられなかった方、他方の佳作は大阪弁の上方落語ということで演者となる喬太郎師匠は別な方を選んだとのことですが、その「2/3の嘘」は吉本の漫才師2丁拳銃小堀裕之さんの作。仕事が入ってたとのことで奥さんが子供2人連れて代わりに受け取りに来られました。芸人の嫁ということでなかなか(何故か?)舞台度胸も有る感じ。

 演じられたのはその内の1本、「出てきて!お父さん」、作者の木下真之さんはどうやら落語会の常連さんらしく、柳家喬太郎師匠とも旧知の間柄の様子。
 新作なのでこれからどのように変わるか分からない噺、下手にアラスジを書いてネタバレになっても無粋なので大雑把に言えば、父親が出社拒否の引き籠もりになった子供の担任が家庭訪問してのドタバタ。
 細かいクスグリやらは喬太郎師匠の創作っぽい、そうすると筋書き的には時代風刺ではあるけど理屈っぽいかな、という感じで笑いにくいし伝わりにくい。
 たしかに優秀賞ではなくて佳作どまりかもと。

仲入り後は何故かの説明も無く、「京都の噺」特集。

最初はこぶ平(笑)の「祇園祭」。どうも関西人なので林家正蔵という名前にも林家三平という人気者にも興味が無いせいか、純粋に「芸」として見てしまいますが・・・・たしかに昔より上手くなったとは思うのですけど・・・何というか・・・演じ分けの幅が狭いなぁと。京都弁の間延びした柔らかい「いやらしさ」みたいなのが言葉には出なくて、でも見た目はどっちかというと粋な江戸っ子ってよりはそっちに近く、でも単純に単にエキセントリックな嫌な京都人としか見えなくて、他方で江戸っ子が啖呵切ってまくし立てるところでは格好良さが見えなくて、なんだかイジメられた子供がスネてるみたいにしか見えなくて。。。たぶん見た目で損をしてるんでしょうけどねぇ。
 今回特に後ろに続く2人が達者だったから余計に荒が目立ったと言うことなんでしょうけど、何か工夫が欲しい。
 あと、このネタ、江戸囃子と祇園囃子をクチ真似で演じ分けなければならないんですが、早口言葉みたいな口達者さは有るんだけど音楽に聞こえない。。。下座音楽に愛着とかが無いのかな。好きな人なら身体の底から浮き立つような感じが滲み出る気がするんですけど。
 ただ、表彰式の地のトークは軽妙で出たり入ったりもいいバランスでなかなか面白いのですから、「自分なり」がいい方に出る時が来れば化けるかもしれませんね。少しずつ色が出て来てますし。

次が小朝の「池田屋」
 講談みたいなネタをマクラも無しに始めて、どうなるかと思ったら笑わせるところはチャンと作るし、時代もキャラも自由自在に操ってお見事な一編。春風亭の十八番らしく「いかにも」聞かせてくれました。

大トリは小米朝、もうすぐ米團治襲名ですから、そろそろ「小米朝」名では見納めということですね。米朝一門に限ったことでは有りませんが、今回の「愛宕山」も「枝雀さん」が見えてしまいますね。
 大旦那、舞妓に芸妓に幇間、茶店の婆と演じ分けの多いネタ、幇間2人の演じ分けや茶店の婆の細かいトコロなどは「枝雀さんの方が・・・」とは思ってしまうものの、その分、大旦那の貫禄は有って、掛け合いの面白さから意地の張り合いの滑稽さみたいな方にシフトしてる独自の味が有る気がします。


今回は表彰式も有るのに6ネタ、それもあまり短いとは言い難いようなのが多く、贅沢に面白い会でした。続きを読む

ruminn_master at 2008年09月09日 21:40 【芸】第29回東西落語研鑽会コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2008年05月15日

【芸】第28回東西落語研鑽会 4

久々の鶴瓶登場。昨秋の「死神」以来。

およそ2ヶ月に1回の東西落語研鑽会

今回は全体のバランスも良くて、イイ席でした。

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第28回東西落語研鑽会

会 場 有楽町よみうりホール
 (ビックカメラ 7F)
日 時 2008年5月15日(木)
 午後6時00分開場 6時30分開演
木戸銭  3,800円(全席指定)
 (当日 4,000円)
主 催 六 人 の 会
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[第二十八回番組]------------
あみだ 池  林家 市楼
片   棒  柳亭 市馬
風 来 坊  桂  文珍
<仲入り>
回 覧 板  笑福亭鶴瓶
竹の水仙   柳家 花緑

    お囃子 千葉しん社中
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[参考]
上方落語メモ【世紀末亭】
落語のあらすじ 千字寄席
---
落語検索エンジン「ご隠居」
東西落語特選
招笑亭
落語の舞台を歩く


最初のあみだ池、大阪の地名がタイトルで、江戸落語に移されると新聞記事ってネタとなり、それも聴いた記憶がありますが、いずれにしてもテンポの良さが肝心のハナシだと感じます。
 かといって早口にまくしたてるとイマイチ「腑に落ちない」感覚になるし、ダジャレみたいなクスグリ部分で遊び過ぎるとダレます。筋運びは単純ですが上手い人がやると図抜けて面白い。
 もう一息落ち着いてまとめて欲しかったかな。オチ前ぐらいで結構笑わせてくれたから上手い人だとは思います。

次の片棒柳亭 市馬さんは笛や謡をなかなか聴かせてくれて、ホントに芸達者。このハナシ自体結構好きなので単純に面白かった。

中トリは文珍の風来坊、元来は大昔に柳家金語樓が自作自演した「人間アドバルーン」を移したものだそう(パンフに横澤さん〜元フジTVのP〜が一文を寄せてた)。
 時代が新しい噺というのもあり、マクラから本題まで切れ目無くスムーズに笑わせてくれました。この人は緩急が上手いですな。

仲入り明けは鶴瓶の私小説ならぬ私落語で回覧板。「ぬかるみの世界」から「パペポTV」まで昔からの鶴瓶フリークとしては、タイトルを見ただけで何のハナシか丸わかりです(笑)。
 知ってるハナシでも何度聞いても腹抱えて大笑い出来る内容なんですが、自分みたいなフリークで無くても、ある意味タイトルが「サゲを割ってる」ので、「たべにぃ」とか「助けて〜」とか(笑)、タイトル変えた方がいいんじゃないかと思います。

大トリは久々の柳家花緑で竹の水仙。元は上方落語らしい左甚五郎名人伝のひとつです。
 「みなさん笑い疲れてませんか?」って切り込みでしたが、おそらく予想されたんでしょう、笑い疲れに丁度いい落ち着いた噺だし、サムライの上手い花緑さんですから楽しめました。


夏は大銀座落語祭で東西落語、次回は秋だそう。


帰りはいつもの魚や
いつもどおりに豆鯵塩焼桶寿司など。

魚や02豆鯵
魚や03桶寿司

夏牡蠣がもう出てました。

魚や01夏ガキ


ruminn_master at 2008年05月15日 22:39 【芸】第28回東西落語研鑽会コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2007年05月30日

【芸】第23回 東西落語研鑽会 4

およそ2ヶ月に1回の東西落語研鑽会

今日のは上方落語が4本で、それを小朝が受けて立つ感じ。

「よ〜笑わしてもろた」ってな感じです。
------------
[第二十三回 番組]

桂  宗 助 「親子酒」
春風亭 小朝 「浜野矩随」
桂  ざこば 「子は鎹」
<仲入り>
笑福亭 鶴瓶 「長屋の傘」(私落語)
桂  春団治 「祝のし」

 下座 太田その社中
-----------------------

(謝辞)m(__)m Thanks!
★上方落語ネタ参照上方落語メモ「世紀末亭」
★上方落語解説参照上方落語のネタ
★江戸落語ネタ参照落語検索エンジン「ご隠居」
★江戸落語ネタ及び解説参照落語のあらすじ千字寄席
★江戸落語ネタ背景?参照落語の舞台を歩く


今回は「親子」関係、
それに劣らぬ「師弟」関係、そんなテーマでしょうか。

最初の桂宗助の「親子酒」、
米朝師匠のお弟子さんだそうですが普通に聞きやすい。
この落語会のいいところは有名処を東西並べながら
最初の一人に知名度の低い人が入って何だか新鮮なところ。
寄席に行くと下手な人の方が多いから苦痛だし、
でも名人上手有名人ばっかりでもねぇ、、、
ってなところで、いいバランスだと思います。

小朝の「浜野矩随」、
まず読めない「矩随」は「のりゆき」という人名で
親父が名人という彫り師のハナシ。
親子の情の「いい噺」です。
前に円楽さんで聞いたのかな。

ざこばの「子は鎹」、
これも読めないですね、「かすがい」。
現代人は知らないだろう、ってことで
実物をステージに持って来て見せてはりました(笑)。

ざこば師匠は声は悪いのですが
さすがに話し方でチャンと子供と親父と奥方の落差が有るのでテレビなどの印象よりはずっと受け止めやすい落語家さんだと思います。

鶴瓶の「長屋の傘」、
私小説ならぬ私落語
鶴瓶の実話を元にネタに仕上げたもので
この「長屋の傘」が最初の作品だそう。
これは内弟子時代の松鶴師匠とのエピソード。
松鶴さんの人柄を知ってる層にはかなりのツボです。

そうそう、今回は、いわば持ちネタでしたが
次回は古典落語の大ネタ、
小朝尊師(笑)よりの宿題が出て
(しかも本日の出番直前に(笑))
次回〜秋〜の東西落語では
「死に神」をやるそうです。
秋には鶴瓶さん全国の芝居小屋を「鶴瓶のらくだ」で回るそうで、秋に向かって一層ハゲそうですな(笑)。

大トリは春団治師匠の「祝のし」。
春団治師匠は枕もアッサリと自然に噺に入られて
さすがの年季を感じさせますが、
客として素直に楽しむ意味では
さすがに心地よくて〆に相応しい。


「子は鎹」に出て来たウナギが美味そうで、無性に食べたくなりました。





ruminn_master at 2007年05月30日 22:01 【芸】第23回 東西落語研鑽会コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2007年01月31日

【芸】第21回 東西落語研鑽会 3

およそ2ヶ月に1回の東西落語研鑽会

今日のは全体に軽かったね。

大ネタも長講も無かったし。

でもまぁ軽いけどそこそこ面白いレベルで揃ってました。

(21回有って未だに大失敗は笑瓶だけだと思う)

[第二十一回番組]------------
桂   かい枝 堪忍袋
春風亭 昇 太 お見立て(*)
笑福亭 鶴 光 袈裟御前
 仲入り 
春風亭 小 朝 七段目(*)
桂   三 枝 誕生日

     下座 太田その社中
----------------------------
[参考]
上方落語メモ【世紀末亭】
落語検索エンジン「ご隠居」
・*落語のあらすじ 千字寄席


最初の桂   かい枝って文枝さんの弟子なんだね。
次回の東西落語は文枝さんの追善だから
その露払いってところでしょうか。

自分が大阪を離れて長いから
上方落語の勢力図は知らないけど
期待してなかったのだけど結構運びも良くて面白かった。

ネタとしてサゲ自体に工夫が必要には思うけど。
(何で嫁の悪口を聞いた姑が元気になるのか、感情移入させて貰いたい)

次は六人の会から春風亭 昇 太
この人、上手いのも上手いと思うけどマクラが面白いんよね。
最初のかい枝と続けて客を騙して喜んでました(笑)。

仲入り前は笑福亭 鶴 光
ネタは講談みたいな噺なんだけど
細かいクスグリがリズム良くハナシを運んで
鶴光イメージとしては下品すぎることもなく
面白かった。

カタイ話はこんな変容も有るんだよね。

こぶ平(正蔵)も
講談ネタみたいな人情話多いけど
講釈師じゃなくて落語家らしく
ちゃんと笑わせて欲しい。。。

ってのは関西人のセンスかな?

仲入り後が春風亭 小 朝
マクラで
「今日みたいな軽い日もいいでしょう」
ってな言い訳が入りました(笑)。

まぁたまにはいいですけど。。。

ネタは歌舞伎ネタ。
ある程度知ってる人なら笑えるけど
東西落語研鑽会は客層が広いので
客席のウケも中途半端だった気もします。

昔は娯楽が少ないから歌舞伎は共通の教養、
それだからこそパロディみたいなこういうネタが活きたのでしょう。

演者とは関係ないけど
最後のサゲ、
小朝がクチにする一瞬前に
後ろの年寄りが
「あぁだから『七段目』」
って口走りやがって(笑)
もう!!!
年寄りになるとアチコチ締まりが無くなるから(笑)。

トリは紫綬褒章、上方落語協会会長の桂   三 枝
ネタはやっぱり新作落語。
大阪天満にできたばかりの繁盛亭の正月席に掛けてるぐらいだから練ったハナシなのでしょう。

でもなぁ。。。

考えオチでもないのだけど
登場人物が多いワリには
イマイチ描き分けが曖昧で
何だか最後は一拍置いて
「あ、そういうオチね」ってな感じ。

この人はどこまでも新作しかやらない気がしますが、
どうにも新作落語って軽いからねぇ。
でもって
今まで聞いたハナシでしか判断出来ないけど、
関西人の自分にとっても
志の輔の新作の方が笑いやすい。
何でだろう?
イマイチ個人的には面白みが大きくないです。


今日は上方落語から3席、江戸落語が2席。
寄席で慣れているせいなのか
江戸落語の人々の方が
マクラ、導入部の運びがスムーズで面白い気がしました。


上方落語も繁盛亭ができて変わっていくと面白いなぁ。


ruminn_master at 2007年01月31日 21:30 【芸】第21回 東西落語研鑽会コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2006年09月14日

【芸】第19回東西落語研鑽会 3

2ヶ月の一度の東西落語研鑽会
前回行き損ねて皆勤賞は逃したが、
コストパフォーマンスのいい落語会なので自分としては一生懸命チケット取って出掛けるイベント。
相変わらずの満員御礼の大人気。
客層も寄席や他の落語会と較べて非常に幅広いと思う。

第19回 東西落語研鑽会
平成18年9月14日(木)午後6時30分開演
 今回のプログラムの目玉はズバリ!正蔵が初演する<双蝶々>です。
これまでの温もりある落語から一変してヒールに挑む正蔵の悪党ぶりに注目です!!
そして、もうひとつのお楽しみは初登場の歌丸師匠。
勢いある若手の芸にかこまれて光を放つ円熟の芸に御期待下さい!!
皆様の御来場を心よりお待ち申し上げます。

会 場:有楽町よみうりホール
    (ビックカメラ 7F)
日 時:2006年9月14日(木)
 午後6時00分開場 6時30分開演
木戸銭:前売 3,500円(全席指定)
    【当日は500円増し】
主 催: 六 人 の 会
お問合せ:ねぎし事務所 筍娃-3873-0760
※未就学児のご入場はご遠慮ください。
※よみうりホールには障害者用のお手洗いはございません。
http://www.rakugokai.com/kensan-kai/touzairakugo.html


<番組>
桂    吉 坊 「商売根問とある解説
春風亭  昇 太 「青  菜千字寄席
桂    歌 丸 「井戸の茶碗千字寄席
 仲入り 
桂    雀三郎 「遊山船とある解説
林 家  正 蔵 「双蝶々背景解説

(謝辞)m(__)m Thanks!
★上方落語ネタ参照上方落語メモ「世紀末亭」
★上方落語解説参照上方落語のネタ
★江戸落語ネタ参照落語検索エンジン「ご隠居」
★江戸落語ネタ及び解説参照落語のあらすじ千字寄席
★江戸落語ネタ背景?参照落語の舞台を歩く


桂 吉坊は若くて元気がいい感じだけど一から十までテンションが高すぎて、まだメリハリがねぇ。。。
公式ファンサイトの紹介「桂吉朝の5番目弟子。桂米朝の孫弟子」を見る限り師匠筋は上品だから前途有望、って言いたいところだけど、当の師匠が死んじゃったから苦労してるだろうね。
ネタの商売根問は最初の「こぼれ梅」とサゲの「河太郎(ガタロ)」だけのショートバージョン。
「こぼれ梅」の行は枝雀さんが他のネタに混ぜたりしてたので馴染み深いです。

春風亭昇太の「青菜」は先週ネタを決めたときが暑かったので、との言い訳付きで涼しくなってしまった席に掛けてます。
これはネタ自体が馴染み有るものだけど、昇太さん勢いがあるからね、気分良くサゲまで運んでくれますな。

桂歌丸師匠の「井戸の茶碗」は上手いなぁやっぱり、って感じ。
声が武家噺に合ってるんですな。
気むずかしさと上品さが声に乗ってます。

桂雀三郎の「遊山船」は師匠の枝雀さんを彷彿とさせる語り口で楽しいんだけど、ネタのサゲ自体が説明口調なので少々勢いにブレーキが掛かったままに終わる感じで惜しい。

さて今回一番「???」だったのが最後の元こぶ平、林家正蔵の「双蝶々」。
人情噺に分類される全編で1時間半の長講ネタの一部をやりました。

人情噺ってのは
「ホロッとさせる」とか
「何だか心が温かくなった」とかだと思います。

この「双蝶々」は
(1)ガキの頃からの悪人が、
(2)奉公先の一人、二人と殺して逃げ、
(3)彷徨い巡って偶然に、乞食同然の両親と出会う、
その最後の遣り取り、再びの別れこそが「人情噺」なハナシです。

その大事な(3)を全てカットしてしまったので伏線になる(1)も全カット。
となると全く人情噺では無くなってます。

しかもこの噺、元が長講なためか(2)にクスグリが無い。
だからほとんど笑うこともできません。

長いからでしょうが
(1)と(2)を「小雀長吉(前・後)」、
(3)を「雪の子別れ」として区切って演じられることも少なくないようで、
林家正蔵さんだけの責任ではないですが
(2)だけって演じ方は客のこと考えてないなぁ、とか思います。

落語のカタルシスは緊張と緩和から出来てると思いますが、
このネタだと(1)から(2)で緊張感をピークに運んで
親子の出会いがどんでん返し、
親子の情の機微に触れて「ホロッと」来る(3)で大きく緩和できるのが魅力の噺。

(2)だけだと「ヒドイ奴が居るなぁ」だけです。

しかもそれがトリなので、そんな気分のままに会場を後にする訳で・・・
他の4席も台無しの気分になりました。
せめて中トリに掛けるのなら「口直し」の後半が有るからいいんだけど。。。

たしかに元こぶ平が林家正蔵になって上手くなったなぁ、上手くなってきたなぁ、とは感じます。
そういう意味では「芸を見せてる」んでしょう。
でも「上手い!」って言わせようとすることは落語なんだろうか?って思います。

百歩譲って(2)だけで勝負できるネタだとしたら、
そこでの見せ場は悪人の悪人らしさ、
ピカレスクロマンというか「悪漢」ぶりでしょう。
しかし元こぶ平、林家正蔵さん、人相が「おぼっちゃま」で声も優しいので不向き。
ハナシのチカラで巻き込んでしまう程のパワーもまだ無いと感じます。

難しいネタをやったものですね。

笑うことも心が温まることも無い、
生い立ちの説明も無い「とある悪人」が罪も無い丁稚小僧を絞め殺したシーンで終わる今回の一席、
落語って何だろう?」ってつくづく考えさせられた次第。

ruminn_master at 2006年09月14日 21:20 【芸】第19回東西落語研鑽会コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加
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