選挙

2009年08月30日

【参】遊びに行く前に大事なことはやっとこう 3

理屈じゃなくて利益とムードで動きやすい日本人にはアメリカの大統領選やってるような政策議論を前提にするには未成熟で、利益誘導とは切り離された支持政党とかも難しい感じ。
 そんな日本人には小選挙区制はまだまだ難しい制度だと思うけどね。

実は大事な最高裁裁判官国民審査も機能してるとは言い難いし。

審判の日02

まぁ国民の権利。義務ではないけど大人の責任ですな。

審判の日01

この記事は全部終わって数日後に書いてますが、まぁ結論自体は多くの人の予想通りではあったわね、数字はともかく。

字が読めないだとか酔っぱらいだとか細かいドジはともかくも、年金(社会保障)で「政府」が信用無くしたんだから、何とかする方法は無いか、って声が出てるのに何も出来ず、どころか裁判員制度(法務)とか高齢者医療(社会保険)とかでも同じようにピントの外れたイマイチ信用できない(コンセンサスの広く成立してない)制度を矢継ぎ早に打ち出してくる「政府」を何とかする方法が無いかと、そういう気持ちというかムードに誰が応えうるかと、そういう審判の日だったように思います。

今までは「官僚主導」だったと。

官僚制というのは上命下達の細分化した階層構造と前例主義、保守主義が本質、前例情報と経験を組織的に蓄積して後世の類似ケースに用いるシステムです。
 だから今までと同じようにやっていて上手く進む時代なら非常に優秀だし、戦後復興みたいに「元に戻す」のは得意技、だから必要な時代には極めて優秀なシステムです。
 でも翻ってみれば既得権益の保護が主要命題で当然にして新しいことは苦手、国を作る才能まである訳ではない。幾ら優秀だと言っても制度の目的も構造も違うものです。

他方で民主主義というのはベストではなくベターを集約していく、あるいは集約の過程での真理への接近を期待して「最善の政治制度」と人類の経験上帰結されたのが「民主主義」でしょう。
 日本には形式的には明治期に導入されましたがあれは諸外国にナメられないための仮面に過ぎませんから、むしろ敗戦によってもたらされた外来の制度のまま、未だに使いこなせてるとは言えなさそうです。

でも官僚制はもっと前の時代から日本に存在する中国由来の強固な、そしてある意味完成された制度ですから当然のようにずっとそっちが強かったのも無理無いとは思います。

そうではありますが民主主義下の官僚制はいかに民意反映の仕組みを作れるかが重要で、でないと民主主義の選択した「最善」を「前例がない」と拒否するばかり、本当の意味での「最善」を阻害するものでしかなくなります。
 他方で官僚制の側から見れば、民意の方こそが「国策」を阻害するものとして扱われ、何とかして民意の影響を薄め、既得権益関係の存続を第一義として国家政策を主導しようとし、またそうしてきて何とか回っていたのが今までの日本国の「政府」だったように思います。

「国民の声が届いてない」のではなく最初から「できれば声など聞きたくない」と思っている。

今回落選した与党候補者のニュース映像で、選挙運動中に掲げる政策への反対意見を一市民が述べたら「じゃあそういう候補者に投票すればいいでしょう!」って居丈高に言い放ってるのが見られました。そのくせ同じ人が支援者の集まりでは土下座していた。
 官僚出身のこの人は結局のところ個々の意見を拾い集めるという精神構造ではないのかもと思います。要は「私に任せて下さい」という意味では土下座でも何でもするけれど「任せる以上は口出すな」という前時代的な考え方のようにお見受けしました。

この特定の人物の資質の問題ではなく、官僚制というのは、「昔ながらにやる」ための前例に精通している自分たちの組織こそが最善の選択が出来ると信じる輩から成り立っており、余計なことをしてミスすれば出世できないという減点法の世界ですから本質的に保守的であり、官制大学を出て国家試験を通って頭脳明晰度には自信があるのでしょう。
 「最善は何か」その判断権者は大衆ではなく自分だと、我々の組織だと考えているように思います。

あるいは近世以前の為政者の価値観、「知らしむべからず依らしむべし」が未だにホンネなのかもと思える。

しかしこの完成された機構は、それで上手く行く時代が終わっていてもなお動き続ける哀しい永久機関のようなもの。

「今までのように」やろうとするパワーは相当のものがあると思われます。だからこそ郵政民営化も道路公団民営化も実に中途半端で終わってしまい、今のところ何ら「改革」では無いように思われます。


さて、今度の政権与党は官僚主導でなく政治家主導の「政府」を作るとのこと。

万人が満足行くような国家制度など芳醇な時代でもない今日の情勢では無理でしょうが、利益の付け替えに終わることなく、少なくとも民意を吸収する仕組み、プロセスの見える透明性のある仕組みを作って欲しいものだと思います。


などと固いことも考えるような日では有りましたが、まさにそのタイミングは飲み歩いてましたので(笑)、それは録画していた選挙特番を見た翌日に考えたこと。

見ていた特番は「もちろん」フジテレビです(笑)。

blog審判の日

 目尻上瞼にシャドウ入れてキリッと見せてますな。美しい。

朝番組やバラエティの「アヤパン」と違って、チャンとした「高島彩アナウンサー」って雰囲気、もちろん仕事人として仕切る技術は定評有る人ですから何の違和感も無く、ベテランの安藤さんと並びとはいえ報道の花形の「選挙特番」で腕を振るってました。
 こういう振り幅の大きさ、いわゆる「ツブシが利く」のが彼女のプロとしての凄さです。
 まぁ「ヤクザのチャンバラ」「小心者のクソ度胸」って部分も本人曰くを総合するとあるようですが、火事場の馬鹿力だって必死になって発揮できるのは潜在能力として鍛えられたり健常に維持されたりしてるからこそ、意外に地道な努力もしてそうね。

まぁ「バラエティのフジ」だから「ベストハウス123」のパロディなども入って多少はバラエティ仕様ではありましたが。
 ミナちゃんの小泉Jr取材は美男に浮かれた感じのかなりのミーハーだし(笑)。でもまぁそういうミーハー感を共有できる層もまた有権者の一部を構成する訳ですから、間違ってる訳では無いでしょう。要はアピールする層、想定する視聴者層の問題ですから。
 彩さんの方はブログで少し書いてた選挙区取材があんまり使われて無くて少し残念。

結論。基本タレ目好きだけどツリ目もイイね(笑)。

ruminn_master at 2009年08月30日 12:00 【参】遊びに行く前に大事なことはやっとこうコメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加
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