高野山

2006年09月25日

【宿】朝の勤行と精進料理 4

9月末ともなると高野山の夜に宿坊の煎餅布団では寒かった。

でもまぁ綺麗な空気のおかげなのか、
感覚的には十分に眠れた方だと思う。

朝の勤行に参加するために早起きした。

天徳院の本堂は入り口のすぐ横にある。
さほど大きくはないが、まとまりのいい厳かな空間。
天徳院本堂入り口
天徳院本堂


それが終わって朝ご飯。

天徳院朝食

左奥に写っている雁もどきがコクが有ってとっても美味しかった。
この春に恵光院で食べた朝食と較べて大差は無い。
けど恵光院の方は出汁の旨さ、天徳院の方は胡麻のコクの使い方が特徴に思う。

まぁ料理旅館じゃ無いんだけどね(笑)。
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弘法大師・空海を読む―即身成仏義・弁顕密二教論・般若心経秘鍵・三味耶戒序
空海の般若心経


ruminn_master at 2006年09月25日 08:18 【宿】朝の勤行と精進料理コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2006年09月24日

【酒】ここじゃ般若湯という 3

夕食の精進料理がインパクト不足だったので
金剛峯寺の向かいにある宿坊から少し歩いて買い出しに出た。

幸いにもすぐ近く、
金剛峯寺の斜め左向かい辺りの場所に
デイリーヤマザキ系だったかのコンビニと
古そうな酒屋さんが並んで営業していた。

その酒屋さんで見つけたカップ酒。

般若湯
般若湯01


般若心経がラベルに印刷してあって
「いかにも」高野山。

缶ビールを買いに入ったのだけど
思わず嬉しくて
普段は買わないワンカップも購入した次第。

ラベルを見ると初桜酒造
帰ってきてからHPを見たら
純米吟醸酒 高野山般若湯 『聖』HIJIRI
(720ml詰 1680円)
なんてのまで有るのね。

どこかで見つけたら買ってみよっと。
ワンカップの普通酒が甘ったるくなくて性質が良かったから。

ちなみにビールのことは『麦般若』っていうそうです。

高野山の冬は昼間でも氷点下15度なんて時期もある。
そんな場所で修行をする身を酒のチカラで温めて頑張れるときも有る。

だから禁止じゃなくて『般若湯』って言い訳(笑)。

自分も武術家の身、修行とは日々限界を試して超えることと思います。

要はどうやったら頑張ることができるか、それが大事なんだと思います。

言い訳で済むなら軽いモンです(笑)。


ruminn_master at 2006年09月24日 22:12 【酒】ここじゃ般若湯というコメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

【観】ライトアップの根本大塔 5

今回は御彼岸の期間に高野山に参拝できた訳だが、
有る意味、というか正直なところ、
高野山にとっては観光シーズンに当たる。

だからなのだろうか、
金剛峯寺から大門方向に少し歩いたところにある壇上伽藍の根本大塔が
珍しくライトアップされているとのこと。
壇上伽藍
伽藍は、密教教理に従い金胎両部の根本大塔と西塔の二基の塔が中心であり、総本山金剛峯寺の根本道場です。
 境内には、大塔・金堂・六角経蔵・御社・山王院・西塔・准胝堂・孔雀堂・御影堂・不動堂・愛染堂・大会堂・東塔が建立されており、曼荼羅世界そのものといえます。
http://www.koyasan.or.jp/shiru/meisyo/index.html
大塔
弘法大師は高野山開創に当り、この大塔を真言密教の根本道場として建立されたので根本大塔という。多宝塔としては日本で最初のものである。
胎蔵界の大日如来と金剛界の四仏が祀られる。現在の大塔は昭和十二年(1937)に完成を見たもので、高さ約48.5メートル、約23.5メートル四面の偉容を誇る。この中は大日如来の浄土であり、この中に参ると仏と結縁出来ると信じている
http://www.koyasan.or.jp/shiru/meisyo/cont-01/index.html


食後の散歩に見に出掛けた。

根本大塔をライトアップしてるのに
金剛峯寺周囲などはおそらく通常と変わりなく、
暗くて静かな夜道である。

大体の方向を頼りに
しばらく歩くと大塔の上部が見えてきて
無事辿り着くことができた。
根本大塔遠景
根本大塔全景
根本大塔ライトアップ


壮大なスケールと美しさ。

建造物としてのパワーに圧倒されます。
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巡る楽園 四国八十八ヶ所から高野山へ―三好和義写真集
高野山を訪ねる―一度は行ってみたい山上の聖地・霊峰
高野山秘宝大観
国宝・重要文化財大全〈11〉建造物 上巻
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ruminn_master at 2006年09月24日 21:14 【観】ライトアップの根本大塔コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

【食】高野山天徳院の精進料理 4

さて天徳院での夕食。

もちろん精進料理だ。

精進料理(夜)1の膳
精進料理(夜)2の膳


この春に恵光院で戴いた料理と較べて
品数は今回の方が一品多い。
(モズクの酢の物に当たる料理が一品違う)
とはいえ内容はほぼ同じ。
目立つのは
吸い物が恵光院では山菜蕎麦、
天徳院ではトロロ昆布と結び湯葉の吸い物。

煮焚きもの。
煮焚き物
これは恵光院の方が細工物も入って美味しかったかな。

蕎麦と炊き合わせの細工分が天徳院のモズク一品だと考えると内容的なバランスは変わらないね。

胡麻豆腐。
ゴマ豆腐

これはこの天徳院の方がコクが強めで個人的には好き。

まぁ胡麻豆腐そのものとして
天台宗永平寺のは皮まで使う黒っぽいものだが、
真言宗高野山のは白胡麻を使った色白で淡泊なのが特徴。

元々は何か考え方が違うのかも知れないけれど
門外漢にとってそこらへんは好みの問題か。

永平寺の方が少し食べるには美味いと思う。
でも味が濃い分で飽きやすいかも。

高野山の淡泊さも結構捨てがたい旨さで、
今回の天徳院の奴はなかなかコクも有って面白い。

精進料理は淡泊なだけに繊細な違いが感じられて楽しいね。
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高野山の精進料理―一二〇〇年の歴史が紡ぎ出す滋味を家庭で味わう
永平寺の精進料理 七六〇年受け継がれた健康の智慧を家庭でいただく
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ある小さな禅寺の心満ちる料理のはなし
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宗哲和尚の精進レシピ 家庭で簡単に作れる鎌倉不識庵のとっておき128品
精進百撰
精進料理辞典
身体にやさしい料理をつくろう―道元禅師の名著「典座教訓」の世界
精進SHOJIN―野菜は天才


ruminn_master at 2006年09月24日 19:41 【食】高野山天徳院の精進料理コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

【宿】高野山の名園宿坊 天徳院 4

高野山に宿坊は数多くある

子供の頃から何度も来ている高野山、
いつもは祖先の永代供養を頼んである恵光院に泊まるのだが、
今年は春に一度来ていたことも有るし今回は別の処にした。

天徳院

加賀百万石の用いた宿坊で、
入り口の提灯に前田家の家紋が入っている。
奥庭が国の重要文化財というお寺だ。

天徳院門柱
当院は、重要文化財の庭園を寺内に有し、総檜造り書院風客室より観賞できます。四季折々の山野草花に雅びの心が伝わる宿坊です。お食事は修行僧が作る、ごまどうふ・自生の山菜を中心とした精進料理をお召し上がりいただけます。

◇宿泊・昼食/個人・団体(参拝・観光・研修に御利用下さい)

◇回向・祈願/先祖供養・納骨・諸祈願承ります

◇体 験/お写経

◇部屋数/個室55室・大広間1室・中広間1室

◇収容人員/個人220名・団体220名

◇設 備/茶室使用可・駐車場(バス4台・乗用車20台)

◇洋式トイレ/有

【宿坊縁起】
元和八年、加賀百万石藩主三代前田利常公夫人天徳院殿(三代将軍家光公、千姫妹君)の菩提所として建立。又元禄十七年、五代将軍綱吉公の生母桂昌院殿が赤穂四十七義士の位牌を安置せられた。本尊は覚法親王の尊信された「山越の阿弥陀如来」の霊像をおまつりしております。
http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=4&pg=1&ino=BA613542&grp=all&grp=cat02

門を潜った前庭からして玉砂利に箒目が美しく入れられていて庭木はすっかり秋の気配。
天徳院前庭
天徳院前庭から空

宿坊自体が歴史的美術品の要素も有るのだろう。

重要文化財だという奥庭を臨む書院風客室も凝ったものだ。
天徳院書院

そして重要文化財の庭。
天徳院奥庭

池に浮かぶ小島は鶴と亀の見立て。
天徳院奥庭の鶴亀


入り口から宿泊部屋まで遠いのが難点だけど、
これは多分どこの宿坊でもそうなんだろうと思う。
その昔は
男部屋、女部屋に別れた集団生活、雑魚寝に近かったとのこと。
それが今の時代、個室じゃなきゃ嫌がられるので、
どこの宿坊も、たとえ襖一枚レベルでも個室を建て増ししているらしい。

結構設備の整った快適な宿坊だと思う。
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宿坊に泊まる
お寺に泊まろう?最新版・全国宿坊ガイド?
泊ってみたい宿坊―花・味覚・庭・温泉が魅力の寺全国150選


ruminn_master at 2006年09月24日 17:10 【宿】高野山の名園宿坊 天徳院コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

【詣】高野山 奥の院 5

金剛峯寺の後は奥の院へ。

奥の院は
深い木立に包まれて広大な供養塔の林立するエリアの最奥に
即身成仏したまま座して居られる弘法大師をお祀りしている場所。
とっても広いけど子供の頃から何度も来てる場所で、
供養塔の幾つかは懐かしい感じまでする。
奥の院門柱
秀吉供養塔
森
前田利長供養塔

(お骨が入ってない〜だから「お墓」じゃなくて「供養塔」〜とは言え、「面白い形だ」とかで写真を撮るのも気が退けるので最低限のみに)

高野山の供養塔には生花が無い。
それは
夏には蒸し暑く
冬には日中でも零下15度になる高野山の
過酷な自然に生花では耐えられないから。

そこで針葉樹の枝。
だけど葉先の尖った針葉樹の攻撃性は仏の世界では許され難い。

ところが高野槇は松の仲間の針葉樹なのに葉先は丸い。

そうしてここでは高野槇を供えることで許される。

今話題の高野槇とはそういう存在の植物だ。


さて奥の院

(もちろん奥の院は撮影禁止なので写真はありません)

本当の意味での奥の院とは
弘法大師が入定されているその場所で、
大勢の観光客がお参りして帰ってしまう燈籠堂の裏の建物の地下。
燈籠堂を時計回りに裏に回ってお堂にお参り、
さらに燈籠堂の地下に入って御簾の向こうの御真影にお参り。

この御真影の目の高さは、
ここに向かう途中の川に架かる橋の
たもとに立つ人の目の高さと同じにされているそうだ。

だから奥の院に詣る本当の意味を知る者のみが橋の手前で合掌礼をしてお参りする。

そしてそのようにお参りをして帰ってきました。

もともと自分自身は大した信仰心を持ってるとも思えません。
でも多くの人々が長年大事にしている価値観で
悪意や誤謬が無いと思われる真っ当な価値観を
安易に踏みにじることは誰にも許されないと思います。

こういう場所で作法に則って行動することというのは日常のダレた気分が引き締まる心地がして、とても好きな時間です。


(参考・弘法大師空海と高野山の旅
---

高野山 弘法大師空海の聖山
院政期高野山と空海入定伝説
高野山超人・空海の謎―真言密教と末法思想の源流とは
高野山密教曼荼羅―空海の世界
空海伝説の形成と高野山―入定伝説の形成と高野山納骨の発生
比叡山と高野山
高野山民俗誌〈奥の院編〉
高野山のすべて―弘法大師御入定千百五十年記念


ruminn_master at 2006年09月24日 16:26 【詣】高野山 奥の院コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

【観】高野山 金剛峯寺 3

高野山と言えば金剛峯寺。

これは学校で習う日本史の暗記事項だけど
高野山という山の上に金剛峯寺という寺院が建立されたという訳ではない。

そもそも「高野山」は「山」と付いていても、標高○メートルっていうような地上の出っ張りではない。
幾つかの山に囲まれた広大な盆地に空海が設けた修行の場、
それを「高野山」と呼び「金剛峯寺」と呼ぶ。

つまり本来は高野山=金剛峯寺だ、、、った。

今でも少なくとも高野山が単独の山を指す訳ではないが、
金剛峯寺の方は独立した建物として「高野山」の中に存在する。
一山の総称でもある金剛峯寺の建物は、以前は「青厳寺」と呼ばれ、太閤秀吉公が御母堂の菩提のために、当時の座主(金剛峯寺の住職)應其上人に命じて建立させたものでした。その後、明治に入り青厳寺の名を他に移し、金剛峯寺と呼ばれるようになりました。(和歌山県重要文化財)
http://www.koyasan.or.jp/shiru/meisyo/index.html

高野山 金剛峯寺
金剛峯寺門柱


中に入ると慶祝ムードに飾られた高野槇
高野槇

もともと高野槇は高野山ではポピュラー過ぎるほどにポピュラーな植物、
ほとんどどこにでも生えてるような感じの暑さ寒さに強い松の一種。
この時代に生まれた新しい親王って「大変だろうけど頑張って」って選択なんだろうなぁ、って思う。

中に入ると本堂は屋根の葺き替え中で見れなかった。
金剛峯寺改修中
金剛峯寺講堂

残念。

ruminn_master at 2006年09月24日 14:34 【観】高野山 金剛峯寺コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加
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