鷹狩
2008年01月05日
【観】鷹狩りの技、「放鷹術」実演
二条城内を一周してきた入退場口、大手門近くで、ちょうど放鷹術の実演をやると書いてあった時間に近くなった。
そんな単語は知らなかったけど鷹狩りの技術だというのは判るし、正月らしいモノね、「一富士、二鷹、三茄子」、縁起物です。
放鷹術
・日本放鷹協会
・猛禽類専門店「河童」(出演した鷹匠さんのお店)
・マニアか関係者の当日動画
放鷹術というのはいわゆる「見せ物」ではなく、鷹狩り(飼育・訓練をした鷹を利用した小動物の捕獲・狩猟)に用いることの出来る鷹を訓練する技術で、今回のイベントではその訓練の一端を見せてくれるらしい。
鷹狩りは仁徳天皇の時代からあるそうで、天皇や公家から信長の時代を経て江戸時代には将軍や諸大名といった武家に好まれ、明治維新で再び公家の手、すなわち宮内省、宮内庁の管轄になったと。
まぁ現代ではもう少し民間の広がりを持ち諸流派有るようだけど、今回は諏訪流。
・「輪廻り」
本来的に家禽でなくて野生の猛禽である鷹を人と場に慣れさせるための散歩ですな。
国家式典なんかの公式行事にも通用する鷹匠の衣装らしいけどバリエーションは有るね。当の「鷹」も国内だけで20数種、いわゆるトンビもその一種だそうで出演の鷹たちも様々。
もちろん日本国内では保護鳥なので捕獲出来ないから海外から輸入したり飼育してるものから繁殖させたりとのこと。
クマタカ、オオタカ、ハリスホーク(ワシタカ)、ハヤブサ(攻撃性の強いハヤブサは出番までは覆面頭巾されてました)と各種登場しました。
ついでに飛び入りでトンビも頭上を飛び回る(笑)。縄張りを荒らされるとか思ったんだろうね。
・「渡り」
止まり木や樹上に止まらせて、そこから呼び寄せる訓練らしい。
鷹の尾羽には鈴が付けられていて、それで鷹匠は離れて山谷に隠れた鷹の位置を判断するのだとか。
・「振替」
飼い主の言うことだけしか聞かないというのも役に立たないそうで、殿様の腕に止まったりもしなきゃならんと。だから鷹匠から鷹匠に飛び渡る訓練をさせるそうな。
右手は笛を吹いたり給餌したりのようですが、左手はゴツイ革手袋をしてそれに止まらせてる。猛禽はツメが武器、かなり鋭いものね。
鷹の足には「足革」という革紐が付いていて、それを左手で握っていることで平常は勝手に飛んでいかないようにしてると。
それでラリアートみたいに左手を前面に振り出しつつ「足革」を離すと鷹はフリスビーみたいに飛んで行きます。
受け止めるときには正面を向いていると警戒するので、背を向けて後ろ側から腕に止まらせ、すかさず「足革」を確保すると。
会場では「以前に見たことがある人」限定で(知らないとコワイし)、素人が体験させて貰ってました。今度機会があったらやってみたいね。
・「振鳩」
紐に付けた疑似餌などを捉えさせる訓練。鷹の種類によって地上を狙うモノや空中で捕獲させるものなどあるようです。
これを見ると「いかにも猛禽だなぁ」って感じますね。
やっぱり猛獣はカッコイイ!
飛び姿自体もそれぞれ違って、ハヤブサがヘリコプター並みに機敏だったのが印象的だったなぁ。
自分でも飼いたくなるけど(笑)大変だろうね。
考えてみれば鷹によらず動物との信頼関係形成で一番大事なのは日常の世話だもの。
きっとそちらの方が「伝統の技術」なのかも知れません。
---
その後、展示館で二条城の障壁画が新春特別公開されていたのを鑑賞。
「桃山の遺風 ―大広間四の間「松鷹図」障壁画―」
そう鷹が登場してるので放鷹術の会場で案内されていたのでした。
大きな壁3面に渡るような障壁画で、3羽が右からイヌワシ、クマタカ、オオタカだったかな?
言われなきゃ判りません(笑)。
でも武家の尚武の気風といったものから愛されたのだろうね、鷹は。
鷹の動きを見てるといろいろ勉強にもなりました。
機能美なんだろうけど、ホント猛禽って美しいね。
正月早々いいものを見せて頂きました。
そんな単語は知らなかったけど鷹狩りの技術だというのは判るし、正月らしいモノね、「一富士、二鷹、三茄子」、縁起物です。
放鷹術
・日本放鷹協会
・猛禽類専門店「河童」(出演した鷹匠さんのお店)
・マニアか関係者の当日動画
放鷹術というのはいわゆる「見せ物」ではなく、鷹狩り(飼育・訓練をした鷹を利用した小動物の捕獲・狩猟)に用いることの出来る鷹を訓練する技術で、今回のイベントではその訓練の一端を見せてくれるらしい。
鷹狩りは仁徳天皇の時代からあるそうで、天皇や公家から信長の時代を経て江戸時代には将軍や諸大名といった武家に好まれ、明治維新で再び公家の手、すなわち宮内省、宮内庁の管轄になったと。
まぁ現代ではもう少し民間の広がりを持ち諸流派有るようだけど、今回は諏訪流。
・「輪廻り」
本来的に家禽でなくて野生の猛禽である鷹を人と場に慣れさせるための散歩ですな。
国家式典なんかの公式行事にも通用する鷹匠の衣装らしいけどバリエーションは有るね。当の「鷹」も国内だけで20数種、いわゆるトンビもその一種だそうで出演の鷹たちも様々。
もちろん日本国内では保護鳥なので捕獲出来ないから海外から輸入したり飼育してるものから繁殖させたりとのこと。
クマタカ、オオタカ、ハリスホーク(ワシタカ)、ハヤブサ(攻撃性の強いハヤブサは出番までは覆面頭巾されてました)と各種登場しました。
ついでに飛び入りでトンビも頭上を飛び回る(笑)。縄張りを荒らされるとか思ったんだろうね。
・「渡り」
止まり木や樹上に止まらせて、そこから呼び寄せる訓練らしい。
鷹の尾羽には鈴が付けられていて、それで鷹匠は離れて山谷に隠れた鷹の位置を判断するのだとか。
・「振替」
飼い主の言うことだけしか聞かないというのも役に立たないそうで、殿様の腕に止まったりもしなきゃならんと。だから鷹匠から鷹匠に飛び渡る訓練をさせるそうな。
右手は笛を吹いたり給餌したりのようですが、左手はゴツイ革手袋をしてそれに止まらせてる。猛禽はツメが武器、かなり鋭いものね。
鷹の足には「足革」という革紐が付いていて、それを左手で握っていることで平常は勝手に飛んでいかないようにしてると。
それでラリアートみたいに左手を前面に振り出しつつ「足革」を離すと鷹はフリスビーみたいに飛んで行きます。
受け止めるときには正面を向いていると警戒するので、背を向けて後ろ側から腕に止まらせ、すかさず「足革」を確保すると。
会場では「以前に見たことがある人」限定で(知らないとコワイし)、素人が体験させて貰ってました。今度機会があったらやってみたいね。
・「振鳩」
紐に付けた疑似餌などを捉えさせる訓練。鷹の種類によって地上を狙うモノや空中で捕獲させるものなどあるようです。
これを見ると「いかにも猛禽だなぁ」って感じますね。
やっぱり猛獣はカッコイイ!
飛び姿自体もそれぞれ違って、ハヤブサがヘリコプター並みに機敏だったのが印象的だったなぁ。
自分でも飼いたくなるけど(笑)大変だろうね。
考えてみれば鷹によらず動物との信頼関係形成で一番大事なのは日常の世話だもの。
きっとそちらの方が「伝統の技術」なのかも知れません。
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その後、展示館で二条城の障壁画が新春特別公開されていたのを鑑賞。
「桃山の遺風 ―大広間四の間「松鷹図」障壁画―」
そう鷹が登場してるので放鷹術の会場で案内されていたのでした。
大きな壁3面に渡るような障壁画で、3羽が右からイヌワシ、クマタカ、オオタカだったかな?
言われなきゃ判りません(笑)。
でも武家の尚武の気風といったものから愛されたのだろうね、鷹は。
鷹の動きを見てるといろいろ勉強にもなりました。
機能美なんだろうけど、ホント猛禽って美しいね。
正月早々いいものを見せて頂きました。