2005年11月25日
【書】脳神経外科医さんの落語
と言っていいのかどうか、御本人は
「落語家が医者になっただけだ」と仰る。
十代目桂文治の弟子で桂前治という芸名のお医者さんだ。
(そういえば桂文治も昨年に本田美奈子と同じ急性骨髄性白血病で亡くなったんだっけか)
脳を鍛える大人の落語
十代文治 噺家のかたち

こだわり文治の泣きどころ―最後の噺家

古典落語名作選 其の一
師匠の桂文治の記憶は結構有るなぁ。
たしか黒紋付き着て高座に上がる最後の落語家とか言われてたんだっけ?
江戸落語のイメージの一つを桂文治に見ていたような気がする。
さて本書。
病院の中で患者さんを前に演った高座2席
「本膳」と「青菜」が収録されたCD付。
本の内容は「落語がいかに脳を活性化するか」と落語の筆写本。
落語は映像での笑いと違って聞き手が想像力を働かせて楽しむ要素が強い。
その結果、少し興奮しながら癒され、元気が出ると同時にリラックスするそうだ。
脳神経外科の先生がその実践として病院寄席をやってるらしい。
落語の方は「意外に上手い」って感じだし、声や滑舌も悪くないので聞きやすい。
ただ、
ネタはオーソドックスだが少々理屈っぽい噺だから演じ方次第って面もあって
あまり冒険はしてない「大人の落語」であるから、サゲで大爆笑とはいかない感じ。
でも少々考えさせるハナシの方が脳には良い、って選択かもしれない。
談志も
「落語という笑いがあるのは日本だけだ。中国や朝鮮には無い」って言ってたっけ。
(頭の善し悪しよりは文化としての余裕の問題とは思うけど)
たしかにコントより聞き手を選ぶ高度な脳の働きが要求される気がする。
脳には良さそうだね。
「落語家が医者になっただけだ」と仰る。
十代目桂文治の弟子で桂前治という芸名のお医者さんだ。
(そういえば桂文治も昨年に本田美奈子と同じ急性骨髄性白血病で亡くなったんだっけか)



こだわり文治の泣きどころ―最後の噺家

古典落語名作選 其の一
師匠の桂文治の記憶は結構有るなぁ。
たしか黒紋付き着て高座に上がる最後の落語家とか言われてたんだっけ?
江戸落語のイメージの一つを桂文治に見ていたような気がする。
さて本書。
病院の中で患者さんを前に演った高座2席
「本膳」と「青菜」が収録されたCD付。
本の内容は「落語がいかに脳を活性化するか」と落語の筆写本。
落語は映像での笑いと違って聞き手が想像力を働かせて楽しむ要素が強い。
その結果、少し興奮しながら癒され、元気が出ると同時にリラックスするそうだ。
脳神経外科の先生がその実践として病院寄席をやってるらしい。
落語の方は「意外に上手い」って感じだし、声や滑舌も悪くないので聞きやすい。
ただ、
ネタはオーソドックスだが少々理屈っぽい噺だから演じ方次第って面もあって
あまり冒険はしてない「大人の落語」であるから、サゲで大爆笑とはいかない感じ。
でも少々考えさせるハナシの方が脳には良い、って選択かもしれない。
談志も
「落語という笑いがあるのは日本だけだ。中国や朝鮮には無い」って言ってたっけ。
(頭の善し悪しよりは文化としての余裕の問題とは思うけど)
たしかにコントより聞き手を選ぶ高度な脳の働きが要求される気がする。
脳には良さそうだね。