2006年02月14日
【学】都市東京の内奥を見る(ゴミとエネルギーを考える日)
東京都のゴミ箱はせいぜい後40年分しかもたない。
狭い日本のゴミ埋立地耐用年数は全国平均だと10年にも満たないという。

もしかしたら今日見た施設のほとんどは
その心配がなければ無用なのだろうかと、ふと思ってみる。
星新一のSF短編、いわゆるショートショートで芝居にされたりもするし教科書にも採用されたこともある名作
「おーい、でてこーい」というのがある。
おーいでてこーい―ショートショート傑作選
台風の翌朝に町はずれにポッカリ開いた穴。
どうやら底無しらしいと判ると人々はあらゆるゴミをそこに捨て続ける。
最初は小さなゴミだったのがどんどん大きくなり、そして危険なモノまでも。
ラストは・・・
かなりスパイスの利いたニヤリ&ギクリという結末で終わる。
そんなゴミ箱が有れば問題が片づくのかというとコトはそう単純ではない。
たしかにゴミ箱が無くなる危機感は大きいが
目に見える「ゴミ」が片づいても水・空気・土壌は汚染されていく。
生産活動に伴い発生する熱やガスは地球全体の環境を変えていく。
環境問題はエネルギー問題とも隣接する。
無害なクリーンエネルギーが実用化されることも必要な方策だ。
SFサスペンス映画で
夢のクリーンエネルギーを発明した科学者が石油メジャーに謀殺される「チェーン・リアクション」なんてのが有った。
既得権益から一部不都合に思う人も有ろうけれど、
普通は誰でもそんな夢が実現すれば、などと思う。
な〜に夢想とばかりは言えない。
手塚治虫が描いた未来像には実現したものが山程有るのだから。
でも現状となると・・・まだまだ遠いのだろう。
廃棄物は生産・加工・消費の結果である。
生物界で言えば〜消費者の視点ではあるが〜
植物(生産)、草食動物(加工)、肉食動物(消費)となる。
言うまでもなく雑食である人間は肉食動物(消費者)であるが
実は生命のサイクルはこれでは完成していない。
ここに再生産者である微生物・菌類が加わって排泄物が土に戻り植物の栄養となることが不可欠だ。それにクリーンなエネルギーである太陽光と水が与えられて初めて植物は生産者としての役割を果たすことが出来る。
生産・加工・消費・再生産という循環が出来上がることで初めて生態系は完結する。
これをゴミ問題の置かれた都市問題に引き付けると
「循環型社会」を目指す方向性となる。
しかし人工環境を享受する人間の廃棄物は土に帰せるモノばかりではない。
現代となっては、むしろ簡単には土に帰せない石油製品の方が多いことは
ゴミ収集日にどれだけのゴミを自分が捨てるのか、
「燃えるゴミ」と「燃えないゴミ」、
それを比べてみれば誰にでも判る話である。
都市という人工環境の中で生活することは元来不自然なのだろう。
だからゴミを減らすこと、クリーンエネルギーを実用化すること
環境問題はエネルギー問題と隣接するが
再生産技術つまり「土(水・空気)に帰す」技術の発展のみならず
そうなるとゴミを出す消費者もゴミを減らす必要がある。
環境問題は教育問題とも隣接する。
「学校の勉強」って訳じゃない。
「どんな大人になるのか」ってハナシだろう。
子供にとっては先々の、大人にとっては子供から見ての。
ことはかなりヤヤコシイ。
だから勉強しましょう(笑)。
---------------------------------------------
最近よく参加する「社会科見学に行こう!」企画のMixi募集で参加。
朝の8:50集合は結構早いけど通勤時間。
りんかい線の東京テレポート駅はフジテレビの裏側にあたる。
今日はここからさらに海側に拡がる地域の見学だ。
そういえば都心から臨海地区を眺めると派手な建物が目に付く。
フジテレビとか有明コロシアムとか。
華やかさばかり目立つお台場の奥には
「人が目を背けがちなモノ」が隠されていたような、
ここにフジテレビの派手な建物を建てたのは意図的な目眩ましじゃないか、
穿った見方をすれば、、、だけど、そんな気がした日でもあった。
<行程>
8:50 東京テレポート駅集合
9:20 有明水素ステーション見学
10:00 有明清掃工場見学 (可燃ゴミ)
11:30 テレコムセンターにて昼食
13:00 PCB無害化処理施設見学
ペットボトル再処理工場(窓外見学)(資源ゴミ)
灰溶融処理(スラグ)工場建築現場(窓外見学)
不燃ゴミ処理工場(窓外見学)
粗大ゴミ処理工場(窓外見学)
14:30 東京かざぐるま→中央防波堤埋立処分場見学
15:00 中防庁舎展望室から全体像見学とビデオ学習。
16:00 東京テレポート駅前ひとまず解散
(大井町にてお茶→飲み→飲み(笑))
24:00 そんな頃に家に着きました〜

小中学校の社会科見学や企業研修、市民団体などは珍しくないようだけど
ネット募集の特徴とはいえ雑多な人種が20人程集まった見学会でした。
写真の題材として、シナリオのネタとして、機械好き、などなど。
不思議な集まりだよねぇ。
単なる好奇心のみの共有で集まっていて動機は様々なのだから。
個人的には愛知万博如きでもゴチャゴチャ考える疲れる性格(笑)、
いろいろ思うところはあったけれど
施設の人々はみな熱心かつ丁寧に説明してくれるし
見学先もよく考えられて全体を見渡せる感じ。
見学内容もかなり充実してて丁寧に解説され、色々な関心が喚起されました。
でまぁ
天気も良くて気持ちよく勉強できた、ってところでしょうか。
春からの一日見学コースは
埋立処分場を海から見ることの出来る
新東京丸船上見学会とセットになるそうだから

(昨年末12/20に乗船済だけどまだBlogにしてない)
興味の有る人は行くと日常が変わります。
---------------------------------------------

最初に案内されたのは
クリーンエネルギーとして実用化が模索されている燃料電池自動車にとってのガソリンスタンドに当たる施設。
といっても普通の個人で持てるような価格では生産されていないので未だ実験段階だ。
何と言っても液体水素は超低温だし圧縮水素は高圧ガスなのだから
脆い構造の自動車なんかじゃ事故でも起こされたら大変だからねぇ。
水素を使ってた飛行船ヒンデンブルグ事故の反省からその後の飛行船がヘリウムになったのだもの。
見学は遠巻きの柵越しで
「フラッシュを炊くような撮影はしないでください」とのこと。
見学時は輸送車からタンクへの搬入中で煙突から気化水蒸気が昇っていた。
それにしても
燃料電池バスは愛知万博を最後に今は既に運行を止めているし
今のところは庶民には無縁の、あくまでも実験施設だ。
庶民が宇宙に海外旅行に行けるのと
普通に燃料自動車を走らせることができるのと
一体どちらが早いだろう。
午前中の主たる見学場所は東京都の可燃ゴミ処理施設の中でも最先端の有明清掃工場。
中止になった都市博を想定した設計で進歩的な印象を与える。
煙突の壁面は電波時計が表示されるなど全体に清潔でゆったりしている。
しかし
その地下では臨海地区の可燃ゴミを収集し、消却し、浄化して
365日ほとんど休み無く、灰と空気と水に変えている。
そしてエネルギーにも。
中に入って行程のレクチャーを受けた後、見学に向かう。
この工場の最先端である所以は特にそのゴミ収集方法にある。
東京臨海副都心ごみ管路収集輸送システム。
臨海5地区のそれぞれのビルから出された可燃ゴミは
地下に張り巡らされた直径60センチの鋳鉄製のパイプで
掃除機のように直接この工場に吸い込まれるのだ。
1日400t(平均40万人分)のゴミを搬入でき、
その速度は時速100キロ近いという。
日本では兵庫県芦屋市で行われたのが最初で、2番目となる管路収集輸送施設だ。
収集されたゴミが工場内のバンカーに蓄積され、
コンピューター管理の下で順次燃焼される訳だが
ここでのゴミの役割は燃料でもある。
ゴミを燃焼する時に発生する高温蒸気で
工場を稼働させるだけの発電をする機能と
その過程の冷水・温水を臨海地区の冷暖房エネルギーとして利用する機能を併有する。
つまり薪でも有る訳だ。
隣には温水プールと体育館が有るし、
例えばフジテレビの冷暖房エネルギーはこうして供給されているらしい。
物体を物体にリサイクルするマテリアル・リサイクルと同様に
これもサーマル・リサイクルと呼ばれる立派なリサイクル。
そして残った灰・空気・水は
自然に帰すことの出来るレベルに浄化され工場外に運ばれる。
非常によくできたシステム。
ここは完結型都市の実験区でもある訳だ。

ただこの灰は
元の可燃ゴミから比べて1/20と圧倒的に小さくなってはいるが
この工場からトラックで埋め立て処分場に運ばれ
そのゴミ箱としての容積を埋めてしまうことには変わりない。
そこで考えられたのが
さらにこの灰を溶融することで煉瓦等に利用するスラグ化である。
そうすれば体積としてもさらに1/2となるし
再び人の生活空間に有益資材として戻されるため
埋め立て処分場を狭くする分量が減る。
今時代はそちらに向かって進んでいるようだ。
その為の大工場は臨海地区に現在建設中であった。
(太田第2清掃工場など稼働中の工場も現存する)
ちなみに
現在のところ東京都は可燃ゴミにプラスチック類は含めていないが
これはダイオキシンの問題性に認識が低く
燃焼釜の品質も低かった時代のハナシであり時代は変わったという。
プラスチックの中でも資源として利用できないものは
ゴミの軽量化の側面からも
有害物質発生の危険性除去の側面からも
高温で燃やしてしまった方が良いとなり
現在の燃焼技術および設備では「釜を傷める」こともないとのことで
東京都の法令整備を待つ段階らしい。
昼食後最初の見学地は有る意味今回の目玉、
一般募集の見学会としては最初の公開となるPCB無害化施設の見学であった。
PCB(ポリ塩化ビフェニール)とは
昨今話題の毒物ダイオキシン類似毒性物質であるが
一昔前はさしたる危険性の認識もなく
コンデンサーやトランスの中の冷却液or絶縁液として
例えば電柱の上にあるトランスに充填されたオイルに含まれていた。
また大小問わず工場には多かれ少なかれトランスが設置され
そこには柱上トランスより遥かに高濃度のPCB含有オイルが充填されていた。
過去形なのは
昭和43年(1968年)のカネミ油症事件を発端としてPCBの危険性が認識され
(この事件自体はPCBでなくその酸化物質PCDFが原因とのことだが)
現在では新たな使用も製造も禁じられているからだが、
1972年に製造中止になるまでの推定生産量は5万6千トン。
日本中で大量に残存している物質であるために
日本中を5つに分けて順次無害化処理をしている。
その首都圏エリアの施設がここ有明のものである。
危険物ゆえに
工場の床は万一事故が起きてもPCB含有オイルが漏れ出さないように2重3重にシールされているし、我々の見学も完全にガラス越しなものだった。
まるで核廃棄物を扱うかのような厳重な設備は
こうした有害廃棄物の問題性を端的に示しているように思えた。

PCB無害化施設の向かい側に「東京ペットボトルリサイクル株式会社」なる建物が見えた。
今回の見学先ではないが、バス内の解説と調べたところを総合すると、これもエコタウン構想の一環である。

エコタウン。
要は中間処分&リサイクル処理施設群であるが、
それをこの臨海地区に集中的に配置しようとしている訳だ。
この中で何が行われているかというと
回収されたPETボトルの再資源化である。
PETボトルからPETボトルにするのはなかなか困難だから
(それもできるようになったそうだが)
ここではフリースの原料繊維などに姿を変えるという。
例えばゲーセンのクレーンで釣られる人形の詰め物などにも。
とはいえ、
一時期問題視されたPETボトル回収率は高くなった反面
コストの安い中国などで処理されることも多く
ここのみならず幾つかある処理施設の稼働率は低下しているそうだ。
東京都各区の回収員の人々が集めて、飲み残しだの吸い殻だのを排除。
それだけでも大変な手間だけど処理施設に辿り着いてからも
全部でリサイクル不適合品の排除、キャップの選別、ラベル剥がしなど11もの行程を通過してようやく再び資源となりうる。
今回の見学コースでは素材としてのリサイクルは
可燃ゴミの灰をスラグにして煉瓦などにする部分以外は薄く
むしろエネルギーとしてのサーマル・リサイクルに比重がある。
PCB無害化施設を出てバスは
不燃ゴミが集められ破砕される施設、
粗大ゴミが集められて分別破砕される施設を車中から見学させてくれた。
こういう作業現場を見せられると自ずからゴミ分別の重要性が感得できますな。
だって結局は手作業なんだもの。
自分がやらないことを誰かがもっと手間暇掛けてやることになる。
単純なハナシなんだけど忘れがちだよね、人間のダメなトコロとして。
見学会バスは一般車両は入れない施設内に進む。
若洲にある風力発電の風車よりは少し小さいが2基並んで有るのが風力発電機「東京かざぐるま」である。
その足元に連れて行って貰った。



クリーンエネルギーとしては太陽光、地熱、潮力と並ぶ風力。
現在の風力発電は日本全国で目標発電量の1/3程度らしい。
目標を達成してようやく原発一基分。
単独で考えればまだまだだけど、色んな事を組み合わせていけば何とかなる。
その大事な1ピース。
何よりも「かざぐるま」は景色としても美しいよね。
風切り音が心地よく響いていた。
ゴミの埋め立て地というのは映像ではよく見るものの足を踏み入れるのは初めてだ。
可燃ゴミは灰となってる昨今では有っても
不燃ゴミは破砕されているだけだから、
それこそコンビニ弁当の残飯などが廃棄され
それを目当てにカラス、トンビ、ゆりかもめが大群で飛び交う。
臨海交通システムが「ゆりかもめ」という名前なのは皮肉なハナシだなぁ、と思う。
それなりの悪臭も漂っていた。


現在既に小高い土塁となっているのは中央防波堤外側埋立処分場(これを略して中防)。
これは2つに分かれて中央に潮の道を残していたのだが
既に新海面処分場(Aブロック)として埋められている。
新海面処分場全480ha。
Bブロックは現在ゴミが運ばれているまさに稼働中であり
CDブロックは工事中と言うところだ。
DEFブロックまで進むとそこでジ・エンド。
東京都のゴミ箱は満杯となる。
DEFブロックは未だ未着工だけれどまさに時間の問題だ。
ゴミと土砂を交互に埋めて人工島を作るのだが
東京都心の風の出入りを確保する必要がある。
この風の道を塞がないために土塁の高さは30mが限度だ。
埋立ゴミの地層を抜けて滲み出る浸出水はかなりの汚水なので
それを回収して浄化して水に戻す費用が一番割高だと言う。
そうした浸出水が海に流れ出ることを防止するため
埋立処分場の護岸は深い地下層まで鋼管矢板が打ち込まれ
地震などにも耐えられるよう頑丈に建設される。
1m作るのに3000万円。
新海面処分場の総工費は7400億円。
ゴミ問題はいわば最後の後始末。
神経質の上にも神経質に手を打たなければ全てが水泡に帰す。
この埋め立て地を走るトラックは島を出る前に
タイヤや車体に付着した泥土を落とすための波板橋を通過し、
消毒槽を走り抜け、
ハエを吹き飛ばすエアカーテンを抜けて、ようやく街なかに戻ることができる。
見学会の最後は
中防(中央防波堤外側埋立処分場)管理事務所の最上階で
まとめのビデオレクチャーと質疑応答を少々。
このフロアは展望フロアになっていてエコタウンも埋立処分場も見渡すことが出来る。
この地が無ければ東京都心は成り立たない。
それは厳然たる事実だ。忘れがちだけれど。
ここで見たビデオの一部に昔のニュース映画「東京ゴミ戦争」が流れた。
小学校時代に見た覚えのある映像だったけど今見ても衝撃的だ。
東京ゴミ戦争とは1971年に始まり
1972年(昭和47年)に問題が全国的に表面化したようだ。
5月19日:東京江東区議会が杉並区からのゴミ搬入拒否決議
5月22日:江東区議ら住民が杉並区のゴミの搬入を実力阻止
ここに東京ゴミ戦争が始まる。
(上掲他1973年とするサイトが多いのだが、貰った資料によると1972年のことらしい。
中日新聞の映像ニュースリストでも1972年(昭和47年)の事件だ。)
「戦争」というようなものは今は目に触れなくなったけれど
問題自体が消滅したとも思えない。
ただ、
当時のように生ゴミを焼却せずに埋めていた時代から比べると
平成に入ってからのこととは言え今では全量焼却処分だし
東京ゴミ戦争の反省から各区の対立を無くすべく
ゴミ処理について各区処理原則が確立した。
そのため「○○清掃工場」は東京23区各区に設けられている。
そして中間処分、つまり最終処分場へ至る流れについては23区共同の清掃一部事務組合が、最終処分は東京都が行う体制となっている。
この体制に至るために平成元年から始まったのがTOKYO SLIMキャンペーン。

こういう見学会、見学した我々の中で少しでも意識が変わってこそなのだろう。
丁寧に解説・案内してくれる担当の人々の熱意もそこにあるはずだ。
たしかに日々ゴミを捨てるときに多少考える時間が増えた。
でも考え方が明確になったことが収穫だったと言える。
消費者という存在は、ゴミという負の財産を基準に見れば生産者だ。
人が循環型社会の1ピースたり得るためには、かなりの成熟が必要かも知れない。
人間は安楽に流れる生き物なのだから。
---
大学の頃に
当時の岩波新書、今や絶版であろうか「公害摘発最前線」というのを読んで感銘を受け、学生で自主ゼミを組んで会いに伺ったことがあった。
その著者、田尻 宗昭 氏。
たしか3回程お会いしたのだが
安っぽい正義感でなく仕事としての使命感というようなものだった。
思えば今回取材した部署だったように思う。
凄く懐かしく思い出された。
四日市・死の海と闘う
油濁の海―巨大タンカーとCTSの危険
提言・東京湾の保全と再生
公害と私たちの生きかた
羅針盤のない歩み―現場に立って考える
タンカー事故防止対策と港湾計画

同時代ノンフィクション選集 (第9巻)

恐るべきエネルギー公害―天草環境会議報告集

海―生きる、学ぶ、探る
狭い日本のゴミ埋立地耐用年数は全国平均だと10年にも満たないという。

もしかしたら今日見た施設のほとんどは
その心配がなければ無用なのだろうかと、ふと思ってみる。
星新一のSF短編、いわゆるショートショートで芝居にされたりもするし教科書にも採用されたこともある名作
「おーい、でてこーい」というのがある。

台風の翌朝に町はずれにポッカリ開いた穴。
どうやら底無しらしいと判ると人々はあらゆるゴミをそこに捨て続ける。
最初は小さなゴミだったのがどんどん大きくなり、そして危険なモノまでも。
ラストは・・・
かなりスパイスの利いたニヤリ&ギクリという結末で終わる。
そんなゴミ箱が有れば問題が片づくのかというとコトはそう単純ではない。
たしかにゴミ箱が無くなる危機感は大きいが
目に見える「ゴミ」が片づいても水・空気・土壌は汚染されていく。
生産活動に伴い発生する熱やガスは地球全体の環境を変えていく。
環境問題はエネルギー問題とも隣接する。
無害なクリーンエネルギーが実用化されることも必要な方策だ。
SFサスペンス映画で
夢のクリーンエネルギーを発明した科学者が石油メジャーに謀殺される「チェーン・リアクション」なんてのが有った。
監督:アンドリュー・デイビス
Story
シカゴ大学のプロジェクト・チームはついに石油に替わる新エネルギーを水から発生させる画期的装置の開発に成功。だがその晩、何物かによって研究室が爆破される。偶然その場に居合わせたエンジニア、エディは事件の...(詳細こちら)
既得権益から一部不都合に思う人も有ろうけれど、
普通は誰でもそんな夢が実現すれば、などと思う。
な〜に夢想とばかりは言えない。
手塚治虫が描いた未来像には実現したものが山程有るのだから。
でも現状となると・・・まだまだ遠いのだろう。
廃棄物は生産・加工・消費の結果である。
生物界で言えば〜消費者の視点ではあるが〜
植物(生産)、草食動物(加工)、肉食動物(消費)となる。
言うまでもなく雑食である人間は肉食動物(消費者)であるが
実は生命のサイクルはこれでは完成していない。
ここに再生産者である微生物・菌類が加わって排泄物が土に戻り植物の栄養となることが不可欠だ。それにクリーンなエネルギーである太陽光と水が与えられて初めて植物は生産者としての役割を果たすことが出来る。
生産・加工・消費・再生産という循環が出来上がることで初めて生態系は完結する。
これをゴミ問題の置かれた都市問題に引き付けると
「循環型社会」を目指す方向性となる。
しかし人工環境を享受する人間の廃棄物は土に帰せるモノばかりではない。
現代となっては、むしろ簡単には土に帰せない石油製品の方が多いことは
ゴミ収集日にどれだけのゴミを自分が捨てるのか、
「燃えるゴミ」と「燃えないゴミ」、
それを比べてみれば誰にでも判る話である。
都市という人工環境の中で生活することは元来不自然なのだろう。
だからゴミを減らすこと、クリーンエネルギーを実用化すること
環境問題はエネルギー問題と隣接するが
再生産技術つまり「土(水・空気)に帰す」技術の発展のみならず
そうなるとゴミを出す消費者もゴミを減らす必要がある。
環境問題は教育問題とも隣接する。
「学校の勉強」って訳じゃない。
「どんな大人になるのか」ってハナシだろう。
子供にとっては先々の、大人にとっては子供から見ての。
ことはかなりヤヤコシイ。
だから勉強しましょう(笑)。
---------------------------------------------
最近よく参加する「社会科見学に行こう!」企画のMixi募集で参加。
朝の8:50集合は結構早いけど通勤時間。
りんかい線の東京テレポート駅はフジテレビの裏側にあたる。
今日はここからさらに海側に拡がる地域の見学だ。
そういえば都心から臨海地区を眺めると派手な建物が目に付く。
フジテレビとか有明コロシアムとか。
華やかさばかり目立つお台場の奥には
「人が目を背けがちなモノ」が隠されていたような、
ここにフジテレビの派手な建物を建てたのは意図的な目眩ましじゃないか、
穿った見方をすれば、、、だけど、そんな気がした日でもあった。
<行程>
8:50 東京テレポート駅集合
9:20 有明水素ステーション見学
10:00 有明清掃工場見学 (可燃ゴミ)
11:30 テレコムセンターにて昼食
13:00 PCB無害化処理施設見学
ペットボトル再処理工場(窓外見学)(資源ゴミ)
灰溶融処理(スラグ)工場建築現場(窓外見学)
不燃ゴミ処理工場(窓外見学)
粗大ゴミ処理工場(窓外見学)
14:30 東京かざぐるま→中央防波堤埋立処分場見学
15:00 中防庁舎展望室から全体像見学とビデオ学習。
16:00 東京テレポート駅前ひとまず解散
(大井町にてお茶→飲み→飲み(笑))
24:00 そんな頃に家に着きました〜

小中学校の社会科見学や企業研修、市民団体などは珍しくないようだけど
ネット募集の特徴とはいえ雑多な人種が20人程集まった見学会でした。
写真の題材として、シナリオのネタとして、機械好き、などなど。
不思議な集まりだよねぇ。
単なる好奇心のみの共有で集まっていて動機は様々なのだから。
個人的には愛知万博如きでもゴチャゴチャ考える疲れる性格(笑)、
いろいろ思うところはあったけれど
施設の人々はみな熱心かつ丁寧に説明してくれるし
見学先もよく考えられて全体を見渡せる感じ。
見学内容もかなり充実してて丁寧に解説され、色々な関心が喚起されました。
でまぁ
天気も良くて気持ちよく勉強できた、ってところでしょうか。
春からの一日見学コースは
埋立処分場を海から見ることの出来る
新東京丸船上見学会とセットになるそうだから
(昨年末12/20に乗船済だけどまだBlogにしてない)
興味の有る人は行くと日常が変わります。
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1.有明水素ステーション

最初に案内されたのは
クリーンエネルギーとして実用化が模索されている燃料電池自動車にとってのガソリンスタンドに当たる施設。
といっても普通の個人で持てるような価格では生産されていないので未だ実験段階だ。
何と言っても液体水素は超低温だし圧縮水素は高圧ガスなのだから
脆い構造の自動車なんかじゃ事故でも起こされたら大変だからねぇ。
水素を使ってた飛行船ヒンデンブルグ事故の反省からその後の飛行船がヘリウムになったのだもの。
見学は遠巻きの柵越しで
「フラッシュを炊くような撮影はしないでください」とのこと。
見学時は輸送車からタンクへの搬入中で煙突から気化水蒸気が昇っていた。
それにしても
燃料電池バスは愛知万博を最後に今は既に運行を止めているし
今のところは庶民には無縁の、あくまでも実験施設だ。
庶民が宇宙に海外旅行に行けるのと
普通に燃料自動車を走らせることができるのと
一体どちらが早いだろう。
<関連リンク>
・「有明水素ステーション」オープン!
・Iwatani-水素とイワタニ-水素と燃料電池-水素インフラ関連の国家プロジェクトとスケジュール
・昭和シェル石油株式会社-水素エネルギー-有明水素ステーション
・東京都の地球温暖化対策
・東京都燃料電池バスパイロット事業
2.有明清掃工場
午前中の主たる見学場所は東京都の可燃ゴミ処理施設の中でも最先端の有明清掃工場。
中止になった都市博を想定した設計で進歩的な印象を与える。
煙突の壁面は電波時計が表示されるなど全体に清潔でゆったりしている。
しかし
その地下では臨海地区の可燃ゴミを収集し、消却し、浄化して
365日ほとんど休み無く、灰と空気と水に変えている。
そしてエネルギーにも。
中に入って行程のレクチャーを受けた後、見学に向かう。
この工場の最先端である所以は特にそのゴミ収集方法にある。
東京臨海副都心ごみ管路収集輸送システム。
臨海5地区のそれぞれのビルから出された可燃ゴミは
地下に張り巡らされた直径60センチの鋳鉄製のパイプで
掃除機のように直接この工場に吸い込まれるのだ。
1日400t(平均40万人分)のゴミを搬入でき、
その速度は時速100キロ近いという。
日本では兵庫県芦屋市で行われたのが最初で、2番目となる管路収集輸送施設だ。
収集されたゴミが工場内のバンカーに蓄積され、
コンピューター管理の下で順次燃焼される訳だが
ここでのゴミの役割は燃料でもある。
ゴミを燃焼する時に発生する高温蒸気で
工場を稼働させるだけの発電をする機能と
その過程の冷水・温水を臨海地区の冷暖房エネルギーとして利用する機能を併有する。
つまり薪でも有る訳だ。
隣には温水プールと体育館が有るし、
例えばフジテレビの冷暖房エネルギーはこうして供給されているらしい。
物体を物体にリサイクルするマテリアル・リサイクルと同様に
これもサーマル・リサイクルと呼ばれる立派なリサイクル。
そして残った灰・空気・水は
自然に帰すことの出来るレベルに浄化され工場外に運ばれる。
非常によくできたシステム。
ここは完結型都市の実験区でもある訳だ。

ただこの灰は
元の可燃ゴミから比べて1/20と圧倒的に小さくなってはいるが
この工場からトラックで埋め立て処分場に運ばれ
そのゴミ箱としての容積を埋めてしまうことには変わりない。
そこで考えられたのが
さらにこの灰を溶融することで煉瓦等に利用するスラグ化である。
そうすれば体積としてもさらに1/2となるし
再び人の生活空間に有益資材として戻されるため
埋め立て処分場を狭くする分量が減る。
今時代はそちらに向かって進んでいるようだ。
その為の大工場は臨海地区に現在建設中であった。
(太田第2清掃工場など稼働中の工場も現存する)
ちなみに
現在のところ東京都は可燃ゴミにプラスチック類は含めていないが
これはダイオキシンの問題性に認識が低く
燃焼釜の品質も低かった時代のハナシであり時代は変わったという。
プラスチックの中でも資源として利用できないものは
ゴミの軽量化の側面からも
有害物質発生の危険性除去の側面からも
高温で燃やしてしまった方が良いとなり
現在の燃焼技術および設備では「釜を傷める」こともないとのことで
東京都の法令整備を待つ段階らしい。
3.PCB無害化処理施設
昼食後最初の見学地は有る意味今回の目玉、
一般募集の見学会としては最初の公開となるPCB無害化施設の見学であった。
PCB(ポリ塩化ビフェニール)とは
昨今話題の毒物ダイオキシン類似毒性物質であるが
一昔前はさしたる危険性の認識もなく
コンデンサーやトランスの中の冷却液or絶縁液として
例えば電柱の上にあるトランスに充填されたオイルに含まれていた。
また大小問わず工場には多かれ少なかれトランスが設置され
そこには柱上トランスより遥かに高濃度のPCB含有オイルが充填されていた。
過去形なのは
昭和43年(1968年)のカネミ油症事件を発端としてPCBの危険性が認識され
(この事件自体はPCBでなくその酸化物質PCDFが原因とのことだが)
現在では新たな使用も製造も禁じられているからだが、
1972年に製造中止になるまでの推定生産量は5万6千トン。
日本中で大量に残存している物質であるために
日本中を5つに分けて順次無害化処理をしている。
その首都圏エリアの施設がここ有明のものである。
危険物ゆえに
工場の床は万一事故が起きてもPCB含有オイルが漏れ出さないように2重3重にシールされているし、我々の見学も完全にガラス越しなものだった。
まるで核廃棄物を扱うかのような厳重な設備は
こうした有害廃棄物の問題性を端的に示しているように思えた。

<関連リンク>
・日本環境安全事業株式会社(JESCO)
・日本環境安全事業株式会社法(法文)
・「東京PCB廃棄物処理施設」の安全性を求めて
・東京都公式ホームページ/PCB廃棄物の無害化処理施設の整備受入
・「負の遺産「PCB」にどう立ち向かうべきか!!」(東京農工大サイトより)
・市民団体グリーン・アップによる先行見学記
4.車中から窓外に見える関係施設群
PCB無害化施設の向かい側に「東京ペットボトルリサイクル株式会社」なる建物が見えた。
今回の見学先ではないが、バス内の解説と調べたところを総合すると、これもエコタウン構想の一環である。

エコタウン。
要は中間処分&リサイクル処理施設群であるが、
それをこの臨海地区に集中的に配置しようとしている訳だ。
この中で何が行われているかというと
回収されたPETボトルの再資源化である。
PETボトルからPETボトルにするのはなかなか困難だから
(それもできるようになったそうだが)
ここではフリースの原料繊維などに姿を変えるという。
例えばゲーセンのクレーンで釣られる人形の詰め物などにも。
とはいえ、
一時期問題視されたPETボトル回収率は高くなった反面
コストの安い中国などで処理されることも多く
ここのみならず幾つかある処理施設の稼働率は低下しているそうだ。
東京都各区の回収員の人々が集めて、飲み残しだの吸い殻だのを排除。
それだけでも大変な手間だけど処理施設に辿り着いてからも
全部でリサイクル不適合品の排除、キャップの選別、ラベル剥がしなど11もの行程を通過してようやく再び資源となりうる。
今回の見学コースでは素材としてのリサイクルは
可燃ゴミの灰をスラグにして煉瓦などにする部分以外は薄く
むしろエネルギーとしてのサーマル・リサイクルに比重がある。
PCB無害化施設を出てバスは
不燃ゴミが集められ破砕される施設、
粗大ゴミが集められて分別破砕される施設を車中から見学させてくれた。
こういう作業現場を見せられると自ずからゴミ分別の重要性が感得できますな。
だって結局は手作業なんだもの。
自分がやらないことを誰かがもっと手間暇掛けてやることになる。
単純なハナシなんだけど忘れがちだよね、人間のダメなトコロとして。
<関連リンク>
・<<循環型社会・エコタウン構想全体について>>
[行政側の視点]
・プラ処理協ニュースNO.271-3「スーパーエコタウン事業について聞く」
・神戸市生活文化観光局消費生活課HPより消費生活講座の概要
[市民側の視点]
・スーパーエコタウン建築現場(市民団体グリーン・アップHPより)
・首都圏スーパーエコタウンの説明(同)
・市民団体グリーン・アップ
・<<PETボトルリサイクルについて>>
・PETボトルリサイクル推進協議会
・(財)日本容器包装リサイクル協会
・東京都消費生活総合センター 東京くらしねっと−読者レポート
・どうなってるの?ペットボトル - どうなってるの?ペットボトル - 環境goo
・「PETボトルのリサイクル 現状と課題」(個人のレポートか?)
5.東京かざぐるま
見学会バスは一般車両は入れない施設内に進む。
若洲にある風力発電の風車よりは少し小さいが2基並んで有るのが風力発電機「東京かざぐるま」である。
その足元に連れて行って貰った。



クリーンエネルギーとしては太陽光、地熱、潮力と並ぶ風力。
現在の風力発電は日本全国で目標発電量の1/3程度らしい。
目標を達成してようやく原発一基分。
単独で考えればまだまだだけど、色んな事を組み合わせていけば何とかなる。
その大事な1ピース。
何よりも「かざぐるま」は景色としても美しいよね。
風切り音が心地よく響いていた。
6.中央防波堤埋立処分場
ゴミの埋め立て地というのは映像ではよく見るものの足を踏み入れるのは初めてだ。
可燃ゴミは灰となってる昨今では有っても
不燃ゴミは破砕されているだけだから、
それこそコンビニ弁当の残飯などが廃棄され
それを目当てにカラス、トンビ、ゆりかもめが大群で飛び交う。
臨海交通システムが「ゆりかもめ」という名前なのは皮肉なハナシだなぁ、と思う。
それなりの悪臭も漂っていた。


現在既に小高い土塁となっているのは中央防波堤外側埋立処分場(これを略して中防)。
これは2つに分かれて中央に潮の道を残していたのだが
既に新海面処分場(Aブロック)として埋められている。
新海面処分場全480ha。
Bブロックは現在ゴミが運ばれているまさに稼働中であり
CDブロックは工事中と言うところだ。
DEFブロックまで進むとそこでジ・エンド。
東京都のゴミ箱は満杯となる。
DEFブロックは未だ未着工だけれどまさに時間の問題だ。
ゴミと土砂を交互に埋めて人工島を作るのだが
東京都心の風の出入りを確保する必要がある。
この風の道を塞がないために土塁の高さは30mが限度だ。
埋立ゴミの地層を抜けて滲み出る浸出水はかなりの汚水なので
それを回収して浄化して水に戻す費用が一番割高だと言う。
そうした浸出水が海に流れ出ることを防止するため
埋立処分場の護岸は深い地下層まで鋼管矢板が打ち込まれ
地震などにも耐えられるよう頑丈に建設される。
1m作るのに3000万円。
新海面処分場の総工費は7400億円。
ゴミ問題はいわば最後の後始末。
神経質の上にも神経質に手を打たなければ全てが水泡に帰す。
この埋め立て地を走るトラックは島を出る前に
タイヤや車体に付着した泥土を落とすための波板橋を通過し、
消毒槽を走り抜け、
ハエを吹き飛ばすエアカーテンを抜けて、ようやく街なかに戻ることができる。
7.総括〜東京ゴミ戦争の時代から〜
見学会の最後は
中防(中央防波堤外側埋立処分場)管理事務所の最上階で
まとめのビデオレクチャーと質疑応答を少々。
このフロアは展望フロアになっていてエコタウンも埋立処分場も見渡すことが出来る。
この地が無ければ東京都心は成り立たない。
それは厳然たる事実だ。忘れがちだけれど。
ここで見たビデオの一部に昔のニュース映画「東京ゴミ戦争」が流れた。
小学校時代に見た覚えのある映像だったけど今見ても衝撃的だ。
東京ゴミ戦争とは1971年に始まり
1972年(昭和47年)に問題が全国的に表面化したようだ。
5月19日:東京江東区議会が杉並区からのゴミ搬入拒否決議
5月22日:江東区議ら住民が杉並区のゴミの搬入を実力阻止
ここに東京ゴミ戦争が始まる。
(上掲他1973年とするサイトが多いのだが、貰った資料によると1972年のことらしい。
中日新聞の映像ニュースリストでも1972年(昭和47年)の事件だ。)
「戦争」というようなものは今は目に触れなくなったけれど
問題自体が消滅したとも思えない。
ただ、
当時のように生ゴミを焼却せずに埋めていた時代から比べると
平成に入ってからのこととは言え今では全量焼却処分だし
東京ゴミ戦争の反省から各区の対立を無くすべく
ゴミ処理について各区処理原則が確立した。
そのため「○○清掃工場」は東京23区各区に設けられている。
そして中間処分、つまり最終処分場へ至る流れについては23区共同の清掃一部事務組合が、最終処分は東京都が行う体制となっている。
この体制に至るために平成元年から始まったのがTOKYO SLIMキャンペーン。

こういう見学会、見学した我々の中で少しでも意識が変わってこそなのだろう。
丁寧に解説・案内してくれる担当の人々の熱意もそこにあるはずだ。
たしかに日々ゴミを捨てるときに多少考える時間が増えた。
でも考え方が明確になったことが収穫だったと言える。
消費者という存在は、ゴミという負の財産を基準に見れば生産者だ。
人が循環型社会の1ピースたり得るためには、かなりの成熟が必要かも知れない。
人間は安楽に流れる生き物なのだから。
<関連リンク>
・<<公的機関など全般的情報源>>
・東京二十三区清掃一部事務組合
・東京都環境局廃棄物管理情報「廃棄物とリサイクル」
・(財)東京都環境整備公社:普及広報事業(Topページ)
・東京都環境局公式ウェブサイト「東京の環境」
・東京のみなと と うみ((社)東京都港湾振興協会(東京みなと館)Official Site )
・<<東京ゴミ戦争について>>
・東京都公式ホームページ/ビデオもくろく(環境・清掃)
・新鐘68 早稲田に聞け!「環境」ごみ問題と自治体
・<<その他>>
・ざつがく・どっと・こむ: ゴミ穴をのぞく
・江東区 - Wikipedia
・ららら♪環境ランド
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大学の頃に
当時の岩波新書、今や絶版であろうか「公害摘発最前線」というのを読んで感銘を受け、学生で自主ゼミを組んで会いに伺ったことがあった。
その著者、田尻 宗昭 氏。
たしか3回程お会いしたのだが
安っぽい正義感でなく仕事としての使命感というようなものだった。
思えば今回取材した部署だったように思う。
凄く懐かしく思い出された。
四日市・死の海と闘う
油濁の海―巨大タンカーとCTSの危険
提言・東京湾の保全と再生
公害と私たちの生きかた
羅針盤のない歩み―現場に立って考える
タンカー事故防止対策と港湾計画

同時代ノンフィクション選集 (第9巻)

恐るべきエネルギー公害―天草環境会議報告集

海―生きる、学ぶ、探る
ruminn_master at 2006年02月14日 23:14 【学】都市東京の内奥を見る(ゴミとエネルギーを考える日)│コメント(1)│トラックバック(0)
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