2007年08月03日

【食】今年の茶豆 4

新潟の知人経由で今年の「茶豆」が届いた。

「茶豆」は「だだちゃ豆」の一種である。

 例年山形から「だだちゃ豆」を何種類か取り寄せるのだけど生産量が増えるに従って年々味が落ちてる気がしてるので、まぁアチコチで食えるし、と思って今年は手配していなかった。
 そんなところに分けて貰えたので有りがたく。

 「茶豆」は「だだちゃ豆」を山形県鶴岡から新潟に持ち込んで新潟で採れるようになった新潟の特産品である。
 例によって「別物だ」とか「ウチが元祖だ」とかの本家・元祖争いは有るようだけど自分はこの考えを支持する。
 そもそも単純なハナシ鶴岡で採れたモノでない限り隣接する酒田だろうが遊佐だろうが「だだちゃ」とは名乗らせてくれないというのが根本にあって、それで新潟の「茶豆」の評判の方が最近は芳しいなんて事情が有るものだからヤヤコシくなっただけなんでしょう。

 たしかに最近では「だだちゃ」より新潟の「茶豆」の方が美味しいって人が増えてるらしい。

さて味見。

調理方法も色々あるけど自分はまずアライグマみたいな手捌きで塩揉みして表面の産毛と汚れと余分な青臭さを抜きます。

茶豆01

湯が沸くまで待ってるとジンワリと表皮が汗をかいて青臭いのが抜けます。

茶豆02


で、一掴みの塩を入れたタップリのお湯で茹でると。
 茹でてる最中の香りの強さは「だだちゃ」の方が上かな。
 掻き混ぜる菜箸に触れる豆の感触や時々の味見などで様子を見ながら少し硬い目で湯から引き上げ。
 ものの3分程。

 蕎麦打ちに使ってる大きなボウルですが、茹で上がったらここに開けて空中にトスしながら冷まして行きます。

茶豆03

 ここで塩を振る人が居ますけど無駄に思うしマトモな枝豆なら不必要に思うので自分はそのままです。

もちろんビールは不可欠(笑)。

茶豆04

一鞘に2粒なのがこの「だだちゃ」系の枝豆の特徴。

茶豆05

よく料理屋で中の豆の部分のみを磨り潰してスープなどにしますけど、実は「だだちゃ」のもっとも香り高いのが薄皮部分なのでモッタイナイんですね。

だから食べる時も居酒屋でよくやるように鬼皮の上から押し出して口に放り込むと薄皮まで剥がれてしまうことが多いのでモッタイナイ

クルミみたいに鬼皮を割って中の豆粒を薄皮ごと口に入れるのが「だだちゃ」の味わい方だと思います。
(好みの問題ですけど)

この茶豆はタンパク質的な旨味じゃなくて甘味系の旨味のタイプでした。

 「だだちゃ」の方でも10年ぐらい前まではミルクのような旨味の強いタイプに結構出会えたけど、最近ではどこでも甘味系旨味止まりな気がしてます。
 そしてもともと全部が全部でなくて何粒かに1回、って感じなんだけど近年はその確立が悪くなってきてるな、なんて思ってました。

 ときどき抜群に美味いのがいいか、平均値が高いのがいいか、は好みの問題でしょうけど、甘味系の旨味の方が判りやすいし、そちらの人気が出るのも時代なのかな、とか思います。

 まぁどっちにせよ美味いモノは美味い訳で、美味い麦酒に美味い枝豆は最高の取り合わせだと思う。

夏が来たよ。

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ruminn_master at 2007年08月03日 19:26 【食】今年の茶豆コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加


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