2007年08月09日
【食】瓢亭の朝がゆ(京都)
このツアーの目玉は昨夜の納涼床と今朝の朝がゆの組み合わせにある。
旅館に泊まると朝食が付いてるし、ビジネスホテルから食べに出てくるには少々時間が早いから組み合わせ難い有名店だから。
「たかがおかゆ」ではありません。
さて
懐石料理 京・南禅寺畔 瓢亭 本店
・ぐるなび


団体ツアーのスケールメリットも手伝って立派な本店の方です。
コースとしてみても本店の朝がゆは5500円(別館は4100円)ですが、それにしては立派で、冬の鶉がゆ(本店12100円、別館4100円)並みに品数も多いので団体仕様のオプション付きかもしれません。
さて

300年前の旅茶屋から始まり、1837年からの料亭、懐石料理のお店らしく狭い空間ながらも見事な庭が造られています。
入り口から奥の広間に案内されるまでの左右には少人数用の御茶室が幾つか有って、それはそれで趣有りそう。
自分たちは50名の団体なので大きな広間です。

それでも掛け軸や襖障子など趣があって和服の女性がもてなしてくれました。
席には意匠の瓢箪を思わせる焼き物のお重、茶碗、香の物が予め準備されていました。

最初に梅昆布茶。


「まずお上がり下さい」ってことで強く勧められます。
祇園で遊んだ翌朝、二日酔い明けの朝食を想定されているようで、まずは「口直し」って訳です。
少し柔らかめの小梅の強い酸味と上等の色紙昆布の旨味が味覚を醒ましてくれます。
瓢亭名物、一子相伝の「瓢亭玉子」が運ばれてきて朝食の始まり。

三段重を並べてみるとかなり立派な品数。
こんなにいっぱい二日酔いの朝に食えるかぃ!(笑)
三段重、上から。

胡麻和えは優しい味、粉山椒がアクセント。

甘鯛、関西で言うところの「グジ」とモズクのみぞれ酢和え。
鶏肉かと思う程に歯応えもシッカリしてるし酢はキツくなく、やっぱり優しさを感じます。

生麩・揚麩・絹鞘・魚卵蒸・茄子の焚き合わせ。
どれも甘過ぎず朝食らしい絶妙のバランス。
運ばれてきた瓢亭玉子の皿。

瓢亭玉子、笹寿司、小魚の甘露煮、栗の甘露煮のお皿。

笹寿司の中身は鯛ですね。この味も穏やか。

小魚はゴリです。琵琶湖名物。
久々だなぁ。
ここは南禅寺、南禅寺は琵琶湖の水が京都に入ってくる入り口ですから縁のある食べ物という訳ですな。

これが一子相伝の名物「瓢亭玉子」。
要は半熟玉子ですけど特に調味をしてる訳でも無さそうで上等の鶏卵の甘味を見事に引き出してると言えそう。特に黄身が半熟なのはもちろん、白身も固すぎず、これはおそらく丁寧に温度調整、時間調整をしてるのかと思われます。
さすが名物、面白いね。
続いて運ばれてきた替え椀。

替え椀は南禅寺名物というべき湯豆腐です。
分厚つ目の板海苔が豆腐の柔らかさを引き立てると共に磯の香りを楽しませてくれてます。
やっぱり出汁がいいですね。
続いて運ばれてきたのは焼き魚。


稚鮎の塩焼き。蓼酢。
ヒレを綺麗に広げて炭火でじっくり丁寧に焼き上げてますね。小振りですが頭から尻尾まで余すところ無く美味しく頂きました。
ここで冷たいお茶。

コースの切り替わりサインでしょうか。
何と言っても「朝がゆ」を食べに来てるのにここまで気配もありませんからこれは立派にある種のコース料理に組み立てられてるようです。

いよいよ「お粥」と言うことで伏せられた茶碗を取り上げると下から丁寧に刻んだ大根と瓜の漬け物、京都名物の縮緬山椒が登場。
瓢亭のお粥の特徴である「餡」が先に運ばれてきました。


銀餡じゃなくて金餡ですね。
お粥が運ばれてきました。

ちなみに目の前の塗りのお盆ではなく横手の木のお盆に用意されるのは重みのある粥椀の糸尻で塗りのお盆が傷付かないようにです。
(写真撮影の都合で以下の写真ではその時のみ手前に持って来てます)


綺麗な炊きあがり。


茶碗にお粥をよそって金餡をかけて頂きます。
判りやすく言えば甘味を抑えて旨味を強めた「みたらし」って感じでしょうか。
御馳走様でした。
平らげたところで思うに
これは「二日酔い明け」の料理と言っても
正確には「迎え酒のため」の料理かと。
迎え酒に熱燗を相手に食べる料理。
味付けはいずれも抑え目で優しく、食べる程に食欲を掻き立てる感じ。
新たに面白い文化を体験した気分です。
旅館に泊まると朝食が付いてるし、ビジネスホテルから食べに出てくるには少々時間が早いから組み合わせ難い有名店だから。
「たかがおかゆ」ではありません。
さて
懐石料理 京・南禅寺畔 瓢亭 本店
・ぐるなび


団体ツアーのスケールメリットも手伝って立派な本店の方です。
コースとしてみても本店の朝がゆは5500円(別館は4100円)ですが、それにしては立派で、冬の鶉がゆ(本店12100円、別館4100円)並みに品数も多いので団体仕様のオプション付きかもしれません。
さて

300年前の旅茶屋から始まり、1837年からの料亭、懐石料理のお店らしく狭い空間ながらも見事な庭が造られています。
入り口から奥の広間に案内されるまでの左右には少人数用の御茶室が幾つか有って、それはそれで趣有りそう。
自分たちは50名の団体なので大きな広間です。

それでも掛け軸や襖障子など趣があって和服の女性がもてなしてくれました。
席には意匠の瓢箪を思わせる焼き物のお重、茶碗、香の物が予め準備されていました。

最初に梅昆布茶。


「まずお上がり下さい」ってことで強く勧められます。
祇園で遊んだ翌朝、二日酔い明けの朝食を想定されているようで、まずは「口直し」って訳です。
少し柔らかめの小梅の強い酸味と上等の色紙昆布の旨味が味覚を醒ましてくれます。
瓢亭名物、一子相伝の「瓢亭玉子」が運ばれてきて朝食の始まり。

三段重を並べてみるとかなり立派な品数。
こんなにいっぱい二日酔いの朝に食えるかぃ!(笑)
三段重、上から。

胡麻和えは優しい味、粉山椒がアクセント。

甘鯛、関西で言うところの「グジ」とモズクのみぞれ酢和え。
鶏肉かと思う程に歯応えもシッカリしてるし酢はキツくなく、やっぱり優しさを感じます。

生麩・揚麩・絹鞘・魚卵蒸・茄子の焚き合わせ。
どれも甘過ぎず朝食らしい絶妙のバランス。
運ばれてきた瓢亭玉子の皿。

瓢亭玉子、笹寿司、小魚の甘露煮、栗の甘露煮のお皿。

笹寿司の中身は鯛ですね。この味も穏やか。

小魚はゴリです。琵琶湖名物。
久々だなぁ。
ここは南禅寺、南禅寺は琵琶湖の水が京都に入ってくる入り口ですから縁のある食べ物という訳ですな。

これが一子相伝の名物「瓢亭玉子」。
要は半熟玉子ですけど特に調味をしてる訳でも無さそうで上等の鶏卵の甘味を見事に引き出してると言えそう。特に黄身が半熟なのはもちろん、白身も固すぎず、これはおそらく丁寧に温度調整、時間調整をしてるのかと思われます。
さすが名物、面白いね。
続いて運ばれてきた替え椀。

替え椀は南禅寺名物というべき湯豆腐です。
分厚つ目の板海苔が豆腐の柔らかさを引き立てると共に磯の香りを楽しませてくれてます。
やっぱり出汁がいいですね。
続いて運ばれてきたのは焼き魚。


稚鮎の塩焼き。蓼酢。
ヒレを綺麗に広げて炭火でじっくり丁寧に焼き上げてますね。小振りですが頭から尻尾まで余すところ無く美味しく頂きました。
ここで冷たいお茶。

コースの切り替わりサインでしょうか。
何と言っても「朝がゆ」を食べに来てるのにここまで気配もありませんからこれは立派にある種のコース料理に組み立てられてるようです。

いよいよ「お粥」と言うことで伏せられた茶碗を取り上げると下から丁寧に刻んだ大根と瓜の漬け物、京都名物の縮緬山椒が登場。
瓢亭のお粥の特徴である「餡」が先に運ばれてきました。


銀餡じゃなくて金餡ですね。
お粥が運ばれてきました。

ちなみに目の前の塗りのお盆ではなく横手の木のお盆に用意されるのは重みのある粥椀の糸尻で塗りのお盆が傷付かないようにです。
(写真撮影の都合で以下の写真ではその時のみ手前に持って来てます)


綺麗な炊きあがり。


茶碗にお粥をよそって金餡をかけて頂きます。
判りやすく言えば甘味を抑えて旨味を強めた「みたらし」って感じでしょうか。
御馳走様でした。
平らげたところで思うに
これは「二日酔い明け」の料理と言っても
正確には「迎え酒のため」の料理かと。
迎え酒に熱燗を相手に食べる料理。
味付けはいずれも抑え目で優しく、食べる程に食欲を掻き立てる感じ。
新たに面白い文化を体験した気分です。
★京都1泊2日バス旅★
・クラブツーリズム『優雅な夏の京都を食す!鱧づくし川床会席&老舗「瓢亭」の朝がゆと「花折」の京鯖寿司』たびともバスツアー利用+α
01.【旅】立秋の京都へ大原三千院から
02.【食】鴨川納涼床「富美家」(京都)
03.【宿】三井ガーデンホテル京都四条
04.【食】瓢亭の朝がゆ(京都)
05.【観】南禅寺(京都)
06.【食】鍵善の「くづきり」(京都)
07.【観】祇園花見小路(京都)
08.【酒】京都町家麦酒醸造所(キンシ正宗)
09.【食】花折の鯖寿司弁当(京都)
10.【食】カレーラムネ
11.【食】いずう「はも姿寿司」(京都)
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1. 鯛のエーゲ海風 [ ドラゴンストーリー Gourmet Concierge ] 2007年08月12日 21:27
鯛のエーゲ海風です。
オリーブ・ケッパー・白ワイン・トマト・バジルの葉
彩りも奇麗です、