2009年04月04日
【映】スラムドッグ$ミリオネア
予想より3倍くらいはイイ映画だった。
(朝からの花見の後で日本酒3合以上は入ってたんだけど(笑)、2時間の映画、眠たくもならず見入ってしまいました)
カメラワークと音楽、シナリオ運びが絶妙。
スラムドッグ$ミリオネア
・映画『スラムドッグ$ミリオネア』公式サイト
・アップル - Trailers - スラムドッグ$ミリオネア(みのもんたのPV有り)
・スラムドッグ$ミリオネア - Wikipedia
・asahi.com(朝日新聞社):〈アカデミー賞特集〉「スラムドッグ$ミリオネア」 - 映画 - 映画・音楽・芸能
・HIS、映画「スラムドッグ$ミリオネア」協賛インドツアーを発売 - ライフ - 日経トレンディネット
・Yahoo!映画 - スラムドッグ$ミリオネア
・【週刊ハリウッド】「スラムドッグ・ミリオネア」テロを超え、ムンバイから話題作 (12ページ) - MSN産経ニュース
・アカデミー賞有力作『スラムドッグ・ミリオネア』イギリス・インディペンデント映画賞で3冠 - シネマトゥデイ
・スラムドッグ なんとかしろ (おたく女の日常あれこれ)
・スラムドッグ$ミリオネア 映画情報 - 映画のことならeiga.com
・映画 スラムドッグ$ミリオネア - allcinema
・映画『スラムドッグ$ミリオネア』 - シネマトゥデイ
・映画/スラムドッグ$ミリオネア 映画作品情報 - cinemacafe.net
・米映画批評『 スラムドッグ$ミリオネア 』|岡本太陽氏
ストーリーは読めないハナシでもない、というか予告編レベルで既に結末はほとんど知らされているようなもので後は「謎解き」、
「貧しく満足な教育も受けてこなかったスラム出身の一少年が何故に教養人でも困難な最終問題に至るまで正解し続けることが出来たのか?」
とはいえ「スラムで色んな苦労して色んなモノを見てきたんだろうなぁ」と、ここまでは予想の付くハナシ。
ところが、その予想を上回るレベルの「色んな苦労」をしていたことがテンポ良く描写され、「ありがちなハナシ」だと思っていた予想を見事に裏切ってくれたドラマ。
その「謎解き」は一つの柱に過ぎず、そこに兄弟愛、男女の愛、貧しさの中に失われそうな「純粋な愛」みたいなのがもう一つの柱、そして全編のバックボーンにインドの抱える社会問題みたいな深いストーリーが拡がっているという立体的な構築。
そして結局はそれを「見せる」チカラが素晴らしいのだと思う。ほぼ全編を通じて描かれているのは決して素材としては美しいモノでもないはずのスラムの景色であり、結構重たいハナシでありなのに、そこに嫌悪感を感じさせない映像美と音楽、ハラハラドキドキをキープするシナリオの秀逸さが。
穿った見方をすれば、いかにもアメリカ人の富裕層の好きそうなハナシ〜世の中の不幸に「気付く」ことで自らの安全な「居場所」を確認し、また「気付く」ことで新たな優越感を得ることが出来るような物語〜だし(笑)、アカデミー賞って周期的に社会派の作品を持ち上げるので、まぁそりゃアカデミー賞取るわね。
( ただまぁ邦題名として見ると地味な感じだから日本ではどう受け止められるだろうかは少々心配かな。
受賞の評判が有るにしても、予告編などでも「楽しそう」って映画じゃないし、どっちかというと重たいテーマに受け取られそう。
近年だいたい洋画も原題そのままなんだけど、これは昔みたいに邦題を付けた方が良かったんじゃないでしょうか。
ひとまとまりとして「スラムドッグ$ミリオネア」って言葉に馴染みがある訳ではないからイマイチ何のこっちゃワカランし、
▼スラム
▼ドッグ
とマイナスイメージの単語、
おそらくタイトルの構造は「$」を挟んで反語形だから、前半のマイナスを打ち消すはずのミリオネアにしても意味合いとしての「億万長者」というよりは、日本人にとっては「みのもんた」の番組名としての認知が普通だからプラスイメージとまでは言えない気がします。なんとなく「司会者が解答者に余計なプレッシャー掛けてイジメる番組」って感じだものね。既に日本でのレギュラー放送が終わってから久しいし、番組としての魅力もどっちかというと「旬は過ぎてる」感じだもの。
でもまぁ期待しないで見た人もおそらくは満足させるだけの作品だし、期待して見た人にとっても裏切られないだけのクオリティを有する作品だと思います。 )
さて今回の試写会も最近よく参加させて貰えるlivedoorのブロガー限定キャンペーン枠、場所は初めて行くことになったTokyo Midtown、
デザイン重視だそうで全体としてはまるで迷路のようにかなり複雑な構造の東京ミッドタウン、食堂街でトイレ一つ探すのにも苦労するような場所ですが、でもって会社などの入ってるメインタワーは土日は特にセキュリティが厳重なようで、招待状持った試写会の客なのに受付で名前と電話番号を書かされるは、セキュリティゲートを何重も潜らされるはと大騒ぎ。。。
試写室は34階だったけど、トイレは33階にしかなく、それもトイレ自体がセキュリティゲートを2つ通った先なので、誠に申し訳ないことに金にもならない試写会の客1人のために、たまたまトイレの場所を訪ねた社内の人にゲートで待ってて貰ってトイレに行くという何とも気の重い状況で。。。
まぁそれを除けば東京タワーすら見下ろす高層階の試写室は豪華の一語でした。ありがたいことにとても快適に映画が見れました。
しかしまぁこの映画「スラムドッグ$ミリオネア」、テーマそのものが貧富の差というか格差社会の陥穽を突くようなものな訳で、格差の象徴のようなセキュリティシステム(つまり部外者を排除するシステム)の中での試写会というのは抜群に皮肉な構図だなぁ、とも感じましたけどね。そんなことを意図してる訳ではもちろん無いでしょうけど(笑)。
結局のところ富裕層というのは何処の国でもセキュリティの整った快適な生活環境の中で能能と暮らしてる、それは今回の主人公のようなスラム街の貧乏人など「自分と同じカテゴリーに無い連中」を排除することで成り立っていて、その生活は「邪魔なモノ、汚いモノ」を生活環境から排除するような、まるでゴミを捨てるのと同じ感覚で成り立っているとも言える訳です。
ところがゴミ溜めには世の中の全ての情報が集まってきている、ゴミを詳細に調べればその社会が判ると言っても過言ではない訳で、そこにこの映画の鋭いところがあると思います。映画の中で突きつけられている(表面上の)疑問、「貧しく満足な教育も受けてこなかったスラム出身の一少年が何故に教養人でも困難な最終問題に至るまで正解し続けることが出来たのか?」の答えがそこにある訳です。
「ミリオネア」という番組を作るテレビ局は現代情報産業の花形、それは富裕層からの広告収入で成り立つ世界、スラム街の少年など本来は排除されるような世界、だからこそ、最終問題まで勝ち進んだ少年に「何か不正な手段を使ったのではないか」という疑いの眼差しが向けられるのでしょう。
しかしゴミ溜めで生き延びてきた者には富裕層にはない強さがあった。経験出来ないような(言い換えれば経験しないで済むような)まさしく「ゴミ溜めのような」人生があった。
不正なんかじゃなくて、そこに富裕層に勝てるチャンスも有ったと。見事な逆転劇、サクセスストーリー。
こうした皮肉な構図について、安全の確保された富裕層というのはときに「先に気付くこと」の優越感のせいか指摘されることを好んだりするように思います。それがゆえにこういう皮肉な作品がアカデミー賞に選ばれたりするのかな、とも。
でも、そういうヤヤコシイハナシはどうあれ、本作は「作品」としての完成度が高い。それだからこそ受賞出来たんだと言ってもいい、正当な評価として優秀なノミネート作品群の中でも抜群に秀逸だった作品なんだろうと思います。
感想を書かなきゃイケナイ試写会なので「何書こうかな」と考えつつ見る訳で、そこでまぁつらつらと上記のようなことを考えたりもする訳ですが、それも最後の30分ぐらいは忘れさせてくれて見入ってしまいましたね。
映画の中で突きつけられている「表面上の」疑問、「貧しく満足な教育も受けてこなかったスラム出身の一少年が何故に教養人でも困難な最終問題に至るまで正解し続けることが出来たのか?」に気を取られているウチに、いつのまにかシナリオに隠されたもう一つの(本当の)疑問に向き合っている観客としての自分が居ます。
「彼は何のために・・・」「彼女は?」「奴は?」
ネタバレを避ける意味合いで細かくは書けないけど、本当によく出来た作品だと思う。
最初に書きましたがカメラワークと音楽、シナリオ運びが絶妙。
少しはドラマの背景を考えるチカラは欲しいけど、全ての人にオススメです。
(でもPG-12指定〜小学生は保護者同伴〜らしいけどね。たしかに子供が金のために目を潰されるなど残酷な描写も一部有るけど、、、まぁ映像上では直接的な残酷シーンにはなってないです)
ラストシーンのさらにその後、マサラムービーの「定番のアレ」が有ったのには笑ったけどね(笑)。
理屈や感動だけでは終わらせないところが、エンターティメントの本分を守ってるというか名監督ダニー・ボイルのカッコイイところですかな。
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・【週刊ハリウッド】「スラムドッグ・ミリオネア」テロを超え、ムンバイから話題作 (12ページ) - MSN産経ニュース
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ストーリーは読めないハナシでもない、というか予告編レベルで既に結末はほとんど知らされているようなもので後は「謎解き」、
「貧しく満足な教育も受けてこなかったスラム出身の一少年が何故に教養人でも困難な最終問題に至るまで正解し続けることが出来たのか?」
とはいえ「スラムで色んな苦労して色んなモノを見てきたんだろうなぁ」と、ここまでは予想の付くハナシ。
ところが、その予想を上回るレベルの「色んな苦労」をしていたことがテンポ良く描写され、「ありがちなハナシ」だと思っていた予想を見事に裏切ってくれたドラマ。
その「謎解き」は一つの柱に過ぎず、そこに兄弟愛、男女の愛、貧しさの中に失われそうな「純粋な愛」みたいなのがもう一つの柱、そして全編のバックボーンにインドの抱える社会問題みたいな深いストーリーが拡がっているという立体的な構築。
そして結局はそれを「見せる」チカラが素晴らしいのだと思う。ほぼ全編を通じて描かれているのは決して素材としては美しいモノでもないはずのスラムの景色であり、結構重たいハナシでありなのに、そこに嫌悪感を感じさせない映像美と音楽、ハラハラドキドキをキープするシナリオの秀逸さが。
穿った見方をすれば、いかにもアメリカ人の富裕層の好きそうなハナシ〜世の中の不幸に「気付く」ことで自らの安全な「居場所」を確認し、また「気付く」ことで新たな優越感を得ることが出来るような物語〜だし(笑)、アカデミー賞って周期的に社会派の作品を持ち上げるので、まぁそりゃアカデミー賞取るわね。
( ただまぁ邦題名として見ると地味な感じだから日本ではどう受け止められるだろうかは少々心配かな。
受賞の評判が有るにしても、予告編などでも「楽しそう」って映画じゃないし、どっちかというと重たいテーマに受け取られそう。
近年だいたい洋画も原題そのままなんだけど、これは昔みたいに邦題を付けた方が良かったんじゃないでしょうか。
ひとまとまりとして「スラムドッグ$ミリオネア」って言葉に馴染みがある訳ではないからイマイチ何のこっちゃワカランし、
▼スラム
▼ドッグ
とマイナスイメージの単語、
おそらくタイトルの構造は「$」を挟んで反語形だから、前半のマイナスを打ち消すはずのミリオネアにしても意味合いとしての「億万長者」というよりは、日本人にとっては「みのもんた」の番組名としての認知が普通だからプラスイメージとまでは言えない気がします。なんとなく「司会者が解答者に余計なプレッシャー掛けてイジメる番組」って感じだものね。既に日本でのレギュラー放送が終わってから久しいし、番組としての魅力もどっちかというと「旬は過ぎてる」感じだもの。
でもまぁ期待しないで見た人もおそらくは満足させるだけの作品だし、期待して見た人にとっても裏切られないだけのクオリティを有する作品だと思います。 )
さて今回の試写会も最近よく参加させて貰えるlivedoorのブロガー限定キャンペーン枠、場所は初めて行くことになったTokyo Midtown、
デザイン重視だそうで全体としてはまるで迷路のようにかなり複雑な構造の東京ミッドタウン、食堂街でトイレ一つ探すのにも苦労するような場所ですが、でもって会社などの入ってるメインタワーは土日は特にセキュリティが厳重なようで、招待状持った試写会の客なのに受付で名前と電話番号を書かされるは、セキュリティゲートを何重も潜らされるはと大騒ぎ。。。
試写室は34階だったけど、トイレは33階にしかなく、それもトイレ自体がセキュリティゲートを2つ通った先なので、誠に申し訳ないことに金にもならない試写会の客1人のために、たまたまトイレの場所を訪ねた社内の人にゲートで待ってて貰ってトイレに行くという何とも気の重い状況で。。。
まぁそれを除けば東京タワーすら見下ろす高層階の試写室は豪華の一語でした。ありがたいことにとても快適に映画が見れました。
しかしまぁこの映画「スラムドッグ$ミリオネア」、テーマそのものが貧富の差というか格差社会の陥穽を突くようなものな訳で、格差の象徴のようなセキュリティシステム(つまり部外者を排除するシステム)の中での試写会というのは抜群に皮肉な構図だなぁ、とも感じましたけどね。そんなことを意図してる訳ではもちろん無いでしょうけど(笑)。
結局のところ富裕層というのは何処の国でもセキュリティの整った快適な生活環境の中で能能と暮らしてる、それは今回の主人公のようなスラム街の貧乏人など「自分と同じカテゴリーに無い連中」を排除することで成り立っていて、その生活は「邪魔なモノ、汚いモノ」を生活環境から排除するような、まるでゴミを捨てるのと同じ感覚で成り立っているとも言える訳です。
ところがゴミ溜めには世の中の全ての情報が集まってきている、ゴミを詳細に調べればその社会が判ると言っても過言ではない訳で、そこにこの映画の鋭いところがあると思います。映画の中で突きつけられている(表面上の)疑問、「貧しく満足な教育も受けてこなかったスラム出身の一少年が何故に教養人でも困難な最終問題に至るまで正解し続けることが出来たのか?」の答えがそこにある訳です。
「ミリオネア」という番組を作るテレビ局は現代情報産業の花形、それは富裕層からの広告収入で成り立つ世界、スラム街の少年など本来は排除されるような世界、だからこそ、最終問題まで勝ち進んだ少年に「何か不正な手段を使ったのではないか」という疑いの眼差しが向けられるのでしょう。
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でも、そういうヤヤコシイハナシはどうあれ、本作は「作品」としての完成度が高い。それだからこそ受賞出来たんだと言ってもいい、正当な評価として優秀なノミネート作品群の中でも抜群に秀逸だった作品なんだろうと思います。
感想を書かなきゃイケナイ試写会なので「何書こうかな」と考えつつ見る訳で、そこでまぁつらつらと上記のようなことを考えたりもする訳ですが、それも最後の30分ぐらいは忘れさせてくれて見入ってしまいましたね。
映画の中で突きつけられている「表面上の」疑問、「貧しく満足な教育も受けてこなかったスラム出身の一少年が何故に教養人でも困難な最終問題に至るまで正解し続けることが出来たのか?」に気を取られているウチに、いつのまにかシナリオに隠されたもう一つの(本当の)疑問に向き合っている観客としての自分が居ます。
「彼は何のために・・・」「彼女は?」「奴は?」
ネタバレを避ける意味合いで細かくは書けないけど、本当によく出来た作品だと思う。
最初に書きましたがカメラワークと音楽、シナリオ運びが絶妙。
少しはドラマの背景を考えるチカラは欲しいけど、全ての人にオススメです。
(でもPG-12指定〜小学生は保護者同伴〜らしいけどね。たしかに子供が金のために目を潰されるなど残酷な描写も一部有るけど、、、まぁ映像上では直接的な残酷シーンにはなってないです)
ラストシーンのさらにその後、マサラムービーの「定番のアレ」が有ったのには笑ったけどね(笑)。
理屈や感動だけでは終わらせないところが、エンターティメントの本分を守ってるというか名監督ダニー・ボイルのカッコイイところですかな。
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コメント一覧
1. Posted by 流石埜魚水 2009年05月21日 17:24
流石埜魚水です、初めまして。私も「スラムドッグ$ミリオネア」を見て感涙しました。
私は、映画「スラムドッグ$ミリオネア」を見始めて直ぐに、二つの事を想起しました。一つは、以前に読んで知っていた貧困地帯をレポートする石井光太氏の何冊かの本。
もう一つは、昨年11月にムンバイの中心地で、同時多発テロが発生したことです。
バックに流れるインドのエスニックな音楽は、映像を見る者をグイグイと引き込みます。ジャマールの忌まわしくも残酷な幼年期、彼の少年期の過酷な記憶には、インドの抱える貧富の格差、幼児虐待、マフィアの売春ビジネス、臓器売買、宗教暴動…が、刻まれていました。これは、石井光太の『物を乞う仏陀』のルポそのものインドでした。スラムドッグ$ミリオネア」には、急速に近代化を進めるインドの現代史が凝縮されています。
原作は「ぼくと1ルピーの神様」、著者はヴィカス スワラップ 、インドのインテリ外交官のようです。
時々、お互いが刺激になるような情報交換いたしましょう…。是非とも読者になってコメントください。コメントいただいたならば、必ず返事を書きます。
私は、映画「スラムドッグ$ミリオネア」を見始めて直ぐに、二つの事を想起しました。一つは、以前に読んで知っていた貧困地帯をレポートする石井光太氏の何冊かの本。
もう一つは、昨年11月にムンバイの中心地で、同時多発テロが発生したことです。
バックに流れるインドのエスニックな音楽は、映像を見る者をグイグイと引き込みます。ジャマールの忌まわしくも残酷な幼年期、彼の少年期の過酷な記憶には、インドの抱える貧富の格差、幼児虐待、マフィアの売春ビジネス、臓器売買、宗教暴動…が、刻まれていました。これは、石井光太の『物を乞う仏陀』のルポそのものインドでした。スラムドッグ$ミリオネア」には、急速に近代化を進めるインドの現代史が凝縮されています。
原作は「ぼくと1ルピーの神様」、著者はヴィカス スワラップ 、インドのインテリ外交官のようです。
時々、お互いが刺激になるような情報交換いたしましょう…。是非とも読者になってコメントください。コメントいただいたならば、必ず返事を書きます。
2. Posted by るみん 2009年05月21日 19:00
正統派の映画評論のブログを書かれてるようですね。昭和残侠伝とかレッドクリフとか幾つか読ませていただきましたが、色んな書物などを引用して多角的な分析を試みられる真摯なスタイルのアプローチに思えました。
う〜ん。。。映画については自分は娯楽第一主義なんで、「深いテーマ」には興味がないんです。金払ってまで誰かに説教される覚えはない(笑)といいますか、イイコト言うなら金取るんじゃねぇ、って主義(笑)と言いますか。
ココは「1杯1000円のラーメンが美味いか不味いか」みたいなのが大半のブログで、社会派ネタは滅多に書かないんですよね。
美味い不味いなどは所詮は好みの問題なので議論というモノが成立せずそういう意味であまり「罪が無い」と思うのですが、ことが真善美とか正誤となると本来的に賛否両論有り得ますのでブログというマイナーメディアの限界を超えるのではないかと。
まぁ私見ですが。
う〜ん。。。映画については自分は娯楽第一主義なんで、「深いテーマ」には興味がないんです。金払ってまで誰かに説教される覚えはない(笑)といいますか、イイコト言うなら金取るんじゃねぇ、って主義(笑)と言いますか。
ココは「1杯1000円のラーメンが美味いか不味いか」みたいなのが大半のブログで、社会派ネタは滅多に書かないんですよね。
美味い不味いなどは所詮は好みの問題なので議論というモノが成立せずそういう意味であまり「罪が無い」と思うのですが、ことが真善美とか正誤となると本来的に賛否両論有り得ますのでブログというマイナーメディアの限界を超えるのではないかと。
まぁ私見ですが。