2009年07月12日

【楽】朗読Legend 源氏物語 「宇治十帖」(フジテレビアナウンサー・演劇倶楽部『座』) 4

フジテレビアナウンサーが毎年のようにやってる朗読舞台、今回は贔屓のアヤパンは出てませんけど(笑)、ワリとウチから近くのこぢんまりしたホールでやるというので千秋楽を見に行きました。

宇治十帖舞台02

何となく「久々に演劇が見たいな」とか思ってた時だったし、昔の上々颱風がやってたような小さな区民ホールというのが気に入ったの。

人気者が出ると天王洲アイルとか大きなトコロになりそうですけど、こういう実験的な芝居って下北沢とかさ、小劇場っぽいところの方が合うと思うんだよね。

演劇ってのは実験空間だと思うし、観客を切り離しちゃ命を失う定め。

初心忘るべからず。

ちょうどいい小屋だったと思います。

場所は先日の甲州街道ツアーで立ち寄った四谷大木戸跡の横に立つ四谷区民センター内「四谷区民ホール」((cf)新宿区立区民ホール

宇治十帖舞台01

朗読Legend(伝説) 

フジテレビアナウンサー・演劇倶楽部『座』愛と情念の朗読ライブ

  源氏物語・「宇治十帖」

フジテレビアナウンサー・演劇倶楽部『座』愛と情念の朗読ライブ『朗読Legend 源氏物語・宇治十帖』 - フジテレビ
フジテレビアナウンサー・演劇倶楽部『座』愛と情念の朗読ライブ『朗読Legend 源氏物語・宇治十帖』 - フジテレビ
タイトル 朗読Legend(伝説)
フジテレビアナウンサー・演劇倶楽部『座』愛と情念の朗読ライブ
源氏物語・「宇治十帖」
日時 2009年7月11日(土) (1)15:00 (2)19:00
2009年7月12日(日) (1)13:00 (2)17:00
計2日間4公演
会場 四谷区民ホール(新宿区)
主催 フジテレビジョン・演劇倶楽部「座」
料金 前売 S席 4500円 A席 4000円
当日 S席 5000円 A席 4500円
発売

2009年6月6日(土) 一般券発売開始

●当日券販売について
当日券販売に関して以下の点を予めご理解の上お買い求めください。
当日券は各回とも開演1時間前より、四谷区民ホールロビー入口(四谷区民センター9階)にて販売いたします。
当日券は各回とも若干枚となっておりますので、なくなり次第終了とさせて頂きます。 お越しになってもご購入できない場合がございます。
なお、当日券販売及び枚数に関するお問合せはご遠慮ください。

※チケットに関するお問合せ/販売=演劇倶楽部『座』事務局
■TEL 03-6431-0377(平日11:00-17:00)
■FAX 03-6431-0378(24時間)
■MAIL info@za01.com(24時間)

原作 紫式部
構成演出 壤 晴彦(演劇倶楽部「座」)
振付 林 千永
音楽・演奏 深草アキ(秦琴)
美術 大田 創
照明 塚本 悟(A.S.G)
音響 寺田泰人(SCアライアンス)
舞台監督 加藤事務所
衣装 山口 徹((株)東宝コスチューム)
衣装提供 NORI
制作・企画 演劇倶楽部「座」・フジテレビジョン
フジテレビアナウンサー・演劇倶楽部『座』愛と情念の朗読ライブ『朗読Legend 源氏物語・宇治十帖』 - フジテレビ

今までテレビやDVDでしか見たこと無かったけど、でも結構テレビやDVDで見てても面白かったので、まぁ彩さん抜きは大目に見まして(笑)、純粋に舞台として楽しみに伺いました。

全4ステージの千秋楽、昨日は男の主人公の一人がフジのイケメンアナの代表と言われてるカズだったので、それで話題を振りまいたようです。

騒動から1年、フジ渡辺和洋アナが不倫劇 - 速報:@niftyニュース
2009年7月12日(日)9時57分配信 日刊スポーツnikkansports.com

 昨年夏、不倫騒動を起こしたフジテレビ渡辺和洋アナウンサー(33)が11日、東京・四谷区民ホールの朗読劇「源氏物語 宇治十帖」で主演のプレーボーイを演じた。騒動以降、地上波のレギュラー番組をすべて降板したが、不倫劇で奮闘。今月末に挙式予定の島田彩夏アナウンサー(35)とも、ロマンチックなラブシーンを演じた。
 「フジのカズ」こと渡辺アナがイケメンフェロモンを発散させて、観客を魅了した。演じたのは、平安時代のプレーボーイ光源氏の子ども薫。実際は母親が不倫して生まれたことから悩むのだが、その体から発する芳香が女性を引きつけ、吉崎典子アナ(47)石本沙織アナ(29)の姉妹の姫君、そして島田アナ演じるその異母妹と次々恋に落ちる。光源氏の孫で、薫の恋のライバルとなる匂宮(におうのみや)を奥寺健アナ(41)が演じた。
 全身純白の衣装の渡辺アナは「愛と情念の物語」と銘打たれたストーリーで躍動した。先輩の人妻・吉崎アナを口説き、ライバル匂宮の妻となった石本アナにレイプするがごとく襲いかかる。そして、自分の恋人でありながら、匂宮に体を許した島田アナに「あなたは、そんな人だったんですか。浮気の波を平気でかぶれる磯の松だったなんて」と責め立てた。
 渡辺アナは01年、フジテレビ入社。同局待望のイケメンアナと期待された。07年7月に、学生時代に知り合い、6年間の交際を実らせ結婚したが、昨年7月に不倫スキャンダルが発覚した。出演番組内で「プライベートに関することで騒がせた」と謝罪。同8月には戒告処分を受け「笑っていいとも」「めざましテレビ」などのレギュラー番組を次々と降板。現在は地上波のレギュラーはなく、CS放送に出演している。
 同作品は、昨年まで13年続いた朗読劇「ラブレター」の進化版。配役は昨年9月に決まっていたという。奥寺アナは「より演劇的にアプローチした。先にカズに中君(なかのきみ=石本アナ)を持って行かれたときは、ウワーッとなりました」。松尾翠アナ(25)は奥寺アナに「エロいですね。怖いくらい」と話していた。12日に幕を閉じるが、渡辺アナ、吉崎アナの代わりに、榎並大二郎アナ(23)田代尚子アナ(43)が出演する。

騒動から1年、フジ渡辺和洋アナが不倫劇 - 速報:@niftyニュース

それ以外にもおおむね好評だった様子(ってサンケイ新聞は同グループだけどね(笑))
奥寺アナ、結婚予定の島田アナとロマンス?フジ・アナが朗読劇(サンケイスポーツ) - Yahoo!ニュース
7月11日17時19分配信 サンケイスポーツSANSPO.COM
 フジテレビのアナウンサー24人が出演する朗読舞台「朗読Legend 源氏物語 宇治十帖」(構成・演出、壤晴彦)が11日、東京・四谷区民ホールで初日を迎えた。

 同局アナの朗読舞台は1996年からスタート。13回目となる今回は演劇的要素を多く取り入れ、奥寺健アナ(41)や石本沙織アナ(29)らが、平安王朝のロマンスを艶やかに表現。奥寺アナが7月に結婚予定の島田彩夏アナ(35)を抱き上げるシーンには、松尾翠アナ(25)が「奥寺さんホント、エロかったです」と漏らすほどだ。

 その迫真の演技について奥寺アナは「朗読劇のステップアップのため、役になりきるだけです」と赤面。同舞台は12日まで同所で上演される。

最終更新:7月11日17時20分
フジ松尾アナ「奥寺さんホントエロかった」 - 芸能 - SANSPO.COM
奥寺アナ、結婚予定の島田アナとロマンス?フジ・アナが朗読劇(サンケイスポーツ) - Yahoo!ニュース

たしかに今日も「アナウンサー」の枠を超えたなかなかの舞台でした。

「文士劇」程度だろうとナメてたんですが、(スイマセン(笑))、結構良かったと思います。

物語は古典だし、そのまま再演されることもないと思うのでネタバレ気味ですが。

題材は「源氏物語」、言わずと知れた平安時代の恋愛小説の名作・大作ですが、その中から選ばれた「宇治十帖」、光源氏の物語の後の時代なので作者も紫式部の後の時代のいわば「続・源氏物語」とも言われる謎の多い部分。

<参考>一番詳しいのは「インターネットというものの正しい認識(=知的財産の無償共有)」に立った大学教授の方の源氏物語研究ページです。以下をご参照下さい。
GENJI-MONOGATARI


ま、内容的には現代じゃさほど刺激的でもないであろう「色恋沙汰」なんですが(笑)、人の心を描く部分はやっぱりさすがの文学作品、それが題材です。

宇治十帖そのものが前半の「大君・中君物語」と後半の「浮舟物語」の大きく2部に分けて捉えられるので、今日のステージも2部構成でそれに従っておりました。

出生の秘密を抱えた薫の君が物語の柱と言えるでしょうか。
 この優柔不断だけど「誠実そう」ということで女に好かれる色男の役を初日が渡辺和洋アナ、今日のマチネーが榎並大二郎アナ、千秋楽では劇団の役者さんの平尾陽三郎さんがやっていました。

この柱と対照的なキャラとして存在し薫と共に物語の土台を構築することになるのが、薫の幼馴染みで地位が少し上となる匂宮、こっちは遊びと勢いで女に手を出すような、いわゆるプレーボーイです。
 この遊び慣れた軽さで女を落とす色男の役は通して奥寺健アナが演じてて、これが先に引用に揚げたニュースで「エロかった」と言われるほどの好演でした。

まぁ否定的な視点で見れば「優柔不断なオンナ好きと軽薄なプレーボーイと、どっちが人間のクズか?」ってなるんですけど(笑)、源氏物語もこの舞台もそんな単純な否定をしたりはしません。

落語に限らず昔の文学・芸術作品は「人間の業(ごう)の肯定」から始まるものです。

この男性2人が物語の縦糸です。

ストーリーテラーは紫式部(斉藤 舞子アナ)と弁の君こと後述八の宮の従者(阿部 知代アナ)。

さて宇治十帖と言われるその舞台は宇治、宇治に住む八の宮(須田哲夫アナ)の2人の娘、大君田代 尚子アナ)と中君石本 沙織アナ)が物語前半の横糸。

田代アナは遠目でも美しいですな。石本っちゃんも早稲田の体育会系には見えない(笑)。

細かいこと書いてるとキリがないので大雑把に言えば男2人女2人の恋物語が前半「大君・中君物語」。
 男2人による2人の女性の取り合いの結末は大君の死と中君と匂宮の結婚。

(そしてこの匂宮は後半には嫁の異母妹にも手を出すんですから、古風な男目線で見る限りは、やっぱ人間のクズだと思うのだけど(笑))

(ついでに言えばだいたいがハッキリしないクセしてギリギリになるとオンナ押し倒し、そのくせ途中で後悔して勝手に止めて・・・ってオマエの優柔不断が他人様の人生を一番ヤヤコシクしてる元凶だろうが!>薫君!!ってのも思うのだけど(笑))

ま、それはおいといて・・・

休憩を挟んで後半は「浮舟物語」。
 え〜ハナシややこしいので大雑把に言うと・・・後半の横糸、ハナシの中心となるのは浮舟、前半の宇治の大君、中君とは異母妹に当たるけど認知されることもなく母の再婚に伴って東国に居たのだけど、故有って帰ってきた、そして既に正妻を得ていた薫の君に「大君に似ている」ゆえに見初められて宇治に囲われ・・・あたりが後半の導入。

この導入を浮舟の母(田代 優美アナ)が講釈師のように語るところから始まるのですが・・・ここが少々消化不良。

時間内に納めるためにかなり圧縮したような感じでしたけど、ここは起承転結の「転」に当たる大事なところ、ネタフリが雑だとその後が分かりにくくなります。
 紫式部との掛け合いなどでもう少し「客に分かりやすく」構成した方が良かったんじゃないかと。今回のステージでここの演出が一番気になった部分でした。
 「何言ってるんだ?」ってなって結局自分の中の源氏物語の記憶と照合してその後の話にあわてて付いていった感じでしたから。

さて、この後半で物語の横糸となって織り成す浮舟長野 翼アナ 初日は島田 彩夏アナ)が良かったですね。今回特に。

長野アナって芝居が達者だなと思ったよ。

役どころとしてかなり屈折して不幸なんですよね。

薫君の囲われ者になったはいいけど当時じゃ僻地の宇治に放置されるわ、プレイボーイの匂宮には単に激情のままに手籠めにされるは、継子育ちで屈折してるところに安定した愛も得られず、自殺したけど死に損なって、出家したのに居場所がバレて薫君には追いかけられ・・・

源氏物語自体ここで終わることになるのだから凄いハナシだと思う。


この翻弄される人生の荒波、つまり「世間」というか口性無い女官達がリアルな関西弁だったり(そりゃ舞台が京都なんだから現代に直せばそういうことなんですが)現代ギャル(笑)だったりなんですが、この現代ギャル役として右近・左近に戸部 洋子アナと宮瀬 茉祐子アナが千秋楽の配役で、もちろん違和感無く(笑)ドンピシャ。
 ある意味コイツラが不幸の原因なんですが、とはいえ特定の悪意があるわけでもなく、単に世間は無神経で無遠慮でズルくて、、、ってそれだけのことです。

美人薄命とは言いますが、じゃあそれが悪いのかといってそんなこともなし。運命を恨んでも何の解決にもなりません。

じゃあ色恋沙汰なんてなきゃ人間幸せなんだろうか。。。

最後このような台詞を、浮舟の弟「小君」という少年に狂言回しで語らせます。

この小君役は千秋楽では加藤 綾子アナ、若手アナらしく短い出番でしたが無邪気な少年にちゃんと見えてました。

そしてエンディングに向けてその狂言を全出演者が名作恋愛小説のサビを朗読しつつ全力で否定していく。

そう。「業の肯定」ですな。

個人的には勧善懲悪の方が性に合うんですけどね(笑)。


ふむ。なかなか見応えがあったですよ。芝居として見て王道に収まってる。

アヤパンこそ居ませんでしたが(笑)、舞台として面白かった。

次回以降どう発展するか楽しみですな。

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これは持ってないけど( アヤパンは2001年入社なので出てないから(笑))

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これは持ってる。これ見て「いつか見てみたいな」と思ったの。その後のは高いのもあり予定が合わないとかで見れなかったけどね。

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これも持ってます。(これはバラエティだけど)

これはオモロイし、まぁ出演者に贔屓が居ればそれだけの価値は有るけど、DVDクオリティかと言われると、まぁテレビの特番ぐらいでしょうか(笑)。

ruminn_master at 2009年07月12日 19:43 【楽】朗読Legend 源氏物語 「宇治十帖」(フジテレビアナウンサー・演劇倶楽部『座』)コメント(0)トラックバック(1)  このエントリーをはてなブックマークに追加


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