2009年10月26日
【悼】奥尻島津波館と時空翔
奥尻島の津波被害は平成5年7月12日、北海道南西沖地震の発生により死者・行方不明者合わせて198名の被害。

震源は奥尻島の西方海中、地震による津波警報が発せられたのは5分後だったが奥尻島の西海岸に最初の津波が襲ったのはわずか3分後。
西方からの津波なのだから、通常なら東海岸は無事で良さそうなものであるが、奥尻島沿岸の遠浅の地形が災いして時速500kmの津波が回り込み、しかも軌道が曲げられ速度が遅くなった分エネルギーが撓んで波高が上昇、最高では30m程にもなって東海岸に襲いかかったという。
地震発生は午後10時17分、漁村では深夜であり、津波の動きすら見えない闇。
しかも津波が北海道本島にぶつかって反射してきて2度3度の津波が襲った。
エンジンが掛かっていた漁船が第1波で岸壁に叩き付けられて出火、その炎上した漁船が第2波で内陸に大きく打ち上げられて街中に飛び火。
しかも奥尻島の各家庭にはプロパンガスのボンベがあり、それが爆発炎上することで大火災となったと。
津波による水害に加えて大火災にも襲われ、奥尻島は中央部の高地を除いて全島の周縁部が壊滅的打撃を受けた。
その慰霊碑が時空翔。


奥に見える灯台も津波でへし折れたという。
その脇に津波の記憶を伝える「奥尻島津波館」。

気分が重くなった。。。
島のアチコチに傷跡が残っている。

崩壊したトンネルの残骸を海に沈めた魚礁。

津波の到達高度を示した立て札も散見された。
ツアーとして予定を詰め込んだのだろうから「しょうがない」とはいえ、ツアーの最後に持ってくるのはどうかと思う。。。
奥尻島に再訪しようという気持ちが萎えるものね。
どうせなら昨日のフットパスとか体験ツアーとか「島の未来」を最後に見せるもんじゃないとねぇ。
ツアー会社は結局「そのときだけ」なんじゃないかと。
ふぅ。。。

震源は奥尻島の西方海中、地震による津波警報が発せられたのは5分後だったが奥尻島の西海岸に最初の津波が襲ったのはわずか3分後。
西方からの津波なのだから、通常なら東海岸は無事で良さそうなものであるが、奥尻島沿岸の遠浅の地形が災いして時速500kmの津波が回り込み、しかも軌道が曲げられ速度が遅くなった分エネルギーが撓んで波高が上昇、最高では30m程にもなって東海岸に襲いかかったという。
地震発生は午後10時17分、漁村では深夜であり、津波の動きすら見えない闇。
しかも津波が北海道本島にぶつかって反射してきて2度3度の津波が襲った。
エンジンが掛かっていた漁船が第1波で岸壁に叩き付けられて出火、その炎上した漁船が第2波で内陸に大きく打ち上げられて街中に飛び火。
しかも奥尻島の各家庭にはプロパンガスのボンベがあり、それが爆発炎上することで大火災となったと。
津波による水害に加えて大火災にも襲われ、奥尻島は中央部の高地を除いて全島の周縁部が壊滅的打撃を受けた。
その慰霊碑が時空翔。


奥に見える灯台も津波でへし折れたという。
その脇に津波の記憶を伝える「奥尻島津波館」。

気分が重くなった。。。
島のアチコチに傷跡が残っている。

崩壊したトンネルの残骸を海に沈めた魚礁。

津波の到達高度を示した立て札も散見された。
ツアーとして予定を詰め込んだのだろうから「しょうがない」とはいえ、ツアーの最後に持ってくるのはどうかと思う。。。
奥尻島に再訪しようという気持ちが萎えるものね。
どうせなら昨日のフットパスとか体験ツアーとか「島の未来」を最後に見せるもんじゃないとねぇ。
ツアー会社は結局「そのときだけ」なんじゃないかと。
ふぅ。。。
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コメント一覧
1. Posted by まみ 2010年06月23日 15:15

奥尻の島人は逞しく 強く 頑張ってます 子どもたちも少ないですが元気に未来を見つめています 全国のたくさんの方々に助けられて復興できました
未来は明るいものと信じております どうか旅行会社様 また訪れたくなるようなツアーにしていただけますようお願い致します! この場をお借りしてごめんなさい!
2. Posted by るみん 2010年06月23日 15:44
旅行会社に誰が改善や改良を発言できるのだろう、って旅をしてて常々思います。
おそらく力関係で難しいのでしょうね。
でも点ではなく線で面で考えないと一時的に「消費」されて終わってしまうように思います。
奥尻は「ウニの島」と看板では言うものの漁期は短くそれ目当てに訪れても「内地より安くて腹一杯食べられる」という風にはなりませんね。
訪れたときは蝦夷アワビは時期でしたがこれとて「内地より安くて腹一杯食べられる」には程遠かったです。
ホッケの三平汁はアチコチで振る舞われていましたが、残念ながら贅沢な気分になれるメニューとは言い難い。むしろ保存食ですしね、元来。
今度来るならイカの時期に訪れたいな、とは思ったのですが、それでどこまで観光客を満足させてくれるか。
地産品を上手く組み合わせて、「旅費を掛けても惜しくない」と観光客に思わせる「何か」が欲しいですね。
総じて北海道は高いのですけど。
観光を地域産業として考えたときに、例えば大地主さんとか地元の有力者だけが潤うような形だと先細りするんですよね。独占企業だと価格を下げる必然性も無いし。リピーターを考えずに一見さんだけを当てにしても独占企業なら色んな形で利益は上げられるでしょうから。
でも庶民まで潤うためには足りない訳です。
難しいでしょうが、一人一人が頑張って下さいませm(_ _)m
おそらく力関係で難しいのでしょうね。
でも点ではなく線で面で考えないと一時的に「消費」されて終わってしまうように思います。
奥尻は「ウニの島」と看板では言うものの漁期は短くそれ目当てに訪れても「内地より安くて腹一杯食べられる」という風にはなりませんね。
訪れたときは蝦夷アワビは時期でしたがこれとて「内地より安くて腹一杯食べられる」には程遠かったです。
ホッケの三平汁はアチコチで振る舞われていましたが、残念ながら贅沢な気分になれるメニューとは言い難い。むしろ保存食ですしね、元来。
今度来るならイカの時期に訪れたいな、とは思ったのですが、それでどこまで観光客を満足させてくれるか。
地産品を上手く組み合わせて、「旅費を掛けても惜しくない」と観光客に思わせる「何か」が欲しいですね。
総じて北海道は高いのですけど。
観光を地域産業として考えたときに、例えば大地主さんとか地元の有力者だけが潤うような形だと先細りするんですよね。独占企業だと価格を下げる必然性も無いし。リピーターを考えずに一見さんだけを当てにしても独占企業なら色んな形で利益は上げられるでしょうから。
でも庶民まで潤うためには足りない訳です。
難しいでしょうが、一人一人が頑張って下さいませm(_ _)m