2009年11月27日

【楽】J亭 立川談笑落語会 四季 秋part 3 4

最近は毎月末の金曜日恒例となった立川談笑の落語会。今年の春に始まって、9回目、自分は2回飛ばしてるから7回目です。

ずいぶん女性客も増えて年齢層も下がって来た気がしますが、その分、今日は少し空席も見えたかな?

J亭 談笑落語会 四季 秋part 3


談笑秋その3_01

立川談笑web
JTアートホールアフィニス

今日のゲストは兄弟子の立川 左談次さん。

談笑秋その3_02


<番組>
・「火焔太鼓」 (立川談笑)
・「五人廻し」 (立川左談次)
〜仲入り〜
・「黄金餅」  (立川談笑)
<参考>:落語のあらすじ 千字寄席  


1席目は談笑師匠の「火焔太鼓」。
 この噺、最初から最後まで笑わせ処は一杯だけど、最後の最後、本来のサゲが現代では通用にしにくい駄洒落オチ
 「半鐘=ジャン」←→「おじゃんになる」
なので、いかに工夫するか、、、らしいけど、今まで成功した試しもないらしい(笑)。
 自分で自分を追い込むクセのある談笑師匠、今回も本来のサゲを通り過ぎ(笑)、困ってること自体がサゲみたいな感じでしたね。

2席目がゲストの立川 左談次師匠の「五人廻し」。
 何でもこのネタを談笑さんからリクエストされた留守電を聴いたのが今朝のことだったということですが、そこはさすがに達者で、風貌からして江戸落語の風情のある左談次師匠、この明治の遊郭風情を見せる噺を描き分け見事に口演されてましたね。
 それもそうですが何より楽屋で大笑いしてる談笑さんの笑い声が客席にまで響いてたのが印象的。自分が左談次師匠で聴きたいネタをリクエストしたんだね、きっと(笑)。

仲入り後の3席目が談笑師匠で「黄金餅」。
 この噺は1席目とは逆に最初から最後まで笑い難い物語、描き方によっては貧乏人と貧乏人のエグい争いにも見えかねないので、笑わせるのは「どう描くか」に掛かってます。
 腹中に大金を飲んだ死体をめぐる人々の「悪人ぶり」を痛快に描いてピカレスク・ロマンばりに見せる手も有りますが、談笑師匠のは、死体に至るまでの「貧乏ぶり」を丁寧に描き、被害者と加害者を創り、それでいてその大金を手にする主人公の情を描いて根っからの悪人にはしない演出で、それはあまり嫌な気分にならずに最後まで結構細かいところで笑えました。
 けど原型にせよ談笑版にせよ、やっぱり後味のいい噺じゃないですなぁ。サゲらしいサゲも無い訳で、難しい噺なんだろうなとは思います。
 いっそ、色々やったのに結局失敗しちゃっても・・・ってそうするとタイトルが意味を成さなくなるのか。。。

古典落語には結構「悪人が巧くやるハナシ」が有るので、そういうことで楽しめる客層も一定有ったんだろうけどさ。


早めの9時に終わった後は、「黄金餅」を聴いた後に焼き肉ってのも悪趣味なので(笑)、早めの忘年会で賑わう新橋の魚やへ。

魚や秋3_01
魚や秋3_02
魚や秋3_03

この時期にしては暖かい東京ですが、酒肴の方は穴子も脂が乗ってきて、やっぱり冬を感じさせます。

キンキの鍋が美味かった。

魚や秋3_04

肝の甘さが溶け出して、白身が美味しく頂けました。

また来月。。。って来月はクリスマスだね。もう。

ruminn_master at 2009年11月27日 21:00 【楽】J亭 立川談笑落語会 四季 秋part 3コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

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