立川談笑
2010年01月29日
【楽】J亭 立川談笑落語会 四季 冬part 2
虎ノ門JTビルのコンサートホールでの立川談笑落語会も始まってもうすぐ1年。「春夏秋冬」最後の冬のPart2でした。
次シーズンの「花鳥風月」からは事務所受付でなくてチケットぴあ取り扱いとかになって3回連続で取るのも難しくなり、発売開始日が他用中で30分ほど出遅れたら売り切れ。
ラジオ体操じゃないけど(笑)どうせなら皆勤狙いの性分、初回が取れないのは縁起が悪いので次シーズンからは行きません。御縁もあと2回だけとなりました。ここの落語会なかなか面白かったんだけどねぇ。御縁なんてそんなもんです。
さて今日のゲストは瀧川鯉昇師匠。久々だったけど相変わらずお江戸の噺家さんって感じですな。
![JT亭談笑落語00](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/1/8/18ef34b0.jpg)
1席目は談笑師匠の「時そば」。
上方落語の「時うどん」では友達仲間2人の掛け合いが見所ですが、江戸落語では他人が上手くやったのを陰で見ていて勝手に真似する間抜けぶりという型、そのセンは守ってましたがひとヒネリ、2軒目の担ぎ蕎麦屋が貧乏臭いのが多いやり方ですが、談笑さんのは辛気くさい(笑)。細かいところで笑わせるだけのポピュラー過ぎるネタを何とか工夫しようというトコトンの根性ですな。
2席目が鯉昇師匠の「二番煎じ」。あまり聴けないネタですが、なるほどたしかにコレは難しいと思う。5人ほどの酔っぱらいを演じ分けるだけとも言える噺。微妙な違いを説得力持たせるだけの演出と演技力みたいなものが必要です。
鯉昇師匠は朴訥な調子のしゃべり方ながらリズムが良くて惹き込まれる。キチッとした江戸落語の感じで面白かったです。
トリは大ネタ、談笑師匠の「芝浜」。昨年末の立川流日暮里寄席でも聴きましたが、またサゲも運びも変えていましたね。
でも本来のサゲを十分に知ってるような客層なので、それを通り過ぎたぐらいから客席には不安感が(笑)。その不安感に抗うように反応を探り探りなのかサゲになりそうなポイントを何度も過ぎながら、「なるほど〜そうきたかぁ」でサゲましたな。
けどちょっと考えオチになったので客席全体としては「え?終わったの?」って感じでしたね。談笑師匠が頭下げて〆なかったら動かなかったかも。
でも「イイハナシ」に纏まってるこのサゲも気に入りました。中身は書きませんけどね。
このJT落語の帰りはいつもの新橋魚や。
![魚や01](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/9/d/9d9d1149.jpg)
フグ皮の煮凝りがお通し。
![魚や02](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/5/8/581c0769.jpg)
ヒラメもカワハギも無かったけどスズキの薄造り。スズキは香りと歯応えがいいんだよね。
![魚や03](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/4/8/48f1c761.jpg)
白子鍋。これは鱈のだけど酒の方は河豚のヒレ酒にしてました。
今日は達者な食うハナシ飲むハナシばかりだったので酒が旨かったです。
次シーズンの「花鳥風月」からは事務所受付でなくてチケットぴあ取り扱いとかになって3回連続で取るのも難しくなり、発売開始日が他用中で30分ほど出遅れたら売り切れ。
ラジオ体操じゃないけど(笑)どうせなら皆勤狙いの性分、初回が取れないのは縁起が悪いので次シーズンからは行きません。御縁もあと2回だけとなりました。ここの落語会なかなか面白かったんだけどねぇ。御縁なんてそんなもんです。
さて今日のゲストは瀧川鯉昇師匠。久々だったけど相変わらずお江戸の噺家さんって感じですな。
![JT亭談笑落語00](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/1/8/18ef34b0.jpg)
1席目は談笑師匠の「時そば」。
上方落語の「時うどん」では友達仲間2人の掛け合いが見所ですが、江戸落語では他人が上手くやったのを陰で見ていて勝手に真似する間抜けぶりという型、そのセンは守ってましたがひとヒネリ、2軒目の担ぎ蕎麦屋が貧乏臭いのが多いやり方ですが、談笑さんのは辛気くさい(笑)。細かいところで笑わせるだけのポピュラー過ぎるネタを何とか工夫しようというトコトンの根性ですな。
2席目が鯉昇師匠の「二番煎じ」。あまり聴けないネタですが、なるほどたしかにコレは難しいと思う。5人ほどの酔っぱらいを演じ分けるだけとも言える噺。微妙な違いを説得力持たせるだけの演出と演技力みたいなものが必要です。
鯉昇師匠は朴訥な調子のしゃべり方ながらリズムが良くて惹き込まれる。キチッとした江戸落語の感じで面白かったです。
トリは大ネタ、談笑師匠の「芝浜」。昨年末の立川流日暮里寄席でも聴きましたが、またサゲも運びも変えていましたね。
でも本来のサゲを十分に知ってるような客層なので、それを通り過ぎたぐらいから客席には不安感が(笑)。その不安感に抗うように反応を探り探りなのかサゲになりそうなポイントを何度も過ぎながら、「なるほど〜そうきたかぁ」でサゲましたな。
けどちょっと考えオチになったので客席全体としては「え?終わったの?」って感じでしたね。談笑師匠が頭下げて〆なかったら動かなかったかも。
でも「イイハナシ」に纏まってるこのサゲも気に入りました。中身は書きませんけどね。
このJT落語の帰りはいつもの新橋魚や。
![魚や01](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/9/d/9d9d1149.jpg)
フグ皮の煮凝りがお通し。
![魚や02](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/5/8/581c0769.jpg)
ヒラメもカワハギも無かったけどスズキの薄造り。スズキは香りと歯応えがいいんだよね。
![魚や03](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/4/8/48f1c761.jpg)
白子鍋。これは鱈のだけど酒の方は河豚のヒレ酒にしてました。
今日は達者な食うハナシ飲むハナシばかりだったので酒が旨かったです。
2009年12月03日
【楽】立川流日暮里寄席(2009年12月席)
タダ券貰ったので、初めて行ってみましたが、なかなか面白かった。
![立川流日暮里寄席00](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/3/1/318e612a.jpg)
客層は・・・何というか・・・落語ってこんなもんなんだろうなと思うけど、遅れて途中で入って来るのが大半で、最中もガサゴソ、とくに近くにいたジィサマはカサカサと買い物袋が五月蠅いし靴でステップ踏むし無茶苦茶(笑)。。。かといって注意してケンカするには狭い場所なんで気まずいしねぇ、なかなかその不快感は強烈でしたが、落語会としては面白かったです。
場所は日暮里のサニーホール、南口を出て、右の方の繁華街の中、ホテルラングウッドの4階です。120席ぐらいの教室ぐらいの広さの部屋。
で、実際の番組は
前座さんの「たらちね」は上方落語で言う「延陽伯」、立て板に水の如く武家言葉なり京言葉なりを捲し立てなきゃならない、いわば口慣らしネタなんでしょうけど、リズムが良ければかなり笑える噺。
続く二つ目さんの
・泉水亭錦魚 : 「時そば(ときそば)」
・立川平林 : 「一目上がり(ひとめあがり)」
も含め、他流よりは平均値高い気はするけど、落研落語の上手な方って感じで、、、やっぱ、まぁまぁかな(笑)。
キャラが立ってきて、噺がシッカリしてくると個性が独自のフラに見えてくるんでしょう。
本来の番組表では次の出番だった立川談之助さんは出トチリしてまして、それも八王子の自宅に「まだ居た」とかで(笑)、後回しとなりました。
桂文字助師匠の相撲話は余人を許さずって名人芸ですな。
立川雲水さんは「真打ち昇進おめでとう」って時だそうですが、上方落語なんですな。「くっしゃみ講釈」は枝雀さんで聴いたような型。
仲入り後にようやく立川談之助さん登場。寄席でしかできないアブナイ噺なんでしょう。「笑点」と落語芸術家協会の関係について客席を笑わせた一席・・・というか漫談?(笑)
立川左談次師匠の「長短(ちょうたん)」は味で聴かせる感じ。
立川流は、いわゆる「人気者」以外の層が厚くていいね。
で、大トリはここ1年毎月聴いてるような立川談笑さん。
何をやるのかな、とか思っていたら
「ここでトレーラーに乗ったら破門だ」とかいいながら、担ぎの魚屋が女房に起こされて嫌々ながら早朝の魚河岸に仕入れに出て、財布拾って・・・とマトモな(笑)「芝浜」に入っていきました。
「シャブ浜」は談志師匠から禁演を言い渡されたそうですから、そりゃもう師匠の「目の黒い内は」(笑)、聴けないんでしょう。
本では読めるけどね。
![超(スーパー)落語! 立川談笑落語全集](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51JB4EWKQBL._SL160_.jpg)
超(スーパー)落語! 立川談笑落語全集
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で、「マトモな方」の「芝浜」ですが、これとて古典を改作して現代に通用するようにする立川流のホープらしく「腑に落ちる」方向に噺を流して・・・でもいつもの悪い癖で(笑)サゲを通り過ぎてもう一捻り工夫して、、、「どうなるんだろう?」って不安感の下(笑)、オモロイのは文句なくオモロイんだけど、観客は何となく煙に巻かれたような微妙な笑いで終わったかな?複雑すぎると頭捻ってる間に終わっちゃうので少しオイテケボリになるからでしょうか。
来月は旅行中だけど、また今度は自腹で来てみましょうかね。この値段で7席、C/Pも良く、平均値以上には面白かったです。
![立川流日暮里寄席00](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/3/1/318e612a.jpg)
客層は・・・何というか・・・落語ってこんなもんなんだろうなと思うけど、遅れて途中で入って来るのが大半で、最中もガサゴソ、とくに近くにいたジィサマはカサカサと買い物袋が五月蠅いし靴でステップ踏むし無茶苦茶(笑)。。。かといって注意してケンカするには狭い場所なんで気まずいしねぇ、なかなかその不快感は強烈でしたが、落語会としては面白かったです。
場所は日暮里のサニーホール、南口を出て、右の方の繁華街の中、ホテルラングウッドの4階です。120席ぐらいの教室ぐらいの広さの部屋。
12月3日(木) 18:30〜21:05
日暮里寄席
泉水亭錦魚
立川平林
立川談之助
桂文字助
-- 仲入り --
立川雲水
立川左談次
立川談笑
日暮里・サニーホール
¥2,000
・立川流一門会
で、実際の番組は
・立川三四楼 : 「垂乳根(たらちね)」
・泉水亭錦魚 : 「時そば(ときそば)」
・立川平林 : 「一目上がり(ひとめあがり)」
・桂文字助 : 「谷風情相撲(佐野山)」
・立川雲水 : 「くっしゃみ講釈」
-- 仲入り --
・立川談之助 : 「笑点の未来」
・立川左談次 : 「長短(ちょうたん)」
・立川談笑 :「芝浜(しばはま)」
<参考>
・落語のあらすじ 千字寄席
・上方落語メモ【世紀末亭】 / 構成・仮隠居
前座さんの「たらちね」は上方落語で言う「延陽伯」、立て板に水の如く武家言葉なり京言葉なりを捲し立てなきゃならない、いわば口慣らしネタなんでしょうけど、リズムが良ければかなり笑える噺。
続く二つ目さんの
・泉水亭錦魚 : 「時そば(ときそば)」
・立川平林 : 「一目上がり(ひとめあがり)」
も含め、他流よりは平均値高い気はするけど、落研落語の上手な方って感じで、、、やっぱ、まぁまぁかな(笑)。
キャラが立ってきて、噺がシッカリしてくると個性が独自のフラに見えてくるんでしょう。
本来の番組表では次の出番だった立川談之助さんは出トチリしてまして、それも八王子の自宅に「まだ居た」とかで(笑)、後回しとなりました。
桂文字助師匠の相撲話は余人を許さずって名人芸ですな。
立川雲水さんは「真打ち昇進おめでとう」って時だそうですが、上方落語なんですな。「くっしゃみ講釈」は枝雀さんで聴いたような型。
仲入り後にようやく立川談之助さん登場。寄席でしかできないアブナイ噺なんでしょう。「笑点」と落語芸術家協会の関係について客席を笑わせた一席・・・というか漫談?(笑)
立川左談次師匠の「長短(ちょうたん)」は味で聴かせる感じ。
立川流は、いわゆる「人気者」以外の層が厚くていいね。
で、大トリはここ1年毎月聴いてるような立川談笑さん。
何をやるのかな、とか思っていたら
「ここでトレーラーに乗ったら破門だ」とかいいながら、担ぎの魚屋が女房に起こされて嫌々ながら早朝の魚河岸に仕入れに出て、財布拾って・・・とマトモな(笑)「芝浜」に入っていきました。
「シャブ浜」は談志師匠から禁演を言い渡されたそうですから、そりゃもう師匠の「目の黒い内は」(笑)、聴けないんでしょう。
本では読めるけどね。
![超(スーパー)落語! 立川談笑落語全集](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51JB4EWKQBL._SL160_.jpg)
超(スーパー)落語! 立川談笑落語全集
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で、「マトモな方」の「芝浜」ですが、これとて古典を改作して現代に通用するようにする立川流のホープらしく「腑に落ちる」方向に噺を流して・・・でもいつもの悪い癖で(笑)サゲを通り過ぎてもう一捻り工夫して、、、「どうなるんだろう?」って不安感の下(笑)、オモロイのは文句なくオモロイんだけど、観客は何となく煙に巻かれたような微妙な笑いで終わったかな?複雑すぎると頭捻ってる間に終わっちゃうので少しオイテケボリになるからでしょうか。
来月は旅行中だけど、また今度は自腹で来てみましょうかね。この値段で7席、C/Pも良く、平均値以上には面白かったです。
2009年11月27日
【楽】J亭 立川談笑落語会 四季 秋part 3
最近は毎月末の金曜日恒例となった立川談笑の落語会。今年の春に始まって、9回目、自分は2回飛ばしてるから7回目です。
ずいぶん女性客も増えて年齢層も下がって来た気がしますが、その分、今日は少し空席も見えたかな?
J亭 談笑落語会 四季 秋part 3
![談笑秋その3_01](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/9/c/9c59014f.jpg)
・立川談笑web
・JTアートホールアフィニス
今日のゲストは兄弟子の立川 左談次さん。
![談笑秋その3_02](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/8/d/8df781e5.jpg)
1席目は談笑師匠の「火焔太鼓」。
この噺、最初から最後まで笑わせ処は一杯だけど、最後の最後、本来のサゲが現代では通用にしにくい駄洒落オチ
「半鐘=ジャン」←→「おじゃんになる」
なので、いかに工夫するか、、、らしいけど、今まで成功した試しもないらしい(笑)。
自分で自分を追い込むクセのある談笑師匠、今回も本来のサゲを通り過ぎ(笑)、困ってること自体がサゲみたいな感じでしたね。
2席目がゲストの立川 左談次師匠の「五人廻し」。
何でもこのネタを談笑さんからリクエストされた留守電を聴いたのが今朝のことだったということですが、そこはさすがに達者で、風貌からして江戸落語の風情のある左談次師匠、この明治の遊郭風情を見せる噺を描き分け見事に口演されてましたね。
それもそうですが何より楽屋で大笑いしてる談笑さんの笑い声が客席にまで響いてたのが印象的。自分が左談次師匠で聴きたいネタをリクエストしたんだね、きっと(笑)。
仲入り後の3席目が談笑師匠で「黄金餅」。
この噺は1席目とは逆に最初から最後まで笑い難い物語、描き方によっては貧乏人と貧乏人のエグい争いにも見えかねないので、笑わせるのは「どう描くか」に掛かってます。
腹中に大金を飲んだ死体をめぐる人々の「悪人ぶり」を痛快に描いてピカレスク・ロマンばりに見せる手も有りますが、談笑師匠のは、死体に至るまでの「貧乏ぶり」を丁寧に描き、被害者と加害者を創り、それでいてその大金を手にする主人公の情を描いて根っからの悪人にはしない演出で、それはあまり嫌な気分にならずに最後まで結構細かいところで笑えました。
けど原型にせよ談笑版にせよ、やっぱり後味のいい噺じゃないですなぁ。サゲらしいサゲも無い訳で、難しい噺なんだろうなとは思います。
いっそ、色々やったのに結局失敗しちゃっても・・・ってそうするとタイトルが意味を成さなくなるのか。。。
古典落語には結構「悪人が巧くやるハナシ」が有るので、そういうことで楽しめる客層も一定有ったんだろうけどさ。
早めの9時に終わった後は、「黄金餅」を聴いた後に焼き肉ってのも悪趣味なので(笑)、早めの忘年会で賑わう新橋の魚やへ。
![魚や秋3_01](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/d/7/d7f80a0c.jpg)
![魚や秋3_02](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/9/3/930abc75.jpg)
![魚や秋3_03](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/3/e/3e806755.jpg)
この時期にしては暖かい東京ですが、酒肴の方は穴子も脂が乗ってきて、やっぱり冬を感じさせます。
キンキの鍋が美味かった。
![魚や秋3_04](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/4/a/4a653701.jpg)
肝の甘さが溶け出して、白身が美味しく頂けました。
また来月。。。って来月はクリスマスだね。もう。
ずいぶん女性客も増えて年齢層も下がって来た気がしますが、その分、今日は少し空席も見えたかな?
J亭 談笑落語会 四季 秋part 3
![談笑秋その3_01](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/9/c/9c59014f.jpg)
・立川談笑web
・JTアートホールアフィニス
今日のゲストは兄弟子の立川 左談次さん。
![談笑秋その3_02](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/8/d/8df781e5.jpg)
<番組>
・「火焔太鼓」 (立川談笑)
・「五人廻し」 (立川左談次)
〜仲入り〜
・「黄金餅」 (立川談笑)
<参考>:落語のあらすじ 千字寄席
1席目は談笑師匠の「火焔太鼓」。
この噺、最初から最後まで笑わせ処は一杯だけど、最後の最後、本来のサゲが現代では通用にしにくい駄洒落オチ
「半鐘=ジャン」←→「おじゃんになる」
なので、いかに工夫するか、、、らしいけど、今まで成功した試しもないらしい(笑)。
自分で自分を追い込むクセのある談笑師匠、今回も本来のサゲを通り過ぎ(笑)、困ってること自体がサゲみたいな感じでしたね。
2席目がゲストの立川 左談次師匠の「五人廻し」。
何でもこのネタを談笑さんからリクエストされた留守電を聴いたのが今朝のことだったということですが、そこはさすがに達者で、風貌からして江戸落語の風情のある左談次師匠、この明治の遊郭風情を見せる噺を描き分け見事に口演されてましたね。
それもそうですが何より楽屋で大笑いしてる談笑さんの笑い声が客席にまで響いてたのが印象的。自分が左談次師匠で聴きたいネタをリクエストしたんだね、きっと(笑)。
仲入り後の3席目が談笑師匠で「黄金餅」。
この噺は1席目とは逆に最初から最後まで笑い難い物語、描き方によっては貧乏人と貧乏人のエグい争いにも見えかねないので、笑わせるのは「どう描くか」に掛かってます。
腹中に大金を飲んだ死体をめぐる人々の「悪人ぶり」を痛快に描いてピカレスク・ロマンばりに見せる手も有りますが、談笑師匠のは、死体に至るまでの「貧乏ぶり」を丁寧に描き、被害者と加害者を創り、それでいてその大金を手にする主人公の情を描いて根っからの悪人にはしない演出で、それはあまり嫌な気分にならずに最後まで結構細かいところで笑えました。
けど原型にせよ談笑版にせよ、やっぱり後味のいい噺じゃないですなぁ。サゲらしいサゲも無い訳で、難しい噺なんだろうなとは思います。
いっそ、色々やったのに結局失敗しちゃっても・・・ってそうするとタイトルが意味を成さなくなるのか。。。
古典落語には結構「悪人が巧くやるハナシ」が有るので、そういうことで楽しめる客層も一定有ったんだろうけどさ。
早めの9時に終わった後は、「黄金餅」を聴いた後に焼き肉ってのも悪趣味なので(笑)、早めの忘年会で賑わう新橋の魚やへ。
![魚や秋3_01](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/d/7/d7f80a0c.jpg)
![魚や秋3_02](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/9/3/930abc75.jpg)
![魚や秋3_03](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/3/e/3e806755.jpg)
この時期にしては暖かい東京ですが、酒肴の方は穴子も脂が乗ってきて、やっぱり冬を感じさせます。
キンキの鍋が美味かった。
![魚や秋3_04](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/4/a/4a653701.jpg)
肝の甘さが溶け出して、白身が美味しく頂けました。
また来月。。。って来月はクリスマスだね。もう。
2009年08月21日
【芸】談笑と談志 <J亭 立川談笑落語会 四季 夏part 3>
談志師匠、キツそうでしたけど、何とかかんとか「疝気の虫(せんきのむし)」をやり終えて、師弟愛に支えられて照れくさそうに高座を降りていかれました。
早く良くなって頂きたいです。
![談笑と談志01](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/0/2/0224c0d6.jpg)
最近一生懸命予約入れて足を運ぶようになってる立川談笑の落語会「J亭 立川談笑落語会 四季」、ずっと面白いけど今日はおおごと。
なんと言っても本日のゲストは師匠の立川談志、家元登場でしたから。
![談笑と談志02](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/1/3/1390d1da.jpg)
談笑さんの緊張感はかなりのものだったのでしょう。
仲入り前には師匠はまだ到着していなかったのですが、1席目のお化け長屋からして何だか本調子じゃない様子。
落語のあらすじ 千字寄席 : お化け長屋(おばけながや) 落語を読むと本来のサゲはイマイチ分かりにくい、というか最後までやらないのが普通のようで、談笑さんもお化けバナシが上手くいかない段でサゲにしてました。
まぁこの1席目に限らず立川流の当然として噺の工夫はされてて面白かったけど、でもまぁ何だか気もそぞろな感じだったかな?
おそらく師匠の体調の心配もあったんでしょうね、後から考えると。
2席目の片棒はもっと大胆。3兄弟こそ登場してるけどキャラを濃くすることで途中で終わる構成、タイトルと無関係の場所で終わってます。
・落語のあらすじ 千字寄席 : 片棒(かたぼう) 落語
仲入り後の3席目は青菜、桂枝雀を思わせる激しいアクションの演出でしたが、噺を大きくは弄ってはいませんでした。
・青菜(あおな) 落語: 落語のあらすじ 千字寄席
この3席目の途中で師匠は到着したようです。
そしていよいよ立川談志家元登場。
前座さんのように座布団返してお茶を用意してメクリを替えてと働く談笑さんは何だか少し嬉しそうにも見えるぐらいの甲斐甲斐しさ。
その談笑さんに後見される感じで家元は高座に上がられました。
最初は声を出すのもしんどそうで、ご本人も小咄2つ3つか「やかんの半分とかで」帰ろうと考えていたとのことでしたが、客前で喋ってるウチに乗って来られたのか、有りがたいことにネタに入られました。
「何の噺かな?」
とか、かなりの落語ファンばかりの場所だったように思うけど、みんな頭の中で「???」で探り状態、多少構成を変えてられたので「ん?代脈?」とか思ったけどそれもどうやら「違うな」と。
実は
「疝気の虫(せんきのむし)
」の噺の途中から始まったのでした。
キーワードの「別荘」も「蕎麦」も「唐辛子」も飛んじゃってるから後々困る訳で・・・
談志師匠もすぐにご自身で気付いたようで
「最初からやっていい?」
って(笑)。聴衆も愛に溢れてますので(笑)「どうぞどうぞ」と大拍手。
その後もアッチャコッチャしたり、雑談が挟まったり色々しましたけど、とにもかくにもサゲまで辿り着きました。
そんな状態なのにチャンと笑えるのは呼吸とか間とかの芸のチカラだと思います。「緊張と緩和」。
高座を降りるときも談春さんに思いっきり後見されて照れくさそうにしてるのが可愛い大師匠でしたね。
何でも転んで右足を骨折してるそうで、それで高座に上がられるだけでも凄いけど、何だかんだ言って芸になるところ、可愛げ=魅力があるところが凄いです。73歳。
師弟愛と演者と聴衆の間の愛のようなモノで包まれた貴重な一席でした。
本日の演目を談志師匠自体の厳しい目から「疝気の虫」とは認められないかも知れないけど、自分たちはイイモノを見せて頂いたと思います。
【本日のトリの演目】=「人間 立川談志」
って感じでした。不思議な話ですが元気貰った。凄いもん。
家元も頑張って下さいませ。
家元が頑張った分、終演時間も普段より30分ぐらい遅かったので帰りの一杯はいつもの魚や 新橋店のラストオーダーには間に合わず、こっちも馴染みですが焼肉屋の大盛苑になりました。
![大盛苑01](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/b/e/be2e1403.jpg)
![大盛苑02](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/4/9/4954c452.jpg)
個人的には、厚切り肉が美味いのはココが一番。
いい日でした。
年内休養のお知らせ
この度、立川談志は体調不良の為、年内中の活動を休止させて頂くこととなりました。
ファンの皆様、公演及び番組関係者、そして何より公演のチケットをご購入頂いたお客様には、
ご心配、ご迷惑をお掛けし深くお詫び申し上げます。
詳しい経過としては、まず8月14日に本人から「体調がすぐれないので、暫く休みたい」との申し出がありました。確かにこのところ体力の低下が著しく、8 月下旬に医師の診察を受けたところ、「糖尿病により約3ヶ月の外来治療、入院治療、および自宅治療を要する」と診断されました。協議の結果、現状では仕事の続行が不可能と判断し、9月から年内の全てのお仕事をキャンセルさせて頂くこととなりました。
復帰の時期は、今のところ未定ですが、談志本人も体調が回復し次第、仕事を再開したいと考えております。一日も早く皆様の前でよいご報告が出来ますよう関係者一同最善の努力をしていく所存でございます。どうかご理解賜りますようお願い申し上げます。
≪談志からのコメント≫
とにかく体調不良でご迷惑かけてすみません。
立川談志
・TOPICS
早く良くなって頂きたいです。
![談笑と談志01](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/0/2/0224c0d6.jpg)
最近一生懸命予約入れて足を運ぶようになってる立川談笑の落語会「J亭 立川談笑落語会 四季」、ずっと面白いけど今日はおおごと。
なんと言っても本日のゲストは師匠の立川談志、家元登場でしたから。
![談笑と談志02](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/1/3/1390d1da.jpg)
談笑さんの緊張感はかなりのものだったのでしょう。
仲入り前には師匠はまだ到着していなかったのですが、1席目のお化け長屋からして何だか本調子じゃない様子。
落語のあらすじ 千字寄席 : お化け長屋(おばけながや) 落語を読むと本来のサゲはイマイチ分かりにくい、というか最後までやらないのが普通のようで、談笑さんもお化けバナシが上手くいかない段でサゲにしてました。
まぁこの1席目に限らず立川流の当然として噺の工夫はされてて面白かったけど、でもまぁ何だか気もそぞろな感じだったかな?
おそらく師匠の体調の心配もあったんでしょうね、後から考えると。
2席目の片棒はもっと大胆。3兄弟こそ登場してるけどキャラを濃くすることで途中で終わる構成、タイトルと無関係の場所で終わってます。
・落語のあらすじ 千字寄席 : 片棒(かたぼう) 落語
仲入り後の3席目は青菜、桂枝雀を思わせる激しいアクションの演出でしたが、噺を大きくは弄ってはいませんでした。
・青菜(あおな) 落語: 落語のあらすじ 千字寄席
この3席目の途中で師匠は到着したようです。
そしていよいよ立川談志家元登場。
前座さんのように座布団返してお茶を用意してメクリを替えてと働く談笑さんは何だか少し嬉しそうにも見えるぐらいの甲斐甲斐しさ。
その談笑さんに後見される感じで家元は高座に上がられました。
最初は声を出すのもしんどそうで、ご本人も小咄2つ3つか「やかんの半分とかで」帰ろうと考えていたとのことでしたが、客前で喋ってるウチに乗って来られたのか、有りがたいことにネタに入られました。
「何の噺かな?」
とか、かなりの落語ファンばかりの場所だったように思うけど、みんな頭の中で「???」で探り状態、多少構成を変えてられたので「ん?代脈?」とか思ったけどそれもどうやら「違うな」と。
実は
「疝気の虫(せんきのむし)
」の噺の途中から始まったのでした。
キーワードの「別荘」も「蕎麦」も「唐辛子」も飛んじゃってるから後々困る訳で・・・
談志師匠もすぐにご自身で気付いたようで
「最初からやっていい?」
って(笑)。聴衆も愛に溢れてますので(笑)「どうぞどうぞ」と大拍手。
その後もアッチャコッチャしたり、雑談が挟まったり色々しましたけど、とにもかくにもサゲまで辿り着きました。
そんな状態なのにチャンと笑えるのは呼吸とか間とかの芸のチカラだと思います。「緊張と緩和」。
高座を降りるときも談春さんに思いっきり後見されて照れくさそうにしてるのが可愛い大師匠でしたね。
何でも転んで右足を骨折してるそうで、それで高座に上がられるだけでも凄いけど、何だかんだ言って芸になるところ、可愛げ=魅力があるところが凄いです。73歳。
師弟愛と演者と聴衆の間の愛のようなモノで包まれた貴重な一席でした。
本日の演目を談志師匠自体の厳しい目から「疝気の虫」とは認められないかも知れないけど、自分たちはイイモノを見せて頂いたと思います。
【本日のトリの演目】=「人間 立川談志」
って感じでした。不思議な話ですが元気貰った。凄いもん。
家元も頑張って下さいませ。
立川談志が年内の仕事キャンセル「とにかく体調不良」(サンケイスポーツ) - Yahoo!ニュース
8月26日16時17分配信 談志が年内の仕事キャンセル「とにかく体調不良」 - 芸能 - SANSPO.COM
立川談志が年内の仕事キャンセル「とにかく体調不良」
落語家の立川談志(73)が26日、体調不良のため年内の仕事をすべてキャンセルすると所属事務所を通じて発表した。談志は5年前から糖尿病を患っており、今月14日に本人が「体調がすぐれないのでしばらく休みたい」と申し出たという。談志は「とにかく体調不良でご迷惑かけてすみません」とのコメントを発表した。命に別状はないという。
談志は手足のつり、足元のふらつき等の症状に加えて、体力の低下が著しく、今月下旬に医師の診察を受けたところ「糖尿病により約3カ月の治療、入院を要する」と診断されたという。これを受けて、本人、関係者、医師が協議した結果、現状では仕事の続行が不可能と判断し、今年いっぱいの仕事をキャンセルすることにした。
復帰の時期は未定で、まずは治療、静養に専念、談志本人の体力が回復し次第、仕事を再開する。また、昨年秋に発症したのどの病気「声門がん」についてはほぼ完治し、転移、再発などの心配もなく、今回の病状とは関係ないという。
最終更新:8月26日17時57分
サンケイスポーツ
立川談志が年内の仕事キャンセル「とにかく体調不良」(サンケイスポーツ) - Yahoo!ニュース
家元が頑張った分、終演時間も普段より30分ぐらい遅かったので帰りの一杯はいつもの魚や 新橋店のラストオーダーには間に合わず、こっちも馴染みですが焼肉屋の大盛苑になりました。
![大盛苑01](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/b/e/be2e1403.jpg)
![大盛苑02](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/4/9/4954c452.jpg)
個人的には、厚切り肉が美味いのはココが一番。
いい日でした。
2009年06月19日
【楽】J亭 立川談笑落語会 四季 夏part 1
初回、1回飛ばして3回目と来て、4回目の今日から3回は「夏」の部。
「夏」も1回目と3回目のチケットを取ったが、既に全席Sold Outである。
J亭 談笑落語会 四季 夏part 1
・立川談笑web
・JTアートホールアフィニス
客層探りのマクラ部分で御当人が仰ってたが、「アブナイ噺は立川談笑月例独演会Pの方で、ここJT亭ではワリとマトモなのを」なんてことで、一応はエログロは抑え気味で「お色気+α」程度。
オレはこういう方が好きです。エログロは逃げだと思う方。
さて、今日は最前列。
1席目。金明竹。
古典的には関西弁だけど、談笑版は津軽弁。
ホントにワカラン!(笑)
(日本中の方言は大体聞き分けられるの特技だったんだけどね、能力値落ちたらしい)
もともと、津軽弁と薩摩弁は強烈だけどね。
でもって強烈な分、話の中の混乱具合も強烈なので、泣けるほど笑えたです。
(考えてみれば関西人だから関西弁でやられたら分かるもんね)
中座することもなく2席目に突入。
堀の内。
初めて聞いた話だったけど、途中で上方落語の「いらちの愛宕参り」だと気付いた。
落語のあらすじ 千字寄席 : 堀の内(ほりのうち) 落語によると、上方落語の方が先みたいですな。
話の運びは談笑らしく色っぽくなってたみたい。
休憩を挟んでトリはたがや。
ようやく「夏らしい」そして「江戸っ子らしい」落語ですな。
でも落語のあらすじ 千字寄席 : たがや/落語によると、師匠の型とは違うのね。
談志師匠の芸の力なら身も蓋も無いサゲでもいいんだろうけど、落語は庶民の芸、侍の首が飛ぶ方が痛快でいいよね。
どの噺も談笑さんってディティール描くのが上手なので、映像が目に浮かぶようで楽しいね。
これで3回目だけどハズレ無し。
秋からも続けることにしました。
帰りはいつもの魚や 新橋店。
![魚や09061901](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/0/5/054df3d4.jpg?320426)
![魚や09061902](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/b/3/b3793cff.jpg?320427)
落語の方は3分の1だけ夏だったけど、酒肴の方は初夏モードになってました。
「夏」も1回目と3回目のチケットを取ったが、既に全席Sold Outである。
J亭 談笑落語会 四季 夏part 1
・立川談笑web
・JTアートホールアフィニス
客層探りのマクラ部分で御当人が仰ってたが、「アブナイ噺は立川談笑月例独演会Pの方で、ここJT亭ではワリとマトモなのを」なんてことで、一応はエログロは抑え気味で「お色気+α」程度。
オレはこういう方が好きです。エログロは逃げだと思う方。
さて、今日は最前列。
<番組>
〜立川談笑 3席〜
・「金明竹」
・「堀の内」
・「たがや」
(参考):落語のあらすじ 千字寄席
1席目。金明竹。
古典的には関西弁だけど、談笑版は津軽弁。
ホントにワカラン!(笑)
(日本中の方言は大体聞き分けられるの特技だったんだけどね、能力値落ちたらしい)
もともと、津軽弁と薩摩弁は強烈だけどね。
でもって強烈な分、話の中の混乱具合も強烈なので、泣けるほど笑えたです。
(考えてみれば関西人だから関西弁でやられたら分かるもんね)
中座することもなく2席目に突入。
堀の内。
初めて聞いた話だったけど、途中で上方落語の「いらちの愛宕参り」だと気付いた。
落語のあらすじ 千字寄席 : 堀の内(ほりのうち) 落語によると、上方落語の方が先みたいですな。
話の運びは談笑らしく色っぽくなってたみたい。
休憩を挟んでトリはたがや。
ようやく「夏らしい」そして「江戸っ子らしい」落語ですな。
でも落語のあらすじ 千字寄席 : たがや/落語によると、師匠の型とは違うのね。
談志師匠の芸の力なら身も蓋も無いサゲでもいいんだろうけど、落語は庶民の芸、侍の首が飛ぶ方が痛快でいいよね。
どの噺も談笑さんってディティール描くのが上手なので、映像が目に浮かぶようで楽しいね。
これで3回目だけどハズレ無し。
秋からも続けることにしました。
帰りはいつもの魚や 新橋店。
![魚や09061901](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/0/5/054df3d4.jpg?320426)
![魚や09061902](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/b/3/b3793cff.jpg?320427)
落語の方は3分の1だけ夏だったけど、酒肴の方は初夏モードになってました。
ruminn_master at 2009年06月19日 23:36 【楽】J亭 立川談笑落語会 四季 夏part 1
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2009年05月29日
【楽】J亭 立川談笑落語会 四季 春part 3
3月に初回に行って面白かった談笑の落語会、2回目は所用でパスしましたが、3回目に行ってきました。
J亭 談笑落語会 四季 春part 3
![談笑落語会01](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/5/4/541f1aa9.jpg?320427)
・立川談笑web
・JTアートホールアフィニス
最初の「薄型TV算」は談笑落語の代表作とも言えるそうで、例の本にも昔の型が載ってましたが、今回はさらに洗練されて「笑い易く」なっていたように思います。
![超(スーパー)落語! 立川談笑落語全集](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51JB4EWKQBL._SL160_.jpg)
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次に出て来たゲストの白鳥さんって初めて聴いたけど、派手な着物で登場してこれまた大胆なブラックジョークみたいな改作での「長屋の花見」、主人公は売れない落語家で、舞台は現代の貧乏アパートで、隣人は近隣アジア諸国の人々と趣向は談笑落語に通じるところの「異文化交流の陥穽」ってトコもあるのですけど、、、まぁ北●鮮ネタです(笑)。かなり単純に笑えたけど、楽屋落ちの部分は半分ぐらいかなぁ。。。御本人も自身のHP(ブログじゃなくて手動更新の日記だ。懐かしいね昔は自分もやってた)に書かれてますが。
三平ネタは笑えたけどね。「みんな考えることは一緒だな」って(笑)。
最後のトリは上方落語で馴染んだ「愛宕山」、江戸落語の型で聴くのは初めて・・・が談笑落語ってのは問題があるかもと思いますが(笑)・・・参考リンクを取らせて貰ってる落語のあらすじ 千字寄席 : 愛宕山(あたごやま)で読む限りでは、オーソドックスな型では上方落語も江戸落語も大差は無いね。噺の運びが違うだけでサゲは一緒。
で、この談笑版「愛宕山」、噺の運びはスピーディになり談笑らしさもあり、そしてサゲはさらに一捻り。上手さを十分に感じさせる出来。
でもなぁ。。。サゲは古典の「あっ、忘れてきた」の方がインパクト強いような気がします。笑って終われる。
談笑版は「あ、やっぱりね」って感じだもの。思うに旦那のキャラ付けがあまり洒落者に映ってないからなんだけど、まぁ関西人の自分から見ると江戸っ子の粋って少々嫌味や気障に見える部分も有るからそのせいかもね。
でもまぁ古典の型を大きく崩すのではない改作への試み、なかなか面白い噺でした。
(このJ亭 立川談笑落語会 四季、1席ごとに落語の蔵どっとこむでDL販売されてるって配られたチラシには書いてあったけど、検索掛けても出てこないね、「立川談笑」自体が検索0件(笑))
今回で「春の会」は終わって来月からは「夏の会」、既に売り切れですが、1回目と3回目は行きます。エログロに走らないで頑張って欲しいです。エログロは生理的に訴えかけるパワーもあるけど、ある意味「それだけ」だと思うからあんまり見たくないので。
そして夏席の3回目、8月は談志師匠登場。どうなるか、というか「どう出るか」(笑)今から楽しみ。
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J亭 談笑落語会 四季 春part 3
![談笑落語会01](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/5/4/541f1aa9.jpg?320427)
・立川談笑web
・JTアートホールアフィニス
<番組>
・「薄型TV算」(壷算 改)
・「長屋の花見」(ゲスト:三遊亭白鳥
・「愛宕山」
最初の「薄型TV算」は談笑落語の代表作とも言えるそうで、例の本にも昔の型が載ってましたが、今回はさらに洗練されて「笑い易く」なっていたように思います。
![超(スーパー)落語! 立川談笑落語全集](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51JB4EWKQBL._SL160_.jpg)
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次に出て来たゲストの白鳥さんって初めて聴いたけど、派手な着物で登場してこれまた大胆なブラックジョークみたいな改作での「長屋の花見」、主人公は売れない落語家で、舞台は現代の貧乏アパートで、隣人は近隣アジア諸国の人々と趣向は談笑落語に通じるところの「異文化交流の陥穽」ってトコもあるのですけど、、、まぁ北●鮮ネタです(笑)。かなり単純に笑えたけど、楽屋落ちの部分は半分ぐらいかなぁ。。。御本人も自身のHP(ブログじゃなくて手動更新の日記だ。懐かしいね昔は自分もやってた)に書かれてますが。
昨日は談笑の会のゲストに虎ノ門のJTホールへ。「まあ、談笑の会だからマニアな客だろう。企画はかみさんかな?」と甘く考え半ズボンで行くと、なんとリッチな会場に企画はサンケイリビング。そしてJTの大変偉い方が「このホールで落語会をやりたい」と企画されたそうです。そして白羽の矢がたったのが談笑・・・・只者ではないですね、このお方は。だから打ち上げはタクシーで新橋の高そうなお店へ。なんと日本酒が有名なお店で地元の俺でさえ見た事も無い「雪中梅ビンテージ」なる古酒や鶴齢大吟醸珍しい酒がずらり。恐れ入りました。しくじらないように終電間際に帰りましたとさ。談笑の会のお客は確かにマニアも多かったけど、普通の人も多くて、俺の「長屋の花見」は不思議な雰囲気で終わりました。うーん、ダライラマ3世に似ている川柳川柳は顔知らなきゃ笑えないよね。考えます。
三遊亭白鳥公式ホームページ 第334回(09/5/30更新)部分より
三平ネタは笑えたけどね。「みんな考えることは一緒だな」って(笑)。
最後のトリは上方落語で馴染んだ「愛宕山」、江戸落語の型で聴くのは初めて・・・が談笑落語ってのは問題があるかもと思いますが(笑)・・・参考リンクを取らせて貰ってる落語のあらすじ 千字寄席 : 愛宕山(あたごやま)で読む限りでは、オーソドックスな型では上方落語も江戸落語も大差は無いね。噺の運びが違うだけでサゲは一緒。
で、この談笑版「愛宕山」、噺の運びはスピーディになり談笑らしさもあり、そしてサゲはさらに一捻り。上手さを十分に感じさせる出来。
でもなぁ。。。サゲは古典の「あっ、忘れてきた」の方がインパクト強いような気がします。笑って終われる。
談笑版は「あ、やっぱりね」って感じだもの。思うに旦那のキャラ付けがあまり洒落者に映ってないからなんだけど、まぁ関西人の自分から見ると江戸っ子の粋って少々嫌味や気障に見える部分も有るからそのせいかもね。
でもまぁ古典の型を大きく崩すのではない改作への試み、なかなか面白い噺でした。
(このJ亭 立川談笑落語会 四季、1席ごとに落語の蔵どっとこむでDL販売されてるって配られたチラシには書いてあったけど、検索掛けても出てこないね、「立川談笑」自体が検索0件(笑))
今回で「春の会」は終わって来月からは「夏の会」、既に売り切れですが、1回目と3回目は行きます。エログロに走らないで頑張って欲しいです。エログロは生理的に訴えかけるパワーもあるけど、ある意味「それだけ」だと思うからあんまり見たくないので。
そして夏席の3回目、8月は談志師匠登場。どうなるか、というか「どう出るか」(笑)今から楽しみ。
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2009年03月27日
【楽】J亭 立川談笑落語会 四季 春part 1
ウチの親がサンケイリビング新聞社か何かの広告を見て、立川談春と間違って(笑) (「あかめだか」を読んで感心していたらしい)
![赤めだか](http://ecx.images-amazon.com/images/I/413B3KV6bGL._SL160_.jpg)
赤めだか
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あわてて申し込んで行くことになったところの、新しく始める落語会の初回へ。
これも何かの御縁です(笑)。
J亭 立川談笑落語会 四季 春part 1
![談笑落語会01](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/5/4/541f1aa9.jpg?320427)
・立川談笑web
場所は虎ノ門のJTアートホールアフィニス、日本たばこ産業の会社ビルの中のクラシック音楽をよくやるホールだそう。
![談笑落語会03](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/4/4/449821ac.jpg?320426)
そんなところで落語会という試み。
![談笑落語会02](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/0/5/05b62034.jpg?320426)
少々音響が「こもりすぎ」で聞きづらかったけど、小さな客席にマニアックな客層で ( フジのアベチヨが来てたね。流石に出役の女性はオーラが華やかですな、グレーな客層(笑)の中で光ってました )、そんでもって下品なネタの多いww立川談笑にしてはかなりまっとうな立川流の落語を聞かせてくれた感じでかなり面白かったです。
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どうやら記事を読むと「初めてのお客さん」を狙ってる感じだけど、客席は全体的に業界人っぽいのが多いし反応もワリと落語聞き込んでるタイプな印象。
それが判っての対応なのかそういうネタ造りなのかは不明だけど、最初の「天災」はほぼオーソドックスだったように思うのでおそらく「小手調べ」でしょうが、次の「花見の仇討」になると「なんでそこに六部が居るの?」ってぐらい大胆にハナシを動かしてるし、最後の「文七元結」ともなるとほとんど「談笑イリュージョン」(笑)、サゲなんて・・・ネタバレは下品なので書けないけど、まぁ何と言いますか・・・「え?!そっちに行くの???それは別の噺ちゃうん?」。。。
いや流石に「立川流四天王」って言われるだけのことはあって実力を感じさせるオモロイ落語会でした。
(参考) 落語のあらすじ 千字寄席
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↑この本面白いよ。談笑の「改作」落語の書き起こしが中心で、最初が「あくび指南」改作の「げろ指南」なんでチョット引くけど(笑)、読み進んでるウチにエログロはあまり気に触らなくなってきて、「紺屋高尾」改作の「ジーンズ屋ようこたん」や「宮戸川」の改作はそれなりに感じ入るところもあるし、それでも「芝浜」改作の「しゃぶ浜」は少々気が退けるトコロもあってやっぱり「談笑イリュージョン」。
![立川談笑](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41-iM8FBgmL.jpg)
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あわてて申し込んで行くことになったところの、新しく始める落語会の初回へ。
これも何かの御縁です(笑)。
J亭 立川談笑落語会 四季 春part 1
![談笑落語会01](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/5/4/541f1aa9.jpg?320427)
・立川談笑web
場所は虎ノ門のJTアートホールアフィニス、日本たばこ産業の会社ビルの中のクラシック音楽をよくやるホールだそう。
![談笑落語会03](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/4/4/449821ac.jpg?320426)
そんなところで落語会という試み。
![談笑落語会02](https://livedoor.blogimg.jp/ruminn_master/imgs/0/5/05b62034.jpg?320426)
少々音響が「こもりすぎ」で聞きづらかったけど、小さな客席にマニアックな客層で ( フジのアベチヨが来てたね。流石に出役の女性はオーラが華やかですな、グレーな客層(笑)の中で光ってました )、そんでもって下品なネタの多いww立川談笑にしてはかなりまっとうな立川流の落語を聞かせてくれた感じでかなり面白かったです。
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立川談笑、新たな一歩 27日に独演会 - MSN産経ニュース
2009.3.22 08:31
落語家の立川談笑が毎月1回開く独演会「J亭 談笑落語会 四季」を27日、東京・虎ノ門のJTアートホールアフィニスで始める。
談笑は平成5年に立川談志に入門。古典落語を大胆にアレンジして演じ、わかりやすさと面白さで評価の高い若手。
「先端的な刺激のある落語を追求してきましたが、それだけでは…。この落語会ではもっと多くのお客さんに落語を楽しんでもらえるように噺を“メジャーチェンジ”したい」と意気込む。談志門下では知名度の高い志の輔、談春、志らくに続く談笑が、新たな一歩を踏み出す。
談笑が、時には過激といわれるまでに古典落語をアレンジしてきたのは「伝統芸能ではあるけど、落語はあくまで娯楽。21世紀のお客さんに対しては、現代を舞台にしたほうが大衆芸能として楽しいはず」との考えから。
これまで「壷算(つぼざん)」をアレンジした「薄型テレビ算」や「紺屋高尾(こうやたかお)」をアレンジした「ジーンズ屋ようこたん」など談笑ならではのネタを高座にかけてきた。しかし、口演の機会が増えるにつれて、それだけではいけないと感じるようになった。
「初めて落語というものを聴くお客さんには、このような実験的な落語では、なかなか楽しめないお客さんもいる。苦みや辛みを抑えた、口当たりのいい落語も必要ではないかな、と」
といっても、昔からある古典落語をそのままやるつもりはない。1回目の演目は「天災」「花見の仇(あだ)討ち」「文七元結(ぶんしちもっとい)」。
「季節感を大事にしながら、納得できない不備や不整合には徹底して手を入れました。落語を古くさいと感じたり、新しくても空回りしていて楽しめなかった、という人はぜひ。落語の魅力が伝わると思います」
午後7時開演。問い合わせは事務局(電)03・6746・0566。(栫井千春)
立川談笑、新たな一歩 27日に独演会 - MSN産経ニュース
どうやら記事を読むと「初めてのお客さん」を狙ってる感じだけど、客席は全体的に業界人っぽいのが多いし反応もワリと落語聞き込んでるタイプな印象。
番組
・「天災」
・「花見の仇討」
・「文七元結」
それが判っての対応なのかそういうネタ造りなのかは不明だけど、最初の「天災」はほぼオーソドックスだったように思うのでおそらく「小手調べ」でしょうが、次の「花見の仇討」になると「なんでそこに六部が居るの?」ってぐらい大胆にハナシを動かしてるし、最後の「文七元結」ともなるとほとんど「談笑イリュージョン」(笑)、サゲなんて・・・ネタバレは下品なので書けないけど、まぁ何と言いますか・・・「え?!そっちに行くの???それは別の噺ちゃうん?」。。。
いや流石に「立川流四天王」って言われるだけのことはあって実力を感じさせるオモロイ落語会でした。
(参考) 落語のあらすじ 千字寄席
![超(スーパー)落語! 立川談笑落語全集](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51JB4EWKQBL.jpg)
超(スーパー)落語! 立川談笑落語全集
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↑この本面白いよ。談笑の「改作」落語の書き起こしが中心で、最初が「あくび指南」改作の「げろ指南」なんでチョット引くけど(笑)、読み進んでるウチにエログロはあまり気に触らなくなってきて、「紺屋高尾」改作の「ジーンズ屋ようこたん」や「宮戸川」の改作はそれなりに感じ入るところもあるし、それでも「芝浜」改作の「しゃぶ浜」は少々気が退けるトコロもあってやっぱり「談笑イリュージョン」。
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立川談笑
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