試写会
2009年09月14日
【映】私の中のあなた
あれこれ感想を綴る前に、まずは自分の健康に感謝だな。。。
(ネタバレしない程度に書きますが、見る気になった人はそこまでにしてくださいね。やっぱりだんだんディープになりますので(笑))
「泣かされる映画」かと覚悟して見に行ったんだけど、どっちかというと「考えさせられる映画」でしょうか。
まぁそこらは立場にも依るのでしょうが、イイトシして親になった経験の無い独りモンの男が見た感想としては涙は出ないです。
だけど「悩み」は残る。
むしろ「答えの描いてない社会派映画」とでもいうか。
見方は色々あるだろうけど、カップルで見る映画と言うよりは、「人の親」である人、あるいは今からなろうとする人、いずれはなるんだろうなと思う人、でまぁ少なくとも少しはモノを考える人に向いてる映画。
モノを考える人なら「(誰かが)可哀想」で済むハナシじゃないとは思うはず。
でもだからこそそれは「同情の涙」というカタルシスを提供する娯楽としての「泣ける映画」ではなくなってるように思う。
しかしそれでいて少しも押しつけがましいメッセージなど感じられないのは制作者のウデなんでしょう。
本作の監督は「きみに読む物語」のニック・カサヴェテス、ちょうど1年ほど前にアヤパンチョイスで見たあの作品も同じような感じで、淡々と綴られていましたから。
きみに読む物語 スタンダード・エディション [DVD]
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前作が「夫婦の愛」や「男女の愛」だとすると、本作は「親子の愛」や「家族の愛」でしょうか。
前作も「幸か不幸か」を考えると難しいリドル・ストーリー(結論を受け手に委ねるミステリー)だったけど、本作も一筋縄では収まってません。
思春期の子供を連れた親子で行くには結構生々しいかもしれない。
病人を抱えた家族にも生々し過ぎるかも。
劇中の音楽も良いし、前作同様に時間軸をシームレスに往復する映像手法で映画の中のドラマに魅き込むやり口は見事で、映画としての完成度は高いと思います。
だから「悩みを共有したい」という意味で万人に見せたい映画ではあるけど、映画として誰にでもオススメできるかというとディープ過ぎるかも・・・
それは観客に何かを伝える映画としての出来がいいからこそなんですけどね。
私の中のあなた
・公式サイト
・映画/私の中のあなた 映画作品情報 - cinemacafe.net
・私の中のあなた - goo 映画
・映画瓦版|私の中のあなた
・わたしのなかのあなた - Wikipedia
・映画「私の中のあなた」試写会の感想をお書きください。 - 共通テーマ - ブログパーク
10月に一般公開の映画のLivedoorブロガー枠の試写会。
場所は前にスラムドッグ$ミリオネアの試写会で訪れた配給会社の試写室、六本木ミッドタウンの高層階です。
試写会は続編でもない限りあまり予備知識を入れずに見に行くことにしてるんで、最低限の評判だけの頭。
つまり大雑把なところで
ってな把握。
(見終わった後でもこの把握は間違っては居ないのだけど、、、)
一昔前なら近未来小説のSFのような設定。
思い出したのは若き日のオビワン役の俳優が臓器ドナー牧場のような場所で生きる若者を熱演していた「アイランド」
アイランド 特別版 [DVD]
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そんなSFのようなハナシが先端医療として日常生活の隣にまで見え隠れしているというのが現代の難しいところ。
「医療倫理」なんて巷間叫ばれていますが、実際問題、当事者にとっては助かるのならば悪魔にだって魂を売るというのが親心かも知れません。
だからこそ法律で禁止したりそれこそ「倫理」で縛る必要が有るとも言える訳ですが、それで片付くのかというとまた疑問ですね。
さて
1.あなたの幼い子供が重度の白血病で骨髄移植や臓器移植なくしては余命幾ばくも無い。
2.あなたがた夫婦は健康だが、臓器提供者としての適合性は持って居らず、他にドナーを見つけるのは困難な状況だ。
3.そこに医者が「一つだけ方法が有ります」として「完璧なドナーたり得る子供を今から作ることは人工授精なら可能だ(ただし倫理には反する)」と言われた。
そこで
[Q1] あなたはこの人工授精に踏み切りますか?
[Q2] あなたはこの「妹」をどのように育てますか?あるいは育てるべきだとと考えますか?
そして10年が経ちます。いよいよ危険な臓器提供まで「妹」に課さなければいけない状況です。
[Q3] あなたはこの臓器移植手術に踏み切りますか?
そしてここまで真剣に考えたところで親心としては積極策を選んできた、「妹」にも納得させてきたつもりだったとしても、視点を変えてみれば難しいことに気付きます。
まず
[Q4] あなたは臓器提供者としてこの世に生を受けた「妹」だとします。10歳になりました。いままでいろいろやってきました。「姉」のことは大好きです。「家族」も大切です。で・・・どうしますか?どう感じていますか?
そしてさらに
[Q5] あなたは病弱で瀕死の「姉」だとします。状況は全て分かっています。さて・・・あなたはどう感じていますか?そして・・・
とても難しいですね。。。。
この映画の中では誰も「悪意」を持っている人は居ないように思われます。
でも「善意」が万人の幸せを意味するとは限らない。
人の生き死にを神様ではない人間如きがどうこうしようとすることは・・・・どうなんでしょう。
当事者になったら「どうこうしよう」とするんじゃないかと思います。
でも傍目から見れば「医療倫理」だとか理屈で考えて「正しい」ような答えを出せるかも知れません。
けどそれで当事者を納得させられるのかどうか。
簡単じゃないでしょうね。
映画のチラシ集と一緒に臓器提供意思表示カードが配られました。
・(社)日本臓器移植ネットワーク
何だか悪い冗談のような気もしてしまいます。
個人的には社会的地位が有ろうと無かろうと、金持ちでも貧乏人でも平等に、「臓器提供を受ける側」になれるほどに、手術費用などが健康保険の枠内だったり・・・なんてことは無いと思うので、臓器移植というのは結局のところ一部のお金持ちのための臓器売買の合法化システムのような気がしています。
たしかに提供者が増えれば1億円クラスの金持ちしか不可能だったのが3000万円クラスにはなるのかもしれない。けれど年収400万円貯金無しというレベルにはならないんじゃないかと。
そしてこういうのが傍目からの「ただの理屈」でしか無いことは先の映画の感想で述べたことと同じで、当事者の立場になると必死になるしかないのですから、当事者に対して何ら意味のある言論では無いとは分かっていますし、誰かが目の前に居ればそういうタワゴトは引っ込めて素直に「可哀想」と感じ、可能ならば何らかのお手伝いもするかも知れません。
でも「悩み」は残ります。
「善意」の人からは責められるのかもとは思います。
でもこの映画で感じたことの一つでもありますが、「善意」が万人の幸せを意味するわけでは有りませんし、「善意」が人を殺すことも有るほどに難しい。
ある意味、そういう「難しさ」に直面させてくれるという意義があるのかも知れません。
この映画自体は何らかの結論を押しつけようとはしていませんから。
考えるキッカケになりましたね。いい映画でした。
わたしのなかのあなた (Hayakawa Novels)
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私の中のあなた 上 (ハヤカワ文庫NV)
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私の中のあなた 下 (ハヤカワ文庫NV)
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(ネタバレしない程度に書きますが、見る気になった人はそこまでにしてくださいね。やっぱりだんだんディープになりますので(笑))
「泣かされる映画」かと覚悟して見に行ったんだけど、どっちかというと「考えさせられる映画」でしょうか。
まぁそこらは立場にも依るのでしょうが、イイトシして親になった経験の無い独りモンの男が見た感想としては涙は出ないです。
だけど「悩み」は残る。
むしろ「答えの描いてない社会派映画」とでもいうか。
見方は色々あるだろうけど、カップルで見る映画と言うよりは、「人の親」である人、あるいは今からなろうとする人、いずれはなるんだろうなと思う人、でまぁ少なくとも少しはモノを考える人に向いてる映画。
モノを考える人なら「(誰かが)可哀想」で済むハナシじゃないとは思うはず。
でもだからこそそれは「同情の涙」というカタルシスを提供する娯楽としての「泣ける映画」ではなくなってるように思う。
しかしそれでいて少しも押しつけがましいメッセージなど感じられないのは制作者のウデなんでしょう。
本作の監督は「きみに読む物語」のニック・カサヴェテス、ちょうど1年ほど前にアヤパンチョイスで見たあの作品も同じような感じで、淡々と綴られていましたから。
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前作が「夫婦の愛」や「男女の愛」だとすると、本作は「親子の愛」や「家族の愛」でしょうか。
前作も「幸か不幸か」を考えると難しいリドル・ストーリー(結論を受け手に委ねるミステリー)だったけど、本作も一筋縄では収まってません。
思春期の子供を連れた親子で行くには結構生々しいかもしれない。
病人を抱えた家族にも生々し過ぎるかも。
劇中の音楽も良いし、前作同様に時間軸をシームレスに往復する映像手法で映画の中のドラマに魅き込むやり口は見事で、映画としての完成度は高いと思います。
だから「悩みを共有したい」という意味で万人に見せたい映画ではあるけど、映画として誰にでもオススメできるかというとディープ過ぎるかも・・・
それは観客に何かを伝える映画としての出来がいいからこそなんですけどね。
私の中のあなた
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・映画瓦版|私の中のあなた
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10月に一般公開の映画のLivedoorブロガー枠の試写会。
場所は前にスラムドッグ$ミリオネアの試写会で訪れた配給会社の試写室、六本木ミッドタウンの高層階です。
試写会は続編でもない限りあまり予備知識を入れずに見に行くことにしてるんで、最低限の評判だけの頭。
つまり大雑把なところで
重度の白血病の娘を抱えた夫婦が、その娘を助けるために人工授精で遺伝子的に完全な臓器提供者たりうる「妹」を造り育て、10年ほど「計画通りに」進み、「幸せな家族」のはずだったのに、ある日突然その「妹」が「姉のためにもう臓器提供はしない」と自我を主張し、自分の身体を守るために母親を訴えた、で、その結末は・・・
ってな把握。
(見終わった後でもこの把握は間違っては居ないのだけど、、、)
一昔前なら近未来小説のSFのような設定。
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そんなSFのようなハナシが先端医療として日常生活の隣にまで見え隠れしているというのが現代の難しいところ。
「医療倫理」なんて巷間叫ばれていますが、実際問題、当事者にとっては助かるのならば悪魔にだって魂を売るというのが親心かも知れません。
だからこそ法律で禁止したりそれこそ「倫理」で縛る必要が有るとも言える訳ですが、それで片付くのかというとまた疑問ですね。
さて
1.あなたの幼い子供が重度の白血病で骨髄移植や臓器移植なくしては余命幾ばくも無い。
2.あなたがた夫婦は健康だが、臓器提供者としての適合性は持って居らず、他にドナーを見つけるのは困難な状況だ。
3.そこに医者が「一つだけ方法が有ります」として「完璧なドナーたり得る子供を今から作ることは人工授精なら可能だ(ただし倫理には反する)」と言われた。
そこで
[Q1] あなたはこの人工授精に踏み切りますか?
[Q2] あなたはこの「妹」をどのように育てますか?あるいは育てるべきだとと考えますか?
そして10年が経ちます。いよいよ危険な臓器提供まで「妹」に課さなければいけない状況です。
[Q3] あなたはこの臓器移植手術に踏み切りますか?
そしてここまで真剣に考えたところで親心としては積極策を選んできた、「妹」にも納得させてきたつもりだったとしても、視点を変えてみれば難しいことに気付きます。
まず
[Q4] あなたは臓器提供者としてこの世に生を受けた「妹」だとします。10歳になりました。いままでいろいろやってきました。「姉」のことは大好きです。「家族」も大切です。で・・・どうしますか?どう感じていますか?
そしてさらに
[Q5] あなたは病弱で瀕死の「姉」だとします。状況は全て分かっています。さて・・・あなたはどう感じていますか?そして・・・
とても難しいですね。。。。
この映画の中では誰も「悪意」を持っている人は居ないように思われます。
でも「善意」が万人の幸せを意味するとは限らない。
人の生き死にを神様ではない人間如きがどうこうしようとすることは・・・・どうなんでしょう。
当事者になったら「どうこうしよう」とするんじゃないかと思います。
でも傍目から見れば「医療倫理」だとか理屈で考えて「正しい」ような答えを出せるかも知れません。
けどそれで当事者を納得させられるのかどうか。
簡単じゃないでしょうね。
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個人的には社会的地位が有ろうと無かろうと、金持ちでも貧乏人でも平等に、「臓器提供を受ける側」になれるほどに、手術費用などが健康保険の枠内だったり・・・なんてことは無いと思うので、臓器移植というのは結局のところ一部のお金持ちのための臓器売買の合法化システムのような気がしています。
たしかに提供者が増えれば1億円クラスの金持ちしか不可能だったのが3000万円クラスにはなるのかもしれない。けれど年収400万円貯金無しというレベルにはならないんじゃないかと。
そしてこういうのが傍目からの「ただの理屈」でしか無いことは先の映画の感想で述べたことと同じで、当事者の立場になると必死になるしかないのですから、当事者に対して何ら意味のある言論では無いとは分かっていますし、誰かが目の前に居ればそういうタワゴトは引っ込めて素直に「可哀想」と感じ、可能ならば何らかのお手伝いもするかも知れません。
でも「悩み」は残ります。
「善意」の人からは責められるのかもとは思います。
でもこの映画で感じたことの一つでもありますが、「善意」が万人の幸せを意味するわけでは有りませんし、「善意」が人を殺すことも有るほどに難しい。
ある意味、そういう「難しさ」に直面させてくれるという意義があるのかも知れません。
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2009年06月18日
【映】トランスフォーマー/リベンジ(iMAX版)
面白い、というより男が熱くなれるタイプの映画でしたね。
超大画面と最先端サウンドで見れたので更に大満足。
デジタルiMAXシアターで見る映画ってのは「視聴」というより「体験」って感じ。
映画と言うより「アトラクション」。
映像の中の虚構の世界なのに「臨場感」ってのが文字通りに体感できる新しいアトラクション。
トランスフォーマー/リベンジ
・公式サイト
トランスフォーマー/リベンジ (マイケル・ベイ 監督) [DVD]
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戦いの中で、勇気とか友情とか自己犠牲とか。
めっちゃ浪花節(笑)。
「みんなでチカラを合わせて何とかする」系。
実はこういうの大好き!(笑)
トランスフォーマー/リベンジ (ハヤカワ文庫 SF フ 15-3) (ハヤカワ文庫SF)
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実は主演のシャイア・ラブーフのアホ学生っぽいところとかキレやすい若者キャラとかってあまり好きじゃないんだけどね。
でもって見てると恥ずかしくなるので苦手なラブストーリーも結構しっかり入ってるんだけどね。
日本の子供のオモチャがアメリカでTVアニメの素材にされ(アニメは何度かテレビで見たことがあった)、その映画版という意識だったので、先入観は「子供だまし」だと思ってたんだけどね。
だから一作目は見てなかったんですが。。。
実は今回の試写会、映画館及び上映システムの方が目玉で、「何を見せてくれるか」は招待状にも書かれていなかったのです。
ですが、今週末からその映画館で公開するのが本作で、夏からはハリポタの最新版、そんな状況でわざわざ他の作品持ってくることもなかろうと。
ハリポタだったら既に全作見てるしDVDも全作持ってるので予習は今さら不要。
他方のトランスフォーマー第1作だったら見てないからどうしよう・・・
と思ってWikiなどで下調べ。
・トランスフォーマー - Wikipedia
・トランスフォーマー (2007年の映画) - Wikipedia
・トランスフォーマー - goo 映画
・『トランスフォーマー』 特集 - goo 映画
なかなか複雑そうなシナリオなので、こりゃ予習してないと楽しめないかな?と昨夜急いでレンタルビデオ(笑)。
トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
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その感想は別項に書くとして、、、
会場を訪れたらBINGO!いやぁ、予習しててよかった!
ってとこですな。
まぁ登場人物の間の「友情」とか「愛情」とかをデフォルトのものとして受け入れてしまえば映画は娯楽作品としても上等なんだけど、シナリオの柱が「友情」とか「愛情」なので、その説得力がね、、、全部が全部といっていいぐらい前作に詰まってるから、予習してないと結構浅い感動しかできないかもって思ったよ。
トランスフォーマー (ハヤカワ文庫SF)
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でもって今回はiMAXバージョン。
通常のロードショー版より数十秒長く、またiMAX用の高画質カメラを使ってる部分ではスクリーンの上映面積が縦に拡大したんだとか。
(上映中は画面に没入してしまっててまったく気付きませんでした(笑))
なんと言っても日本にまだ3館しか無いこのデジタルiMAX専用映画館ですが、それはフィルムではなくデジタルデータなのでノイズが皆無、音響も立体的に構成されて映画館の空間のアチコチから聞こえてくるし、そしてなんと言ってもスクリーンが日本最大規模(現在)、左右も天地も巨大なので、座席にもよるだろうけどそこそこいい席なら完全に映画のスクリーンの中に取り込まれるような錯覚を起こします。
これネットの噂で見る限り3部作なんだよね。。。。
トランスフォーマー ムービーガイド
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こんなの見ちゃうと最後の3作目とか他で見れない(笑)。
デジタルiMAXって圧倒的な迫力、描写力でした。
本作の前の予告編で「スタートレック」の予告編を流してたけど、レイトショーでいいからもう一度ココで見たいね。
いやぁ、本作「トランスフォーマー/リベンジ」自体もイイ映画なんだけど、どうせ見るならココか埼玉か大阪の箕面か、いずれかのiMAXで見ないと損です。
ちなみに、この映画館、JR川崎駅から雨に濡れずに行ける109シネマズ川崎、イマドキのシネコンですが、このデジタルiMAXになってるのは「7番館だけ」なので、行かれる方はお間違えの無いように。
オススメです。
夏のハリポタ最新作は3D映画で見せてくれるんだって。
チケット取り難そうだけど、是非に、って思ったな。
超大画面と最先端サウンドで見れたので更に大満足。
デジタルiMAXシアターで見る映画ってのは「視聴」というより「体験」って感じ。
映画と言うより「アトラクション」。
映像の中の虚構の世界なのに「臨場感」ってのが文字通りに体感できる新しいアトラクション。
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戦いの中で、勇気とか友情とか自己犠牲とか。
めっちゃ浪花節(笑)。
「みんなでチカラを合わせて何とかする」系。
実はこういうの大好き!(笑)
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実は主演のシャイア・ラブーフのアホ学生っぽいところとかキレやすい若者キャラとかってあまり好きじゃないんだけどね。
でもって見てると恥ずかしくなるので苦手なラブストーリーも結構しっかり入ってるんだけどね。
日本の子供のオモチャがアメリカでTVアニメの素材にされ(アニメは何度かテレビで見たことがあった)、その映画版という意識だったので、先入観は「子供だまし」だと思ってたんだけどね。
だから一作目は見てなかったんですが。。。
実は今回の試写会、映画館及び上映システムの方が目玉で、「何を見せてくれるか」は招待状にも書かれていなかったのです。
ですが、今週末からその映画館で公開するのが本作で、夏からはハリポタの最新版、そんな状況でわざわざ他の作品持ってくることもなかろうと。
ハリポタだったら既に全作見てるしDVDも全作持ってるので予習は今さら不要。
他方のトランスフォーマー第1作だったら見てないからどうしよう・・・
と思ってWikiなどで下調べ。
・トランスフォーマー - Wikipedia
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・トランスフォーマー - goo 映画
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なかなか複雑そうなシナリオなので、こりゃ予習してないと楽しめないかな?と昨夜急いでレンタルビデオ(笑)。
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その感想は別項に書くとして、、、
会場を訪れたらBINGO!いやぁ、予習しててよかった!
ってとこですな。
まぁ登場人物の間の「友情」とか「愛情」とかをデフォルトのものとして受け入れてしまえば映画は娯楽作品としても上等なんだけど、シナリオの柱が「友情」とか「愛情」なので、その説得力がね、、、全部が全部といっていいぐらい前作に詰まってるから、予習してないと結構浅い感動しかできないかもって思ったよ。
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でもって今回はiMAXバージョン。
通常のロードショー版より数十秒長く、またiMAX用の高画質カメラを使ってる部分ではスクリーンの上映面積が縦に拡大したんだとか。
(上映中は画面に没入してしまっててまったく気付きませんでした(笑))
なんと言っても日本にまだ3館しか無いこのデジタルiMAX専用映画館ですが、それはフィルムではなくデジタルデータなのでノイズが皆無、音響も立体的に構成されて映画館の空間のアチコチから聞こえてくるし、そしてなんと言ってもスクリーンが日本最大規模(現在)、左右も天地も巨大なので、座席にもよるだろうけどそこそこいい席なら完全に映画のスクリーンの中に取り込まれるような錯覚を起こします。
これネットの噂で見る限り3部作なんだよね。。。。
トランスフォーマー ムービーガイド
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こんなの見ちゃうと最後の3作目とか他で見れない(笑)。
デジタルiMAXって圧倒的な迫力、描写力でした。
本作の前の予告編で「スタートレック」の予告編を流してたけど、レイトショーでいいからもう一度ココで見たいね。
いやぁ、本作「トランスフォーマー/リベンジ」自体もイイ映画なんだけど、どうせ見るならココか埼玉か大阪の箕面か、いずれかのiMAXで見ないと損です。
ちなみに、この映画館、JR川崎駅から雨に濡れずに行ける109シネマズ川崎、イマドキのシネコンですが、このデジタルiMAXになってるのは「7番館だけ」なので、行かれる方はお間違えの無いように。
オススメです。
夏のハリポタ最新作は3D映画で見せてくれるんだって。
チケット取り難そうだけど、是非に、って思ったな。
2009年05月12日
【映】JJエイブラムスの新釈「スター・トレック」
たぶん今年見た映画の中で一番楽しめた。もしかしたらここ5年、10年の内でも。
圧倒的なスピード感、飽きさせない物語、ディープなファンを喜ばせる趣向を散りばめながら、初めて見る客でも絶対に惹き込めるだけの展開。
本編終了で思わず拍手したのは久々でしたが、結構会場の半分ぐらいがそんな感じで、多くの人に魅力的だったのだと思います。
(まぁ自分はかなりディープなトレッキーではありますが)
スター・トレック
・映画オフィシャルサイト(日本)
・アメリカのオフィシャルサイト
ネタバレしない程度に感想を書きますと、、、って結構難しい(笑)。
その始まりは1966年のアメリカテレビ映画の「宇宙大作戦」。SF作品。未来世界。地球人と宇宙人の関わり、宇宙船USSエンタープライズ号 NCC1701が宇宙を探査飛行するオハナシ。冒険活劇。愛。友情。
このオリジナル第1作は全79話。「主人公」は1人に絞れない。
・カーク船長(ウィリアム・シャトナー)
・スポック副長&科学主任(レナード・ニモイ)
・船医マッコイ(デ・フォレスト・ケリー)
・機関長チャーリー(ジェームズ・ドゥーハン)
・操舵士「Mr.加藤」=スールー(ジョージ・タケイ)
・航海士チェコフ(ウォルター・コーニッグ)
・通信士ウラ(ニシエル・ニコルズ)
などなど。
その後の続編もあるし映画版も何本も有って総話数は500を超えるとか。
で、今回の映画はその第1作の始まる前のオハナシ(と言っても多少の含みは有りますが、そこは見てのお楽しみで)。
上に列挙した登場人物は役者こそ違え(ここにも含みが有るのが、この映画の面白いところ)、キャラクターは同じ。
いわば第1作の登場人物の「若い頃」ってことになるのですが、何が見事ってオリジナルのファンをして「若い頃」だなって判るぐらい特徴が微妙に共通してる役者さんを使っていること。
ドクター・マッコイの目を剥く表情や、機関長チャーリーの飄々とした風情なんてもう笑ってしまうぐらい嬉しい。
だからスターウォーズなんかより遥か昔に世界中を巻き込んだスペースオペラゆえのディープなファン層 (それをトレッキーとかトレッキアンとか言います) をして拒絶反応が起きない、どころかファンであればある程に登場人物に肩入れしてしまう、何ともニクイですね。
大雑把に言えば、「あの」クルー達がいかにして仲間になったかを描く。でも・・・アナザーストーリー。
そこが何とも言えず凄いところで、単なる続編やオマージュじゃなくて独立した作品。なのに既存のファンも楽しませてしまう。
公式サイトに載ってるからバレてますが、オリジナルのミスター・スポック (レナード・ニモイ)が出てくるというだけでもファンには感涙モノ。
今回は試写会でタダで見れたんだけど、たぶん金払ってあと何回か見に行くと思います。
(今までロードショーの最多は「スターウォーズ」第1作を9回見たことですが)
「友情」とか「仲間」とかが好きで、SFに拒絶反応が無いならば、これは確実にオススメできる面白い作品です。
でもって、スター・トレックとかStar Trekじゃなくて、「宇宙大作戦」のファンならば身悶えする程に(笑)楽しい作品です。
いや、抜群。
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本編終了で思わず拍手したのは久々でしたが、結構会場の半分ぐらいがそんな感じで、多くの人に魅力的だったのだと思います。
(まぁ自分はかなりディープなトレッキーではありますが)
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ネタバレしない程度に感想を書きますと、、、って結構難しい(笑)。
その始まりは1966年のアメリカテレビ映画の「宇宙大作戦」。SF作品。未来世界。地球人と宇宙人の関わり、宇宙船USSエンタープライズ号 NCC1701が宇宙を探査飛行するオハナシ。冒険活劇。愛。友情。
このオリジナル第1作は全79話。「主人公」は1人に絞れない。
・カーク船長(ウィリアム・シャトナー)
・スポック副長&科学主任(レナード・ニモイ)
・船医マッコイ(デ・フォレスト・ケリー)
・機関長チャーリー(ジェームズ・ドゥーハン)
・操舵士「Mr.加藤」=スールー(ジョージ・タケイ)
・航海士チェコフ(ウォルター・コーニッグ)
・通信士ウラ(ニシエル・ニコルズ)
などなど。
その後の続編もあるし映画版も何本も有って総話数は500を超えるとか。
で、今回の映画はその第1作の始まる前のオハナシ(と言っても多少の含みは有りますが、そこは見てのお楽しみで)。
上に列挙した登場人物は役者こそ違え(ここにも含みが有るのが、この映画の面白いところ)、キャラクターは同じ。
いわば第1作の登場人物の「若い頃」ってことになるのですが、何が見事ってオリジナルのファンをして「若い頃」だなって判るぐらい特徴が微妙に共通してる役者さんを使っていること。
ドクター・マッコイの目を剥く表情や、機関長チャーリーの飄々とした風情なんてもう笑ってしまうぐらい嬉しい。
だからスターウォーズなんかより遥か昔に世界中を巻き込んだスペースオペラゆえのディープなファン層 (それをトレッキーとかトレッキアンとか言います) をして拒絶反応が起きない、どころかファンであればある程に登場人物に肩入れしてしまう、何ともニクイですね。
大雑把に言えば、「あの」クルー達がいかにして仲間になったかを描く。でも・・・アナザーストーリー。
そこが何とも言えず凄いところで、単なる続編やオマージュじゃなくて独立した作品。なのに既存のファンも楽しませてしまう。
公式サイトに載ってるからバレてますが、オリジナルのミスター・スポック (レナード・ニモイ)が出てくるというだけでもファンには感涙モノ。
今回は試写会でタダで見れたんだけど、たぶん金払ってあと何回か見に行くと思います。
(今までロードショーの最多は「スターウォーズ」第1作を9回見たことですが)
「友情」とか「仲間」とかが好きで、SFに拒絶反応が無いならば、これは確実にオススメできる面白い作品です。
でもって、スター・トレックとかStar Trekじゃなくて、「宇宙大作戦」のファンならば身悶えする程に(笑)楽しい作品です。
いや、抜群。
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【雑】ジャパンプレミアの傍観は疲れた
映画は抜群に面白かったけど、イベントとしてトータルで見ると拷問だったなぁ、って思う。
チョット「待たせ」過ぎ。
観客の大半も映画の始まる頃には「待ち疲れ」で口数も少なくなって疲れ切っていました。
ま、映画は良かったし、USSエンタープライズ号の模型〜映画が終わって出て来てようやく見れた〜もカッコ良かったから、後味は悪くなかったんだけど、コレ書いてる翌日になって冷静に思い返すと待ってる時間はヒドい気分だったのもたしか。
そういうイベントへの覚悟、警鐘という意味で、そういう気分の記録もしておこうと一筆。
映画は抜群に良かったです!コレだけはハッキリしておきますが・・・
大きな洋画ではよくある「ジャパンプレミア」への参加、、、というか見に行ったのは今回が初めて。
う〜〜〜〜ん。。。
チャンと参加させてくれるんならいいんだけど、試写会「だけ」みたいなもんだったので、そうなると無闇に待たされる「だけ」だってことを初めて知りました。
まぁ映画会社にすると観客、しかも試写会のなんて「いくらでも代わりはいる」ってもんなんでしょうけど、幾らなんでも2時間半(正直者の場合)も特に何も面白い余興も無い暗闇の映画館で待たすってのはヒドイと思ったよ。
朝の11時から試写会の招待状と座席指定券の引換、その折にどうやら最初の方に並んだ人 (朝の5時から並んでたとかの噂だったので、まぁそういう努力が報われること自体に不満は無いです。並んでる場所に出て来て説明していた人が気が利かなくて行列の一部でしか聞こえない音量でしか喋ってないので、何だか無意味な不公平感が漂ってたのが気に入らないだけ) は、マスコミや別枠の招待客だけの予定だった特設テントの中に入れたそうですが、その人々は夕方5時に再集合とか。
5時に集まってセレモニーが始まったのが7時過ぎだから、その人たちも結構疲れたと思うけど、その様子を映画館のスクリーンで延々1時間以上も傍観させられた大多数の観客はもう難行苦行、拷問に遭ったようなものでした。
「一度入場したら出るな」って言われた試写開場の映画館は6時開場、「7時には入場していて下さい」、って言うからギリギリまで外で眺めてたが何も起きません。
内部が見えなくした特設テントの周囲に出演者や招待された芸能人が歩くレッドカーペットが敷かれ、サインを獲得しようと待つファンが人垣を作っていました。
でも「7時には入場していて下さい」ってその7時(19時)まで何の動きも有りません。
(予想通り、テントで隠された中にはUSSエンタープライズ号の巨大模型が有った訳で、その登場を生で見たいとは思ったんよね。出演者にも無意味に呼ばれてる気のする芸能人にも全く興味は無いんですけど。)
特設テントの脇には暗幕テントの中の様子、といっても何も起きてる訳でも無くてただレーザー光線で神秘的な演出が為されてるだけですが(開始の19時過ぎまでは中に入った人々もただ待ってるだけだったでしょう)、内部の様子が数台のモニターに映し出されてました。
そんなの眺めていてもしょうがないので19時少し前に入場しましたが。。。
実際のところ、映画の始まる直前まで屋外でイベントを見ててそれから入場しても良かったようで (そういう人もかなり居た) 主催者に「言われたとおり」にしてて損した次第。
もちろん大半の試写会招待客は正直者で「言われたとおり」に19時には入場して着席していました。
正直者が馬鹿を見るっての良くないと思うヨ。
マスコミのイベントでもコンサートでも実際多いんですが、あの人々、ダンドリさえスムーズに進めばウソだろうとゴマカシだろうと平気なようで、そりゃまぁ虚構で稼ぐ人々だから、やっぱ信用しちゃイケナイんだろうなと(笑)。
まぁそれは置いといてww
予定時間の19時もけっこう過ぎた頃、スクリーンにChris Pepplerが登場して期待を煽ろうってしますけど、、、何でも起きうる映画館のスクリーンを通して見ても何の興奮も起きようも無いと思うんだけどねぇ。。。
でまたしばらく、ホントに何も起きなくてウンザリした頃にようやく屋外の特設テントの中ではスモークの中からUSSエンタープライズ号と共に監督と出演キャストが登場。
そんなもんスクリーンで見せられても、自分がその場に居ないという悲哀を感じるだけじゃん(笑)。
だいたいスクリーンの上ではいきなり出てこようが消えようが一緒です。写っていないモノは無いのと一緒だもん。
そこからが拷問だったなぁ。。。
何か知らない女の子の下手な、というと可哀想だけど(独りじゃ間が持たないからね)、間繋ぎの悪い紹介で「セレブ」とか言って招待客の芸能人が順番に映し出されていきます。
誰だっけ?真鍋かおり、吉川ひなの、エグザイルの誰かさん、お笑いのデンジャラス、マジシャンのセロとか。
だから・・・そんなもん肉眼で見てこそ多少の実感は持てるだろうけど、大スクリーンで見せられるようなコトじゃないと思うんですけど。
その後1時間近くは出演者がファンにサインしたり記念撮影したりが延々とスクリーンに大写しに映し出されていくばかり。。。
よく芸能ニュースでこういう時にサインや記念撮影に気軽に応じるハリウッドスターの姿を流して
「ファンサービスに熱心ないい役者さんですね」
って言ってて、今までは額面通りに受け取ってましたが、、、
そうか。きっとあの影ではこうやって延々と待たされてる哀しい立場の客が一杯居るんだろうな。。。
今後に向けモノの見方が変わりましたww
そんでまぁ、役者さん自体は美男美女が相場だから「スクリーンの大写し」での観賞に耐えられるんですけど・・・
誰の、に限らず、どころか自分だって人のこと言えた義理じゃないけど、盛り上がってるファンを冷静に傍観すると「変な人」でしか無いんで(笑)、ムカつくというか(笑)文字通りの闇雲に待たされてることのイライラの上塗りでドンドン不快感が蓄積されていきます。。。
映画館では10年ぶりぐらいに「ポップコーンとコーラ」を買って時間潰したよ。。。
その後でようやく会場の中でのイベント開始。司会はChris Pepplerさん。
だったら、入場はこの時間でいいじゃん!(笑)
8時半で間に合ったなww
まぁ監督・プロデューサー、主要キャストがステージ上に並んで挨拶するのは愉快だったし、珍しい経験では有りました。
今回は出演女優さんが一人も来てなかったので男目線としては魅力不足は否めません(笑)でしたが、結構皆さん愉快な人々でアメリカンジョークが行ったり来たり彷徨ったり(笑)、まぁ「楽しかった」って言えます。
配給元のパラマウントの会長さんが会場に来てたのはそれだけチカラが入ってるってことでしょう。
いや、間違いなくいい映画です>会長さん。
不満は日本側のイベントの組み立てだけ。試写会の招待客全部に分け隔て無く屋外イベントを見せるような考え方はできなかったのかなと。
混雑・混乱を避けるため、スムーズに進行するため。大義名分・・・
って30分以上押してるじゃん、既に(笑)
---------------------------------
映画が終わって表に出ると既に23時。小雨模様。
ようやくUSSエンタープライズ号が見れた。
けど近くまでは入らせてくれない。安全柵の外からだけ。
試写会の客の抑圧された思いが解放されたようで、大勢が思い思いにUSSエンタープライズ号を何とか不自由ながらもカメラに納めようと群がっておりました。
もちろん自分も(笑)。
昔から思うけど、この機体って抜群のデザインに感じます。
オリジナル第1作から少し変えてあるけど違和感が出る程じゃなくて滑らかな感じになっただけに思えます。
当時の記憶頼りですが、円盤部分はそれだけでも「インパルスパワー」で航行出来る宇宙戦艦の中心部、今回の映画では砲門が増えてましたが、テレビシリーズ時代は円盤下部の最下部1箇所からフェーザー砲(レーザーのような熱線という設定ではなく物質を収縮させて圧縮崩壊させる武器)も光子魚雷も発射されていました。
その斜め後方、下にある葉巻みたいなのが機関室と下士官の居住スペースだったはず。その頭部に付いてる光るパラボラアンテナみたいなのはレーダーではなくデフレクターとか言って航路上の障害物を重力波で排除する装置だって設定。
後方に2本伸びているパイロンがワープ航法を可能にするメインエンジン。
機関室のある下部船体の最後部は今回の映画でも使われた小形スペースクラフトの発着デッキとなります。
こうやって見ると、あのシワの寄り方はバルーンですな。空気で膨らませてあるような。
だから「いきなり登場」みたいな演出が可能だったんだろうね。
それにしても結構表面の処理も良く(写真に写ってるマダラ模様はそういう照明が意図的に演出されてるだけです。たぶん星の光が当たってるとでもイメージしてるのでしょう)、質感もそれなりに感じられて、いい模型。
やっぱりこの登場シーンを見せて貰えなかったのは不満。
それだけはハッキリと残しておきたいので記事にしました。
でもね、この映画は抜群に面白い!からご安心下さい。
次の「映画の日」はコレだな、オレ。
チョット「待たせ」過ぎ。
観客の大半も映画の始まる頃には「待ち疲れ」で口数も少なくなって疲れ切っていました。
明後日に主催者サイドから遅延についての陳謝を頂きました。
こちらは、株式会社ライブドア内「livedoor Blog キャンペーン事務局」でございます。
このたびは、「スター・トレック ジャパンプレミア」にご参加を頂き、まことにありがとうございました。
運営スタッフ一同、深く御礼申し上げます。
なお、当イベントにおいて、開始時刻が大幅に遅れてしまった件につきまして、主催者から陳謝のお言葉をいただいております。
livedoor ブロガーの皆様には主催者に代わりまして、深くお詫びいたします。
まことに申し訳ありませんでした。
(中略)
今後とも、livedoor Blog キャンペーンを宜しくお願いいたします。
とのことです。ご丁寧に有り難う御座います。
ただまぁ「遅れた」こと自体がどうのっていうより---それ自体は役者さんのファンサービスもあるでしょうから非難する筋でも無い気もします---、「一般客をイベントから隔離して無為に待たせた」考え方、「参加資格についての不公平やチャンと説明しなかった」こと、イベントの組み方って「そんなもん」なのかな、なんてことなのですけど。
ま、映画は良かったし、USSエンタープライズ号の模型〜映画が終わって出て来てようやく見れた〜もカッコ良かったから、後味は悪くなかったんだけど、コレ書いてる翌日になって冷静に思い返すと待ってる時間はヒドい気分だったのもたしか。
そういうイベントへの覚悟、警鐘という意味で、そういう気分の記録もしておこうと一筆。
映画は抜群に良かったです!コレだけはハッキリしておきますが・・・
大きな洋画ではよくある「ジャパンプレミア」への参加、、、というか見に行ったのは今回が初めて。
う〜〜〜〜ん。。。
チャンと参加させてくれるんならいいんだけど、試写会「だけ」みたいなもんだったので、そうなると無闇に待たされる「だけ」だってことを初めて知りました。
まぁ映画会社にすると観客、しかも試写会のなんて「いくらでも代わりはいる」ってもんなんでしょうけど、幾らなんでも2時間半(正直者の場合)も特に何も面白い余興も無い暗闇の映画館で待たすってのはヒドイと思ったよ。
朝の11時から試写会の招待状と座席指定券の引換、その折にどうやら最初の方に並んだ人 (朝の5時から並んでたとかの噂だったので、まぁそういう努力が報われること自体に不満は無いです。並んでる場所に出て来て説明していた人が気が利かなくて行列の一部でしか聞こえない音量でしか喋ってないので、何だか無意味な不公平感が漂ってたのが気に入らないだけ) は、マスコミや別枠の招待客だけの予定だった特設テントの中に入れたそうですが、その人々は夕方5時に再集合とか。
5時に集まってセレモニーが始まったのが7時過ぎだから、その人たちも結構疲れたと思うけど、その様子を映画館のスクリーンで延々1時間以上も傍観させられた大多数の観客はもう難行苦行、拷問に遭ったようなものでした。
「一度入場したら出るな」って言われた試写開場の映画館は6時開場、「7時には入場していて下さい」、って言うからギリギリまで外で眺めてたが何も起きません。
内部が見えなくした特設テントの周囲に出演者や招待された芸能人が歩くレッドカーペットが敷かれ、サインを獲得しようと待つファンが人垣を作っていました。
でも「7時には入場していて下さい」ってその7時(19時)まで何の動きも有りません。
(予想通り、テントで隠された中にはUSSエンタープライズ号の巨大模型が有った訳で、その登場を生で見たいとは思ったんよね。出演者にも無意味に呼ばれてる気のする芸能人にも全く興味は無いんですけど。)
特設テントの脇には暗幕テントの中の様子、といっても何も起きてる訳でも無くてただレーザー光線で神秘的な演出が為されてるだけですが(開始の19時過ぎまでは中に入った人々もただ待ってるだけだったでしょう)、内部の様子が数台のモニターに映し出されてました。
そんなの眺めていてもしょうがないので19時少し前に入場しましたが。。。
実際のところ、映画の始まる直前まで屋外でイベントを見ててそれから入場しても良かったようで (そういう人もかなり居た) 主催者に「言われたとおり」にしてて損した次第。
もちろん大半の試写会招待客は正直者で「言われたとおり」に19時には入場して着席していました。
正直者が馬鹿を見るっての良くないと思うヨ。
マスコミのイベントでもコンサートでも実際多いんですが、あの人々、ダンドリさえスムーズに進めばウソだろうとゴマカシだろうと平気なようで、そりゃまぁ虚構で稼ぐ人々だから、やっぱ信用しちゃイケナイんだろうなと(笑)。
まぁそれは置いといてww
予定時間の19時もけっこう過ぎた頃、スクリーンにChris Pepplerが登場して期待を煽ろうってしますけど、、、何でも起きうる映画館のスクリーンを通して見ても何の興奮も起きようも無いと思うんだけどねぇ。。。
でまたしばらく、ホントに何も起きなくてウンザリした頃にようやく屋外の特設テントの中ではスモークの中からUSSエンタープライズ号と共に監督と出演キャストが登場。
そんなもんスクリーンで見せられても、自分がその場に居ないという悲哀を感じるだけじゃん(笑)。
だいたいスクリーンの上ではいきなり出てこようが消えようが一緒です。写っていないモノは無いのと一緒だもん。
そこからが拷問だったなぁ。。。
何か知らない女の子の下手な、というと可哀想だけど(独りじゃ間が持たないからね)、間繋ぎの悪い紹介で「セレブ」とか言って招待客の芸能人が順番に映し出されていきます。
誰だっけ?真鍋かおり、吉川ひなの、エグザイルの誰かさん、お笑いのデンジャラス、マジシャンのセロとか。
だから・・・そんなもん肉眼で見てこそ多少の実感は持てるだろうけど、大スクリーンで見せられるようなコトじゃないと思うんですけど。
その後1時間近くは出演者がファンにサインしたり記念撮影したりが延々とスクリーンに大写しに映し出されていくばかり。。。
よく芸能ニュースでこういう時にサインや記念撮影に気軽に応じるハリウッドスターの姿を流して
「ファンサービスに熱心ないい役者さんですね」
って言ってて、今までは額面通りに受け取ってましたが、、、
そうか。きっとあの影ではこうやって延々と待たされてる哀しい立場の客が一杯居るんだろうな。。。
今後に向けモノの見方が変わりましたww
そんでまぁ、役者さん自体は美男美女が相場だから「スクリーンの大写し」での観賞に耐えられるんですけど・・・
誰の、に限らず、どころか自分だって人のこと言えた義理じゃないけど、盛り上がってるファンを冷静に傍観すると「変な人」でしか無いんで(笑)、ムカつくというか(笑)文字通りの闇雲に待たされてることのイライラの上塗りでドンドン不快感が蓄積されていきます。。。
映画館では10年ぶりぐらいに「ポップコーンとコーラ」を買って時間潰したよ。。。
その後でようやく会場の中でのイベント開始。司会はChris Pepplerさん。
だったら、入場はこの時間でいいじゃん!(笑)
8時半で間に合ったなww
まぁ監督・プロデューサー、主要キャストがステージ上に並んで挨拶するのは愉快だったし、珍しい経験では有りました。
今回は出演女優さんが一人も来てなかったので男目線としては魅力不足は否めません(笑)でしたが、結構皆さん愉快な人々でアメリカンジョークが行ったり来たり彷徨ったり(笑)、まぁ「楽しかった」って言えます。
配給元のパラマウントの会長さんが会場に来てたのはそれだけチカラが入ってるってことでしょう。
いや、間違いなくいい映画です>会長さん。
不満は日本側のイベントの組み立てだけ。試写会の招待客全部に分け隔て無く屋外イベントを見せるような考え方はできなかったのかなと。
混雑・混乱を避けるため、スムーズに進行するため。大義名分・・・
って30分以上押してるじゃん、既に(笑)
---------------------------------
映画が終わって表に出ると既に23時。小雨模様。
ようやくUSSエンタープライズ号が見れた。
けど近くまでは入らせてくれない。安全柵の外からだけ。
試写会の客の抑圧された思いが解放されたようで、大勢が思い思いにUSSエンタープライズ号を何とか不自由ながらもカメラに納めようと群がっておりました。
もちろん自分も(笑)。
昔から思うけど、この機体って抜群のデザインに感じます。
オリジナル第1作から少し変えてあるけど違和感が出る程じゃなくて滑らかな感じになっただけに思えます。
当時の記憶頼りですが、円盤部分はそれだけでも「インパルスパワー」で航行出来る宇宙戦艦の中心部、今回の映画では砲門が増えてましたが、テレビシリーズ時代は円盤下部の最下部1箇所からフェーザー砲(レーザーのような熱線という設定ではなく物質を収縮させて圧縮崩壊させる武器)も光子魚雷も発射されていました。
その斜め後方、下にある葉巻みたいなのが機関室と下士官の居住スペースだったはず。その頭部に付いてる光るパラボラアンテナみたいなのはレーダーではなくデフレクターとか言って航路上の障害物を重力波で排除する装置だって設定。
後方に2本伸びているパイロンがワープ航法を可能にするメインエンジン。
機関室のある下部船体の最後部は今回の映画でも使われた小形スペースクラフトの発着デッキとなります。
こうやって見ると、あのシワの寄り方はバルーンですな。空気で膨らませてあるような。
だから「いきなり登場」みたいな演出が可能だったんだろうね。
それにしても結構表面の処理も良く(写真に写ってるマダラ模様はそういう照明が意図的に演出されてるだけです。たぶん星の光が当たってるとでもイメージしてるのでしょう)、質感もそれなりに感じられて、いい模型。
やっぱりこの登場シーンを見せて貰えなかったのは不満。
それだけはハッキリと残しておきたいので記事にしました。
でもね、この映画は抜群に面白い!からご安心下さい。
次の「映画の日」はコレだな、オレ。
【雑】スタトレ2009試写会の朝
今日は「スタートレック」の試写会。
何でも、かの「宇宙大作戦」、後のスタートレックの原点である作品の、黎明期を題材にした新解釈のアナザーストーリーらしい。
小学生の頃、全79話の「宇宙大作戦」を当時は家庭用ビデオなんて無いから、カセットテープに音声だけ録音して、全話を飽きるほど聞いてたガキでした、私。
という訳で、たぶんかなりディープなトレッキー(スタートレックのファンのことを昔からそう呼ぶ)な自分にとってはかなり楽しみな映画であります。
試写会の招待状もトレッキーの秘孔を突くような(笑)粋なデザインの凝り方してて微妙に嬉しかったりね。
朝の11時から試写状と座席指定券の引き換えだということで、まぁ少し早めにと10時半に到着したら既に結構な行列だった。
係の人が行列の前の方で説明してたのがよく聞こえなかったんだけど、どうやら最初の方に並んだ人は、本来別の招待状を持ってないと出れないレッドカーペットも見れたそうな。
もうちょっと早く出てくりゃよかったのかな?
(でもまぁフジテレビ主催じゃ無いからいいか(笑)。)
イベントは夕方から、試写会は夜。
楽しみです。
※「スター・トレック」ジャパンプレミアの感想を教えてください。 - 共通テーマ - ブログパーク
何でも、かの「宇宙大作戦」、後のスタートレックの原点である作品の、黎明期を題材にした新解釈のアナザーストーリーらしい。
小学生の頃、全79話の「宇宙大作戦」を当時は家庭用ビデオなんて無いから、カセットテープに音声だけ録音して、全話を飽きるほど聞いてたガキでした、私。
という訳で、たぶんかなりディープなトレッキー(スタートレックのファンのことを昔からそう呼ぶ)な自分にとってはかなり楽しみな映画であります。
試写会の招待状もトレッキーの秘孔を突くような(笑)粋なデザインの凝り方してて微妙に嬉しかったりね。
朝の11時から試写状と座席指定券の引き換えだということで、まぁ少し早めにと10時半に到着したら既に結構な行列だった。
係の人が行列の前の方で説明してたのがよく聞こえなかったんだけど、どうやら最初の方に並んだ人は、本来別の招待状を持ってないと出れないレッドカーペットも見れたそうな。
もうちょっと早く出てくりゃよかったのかな?
(でもまぁフジテレビ主催じゃ無いからいいか(笑)。)
スター・トレック ジャパンプレミア 参加ブロガー募集キャンペーン
【イベント内容】
■日時:2009年5月12日(火)開場18:00 開演20:20(予定)
※19時より会場内スクリーンにて、特設広場で行われるスペシャル・イベントの模様をご覧いただけます。
■場所:新宿ミラノ1
東京都新宿区歌舞伎町1-29-1 TOKYU MILANOビル
TEL:03-3202-1189
■注意事項
・イベント中の動画、静止画の撮影は禁止とさせていただきます。
・その他、係員の指示にしたがってくださいますようお願いいたします。
・応募時に入力されましたご住所に招待状をお送りします。そちらを当日必ず持参お願いします。
招待状をお持ちでない方の入場はお断りする場合がございます。ご了承くだ さい。
・招待状の注意事項を必ずお読みになってください。
ご参加いただいた皆様には、専用投稿URLより
2009年5月15日(金)までに1回以上の記事更新をお願いいたします。
それでは、当日お待ちしております!
株式会社ライブドア内「livedoor Blog キャンペーン事務局
イベントは夕方から、試写会は夜。
楽しみです。
※「スター・トレック」ジャパンプレミアの感想を教えてください。 - 共通テーマ - ブログパーク
(先日からモニターしてるノートパソコンにて、新宿のとあるルノワールから無線LANで投稿してみました)
2009年04月04日
【映】スラムドッグ$ミリオネア
予想より3倍くらいはイイ映画だった。
(朝からの花見の後で日本酒3合以上は入ってたんだけど(笑)、2時間の映画、眠たくもならず見入ってしまいました)
カメラワークと音楽、シナリオ運びが絶妙。
スラムドッグ$ミリオネア
・映画『スラムドッグ$ミリオネア』公式サイト
・アップル - Trailers - スラムドッグ$ミリオネア(みのもんたのPV有り)
・スラムドッグ$ミリオネア - Wikipedia
・asahi.com(朝日新聞社):〈アカデミー賞特集〉「スラムドッグ$ミリオネア」 - 映画 - 映画・音楽・芸能
・HIS、映画「スラムドッグ$ミリオネア」協賛インドツアーを発売 - ライフ - 日経トレンディネット
・Yahoo!映画 - スラムドッグ$ミリオネア
・【週刊ハリウッド】「スラムドッグ・ミリオネア」テロを超え、ムンバイから話題作 (12ページ) - MSN産経ニュース
・アカデミー賞有力作『スラムドッグ・ミリオネア』イギリス・インディペンデント映画賞で3冠 - シネマトゥデイ
・スラムドッグ なんとかしろ (おたく女の日常あれこれ)
・スラムドッグ$ミリオネア 映画情報 - 映画のことならeiga.com
・映画 スラムドッグ$ミリオネア - allcinema
・映画『スラムドッグ$ミリオネア』 - シネマトゥデイ
・映画/スラムドッグ$ミリオネア 映画作品情報 - cinemacafe.net
・米映画批評『 スラムドッグ$ミリオネア 』|岡本太陽氏
ストーリーは読めないハナシでもない、というか予告編レベルで既に結末はほとんど知らされているようなもので後は「謎解き」、
「貧しく満足な教育も受けてこなかったスラム出身の一少年が何故に教養人でも困難な最終問題に至るまで正解し続けることが出来たのか?」
とはいえ「スラムで色んな苦労して色んなモノを見てきたんだろうなぁ」と、ここまでは予想の付くハナシ。
ところが、その予想を上回るレベルの「色んな苦労」をしていたことがテンポ良く描写され、「ありがちなハナシ」だと思っていた予想を見事に裏切ってくれたドラマ。
その「謎解き」は一つの柱に過ぎず、そこに兄弟愛、男女の愛、貧しさの中に失われそうな「純粋な愛」みたいなのがもう一つの柱、そして全編のバックボーンにインドの抱える社会問題みたいな深いストーリーが拡がっているという立体的な構築。
そして結局はそれを「見せる」チカラが素晴らしいのだと思う。ほぼ全編を通じて描かれているのは決して素材としては美しいモノでもないはずのスラムの景色であり、結構重たいハナシでありなのに、そこに嫌悪感を感じさせない映像美と音楽、ハラハラドキドキをキープするシナリオの秀逸さが。
穿った見方をすれば、いかにもアメリカ人の富裕層の好きそうなハナシ〜世の中の不幸に「気付く」ことで自らの安全な「居場所」を確認し、また「気付く」ことで新たな優越感を得ることが出来るような物語〜だし(笑)、アカデミー賞って周期的に社会派の作品を持ち上げるので、まぁそりゃアカデミー賞取るわね。
( ただまぁ邦題名として見ると地味な感じだから日本ではどう受け止められるだろうかは少々心配かな。
受賞の評判が有るにしても、予告編などでも「楽しそう」って映画じゃないし、どっちかというと重たいテーマに受け取られそう。
近年だいたい洋画も原題そのままなんだけど、これは昔みたいに邦題を付けた方が良かったんじゃないでしょうか。
ひとまとまりとして「スラムドッグ$ミリオネア」って言葉に馴染みがある訳ではないからイマイチ何のこっちゃワカランし、
▼スラム
▼ドッグ
とマイナスイメージの単語、
おそらくタイトルの構造は「$」を挟んで反語形だから、前半のマイナスを打ち消すはずのミリオネアにしても意味合いとしての「億万長者」というよりは、日本人にとっては「みのもんた」の番組名としての認知が普通だからプラスイメージとまでは言えない気がします。なんとなく「司会者が解答者に余計なプレッシャー掛けてイジメる番組」って感じだものね。既に日本でのレギュラー放送が終わってから久しいし、番組としての魅力もどっちかというと「旬は過ぎてる」感じだもの。
でもまぁ期待しないで見た人もおそらくは満足させるだけの作品だし、期待して見た人にとっても裏切られないだけのクオリティを有する作品だと思います。 )
さて今回の試写会も最近よく参加させて貰えるlivedoorのブロガー限定キャンペーン枠、場所は初めて行くことになったTokyo Midtown、
デザイン重視だそうで全体としてはまるで迷路のようにかなり複雑な構造の東京ミッドタウン、食堂街でトイレ一つ探すのにも苦労するような場所ですが、でもって会社などの入ってるメインタワーは土日は特にセキュリティが厳重なようで、招待状持った試写会の客なのに受付で名前と電話番号を書かされるは、セキュリティゲートを何重も潜らされるはと大騒ぎ。。。
試写室は34階だったけど、トイレは33階にしかなく、それもトイレ自体がセキュリティゲートを2つ通った先なので、誠に申し訳ないことに金にもならない試写会の客1人のために、たまたまトイレの場所を訪ねた社内の人にゲートで待ってて貰ってトイレに行くという何とも気の重い状況で。。。
まぁそれを除けば東京タワーすら見下ろす高層階の試写室は豪華の一語でした。ありがたいことにとても快適に映画が見れました。
しかしまぁこの映画「スラムドッグ$ミリオネア」、テーマそのものが貧富の差というか格差社会の陥穽を突くようなものな訳で、格差の象徴のようなセキュリティシステム(つまり部外者を排除するシステム)の中での試写会というのは抜群に皮肉な構図だなぁ、とも感じましたけどね。そんなことを意図してる訳ではもちろん無いでしょうけど(笑)。
結局のところ富裕層というのは何処の国でもセキュリティの整った快適な生活環境の中で能能と暮らしてる、それは今回の主人公のようなスラム街の貧乏人など「自分と同じカテゴリーに無い連中」を排除することで成り立っていて、その生活は「邪魔なモノ、汚いモノ」を生活環境から排除するような、まるでゴミを捨てるのと同じ感覚で成り立っているとも言える訳です。
ところがゴミ溜めには世の中の全ての情報が集まってきている、ゴミを詳細に調べればその社会が判ると言っても過言ではない訳で、そこにこの映画の鋭いところがあると思います。映画の中で突きつけられている(表面上の)疑問、「貧しく満足な教育も受けてこなかったスラム出身の一少年が何故に教養人でも困難な最終問題に至るまで正解し続けることが出来たのか?」の答えがそこにある訳です。
「ミリオネア」という番組を作るテレビ局は現代情報産業の花形、それは富裕層からの広告収入で成り立つ世界、スラム街の少年など本来は排除されるような世界、だからこそ、最終問題まで勝ち進んだ少年に「何か不正な手段を使ったのではないか」という疑いの眼差しが向けられるのでしょう。
しかしゴミ溜めで生き延びてきた者には富裕層にはない強さがあった。経験出来ないような(言い換えれば経験しないで済むような)まさしく「ゴミ溜めのような」人生があった。
不正なんかじゃなくて、そこに富裕層に勝てるチャンスも有ったと。見事な逆転劇、サクセスストーリー。
こうした皮肉な構図について、安全の確保された富裕層というのはときに「先に気付くこと」の優越感のせいか指摘されることを好んだりするように思います。それがゆえにこういう皮肉な作品がアカデミー賞に選ばれたりするのかな、とも。
でも、そういうヤヤコシイハナシはどうあれ、本作は「作品」としての完成度が高い。それだからこそ受賞出来たんだと言ってもいい、正当な評価として優秀なノミネート作品群の中でも抜群に秀逸だった作品なんだろうと思います。
感想を書かなきゃイケナイ試写会なので「何書こうかな」と考えつつ見る訳で、そこでまぁつらつらと上記のようなことを考えたりもする訳ですが、それも最後の30分ぐらいは忘れさせてくれて見入ってしまいましたね。
映画の中で突きつけられている「表面上の」疑問、「貧しく満足な教育も受けてこなかったスラム出身の一少年が何故に教養人でも困難な最終問題に至るまで正解し続けることが出来たのか?」に気を取られているウチに、いつのまにかシナリオに隠されたもう一つの(本当の)疑問に向き合っている観客としての自分が居ます。
「彼は何のために・・・」「彼女は?」「奴は?」
ネタバレを避ける意味合いで細かくは書けないけど、本当によく出来た作品だと思う。
最初に書きましたがカメラワークと音楽、シナリオ運びが絶妙。
少しはドラマの背景を考えるチカラは欲しいけど、全ての人にオススメです。
(でもPG-12指定〜小学生は保護者同伴〜らしいけどね。たしかに子供が金のために目を潰されるなど残酷な描写も一部有るけど、、、まぁ映像上では直接的な残酷シーンにはなってないです)
ラストシーンのさらにその後、マサラムービーの「定番のアレ」が有ったのには笑ったけどね(笑)。
理屈や感動だけでは終わらせないところが、エンターティメントの本分を守ってるというか名監督ダニー・ボイルのカッコイイところですかな。
ぼくと1ルピーの神様
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スラムドッグ$ミリオネア (ダニー・ボイル監督) [DVD]
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スラムドッグ$ミリオネア
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(朝からの花見の後で日本酒3合以上は入ってたんだけど(笑)、2時間の映画、眠たくもならず見入ってしまいました)
カメラワークと音楽、シナリオ運びが絶妙。
スラムドッグ$ミリオネア
・映画『スラムドッグ$ミリオネア』公式サイト
・アップル - Trailers - スラムドッグ$ミリオネア(みのもんたのPV有り)
・スラムドッグ$ミリオネア - Wikipedia
・asahi.com(朝日新聞社):〈アカデミー賞特集〉「スラムドッグ$ミリオネア」 - 映画 - 映画・音楽・芸能
・HIS、映画「スラムドッグ$ミリオネア」協賛インドツアーを発売 - ライフ - 日経トレンディネット
・Yahoo!映画 - スラムドッグ$ミリオネア
・【週刊ハリウッド】「スラムドッグ・ミリオネア」テロを超え、ムンバイから話題作 (12ページ) - MSN産経ニュース
・アカデミー賞有力作『スラムドッグ・ミリオネア』イギリス・インディペンデント映画賞で3冠 - シネマトゥデイ
・スラムドッグ なんとかしろ (おたく女の日常あれこれ)
・スラムドッグ$ミリオネア 映画情報 - 映画のことならeiga.com
・映画 スラムドッグ$ミリオネア - allcinema
・映画『スラムドッグ$ミリオネア』 - シネマトゥデイ
・映画/スラムドッグ$ミリオネア 映画作品情報 - cinemacafe.net
・米映画批評『 スラムドッグ$ミリオネア 』|岡本太陽氏
ストーリーは読めないハナシでもない、というか予告編レベルで既に結末はほとんど知らされているようなもので後は「謎解き」、
「貧しく満足な教育も受けてこなかったスラム出身の一少年が何故に教養人でも困難な最終問題に至るまで正解し続けることが出来たのか?」
とはいえ「スラムで色んな苦労して色んなモノを見てきたんだろうなぁ」と、ここまでは予想の付くハナシ。
ところが、その予想を上回るレベルの「色んな苦労」をしていたことがテンポ良く描写され、「ありがちなハナシ」だと思っていた予想を見事に裏切ってくれたドラマ。
その「謎解き」は一つの柱に過ぎず、そこに兄弟愛、男女の愛、貧しさの中に失われそうな「純粋な愛」みたいなのがもう一つの柱、そして全編のバックボーンにインドの抱える社会問題みたいな深いストーリーが拡がっているという立体的な構築。
そして結局はそれを「見せる」チカラが素晴らしいのだと思う。ほぼ全編を通じて描かれているのは決して素材としては美しいモノでもないはずのスラムの景色であり、結構重たいハナシでありなのに、そこに嫌悪感を感じさせない映像美と音楽、ハラハラドキドキをキープするシナリオの秀逸さが。
穿った見方をすれば、いかにもアメリカ人の富裕層の好きそうなハナシ〜世の中の不幸に「気付く」ことで自らの安全な「居場所」を確認し、また「気付く」ことで新たな優越感を得ることが出来るような物語〜だし(笑)、アカデミー賞って周期的に社会派の作品を持ち上げるので、まぁそりゃアカデミー賞取るわね。
( ただまぁ邦題名として見ると地味な感じだから日本ではどう受け止められるだろうかは少々心配かな。
受賞の評判が有るにしても、予告編などでも「楽しそう」って映画じゃないし、どっちかというと重たいテーマに受け取られそう。
近年だいたい洋画も原題そのままなんだけど、これは昔みたいに邦題を付けた方が良かったんじゃないでしょうか。
ひとまとまりとして「スラムドッグ$ミリオネア」って言葉に馴染みがある訳ではないからイマイチ何のこっちゃワカランし、
▼スラム
▼ドッグ
とマイナスイメージの単語、
おそらくタイトルの構造は「$」を挟んで反語形だから、前半のマイナスを打ち消すはずのミリオネアにしても意味合いとしての「億万長者」というよりは、日本人にとっては「みのもんた」の番組名としての認知が普通だからプラスイメージとまでは言えない気がします。なんとなく「司会者が解答者に余計なプレッシャー掛けてイジメる番組」って感じだものね。既に日本でのレギュラー放送が終わってから久しいし、番組としての魅力もどっちかというと「旬は過ぎてる」感じだもの。
でもまぁ期待しないで見た人もおそらくは満足させるだけの作品だし、期待して見た人にとっても裏切られないだけのクオリティを有する作品だと思います。 )
さて今回の試写会も最近よく参加させて貰えるlivedoorのブロガー限定キャンペーン枠、場所は初めて行くことになったTokyo Midtown、
デザイン重視だそうで全体としてはまるで迷路のようにかなり複雑な構造の東京ミッドタウン、食堂街でトイレ一つ探すのにも苦労するような場所ですが、でもって会社などの入ってるメインタワーは土日は特にセキュリティが厳重なようで、招待状持った試写会の客なのに受付で名前と電話番号を書かされるは、セキュリティゲートを何重も潜らされるはと大騒ぎ。。。
試写室は34階だったけど、トイレは33階にしかなく、それもトイレ自体がセキュリティゲートを2つ通った先なので、誠に申し訳ないことに金にもならない試写会の客1人のために、たまたまトイレの場所を訪ねた社内の人にゲートで待ってて貰ってトイレに行くという何とも気の重い状況で。。。
まぁそれを除けば東京タワーすら見下ろす高層階の試写室は豪華の一語でした。ありがたいことにとても快適に映画が見れました。
しかしまぁこの映画「スラムドッグ$ミリオネア」、テーマそのものが貧富の差というか格差社会の陥穽を突くようなものな訳で、格差の象徴のようなセキュリティシステム(つまり部外者を排除するシステム)の中での試写会というのは抜群に皮肉な構図だなぁ、とも感じましたけどね。そんなことを意図してる訳ではもちろん無いでしょうけど(笑)。
結局のところ富裕層というのは何処の国でもセキュリティの整った快適な生活環境の中で能能と暮らしてる、それは今回の主人公のようなスラム街の貧乏人など「自分と同じカテゴリーに無い連中」を排除することで成り立っていて、その生活は「邪魔なモノ、汚いモノ」を生活環境から排除するような、まるでゴミを捨てるのと同じ感覚で成り立っているとも言える訳です。
ところがゴミ溜めには世の中の全ての情報が集まってきている、ゴミを詳細に調べればその社会が判ると言っても過言ではない訳で、そこにこの映画の鋭いところがあると思います。映画の中で突きつけられている(表面上の)疑問、「貧しく満足な教育も受けてこなかったスラム出身の一少年が何故に教養人でも困難な最終問題に至るまで正解し続けることが出来たのか?」の答えがそこにある訳です。
「ミリオネア」という番組を作るテレビ局は現代情報産業の花形、それは富裕層からの広告収入で成り立つ世界、スラム街の少年など本来は排除されるような世界、だからこそ、最終問題まで勝ち進んだ少年に「何か不正な手段を使ったのではないか」という疑いの眼差しが向けられるのでしょう。
しかしゴミ溜めで生き延びてきた者には富裕層にはない強さがあった。経験出来ないような(言い換えれば経験しないで済むような)まさしく「ゴミ溜めのような」人生があった。
不正なんかじゃなくて、そこに富裕層に勝てるチャンスも有ったと。見事な逆転劇、サクセスストーリー。
こうした皮肉な構図について、安全の確保された富裕層というのはときに「先に気付くこと」の優越感のせいか指摘されることを好んだりするように思います。それがゆえにこういう皮肉な作品がアカデミー賞に選ばれたりするのかな、とも。
でも、そういうヤヤコシイハナシはどうあれ、本作は「作品」としての完成度が高い。それだからこそ受賞出来たんだと言ってもいい、正当な評価として優秀なノミネート作品群の中でも抜群に秀逸だった作品なんだろうと思います。
感想を書かなきゃイケナイ試写会なので「何書こうかな」と考えつつ見る訳で、そこでまぁつらつらと上記のようなことを考えたりもする訳ですが、それも最後の30分ぐらいは忘れさせてくれて見入ってしまいましたね。
映画の中で突きつけられている「表面上の」疑問、「貧しく満足な教育も受けてこなかったスラム出身の一少年が何故に教養人でも困難な最終問題に至るまで正解し続けることが出来たのか?」に気を取られているウチに、いつのまにかシナリオに隠されたもう一つの(本当の)疑問に向き合っている観客としての自分が居ます。
「彼は何のために・・・」「彼女は?」「奴は?」
ネタバレを避ける意味合いで細かくは書けないけど、本当によく出来た作品だと思う。
最初に書きましたがカメラワークと音楽、シナリオ運びが絶妙。
少しはドラマの背景を考えるチカラは欲しいけど、全ての人にオススメです。
(でもPG-12指定〜小学生は保護者同伴〜らしいけどね。たしかに子供が金のために目を潰されるなど残酷な描写も一部有るけど、、、まぁ映像上では直接的な残酷シーンにはなってないです)
ラストシーンのさらにその後、マサラムービーの「定番のアレ」が有ったのには笑ったけどね(笑)。
理屈や感動だけでは終わらせないところが、エンターティメントの本分を守ってるというか名監督ダニー・ボイルのカッコイイところですかな。
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2009年01月26日
【映】旭山動物園物語 ペンギンが空を飛ぶ 試写会
動物たちの表情が豊かなのも凄いけど、名脇役が揃って見事な映画に仕上がってました。
元来が動物好きなのもあるけど、映画としても見事な匙加減じゃないのかな。
旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ
・旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ(公式サイト)
・旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ : 角川映画
・映画「旭山動物園物語」公式ブログ - livedoor Blog(ブログ)
・ドラマスペシャル「奇跡の動物園〜旭山動物園物語〜」(TV版)
・マキノ雅彦自信!「旭山動物園物語」西田園長を絶賛! (1/2ページ) - MSN産経ニュース
Livedoorブログの枠で当たった試写会。
開場6時で5時半ぐらいに着いたけど、既に屋内階段から行列がハミ出して中野サンプラザの正面広場の中程まで来てる。
さすがストライクゾーンの広そうな映画で客層もバラバラですな。
さて映画の中身。
冒頭はカブトムシなど昆虫シーンから始まるし、途中で動物の補食シーンなんかもあってギクッとすることもあったけど、動物の仕草や表情が映されると和みます。
で、役者はどれも名脇役揃い。抑えた演技、動物相手の難しさもあるだろうになかなか素晴らしいです。
自分が旭山動物園に行ったのは、2005年10月01日、当時はデジカメが壊れてて携帯のカメラで撮ってるし、ツアーだったので長居はしてないけど、駆け足観光のワリには楽しかったのを覚えています。
入場者数日本一が2006年らしいから、その前でしたがかなり綺麗なイイ動物園だった印象。
そのチョット前までは潰れそうというか潰れかけだったなんて思えませんでした。
この映画は、その「潰れかけ」が「潰れそう」になって、行動展示にチャレンジして成功、立ち直って日本一になるまでを描いています。
動物と人間の関わり、人間と人間の関わりなど結構深いハナシが旭山動物園の歴史と絡めて素直に纏まってましたね。
考えすぎるとヤヤコシイ話なのに少しも説教臭くないのは主演の西田敏行さんのキャラクターゆえかな。
泣けて笑える映画。
「動物と子供には役者は食われる」なんて言いますから動物が主役になりそうなハナシなんですが、そこは結構見事な配分で、あくまでも「人間と」の関わりに視点が据えられていましたね。
うん。イイ映画だ。
旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ (角川文庫)
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元来が動物好きなのもあるけど、映画としても見事な匙加減じゃないのかな。
旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ
・旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ(公式サイト)
・旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ : 角川映画
・映画「旭山動物園物語」公式ブログ - livedoor Blog(ブログ)
・ドラマスペシャル「奇跡の動物園〜旭山動物園物語〜」(TV版)
・マキノ雅彦自信!「旭山動物園物語」西田園長を絶賛! (1/2ページ) - MSN産経ニュース
Livedoorブログの枠で当たった試写会。
開場6時で5時半ぐらいに着いたけど、既に屋内階段から行列がハミ出して中野サンプラザの正面広場の中程まで来てる。
さすがストライクゾーンの広そうな映画で客層もバラバラですな。
さて映画の中身。
冒頭はカブトムシなど昆虫シーンから始まるし、途中で動物の補食シーンなんかもあってギクッとすることもあったけど、動物の仕草や表情が映されると和みます。
で、役者はどれも名脇役揃い。抑えた演技、動物相手の難しさもあるだろうになかなか素晴らしいです。
自分が旭山動物園に行ったのは、2005年10月01日、当時はデジカメが壊れてて携帯のカメラで撮ってるし、ツアーだったので長居はしてないけど、駆け足観光のワリには楽しかったのを覚えています。
入場者数日本一が2006年らしいから、その前でしたがかなり綺麗なイイ動物園だった印象。
そのチョット前までは潰れそうというか潰れかけだったなんて思えませんでした。
この映画は、その「潰れかけ」が「潰れそう」になって、行動展示にチャレンジして成功、立ち直って日本一になるまでを描いています。
動物と人間の関わり、人間と人間の関わりなど結構深いハナシが旭山動物園の歴史と絡めて素直に纏まってましたね。
考えすぎるとヤヤコシイ話なのに少しも説教臭くないのは主演の西田敏行さんのキャラクターゆえかな。
泣けて笑える映画。
「動物と子供には役者は食われる」なんて言いますから動物が主役になりそうなハナシなんですが、そこは結構見事な配分で、あくまでも「人間と」の関わりに視点が据えられていましたね。
うん。イイ映画だ。
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2008年03月27日
【映】スパイダーウィックの謎(試写会にて)
goo映画の試写会に応募したら当たった。
ハリポタを最近続けて見てるし、まぁ毛色の変わったファンタジーもいいかな、程度で応募、正直あまり期待していなかったんだけど、実際は予想以上に面白かった。
原作は結構評判のファンタジー小説らしいけど、映画の仕上がりはアメリカ人の好きそうなキッズ・アドベンチャーモノのファンタジー版、導入部では主人公の男の子のイラツキ感がどうにも馴染めないのだけど、「謎」の蓋が開いてからは物語の運びが良くて全くダレさせない。
現時点では連作モノじゃないので無駄な伏線が無いし、登場人物もほぼ家族だけなので色恋沙汰に寄り道することもない。
ドキドキ・ハラハラさせられて居る間に結末まで運ばれていたし、意外性のある落とし処も心得ていて、それでもって少しだけ「ホロッ」ともさせてくれる。
結構上質の娯楽作品だと思います。
タダだから誉める訳じゃないよ(笑)。
スパイダーウィックの謎
・スパイダーウィックの謎 - goo 映画
・公式サイト(当記事の作品画像はココでDLできる壁紙です)
・シネマカフェ
・オールシネマ
試写会の会場は日本教育会館の一ツ橋ホール。
開場30分ぐらい前から結構並んでたけど広いホールなので開場時間ギリギリに行ってもそれなりに良い席で見れました。まぁ結局は満席だったので上映開始時間頃だと隅っこ後方とかになったんでしょう。
さて上映開始。
最初にクローバーフィールドの予告編が流れて、噂通りに「3D酔い」しそうになりました。テレビで見てる分にはどうってことなかったけど暗い劇場内の大画面で見るとTDLのアトラクションと同じことで身体がグラグラしてるような錯覚に陥るね。弱い人は注意ですな、あの映画はやっぱり。
で本編。
前述したように最初は「イラつくガキ」が気に障って映画の中の世界に入り込めなかった。アメリカに限らず昨今の青少年モノってのはこういう入り方が多いけどね、時代の気分なんだろうけど。
それはほんの10分ぐらいのことで、すぐにファンタジーの世界の幕が開く。そこからはグイグイと運んでいく小気味良い展開でした。
要はキッズ・アドベンチャーで、親が不在に近いところの姉弟の3人。「チカラを合わせて何とかする」系の映画が好きな自分としては悪くない構成で、悪い「妖精」と戦う訳です。
でまたこういうストーリーだと無駄にドロドロ気味の悪い敵役が多いのがファンタジーだけど、この映画の悪役はどこかコミカル。
ボスキャラこそ人間サイズ以上でたしかに怖そうだけど、主たる「戦う相手」は子犬サイズのゴブリンの大群で、こんな感じの奴。
怖いと言うより「うっとうしい」(笑)。
もちろん最後は勝つ訳ですが、その筋運びも無理は無く、伏線も説明臭くなくて結構納得出来る感じ。
で、それだけかと思ったら最後はホロッとさせられるし、クスッともさせられる。
いや、予想以上に面白かった。
こういうのに出会えるのが試写会の魅力ですな。
--
スパイダーウィック家の謎 1 人間、見るべからず
スパイダーウィック家の謎 2 魔法の石をさがせ
スパイダーウィック家の謎〈3〉エルフとの約束
スパイダーウィック家の謎〈4〉ドワーフと鉄の森
スパイダーウィック家の謎〈5〉オーガーの宮殿へ
スパイダーウィツク家の謎 全5巻
スパイダーウィツク家の謎 全5巻
スパイダーウィックの謎 映画版
スパイダーウィックの謎 映画版
ハリポタを最近続けて見てるし、まぁ毛色の変わったファンタジーもいいかな、程度で応募、正直あまり期待していなかったんだけど、実際は予想以上に面白かった。
原作は結構評判のファンタジー小説らしいけど、映画の仕上がりはアメリカ人の好きそうなキッズ・アドベンチャーモノのファンタジー版、導入部では主人公の男の子のイラツキ感がどうにも馴染めないのだけど、「謎」の蓋が開いてからは物語の運びが良くて全くダレさせない。
現時点では連作モノじゃないので無駄な伏線が無いし、登場人物もほぼ家族だけなので色恋沙汰に寄り道することもない。
ドキドキ・ハラハラさせられて居る間に結末まで運ばれていたし、意外性のある落とし処も心得ていて、それでもって少しだけ「ホロッ」ともさせてくれる。
結構上質の娯楽作品だと思います。
タダだから誉める訳じゃないよ(笑)。
スパイダーウィックの謎
・スパイダーウィックの謎 - goo 映画
・公式サイト(当記事の作品画像はココでDLできる壁紙です)
・シネマカフェ
・オールシネマ
試写会の会場は日本教育会館の一ツ橋ホール。
開場30分ぐらい前から結構並んでたけど広いホールなので開場時間ギリギリに行ってもそれなりに良い席で見れました。まぁ結局は満席だったので上映開始時間頃だと隅っこ後方とかになったんでしょう。
さて上映開始。
最初にクローバーフィールドの予告編が流れて、噂通りに「3D酔い」しそうになりました。テレビで見てる分にはどうってことなかったけど暗い劇場内の大画面で見るとTDLのアトラクションと同じことで身体がグラグラしてるような錯覚に陥るね。弱い人は注意ですな、あの映画はやっぱり。
で本編。
前述したように最初は「イラつくガキ」が気に障って映画の中の世界に入り込めなかった。アメリカに限らず昨今の青少年モノってのはこういう入り方が多いけどね、時代の気分なんだろうけど。
それはほんの10分ぐらいのことで、すぐにファンタジーの世界の幕が開く。そこからはグイグイと運んでいく小気味良い展開でした。
要はキッズ・アドベンチャーで、親が不在に近いところの姉弟の3人。「チカラを合わせて何とかする」系の映画が好きな自分としては悪くない構成で、悪い「妖精」と戦う訳です。
でまたこういうストーリーだと無駄にドロドロ気味の悪い敵役が多いのがファンタジーだけど、この映画の悪役はどこかコミカル。
ボスキャラこそ人間サイズ以上でたしかに怖そうだけど、主たる「戦う相手」は子犬サイズのゴブリンの大群で、こんな感じの奴。
怖いと言うより「うっとうしい」(笑)。
もちろん最後は勝つ訳ですが、その筋運びも無理は無く、伏線も説明臭くなくて結構納得出来る感じ。
で、それだけかと思ったら最後はホロッとさせられるし、クスッともさせられる。
いや、予想以上に面白かった。
こういうのに出会えるのが試写会の魅力ですな。
--
スパイダーウィック家の謎 1 人間、見るべからず
スパイダーウィック家の謎 2 魔法の石をさがせ
スパイダーウィック家の謎〈3〉エルフとの約束
スパイダーウィック家の謎〈4〉ドワーフと鉄の森
スパイダーウィック家の謎〈5〉オーガーの宮殿へ
スパイダーウィツク家の謎 全5巻
スパイダーウィツク家の謎 全5巻
スパイダーウィックの謎 映画版
スパイダーウィックの謎 映画版
2007年10月16日
【映】ディスタービア_disturbia_試写会
見る前は「アヤパンの好きそうな映画みたいだなぁ」って思った。
見た後は「アヤパンに見せたら怒られるか笑われるか、嫌われる(笑)映画だなぁ」って思った(笑)。
ディスタービア disturbia
前宣伝が「サイコサスペンス」っぽかったので、そんなことを考えつつ見に行き、そして見て帰ってきた訳です。(予告編は抜群にうまくできてるので公式サイトをご参照下さい。「あやうく」見に行きたくなりますから(笑))
昨年、一昨年と「お台場映画王」で「高島彩の選ぶ○○」で「真綿で首を絞められる」ようなサイコサスペンスを御当人のウンチク付きで見せられたおかげで、「真綿で首を絞められる」楽しみ(笑)に最近目覚めたものですから、それを期待して行ったんですけどね。。。
それも無くはないけど、どっちかって〜と、、、
「アメリカン・デート・ムービー」。
学生がデートの「押さえ」で選ぶならオススメしますが、マニアックな大人(笑)が刺激を求めて行くとツッコミ処が満載です。
主人公が「あまり頭の良くない」&「内向的でキレやすい」高校生なので、大人だと感情移入がし難いんだよね。。。
あくまでも若者向け、それも「遊び慣れてない」(つまりキスにドキドキ感の有るような(笑))高校生ぐらいのカップルならジャストミートかな?
さて、
このBlogの更新画面を開くと、先日まで「Livedoorブロガー限定試写会」参加者募集中の広告が出てたのでした。
ちょうど、「ユーザー222万人突破キャンペーン」なんてのもやってるのでその一環かも知れません。
昔からよく試写会当たったけど最近御無沙汰だったので、映画の内容も何も知らずに少々気合込めて(笑)応募したら当たりました。
その映画がディスタービア disturbia
抽選に当たってから調べたところによると、タイトルは映画のための造語でディスターブ(妨害)とサバービア(郊外暮らし)だかの組み合わせらしい。
「一応」、アンリミテッド ショック・スリラーという売り文句。
「一応」、ヒッチコックの『裏窓』のリメイクらしい。
(上掲は公式サイトで配布の壁紙より)
・作品公式サイト
・配給会社作品紹介サイト
どうやら「サイコサスペンス」系かなと楽しみにして出掛けました。
会場は角川映画の試写室。麹町です。
お偉いさんの会議室みたいな椅子が6席、見えやすいように交互にズラして5列程ですから入って30人程度だね。
入場時のチェックリストを見てると招待客30人ぐらいは居そうだったけど、小雨模様だったせいか実際のところ半数ぐらいしか来てませんでした。
ヘッドレストや肘掛けも付いて完全に接待用って感じの試写室だし、職員の態度もすごく丁寧。スクリーンこそ小さいけど快適な鑑賞空間です。
さて18:30少し過ぎた頃に上映開始。
1時間44分の映画です。
(ここから少々ネタバレ有りなので、本作を見に行く気の人はここまでにして公式サイトだけにしましょう。サスペンスの部分がつまらなくなるからさ。特に『裏窓』自体を知らない人は。)
最初の10分。
結構のどかなシーンから始まって、一転してダークな世界に引き込む辺りは作り方が上手いな〜と思いました。
だけど、この主人公、「キッカケになる不幸な出来事」以前から既に「キレやすい」奴だとここで描かれてるので、「キッカケになる不幸な出来事」が実は大してストーリーの鍵になってないことになっちゃう。「不幸な出来事」は単に主人公が「家から出られない」キッカケにしかなってない。
(あと、ここで「お父さん」がキーになってて、その後、主人公が学校でトラブルを起こして「家から出られない」事態になるキッカケ、教師の「心ない一言」、これって結構大事なセリフのハズですが、英語でfatherって言ってるのに翻訳字幕が「親不孝者」とか「ろくでなし」ってだけで片付けてるのはチョット翻訳が雑じゃないかな)
その後の30分。
ただのアメリカ青春モノ&家族モノです(笑)。アメリカ人ってこういうの好きなんだろうなぁ、とか思う。感情移入のためのフォーマットでしょうか。
そしてここが後半のための登場人物の紹介と場面設定で、いろいろと伏線を張る訳で、この現代において『裏窓』のような閉塞感を演出するためにかなり苦労してるのでしょう。結局、「ママにオンラインゲームとi-Tuneを解約された」けど何故か「テレビとインターネットと携帯は健在」で(でなきゃ事件に首を突っ込めないもんね(笑))、訪ねてくる友達も少なくて、でもって唯一の友達は主人公に輪を掛けてバカで(笑)。。。
ともかく閉塞感の中で主人公はバカを積み重ねて自分を追い詰め、更にイライラしてバカなことをする。バカならバカでいいから落ち着けよ、ってなもので、かなりのダメダメ君。
どうもこういう「イライラしてるバカ」って嫌いなんだよね。
(この後もずっと「なんでこいつはこんなにバカなんだろう?」って気分がほとんど最後まで続くのでした(笑))
映画の中身よりもまずもってこの映画がアメリカで結構ヒットしたってことに興味湧きますな。
(「全米No.1」とかってのは色んなカウントの仕方が有るので鵜呑みに出来ないということを判った上でもね)。
「今のワカモノ」というかアメリカのティーンエイジャーが感情移入出来るキャラクターが「コレ」なのかぁ、ってかなりの驚きというか失望。どこの国の若者も大した未来無いんじゃねぇか?(笑)とか。
良質のサイコサスペンスっていうのは、主人公は可能な限り「最良の選択」をしてるもんです。それでも犯人が一枚上手だったりするところに「追い詰められる」リアリティが出る。
他方でジェイソン系の理不尽ホラーってのは、被害者は小さいながらもバカな行動を積み重ねて片っ端から死んでいく訳です。その中で主人公は最後の最後に「最良の選択」をして一発逆転できて生き残ったりする。
この映画、結構バカな選択しつつ結構大丈夫なんですな(笑)。
続く30分。
ここは謎解きメインのサスペンス部分ですが、登場人物が少ないので「誰が犯人か」ではなくて、「そいつが狂気を隠した犯罪者なのか、善良な人物なのか」、すなわち、そこに実際に犯罪があるのか、それとも単に「バカな主人公のバカな思い込みに過ぎない」のかというサスペンスのはずなんですね、この『裏窓』って奴は。
だからこそ、この前の30分で主人公がとってもダメダメ君だという描き方も意味を持つはずなんです。
ところがこの映画、宣伝からして追い詰められ系のスリラーだと、つまり「狂気を隠した犯罪者が居る」ということをバラしちゃってる。。。
意味無いじゃん(笑)。
誰が見ても「怪しい人」が「たった一人だけ」出てくる訳ですが、この人が「さて、いい人か悪い人か」って最後まで引っ張らないとサスペンスにならないよね。
もしかすると・・・
とりあえず最後の30分。
上に書いたとおりここまでで既に観客は「何が起きるのか」はかなり見え見えですが、「あ〜そっちに行ったらアブナイのに」みたいなハラハラ感は有るんです。で、陰からいきなり何かが出て来たりする「お化け屋敷」系のドキドキ感も有る。どうやら既にサスペンスの部分は捨ててしまってる気がします。
正体を露わにした狂気の犯罪者との戦い、どのように戦って誰が生き残って誰が死ぬのか。
ここが唯一のサスペンス部分なので、これは書きません。ミステリーやサスペンスのオチを書くのは下品だもの。
結局・・・
サスペンスとしての目では「おぃ、それがオチかよ」みたいなネタが盛り沢山。。。
どうやらこの作品、サスペンスやスリラーは決して軸ではなくて演出に過ぎず、軸となってるのはアメリカン・ティーンエイジ的な青春モノ、「ちょっとドキドキ、結局ラブラブ」って感じ(笑)。
『裏窓』の世界を借りながら描いているのは実は「明るく楽しい軽はずみな青春」で、『スタンド・バイ・ミー』的な「一夏の冒険」で、映画の中心軸が観客の予想を裏切ってるところがミソなんじゃないでしょうか。
サスペンス部分のこの「わかりやすさ」はその手の作品としては明らかにオカシイと思うんです。
『裏窓』のリメイクなんじゃなくて、誉めてオマージュ、端的にパロディとして使ってアメリカの高校生の気分を描いてる。
「何か面白いこと無いの?」っていう気分はアメリカの若者に限らず日本の若いのだって同じようなもんでしょう。
それが元の『裏窓』なんて見たことも聞いたことも無いような、現代のアメリカのティーンエイジャーにウケたからアメリカでそれなりにヒットしたんじゃないでしょうか。
非常に巧妙に実は大きな仕掛けに観客を引っ掛けてるという面もあるように思います。
要は「騙し絵」「騙し舟」なんですな、コレ。
「サスペンス」を見てるつもりが「青春モノ」だったって。
金払って映画を選ぶ客にすれば乱暴なハナシですが(笑)。
アメリカでは本年4月公開で、アメリカで見た人が既にBlogや記事を書いてますが(日本語のしか読めませんが(笑))、酷評してる人はあくまでも「サスペンス」として見てる、あるいはそこの部分で裏切られることが気に入らない人であり、それなりに認めてる人というのはあっちの人もこっちの人もこの記事も、「おおらかに楽しんでる」か「まぁそれもアリか」みたいな感じです。
だからシビアに映画をチョイスするのではなく、ユル〜い気分で映画を見に行くカップル(どうせ何だって前戯の一部に過ぎないのでしょうから)なら「結局は」楽しめる映画なんでしょうね。
「肩透かし」をどう受け止めるかがこの映画の評価の分水嶺かと思います。
個人的には「やっぱキャリー・アン・モス強ぇぇ!」ってのと「サラ・ローマー可愛いやん!」ってのが最終的な感想ですが(笑)。
---
追記:オリジナルの『裏窓』については、あらためてビデオを見直した別記事にて。
見た後は「アヤパンに見せたら怒られるか笑われるか、嫌われる(笑)映画だなぁ」って思った(笑)。
ディスタービア disturbia
前宣伝が「サイコサスペンス」っぽかったので、そんなことを考えつつ見に行き、そして見て帰ってきた訳です。(予告編は抜群にうまくできてるので公式サイトをご参照下さい。「あやうく」見に行きたくなりますから(笑))
昨年、一昨年と「お台場映画王」で「高島彩の選ぶ○○」で「真綿で首を絞められる」ようなサイコサスペンスを御当人のウンチク付きで見せられたおかげで、「真綿で首を絞められる」楽しみ(笑)に最近目覚めたものですから、それを期待して行ったんですけどね。。。
それも無くはないけど、どっちかって〜と、、、
「アメリカン・デート・ムービー」。
学生がデートの「押さえ」で選ぶならオススメしますが、マニアックな大人(笑)が刺激を求めて行くとツッコミ処が満載です。
主人公が「あまり頭の良くない」&「内向的でキレやすい」高校生なので、大人だと感情移入がし難いんだよね。。。
あくまでも若者向け、それも「遊び慣れてない」(つまりキスにドキドキ感の有るような(笑))高校生ぐらいのカップルならジャストミートかな?
さて、
このBlogの更新画面を開くと、先日まで「Livedoorブロガー限定試写会」参加者募集中の広告が出てたのでした。
ちょうど、「ユーザー222万人突破キャンペーン」なんてのもやってるのでその一環かも知れません。
昔からよく試写会当たったけど最近御無沙汰だったので、映画の内容も何も知らずに少々気合込めて(笑)応募したら当たりました。
その映画がディスタービア disturbia
抽選に当たってから調べたところによると、タイトルは映画のための造語でディスターブ(妨害)とサバービア(郊外暮らし)だかの組み合わせらしい。
「一応」、アンリミテッド ショック・スリラーという売り文句。
「一応」、ヒッチコックの『裏窓』のリメイクらしい。
(上掲は公式サイトで配布の壁紙より)
・作品公式サイト
・配給会社作品紹介サイト
--
ディスタービア disturbia
11月10日(土)[有楽町スバル座]他 全国ロードショー!!
●全米3週連続No.1! 10週連続トップテンにランクイン!
リセット不能の≪アンリミテッド≫ショック・スリラー!
2007年4月に全米公開されるや3週連続No.1を記録、『スパイダーマン3』『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』など並み居る競合作が続々と公開される中、堂々の10週連続トップテン入りという驚異的なロングランヒットを記録したのが、アンリミテッド・ショック・スリラー作『ディスタービア』だ。
父の死が引き金となり、警察沙汰を起こして自宅軟禁処分を受けた主人公ケール(シャイア・ラブーフ)は、暇つぶしのために軽い気持ちで近所の「覗き見ゲーム」をはじめる。美少女の水着姿、大人たちの秘密、お向かいさんの家庭事情・・・・・・。ケールの覗き見ゲームはエスカレートしていくが、あるとき血まみれのゴミ袋を引きずる人影を目撃する。同じ頃、付近では同じ特徴をした女性たちが次々と姿を消す行方不明事件が発生。それらの関係を疑い始めるケールは、やがて単なるお遊びでは済まされない、絶体絶命の危うい深みへと引きずりこまれていくことなる――。
「行動範囲は半径30m」「足首には監視システム」「アイテムはデジカメにiPod、携帯電話」「味方は親友とパソコンとYou Tube」という特異な状況下で、リセット不能の「覗き見ゲーム」をはじめた主人公が巻き込まれていくショッキングな急展開の連続。104分間ぶっ通しの≪アンリミテッド≫な緊迫感は、誰もがやみつきになる!
●好奇心を刺激する「覗き」というセンセーショナルなテーマ
パパラッチの報道がお茶の間を賑わせ、リアリティ番組が一躍ブームになるなど、他人の赤裸々な私生活を「覗く」ことが市井の話題をセンセーショナルに喚起している現在。こうした時代の変化を巧みに汲み取りつつ、一方で“実体のわからない隣人の恐ろしさ”という現代的なテーマにも着目し、見るものをどんどん物語に引き込むスピーディなテンポで、ショッキングに「覗き」を描き出している。
脚本を手にしたスティーヴン・スピルバーグが絶賛したというストーリーには、誰しもが持つ「覗き」に対するうしろめたい快感とハラハラする好奇心を大いに駆り立てる刺激的な展開が満載。さらに、ノンストップに畳み掛けるスリルと、推理小説を読み解くようにひとつひとつ明らかになっていく、覗いた先にある“謎”の正体、思考が交錯し、次第に覗いているのか、覗かれているのか分からなくなる不気味さ、ズルズルと呑み込まれていく危険なゲーム。観客を主人公の隣にいる気分にさせる臨場感も加わり、オープニングからラストまでめまぐるしく展開するストーリーに、目が離せない。
●スティーヴン・スピルバーグが絶賛する新進気鋭の若手俳優、シャイア・ラブーフ主演
主人公ケールを演じるのは、子役からデビューし、数多くのTVドラマ、映画に出演を重ね、最近では本作がきっかけでマイケル・ベイ監督作『トランスフォーマー』の主役に大抜擢されたという注目の大型若手俳優シャイア・ラブーフ。正月公開予定のアニメーション大作『サーフズ・アップ』では主人公コディの声を、『インディ・ジョーンズ4』ではハリソン・フォード演じるインディ・ジョーンズの相棒役に大抜擢されるなど、今後も超大作が目白押し。そして2008年にはドリームワークスのスリラー作“Eagle Eye”で本作の監督D・J・カルーソと再びコンビを組むなど、まさにスティーヴン・スピルバーグの秘蔵っ子として、今、ハリウッドで最も熱い注目を浴びている。
共演には、清水崇監督作『呪怨 パンデミック』にも出演する期待の新人女優サラ・ローマーをはじめ、『マトリックス』シリーズのキャリー=アン・モス、『グリーンマイル』のデヴィッド・モースといった実力派も顔を揃えている。監督は『テイキング・ライブス』『トゥー・フォー・ザ・マネー』などスタイリッシュな作品を生み出しているD・J・カルーソ。『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』などのジェフ・ザネリが音楽を手がけるほか、カルーソ監督作を支え続けるベテランスタッフが参加している。
●スリラーの名作の数々を応用した見応えのあるストーリー展開
雄大な自然の中で父子が釣りを楽しむ美しいシーンから一転、どん底の悲劇やパニックが絶え間なく押し寄せるテンポの良いストーリーには、名作スリラーと呼ばれる作品のエッセンスがあちこちに応用されている。ヒッチコック不朽の名作『裏窓』はもちろんのこと、『ローズマリーの赤ちゃん』『ケープ・フィアー』『隣人は静かに笑う』などに描かれている身近に潜む得体の知れない恐怖、『ブレアウィッチ・プロジェクト』のドキュメンタリータッチの手法、『スクリーム』のギミック、『テキサス・チェーンソー』のジワジワと襲い掛かる不気味さ、『ソウ』シリーズ『es[エス]』などで描かれる特異なシチュエーションが生み出すサイコ・サスペンスのテイストなどをはじめとした、映画史に残る様々なヒット作の要素が漂っている。それらを緻密かつ完璧に再構築し、全ての要素を効果的に演出した本作は、これまでのスリラーの枠にとらわれない、1歩先に進んだ新しいスタイルの映画と言えよう。
http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/disturbia/introduction.shtml
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最愛の父親を自動車事故で亡くして自暴自棄になったケール(シャイア・ラブーフ)は、学校で暴行事件を起こし、裁判所から3ヶ月間の自宅軟禁処分を言い渡される。そして、半径30メートルを超えると警察に通報される監視システムを足首に取り付けられ、自宅内で退廃的な生活を送るうちに、退屈しのぎに何気なく近所の覗き見を始めることにする。やがて、窓の外に見える光景に好奇心を抱き始めたケールは、隣に引っ越してきた美しい同級生アシュリー(サラ・ローマー)とも親しくなり、親友のロニー(アーロン・ヨー)を交え3人で、「覗き見ゲーム」にのめり込んでいく。そんなある日、ケールは血まみれのゴミ袋を引きずる人影を目撃する。同じ頃、付近では赤毛の女性ばかりが行方不明になる事件が多発。ケールは裏手に住むターナー(デヴィッド・モース)が事件の容疑者と同じ車に乗っていることに気づき、さらに疑念を抱くことに……。
次々と浮かび上がるターナーの不審な行動の真相をつきとめるため、ケールは自宅にある最新機器を使って、アシュリーたちと共に覗きを続ける。しかしそれは、決して遊び半分では済まされない、最悪のシチュエーションの幕開けだった…。
http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/disturbia/story.shtml
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以上引用元
http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/disturbia/
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どうやら「サイコサスペンス」系かなと楽しみにして出掛けました。
会場は角川映画の試写室。麹町です。
お偉いさんの会議室みたいな椅子が6席、見えやすいように交互にズラして5列程ですから入って30人程度だね。
入場時のチェックリストを見てると招待客30人ぐらいは居そうだったけど、小雨模様だったせいか実際のところ半数ぐらいしか来てませんでした。
ヘッドレストや肘掛けも付いて完全に接待用って感じの試写室だし、職員の態度もすごく丁寧。スクリーンこそ小さいけど快適な鑑賞空間です。
さて18:30少し過ぎた頃に上映開始。
1時間44分の映画です。
(ここから少々ネタバレ有りなので、本作を見に行く気の人はここまでにして公式サイトだけにしましょう。サスペンスの部分がつまらなくなるからさ。特に『裏窓』自体を知らない人は。)
最初の10分。
結構のどかなシーンから始まって、一転してダークな世界に引き込む辺りは作り方が上手いな〜と思いました。
だけど、この主人公、「キッカケになる不幸な出来事」以前から既に「キレやすい」奴だとここで描かれてるので、「キッカケになる不幸な出来事」が実は大してストーリーの鍵になってないことになっちゃう。「不幸な出来事」は単に主人公が「家から出られない」キッカケにしかなってない。
(あと、ここで「お父さん」がキーになってて、その後、主人公が学校でトラブルを起こして「家から出られない」事態になるキッカケ、教師の「心ない一言」、これって結構大事なセリフのハズですが、英語でfatherって言ってるのに翻訳字幕が「親不孝者」とか「ろくでなし」ってだけで片付けてるのはチョット翻訳が雑じゃないかな)
その後の30分。
ただのアメリカ青春モノ&家族モノです(笑)。アメリカ人ってこういうの好きなんだろうなぁ、とか思う。感情移入のためのフォーマットでしょうか。
そしてここが後半のための登場人物の紹介と場面設定で、いろいろと伏線を張る訳で、この現代において『裏窓』のような閉塞感を演出するためにかなり苦労してるのでしょう。結局、「ママにオンラインゲームとi-Tuneを解約された」けど何故か「テレビとインターネットと携帯は健在」で(でなきゃ事件に首を突っ込めないもんね(笑))、訪ねてくる友達も少なくて、でもって唯一の友達は主人公に輪を掛けてバカで(笑)。。。
ともかく閉塞感の中で主人公はバカを積み重ねて自分を追い詰め、更にイライラしてバカなことをする。バカならバカでいいから落ち着けよ、ってなもので、かなりのダメダメ君。
どうもこういう「イライラしてるバカ」って嫌いなんだよね。
(この後もずっと「なんでこいつはこんなにバカなんだろう?」って気分がほとんど最後まで続くのでした(笑))
映画の中身よりもまずもってこの映画がアメリカで結構ヒットしたってことに興味湧きますな。
(「全米No.1」とかってのは色んなカウントの仕方が有るので鵜呑みに出来ないということを判った上でもね)。
「今のワカモノ」というかアメリカのティーンエイジャーが感情移入出来るキャラクターが「コレ」なのかぁ、ってかなりの驚きというか失望。どこの国の若者も大した未来無いんじゃねぇか?(笑)とか。
良質のサイコサスペンスっていうのは、主人公は可能な限り「最良の選択」をしてるもんです。それでも犯人が一枚上手だったりするところに「追い詰められる」リアリティが出る。
他方でジェイソン系の理不尽ホラーってのは、被害者は小さいながらもバカな行動を積み重ねて片っ端から死んでいく訳です。その中で主人公は最後の最後に「最良の選択」をして一発逆転できて生き残ったりする。
この映画、結構バカな選択しつつ結構大丈夫なんですな(笑)。
続く30分。
ここは謎解きメインのサスペンス部分ですが、登場人物が少ないので「誰が犯人か」ではなくて、「そいつが狂気を隠した犯罪者なのか、善良な人物なのか」、すなわち、そこに実際に犯罪があるのか、それとも単に「バカな主人公のバカな思い込みに過ぎない」のかというサスペンスのはずなんですね、この『裏窓』って奴は。
だからこそ、この前の30分で主人公がとってもダメダメ君だという描き方も意味を持つはずなんです。
ところがこの映画、宣伝からして追い詰められ系のスリラーだと、つまり「狂気を隠した犯罪者が居る」ということをバラしちゃってる。。。
意味無いじゃん(笑)。
誰が見ても「怪しい人」が「たった一人だけ」出てくる訳ですが、この人が「さて、いい人か悪い人か」って最後まで引っ張らないとサスペンスにならないよね。
もしかすると・・・
とりあえず最後の30分。
上に書いたとおりここまでで既に観客は「何が起きるのか」はかなり見え見えですが、「あ〜そっちに行ったらアブナイのに」みたいなハラハラ感は有るんです。で、陰からいきなり何かが出て来たりする「お化け屋敷」系のドキドキ感も有る。どうやら既にサスペンスの部分は捨ててしまってる気がします。
正体を露わにした狂気の犯罪者との戦い、どのように戦って誰が生き残って誰が死ぬのか。
ここが唯一のサスペンス部分なので、これは書きません。ミステリーやサスペンスのオチを書くのは下品だもの。
結局・・・
サスペンスとしての目では「おぃ、それがオチかよ」みたいなネタが盛り沢山。。。
どうやらこの作品、サスペンスやスリラーは決して軸ではなくて演出に過ぎず、軸となってるのはアメリカン・ティーンエイジ的な青春モノ、「ちょっとドキドキ、結局ラブラブ」って感じ(笑)。
『裏窓』の世界を借りながら描いているのは実は「明るく楽しい軽はずみな青春」で、『スタンド・バイ・ミー』的な「一夏の冒険」で、映画の中心軸が観客の予想を裏切ってるところがミソなんじゃないでしょうか。
サスペンス部分のこの「わかりやすさ」はその手の作品としては明らかにオカシイと思うんです。
『裏窓』のリメイクなんじゃなくて、誉めてオマージュ、端的にパロディとして使ってアメリカの高校生の気分を描いてる。
「何か面白いこと無いの?」っていう気分はアメリカの若者に限らず日本の若いのだって同じようなもんでしょう。
それが元の『裏窓』なんて見たことも聞いたことも無いような、現代のアメリカのティーンエイジャーにウケたからアメリカでそれなりにヒットしたんじゃないでしょうか。
非常に巧妙に実は大きな仕掛けに観客を引っ掛けてるという面もあるように思います。
要は「騙し絵」「騙し舟」なんですな、コレ。
「サスペンス」を見てるつもりが「青春モノ」だったって。
金払って映画を選ぶ客にすれば乱暴なハナシですが(笑)。
アメリカでは本年4月公開で、アメリカで見た人が既にBlogや記事を書いてますが(日本語のしか読めませんが(笑))、酷評してる人はあくまでも「サスペンス」として見てる、あるいはそこの部分で裏切られることが気に入らない人であり、それなりに認めてる人というのはあっちの人もこっちの人もこの記事も、「おおらかに楽しんでる」か「まぁそれもアリか」みたいな感じです。
だからシビアに映画をチョイスするのではなく、ユル〜い気分で映画を見に行くカップル(どうせ何だって前戯の一部に過ぎないのでしょうから)なら「結局は」楽しめる映画なんでしょうね。
「肩透かし」をどう受け止めるかがこの映画の評価の分水嶺かと思います。
個人的には「やっぱキャリー・アン・モス強ぇぇ!」ってのと「サラ・ローマー可愛いやん!」ってのが最終的な感想ですが(笑)。
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追記:オリジナルの『裏窓』については、あらためてビデオを見直した別記事にて。